最近ではAIを使ったコンテンツが話題に上がることが多いですが、その中に「Jasper」というAIを使ってテキストを生成するというツールがあります。
「Chat GPT」なら聞いたことがあるけど、「Jasper」は知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はその「Jasper」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
|Jasperとは
「Jasper」とは、アメリカのJsper AI.INCが運営する高性能AIライティングツールです。
有料登録をした後、書きたい文章の特徴をAIに指示し、様々な種類の文章を生成できます。
29ヵ国語の言語に対応しており、50種類以上のテンプレートが用意されていることが特徴で、ブログ投稿やメール作成のみならず、広告やソーシャルメディアなどにも利用できます。
さらに、2年のうちに100,000人を超える有料登録者が利用しており、現在急成長中のツールとなっています。
対象ユーザーは個人から企業まで幅広い範囲が対象で、主にコンテンツ制作やマーケティング分野での利用が期待されます。
作成できるのは文章だけでなく、月額の追加料金を払うことで、回数無制限で画像生成AIを利用することも可能です。
|Jasperの特徴
「Jasper」には多数の機能が搭載されていることが特徴です。
その中の例では、以下の機能が挙げられます。
・独自のアルゴリズムを使用した高品質な文章生成
・29カ国の多言語対応(日本語も対応)
・初心者でも使いやすいインターフェース
・50種類以上の豊富なテンプレート
・チームメンバー内での共有、編集などのチーム機能
・文章の長さや、キーワードの強度度合いなどカスタマイズ可能なテンプレート
・GPT‐3ベースのAIエンジン
・継続的なアップデート
他にも「Jasper Chat」という人工知能との会話でアイデア出しやコンテンツ修正が行えたり、SEO対策がされていたりと、紹介しきれないほどの多数の機能が搭載されています。
|Jasperの使い方
「Jasper」の使い方は非常に簡単です。
生成する流れとしては、以下の流れで生成していきます。
①会員登録(アカウント登録)をする
②言語を設定する
③生成ツールを使用
①まずは、会員登録をしましょう。
苗字、名前、Emailを入力して、利用する目的を選択したら、次は利用するプランを選択し、クレジットカードを登録して決済します。
②登録が完了したら、次に言語を設定します。
Settings > Integration > DeepL Translation から言語を選択しましょう。
③そして最後に文章を作成します。
手軽に作りたい方は Templates > One-Shot Blog Post から作成しましょう。
次に、
Blog Topic(記事のテーマ)
Tone of Voice(口調、文体)
Intented Audience(ターゲット)
を入力すると文章を作成できます。
|JasperとChatGPTの違い
文章生成AIと言えば「ChatGPT」が有名ですが、「Jasper」との違いは何なのか、比較していきたいと思います。
「ChatGPT」と「Jasper」はどちらも大言語モデル、GPT3.5を使用しますが、「Chat GPT」はより研究と実験に特化されていることに対し、「Jasper」はマーケティングやソーシャルメディアの投稿など、ビジネスユースケース向けに設定されています。
「Jasper」は日常のビジネスで使用できるように構成されているので、特定の業界やユースケースからは重宝されるでしょう。
しかし、「Chat GPT」は無料ですが、「Jasper」は有料という違いもあるので、気軽に使用するにはハードルが高いかもしれませんね。
|Jasperのメリット
では、「Chat GPT」ではなく「Jasper」を使うメリットはどのような理由があるのか、どのような利点があるのかご紹介したいと思います。
文章盗用チェッカーが含まれており、オリジナル文章が作成可能
「Jasper」には文章盗用チェッカーアドオンが含まれていて、作成した文章がオリジナルかどうか簡単にチェックすることができます。
本来であれば、文章を99%オリジナルにし、さらに読者が求めるような質の高い文章となると、時間がかかってしまいますが、この機能によって時間を大幅に削減することが可能です。
また、アイデア出しに詰まってしまった際もAI生成によってヒントを得ることもできます。
多種多様な高品質コンテンツが作成できる
「Jasper」は、キーワードの自動生成、タイトルの最適化など多種多様な機能が搭載されていて、より高品質なコンテンツが作成できます。
その中の一つで言うと、テンプレートでAI Framework(AIDAの法則)が選択できます。
AIDAの法則とは Attention(注意を引き)、Interest(興味を持ち)、Desire(欲しくなり)、Action(行動する)というプロセスのことで、この順序に合わせて文章をつくることで、見込み客がより商品を買いやすいようになります。
他には、SEO対策にも特化しています。
SEOとは、「Search」「Engine」「Optimization」の略で、「検索エンジンの最適化」を意味します。Webサイト内のコンテンツ(文章、画像、動画など)を改善することで、Googleなどの検索エンジンの上位に表示させることが可能になります。
これらの機能によって「Japer」は「Chat GPT」と違ってマーケティング分野に特化したツールになっています。
より高品質な文章が手軽に作成できることで、コンテンツの品質向上だけでなく、ビジネスの成果向上にも繋がるかもしれませんね。
日本語に対応している
「Jasper」では英語だけでなく、日本語や中国語、フランス語など合計29カ国語に対応しており、さらにDeepL翻訳なので、翻訳の質も高いです。
多少の手直しは必要かもしれませんが、短時間で様々な言語のマーケティングコンテンツを作ることが可能です。
言語は時間を経つごとに増えてきているので、現在自分の国の言葉が対応していない、という方でも諦めず、定期的にチェックしてみて下さい。
|Jasperのデメリット
ここまで「Jasper」のいい面ばかり紹介してきましたが、デメリットもあります。
以下ではその中の2つをご紹介していきたいと思います。
トライアル期間が短い
「Jasper」には無料で試用できるトライアル期間が用意されていますが、7日間しかありません。
無料期間内にすべての機能を使うことは可能ですが、この期間だけでは機能性や操作性を十分に理解することは難しいでしょう。
また、文字数も制限されてしまうので、文章を作成する際は気を付けなければいけません。
無料体験は簡単に解約することができますが、期間中に解約しなければ自動的にプランが更新されてしまうので、注意が必要です。
価格が高い
料金が高いこともデメリットのひとつで、一番安いプランで$ 39〜(日本円で5630円〜)利用することができます。一番高いプランで$125(日本円で18040円)かかり、一部の人にとっては手が届きにくい金額かもしれません。
金額によっては生成可能な言語数も決まってくるので、文章を作成する際は気を付けましょう。
高い料金ではありますが、その分機能が充実しているので、付加価値に見合った料金設定なのかもしれませんね。
|Jasperの料金
料金プランは「Business」、「Team」、「Creator」の3つがあります。
それぞれの価格は現在以下の設定になっています。
・「Business」…… カスタム料金
・「Team」…………$99(年払い)【日本円14,293円】
・「Criator」……… $39(年払い)【日本円5,630円】
セールなどで価格は度々変更しているようなので、しっかりと確認しましょう。
|まとめ
ライティングは慣れない人や、自信がない人にとっては難しく、時間がかかる作業です。
ですが、「Jasper」などAI作成ツールを使うことによって執筆の時間を大幅に削減することが可能になります。
海外ツールということで、躊躇してしまう方も少なくないかもしれませんが、使い方自体は非常に簡単で、日本語にも対応しているので安心して下さい。
手軽に、しかも高品質な文章を短時間で作成できるので、余った時間を他の事に使うこともできます。
今回の記事を読んで、気になった方はぜひ無料トライアルから使ってみて下さい。