メタバースプラットフォーム「cluster」では、家にいながらも仮想空間で音楽やアートを体験したり、人とコミュニケーションを取ったりできます。
パソコンやスマートフォンから簡単に遊ぶことができ、無料で気軽にメタバースの世界を体感できるので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はclusterの特徴やどのようなことができるかについて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
|cluster(クラスター)とは
clusterとは、「クラスター株式会社」が企画・開発・運営を行うバーチャルSNSです。
パソコンやスマートフォンなどの端末からメタバースという仮想空間に集まり、各種イベントやゲームに参加できます。
プレイヤーはアバターを操作し、インターネットがつながる環境であればどこでも仮想空間上で世界中の人たちと交流できるのが大きな特徴です。
さらに、パソコン版ではVRヘッドセットを装着することで、より没入感を味わえますよ。
|cluster(クラスター)の特徴
上述の通り、clusterは日本のクラスター株式会社が運営しているメタバースプラットフォームであり、スマートフォンで多く利用されているのが特徴です。
2022年7月には100万ダウンロードを達成しており、企業とのコラボが多く、アニメやゲームとのコラボイベントで大きな盛り上がりを見せています。
ここからはそれぞれの特徴についてご紹介していきますね。
日本最大のメタバースプラットフォーム
先ほども述べましたが、clusterは総ダウンロード数が100万回以上、そして総動員数は約800万人以上という実績を誇っています。
さらに、バーチャルハロウィーンというイベントでは、1週間のイベント開催で世界中から55万人のユーザーが参加し、盛り上がりを見せていました。
clusterのシステムはバーチャルイベント関連では日本トップクラスであり、日本で行われるイベントの約9割を「クラスター株式会社」が作っています。
スマートフォンのユーザーが多い
clusterは、スマートフォンアプリとして利用できるため、手軽にアクセスできます。
スマートフォンは持ち運びが容易で、いつでもどこでもワールドにアクセスできるため、ユーザーは自由な時間や場所で楽しむことができます。
また、clusterは直感的なインターフェースと操作性が特徴です。
スマートフォンのタッチスクリーンを活用し、簡単な操作でワールドを作成したり、アイテムを配置したりできます。
これにより、スマートフォンユーザーでも簡単にクリエイティブな体験を楽しむことが可能です。
さらに、スマートフォンは幅広い世代に普及しており、利用者の多様性もclusterの特徴の一つです。
年齢やバックグラウンドに関係なく、スマートフォンを通じて新しいデジタル体験を共有できますよ。
企業コラボが多い
clusterでは様々なイベントが開催され、2021年には累計総動員数が1,000万人を超えました。
clusterは、企業にとって新たなマーケティングやプロモーションの手段として注目されています。
仮想空間を活用することで、ブランドの魅力や商品・サービスの体験をリアルに伝えることができます。
また、ユーザーとの対話や参加型イベントの開催も可能であり、より深いコミュニケーションを築くことも可能です。
企業側もclusterのユーザーベースの多様性やクリエイティブな環境を活かして、新たなファン層の獲得やブランド認知の拡大を図ることができます。
特に、若年層をターゲットにした企業やデジタルな体験を提供する企業にとっては、有益なプラットフォームとなるでしょう。
|cluster(クラスター)ができること
clusterでは実際にワールドで遊ぶだけでなく、ワールド作成やイベントへの参加、好きなアバターを自由に操作して他の人とコミュニケーションを取る、などができます。
具体的にどんなことができるのか見ていきましょう。
ワールドで遊ぶ
clusterには企業が制作したワールドや個人クリエイターが作ったワールドが数多く用意されており、自由に探索できます。
「バーチャル渋谷」のような現実世界にある街を再現したものから、バーのようにゆっくり過ごせる場所まで幅広く揃っています。
他にもクラブ、カフェ、ビーチ、ボウリング場、脱出ゲームなど、多くのワールドが楽しめますよ。
各ワールドはメニューから検索可能ですが、clusterのロビー画面には毎週おすすめワールドが表示されているので、どこに行こうか迷った時は参考にすると良いでしょう。
ワールドを作る
clusterではバーチャル空間を自分で制作できます。
「ワールドクラフト」と呼ばれるcluster内で使用できる機能を用いて、自分だけのオリジナルワールドを作れます。
他にも「Cluster Creater Kit」という開発キットを公開しており、エフェクトやBGM、道具を配置することも可能です。
イベントやVR音楽ライブ
clusterでは多くのイベントが開催されており、無料イベントは誰でも参加できます。
一方で、URLを知っているユーザーのみが入室できる限定公開イベントも実施でき、有料チケット販売やいわゆる投げ銭機能などでマネタイズが可能です。
VR音楽ライブも数多く開催されており、バーチャルタレントやリアルアーティストなども多く出演しています。
2021年3月には「バーチャル渋谷」にライブハウス「SHIBUYA UNDER SCRAMBLE powered by au 5G」がオープンし、20日間に渡って100組以上のアーティストが集結したことで話題を集めました。
好きなアバターを使う
clusterでは公式から5種類のアバターが提供されており、4種類の人型、1種類のロボット型から好きなものを選んで使用できます。
自分の好きなアバターを使いたい方のためにカスタムアバター機能も搭載されており、VRMというフォーマットで自身が作ったアバターのアップロードが可能です。
他にも、3Dモデル作成アプリ「VRoid Studio」で作成できます。
もしモデリングが難しい場合は、「REALITY」というバーチャル配信アプリとのアバター連携がおすすめです。
「REALITY」で作成したアバターをclusterで使えますよ。
コミュニケーションを楽しむ
cluster内では、ユーザー同士がリアルタイムで交流できます。
音声チャットやテキストチャットを通じてコミュニケーションを取ることができるだけでなく、アバターを操作してジェスチャーやエモーションで感情を表現することも可能です。
また、clusterではグループやコミュニティを形成できます。共通の趣味や関心事を持つユーザー同士が集まり、イベントやパーティーを開催したり、共同でワールドを作成したりできますよ。
コミュニティを通じて新たな友人や仲間を見つけることもできます。さらに、クリエイターやアーティストとのコミュニケーションも活発です。
ユーザーは他のクリエイターの作品を訪れ、直接フィードバックや質問できます。これにより、クリエイティブな交流や学びの場が広がります。
|cluster(クラスター)の始め方
clusterを始めるためには、まずアプリをダウンロードするところから始めましょう。
PCやスマートフォン、タブレットなど様々な媒体で利用できるので、自分が使用したいデバイスを選択します。
ここでは詳しい始め方についてご紹介していきますね。
cluster(クラスター)をダウンロード
まずはclusterをダウンロードしていきます。
対応機種は以下の通りです。
・SteamVR(OpenVR)対応PC向けVRデバイス
・ PC(Windows、Mac)
・ スマートフォン(iOS、Android)
・ Meta Quest 2
PC向けVRデバイスを使用する場合は、SteamVRのインストールが必要です。
また、SteamVRに対応したデバイスであれば基本的に利用できますが、全てのデバイスの動作を保証しているわけではないので注意してください。
アプリをダウンロードできたら、アカウントの新規登録に移っていきます。
アカウントを新規登録
clusterのダウンロードとインストールが完了したら、clusterを起動します。
起動するとclusterのTOP画面が出てくるので、右下にある「新しく始める」をクリックしてアカウント作成をしましょう。
次に利用規約に同意し、「Twitter」「Facebook」「Google」「Apple」のアカウントと連携して登録をします。
clusterに紐付けするためには、アカウントのIDやパスワード入力が必要なので、事前に準備しておきましょう。
アカウント連携ができたら、「ニックネーム」と「ID」を設定します。
これで登録が完了です。
|代表的なワールド
ここでは、clusterの代表的なワールドを紹介します。
公式ワールドでもある「スカイアスレチック」や「バーチャル大阪」「メタバース地球科学ミュージアム」「カクレミ忍者屋敷」「バーチャル丸の内」などがあります。
ここではそれぞれのワールドをご紹介していきますね。
スカイアスレチック
clusterの「スカイアスレチック」は、空中に浮かぶアスレチックパークです。
この施設では、プレイヤーは高所からのジャンプや壁走り、ロープを駆使したアクロバティックなアクションを楽しむことができます。
鮮やかなビジュアルとリアルな物理演算が組み合わさっており、没入感溢れる体験が待っています。
また、友達や他のプレイヤーと一緒に挑戦することもでき、競争や協力を通じて新たな楽しみを見つけることができます。
「スカイアスレチック」は、スリリングなアクションと社交的な要素を組み合わせた魅力的なエンターテイメント空間であり、ユーザーの中で人気のコンテンツです。
バーチャル大阪
clusterの「バーチャル大阪」は、リアルな大阪の街並みを仮想空間で再現したエリアです。
このスポットでは、ユーザーはまるで実際に大阪を歩いているかのような体験ができます。
有名な観光名所やショッピングエリア、飲食店など「バーチャル大阪」は多様な場所を提供しており、ユーザーは自由に街を散策して他のプレイヤーと自由に交流できます。
また、現実の大阪とは異なる要素やユニークなイベントも用意されており、これからもコンテンツが増えていくことが予想されています。
「バーチャル大阪」は大阪への憧れや思い出を再現し、遠く離れた場所にいながらも大阪の雰囲気を楽しめる特別な空間です。
メタバース地球科学ミュージアム
clusterの「メタバース地球科学ミュージアム」は、骨格標本や3D地形図などが見れる展示館のワールドです。
「地球科学可視化技術研究所」所長である古生物学者の芝原暁彦さんによって制作されており、地球の自然現象や地質学的な事象について学ぶことができます。
「メタバース地球科学ミュージアム」は、地球の歴史や自然の不思議に触れながら、楽しく学ぶことができる魅力的な体験を提供しています。
カクレミ忍術屋敷
clusterの「カクレミ忍術屋敷」は脱出ゲーム風のワールドです。
プレイヤーは忍者となり、複雑なアスレチックと部屋ごとの謎を解いてゴールを目指します。
隠された扉や仕掛けられたカラクリを無事抜けて、ゴールに辿り着けるのかを競うゲームです。
バーチャル丸の内
clusterの「バーチャル丸の内」は、東京の中心地である丸の内を再現した仮想空間です。この場所では、実際の丸の内にある有名な建物やランドマークを体験できます。
例えば、東京駅や丸ビル、東京国際フォーラムなどが立体的に再現されており、詳細なディテールが注目されています。
バーチャル丸の内では自由に移動しながら建物内を探索することができ、周囲の景色や音楽もリアルに再現されています。
また、他のプレイヤーとの交流やイベント参加も可能であり、新たな出会いや体験が待っています。
バーチャル丸の内はリアルな街の雰囲気を楽しむことができる、ユーザーにとっての魅力的なコミュニティスポットです。
|まとめ
今回の記事では、clusterの特徴やできることについてご紹介してきました。
clusterは日本最大のメタバースプラットフォームであり、日本で開催されているイベントのほとんどがclusterで行われているものです。
特にスマートフォンで利用する人が多く、無料かつ手軽にワールド探索や作成などができるのが大きな特徴ですね。
現実世界にある場所や建物をメタバース上で再現したり、新しいワールドでワクワクする遊びを体験できたりと、可能性に溢れているプラットフォームであることがわかりました。
基本的にダウンロードやプレイは無料でできるので、ぜひダウンロードして色々な世界に触れてみてください。