VR観光とは何か知っていますか?
「旅行に行きたいな」と思いつつも、お金がかかったり時間がなかったりと、中々実現しきれず会話が終わってしまうことも多いのではないでしょうか。
では、実際に足を運ぶことなく世界遺産のような観光地をリアルに体験できるとしたら?
それを可能にする技術が「VR」です。
本記事では、VR観光について解説しつつ、VR観光の始め方と世界遺産での活用事例をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
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|VRとは?

「VR」とは、バーチャルリアリティの略で、デジタルテクノロジーを駆使して創り出される仮想現実のことです。
専用のゴーグルを通じて、360度の視覚と立体音響により、まるで別の空間、または時間に存在するかのような感覚を得ることができます。
VR技術は、ゲームや映画、音楽などのエンターテイメントの領域での活用に留まらず、教育やトレーニング、医療など、産業分野の面でも可能性が探求されています。
特に観光分野においては、VR技術の活用によって時間や空間、費用の制約を受けずに、世界のどこへでも旅行体験をすることが可能となります。

|観光業界における主なVRの活用方法
観光業界では、主に以下2つのパターンでVRが活用されています。
旅行先選びを後押しする”お試し旅行”
まず一つ目は、旅行先を選ぶユーザーの意思決定を促進するためのプロモーション的な活用方法です。
現地へ足を運ぶ必要がなく、オンライン上でお試し感覚で体験することができるため、より旅行先のイメージを具体的に喚起することができ、さらに旅行先への期待感を高めます。
現地での歴史や風景を味わえる”VR観光”
二つ目は、旅行先としてVR観光コンテンツを提供する活用方法です。
例えば、特定の観光地の歴史を体験してもらうべく、歴史体験に特化したコンテンツにしたり、心躍らせる風景を体験してもらうべく、自然体験に特化したコンテンツにしたりと、コンテンツの作り込み具合に応じて、VRの活用が可能です。
|VRがもたらす観光・旅行業界のメリット
観光・旅行業界でVR技術を活用することで様々なメリットがあります。
以下にそのいくつかをご紹介いたします。
ユーザー目線
現地を忠実に再現したリアル体験
VR観光では、世界遺産のような観光地があたかも目の前にあるかのような、臨場感を味わえるのが大きな魅力です。
VRは高解像度の360度映像と立体音響技術を組み合わせることにより、現地の細部まで忠実に再現しており、これにより、実際に現地にいるかのような視覚的・聴覚的な体験を可能にしています。
例えば、エジプトのピラミッドを訪れる場合、微細な石積みの質感、太陽の光が石に反射する様子、また、遠くから聞こえてくる市場のざわめきや風の音など、細部まで再現可能です。
そのため、VR観光はまるで現地にいるかのような感覚を得ることができます。
移動時間や費用の制約がない
VR観光の大きな利点は、時間や費用の制約を気にせず、観光地を訪れることができる点です。
VR体験はオンライン環境があれば体験可能なため、実際の旅行のように移動時間や旅費などを心配する必要は一切ありません。
天候や混雑などの影響を受けない
VR観光では、天候や混雑といった現地の状況に左右されないという点も大きなメリットの一つです。
特に有名な観光地では、悪天候や混雑で思うように楽しめなかった、という経験がある方も多いと思います。
しかし、VR観光ではいずれの影響も受けずに、ストレスフリーで観光地を楽しむことが可能です。
時期・季節・場所の制約がない
VR観光は、時間帯・季節・場所に縛られないという魅力も持っています。
VRなら、営業時間外や冬季閉鎖期間など、通常は訪問が難しい時期や季節にも、インターネットに繋がる環境なら自由にアクセスが可能です。
例えば、真夏でも雪景色の白川郷を体験したり、深夜でもピラミッドを散策したり、あなたの好きな時、好きな場所からいつでも訪れることができるでしょう。
事業者・自治体目線
実際にVR観光を企画する事業者や、観光地を持つ自治体からも、以下のようなメリットがあります。
多種多様な活用の可能性
旅行会社や自治体がVRを活用するメリットとして、プロモーションへの幅広い活用が可能という点があります。
VR観光として現地を体験してもらうことは勿論、季節に応じた演出を加えたキャンペーンとしての活用や、VR動画などで活用することで、よりユーザーへのプロモーションが可能です。
観光資源の保存
また、文化的な価値の保存という観点でもVRの活用メリットがあります。
毎年劣化が進み、観光資源の魅力を維持するのが難しい場所も少なくない現状で、VRコンテンツをデジタルアーカイブとして残すことで、観光資源を守ることが可能です。
|VR観光の必須アイテム:VRゴーグルとアプリの選び方
VR世界遺産旅行を始めるためには、ハードウェアとアプリケーションが必要です。
これらの選び方についてのポイントを次のセクションで詳しく紹介します。
最高の体験のためのVRゴーグルの選び方
VR体験の鍵を握るのがVRゴーグルです。
VRゴーグルの種類は多岐に渡りますが、概ね次の3タイプに分類されます。
- PC接続タイプ
- スタンドアローンタイプ
- スマホ取り付けタイプ
「PC接続タイプ」は最もハイエンドなゴーグルです。
PCと接続することで、高解像度の映像と立体的な音響を再現でき、最高品質のVR体験が可能です。
一方で、高性能で高価なパソコンが必要になるため、初心者にはややハードルが高いかもしれません。
「スタンドアローンタイプ」は、独立したハードウェアとして使用でき、PC接続タイプと比べても負けず劣らず高品質なVR体験が可能です。
ケーブルもないため自由に動き回りながら楽しめる一方で、バッテリーなどが内蔵されるため、”重い”という欠点があり、価格もやや高価となります。
「スマホ取り付けタイプ」は、ゴーグルにスマホを装着して使用するタイプです。
このタイプの最大の魅力はその手軽さです。
スマホの画面を利用するため、必要なのはゴーグルとスマホだけで、価格も安価に始められます。
映像品質や操作性ではPCタイプやスタンドアローンタイプにやや劣るものの、VR旅行ではVR動画視聴がメインのため、スマホ取り付けタイプでも十分な体験ができます。
とりあえずVRに触れてみたい!という初心者の方は、エントリータイプとして、スマホ取り付けタイプのゴーグルがおすすめです。
VR観光におすすめVRアプリ
VR観光に必要なもう一つの要素は、映像を提供するアプリケーションです。
現在では数多くのVRアプリが登場していますが、ここではその中でも特にメジャーな2つを紹介します。
YouTube
まず一つ目に紹介するのは、おそらく最もお手軽なアプリ「YouTube」です。
すでに動画視聴アプリとしてインストール済みのユーザーが多いのではないでしょうか。
YouTubeのプラットフォームにはすでに数千にも及ぶVR対応の映像コンテンツが揃っており、動画の右下に表示されるアイコンをタップするだけでVRモードに切り替えることができます。
通常の動画視聴と同様に、無料で多くのコンテンツを視聴できるのが大きな魅力です。
Google Earth VR
二つ目に紹介するのは、「Google Earth VR」です。
このアプリでは、3Dの地球を自由に飛び回り、世界各地を体感することができます。
特に地理や建築に興味がある方にはおすすめのアプリです。
これらのアプリを利用すれば、自宅から世界各地の世界遺産や観光地を訪れることができます。
|一度は体験したい!世界遺産のVR事例7選
では実際にVR観光として、世界ではどのように活用されているのでしょうか。
ここでは、実際にVRで訪れることができるおすすめの世界遺産スポットを紹介します。
ラクダと歩むエジプトの「ピラミッド群」
エジプトの壮大な風景と文化遺産をVRで体験しませんか?
このVR映像では、ラクダに乗って砂漠を進む旅人の視点から広がる無限の砂漠と、その中にそびえ立つピラミッドの迫力を堪能できます。
まるで自分がそこにいるかのように、ラクダの揺れる動き、砂漠の風景、そしてピラミッドの壮大さが伝わってきます。
中世の神秘的建造物「ノートルダム大聖堂」
パリの象徴的な建造物であるノートルダム大聖堂は、2019年の火災で大きな損傷を受けました。
しかし、偶然にも火災の1ヶ月半前に撮影されたVR映像を通じて、かつての美しい姿を見ることができます。
VR制作会社TARGOが手掛けた映像作品は、大聖堂の内部を360度ステレオ撮影したドキュメンタリー映像となっています。
優雅な内部構造と鮮やかなステンドグラスがまるでそこにあるかのような体験ができます。
地球の壮大さを体感「グランドキャニオン」
アメリカの壮大な自然遺産「グランドキャニオン」をVRで体験できます。
4K画質の360度動画では、自然が創り出した地層の美しさや、広大な視野が目の前に広がります。
その規模感と自然遺産の力強さには思わず息を呑むでしょう。
自然が創り出した絶景をぜひ味わってみてください。
日本の冬の絶景「白川郷」
雪景色が美しい白川郷をVRで訪れることができます。
雪が残る村をゆっくりと散策する映像からはじまり、民家に足を踏み入れると、合掌造りの特徴的な内部や屋根裏を詳しく観察できます。
その後は、村全体を見渡せる高台からの眺めに切り替わり、昔ながらの風情ある集落の景色を楽しむことができます。
風と水が創り出した奇跡「カッパドキア」
トルコの世界遺産、カッパドキア。
長い年月をかけて風と水によって創り出された凝灰岩や溶岩層の奇岩群は、まさに大自然の芸術品。
360度動画でのんびりとその壮大な景色を堪能できます。
見上げると青空が広がり、視界を埋め尽くす奇岩には観光客も小さく見えるほど。
カッパドキアの広大さと壮大さを感じることができ、まるで現地にいるような臨場感を味わえます。
華やかなフランス宮廷文化の象徴「ヴェルサイユ宮殿」
フランス宮廷文化の象徴、ヴェルサイユ宮殿。
この360度動画は外観から始まり、豪華絢爛な室内へとシーンが切り替わります。
各部屋はそれぞれ豪華な装飾が施されており、中でも「鏡の回廊」の華やかさは見ているだけで圧倒されます。
ヴェルサイユ宮殿の優雅で華やかな空間をぜひVRで堪能してみてください。
|VR観光を体験/導入する際の注意点
最後に、VR観光を体験/導入する際の注意点についてご紹介します。
VR酔い
VRを活用する上で切っても切り離せないのが、VR酔いをどう緩和するかです。
VR酔いとは、VRゴーグルにおける視覚と体の感覚のズレから生じる乗り物酔いに似た症状ですが、より多くの人に体験してもらうために、コンテンツを短めに設定したりなどの工夫を意識しましょう。
安定した通信環境
YoutubeなどでVRを体験する際は、安定した通信環境下であることを確認しましょう。
VRコンテンツはデータ容量が大きいため、通信環境が不安定な場合は音声や映像が乱れてしまい、VR観光の体験を損なってしまう可能性があります。
|まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、観光・旅行業界におけるVRの活用方法や体験の始め方、世界遺産の活用事例について、ご紹介しました。
VRを使うことで、時期や費用、場所に制限されない自由な観光体験が可能となります。
ぜひ実際に”VR観光”を体験してみてはいかがでしょうか?
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