日本でも注目を集めているブロックチェーンゲームが、ここ数年の間に数多く登場しています。
その中でも、最近話題になっているブロックチェーンゲームが「Illuvium」です。
現時点でまだリリース前ですが、ゲーム性やストーリー性の高さから日本でも大きな注目を集めています。
当記事では、Illuviumの特徴から始め方、今後の展開に至るまで解説します。
|Illuviumとは
Illuviumは、ブロックチェーン技術を用いたゲーム、いわゆる「Play to Earn」のタイトルです。
Play to Earnという言葉が話題になっていますが、これはブロックチェーン技術で構築したゲームで、対戦やゴール達成などで仮想通貨を稼げる仕組みです。
IlluviumもこうしたPlay to Earnの一つで、ゲームで遊ぶことで報酬として独自トークンのイルビウム(ILV)を稼げます。
現在はβテスト中で一般公開はされていませんが、噂では2023年末ごろに正式リリースされるのではとの噂もあり、要注目のタイトルです。
|Illuviumの特徴
IlluviumはオープンワールドRPGで、ゲーム世界を自由に探索しながら、モンスターを仲間にしてチームを強くしながらより強いモンスターと戦います。
ゲーム性はポケモンとよく似ており、このためお金稼ぎ以外にも純粋にゲームとして楽しめる要素を多く持っています。
以下では、Illuviumの特徴についてまとめていきます。
モンスターを捕獲しながら戦うRPG
Illuviumの舞台は宇宙空間で、プレイヤーは銀河間宇宙連隊の一人として、緊急ビーコンの発信源を調べる過程でとある惑星に着陸します。
その惑星はプレイヤーの種族が発祥した場所だと考えられており、そこには「イルビアル」というモンスターが棲息しています。
このイルビアルを様々なツールを使って倒したり、捕らえたイルビアルを仲間に加えながら、その惑星が滅んだ理由に迫ります。
オープンワールドのRPGとしてのゲーム性を十分に備えながらも、ゲットしたアイテムやイルビアルをマーケットプレイスで売買しながらゲームを進めていきます。
オープンワールド内に土地(LAND)を所有できる
また、Illuviumはイーサリアムブロックチェーンを基盤にしており、ゲーム世界内の土地をNFT資産として所有することができます。
Illuviumには「Illuvium Zero」というサブゲームがあり、ここではゲーム内の土地を購入して保有することができます。
Illuvium Zeroでは資源を売ったり、その資源で制作したアイテムをNFTとして売ることもできると同時に、土地の売買で収益を出すことができます。
保有している土地の価値が上がった時に売りに出せば利益が発生しますし、価値が上がらなければ損をすることもあります。
土地の価値は非常に高く、安くても30万円前後、高ければ1億円以上の値がつくこともあるので、資金に余裕のある方向けです。
まだ正式リリースはされていない
Illuviumは2023年7月時点ではクローズドβテストの段階で、応募者の中から限定メンバーをテストプレイに招待しています。
テストプレイ時はアイテムの売買やILVを稼ぐことなどはできず、ゲームプレイのみが可能とのことです。
現時点でIlluviumのアカウントに登録しておくと、運が良ければテスターとしての参加資格が得られるかもしれません。
正式リリースの予定に関しては公式には未定ですが、2023年末ごろのリリースになるのでは?という声もあります。
Illuviumはベータ版の公開をこれまでに2度延期しているので未確定ですが、まだ正式リリース前ながら多くの評判を集めています。
|Illuviumでの稼ぎ方
ブロックチェーンゲームの一番の特徴は、やはりゲームで遊んでお金が稼げることです。
お金の稼ぎ方は様々ですが、基本的には通常のRPGでやっていることがそのまま収益活動になります。
以下ではIlluviumでのお金の具体的な稼ぎ方について解説します。
イルビアルやアイテムを売却
Illuviumでは、ゲーム世界を探索して捕らえたイルビアルや、製作したアイテムや鉱物などを販売所で売って稼ぐことができます。
登場するイルビアルは個体数が決まっており、またイルビアル同士が融合することもあるため、初期段階で個体数が多くてもその数はどんどん減っていきます。
なので、リリース初期にいたイルビアルを捕まえると、その後に希少価値が高まる可能性があります。
ゲームのリリース時にできるだけ所持しているイルビアルの数を増やしておくと、その後に高額で取引できるようになるかもしれません。
作成したNFTアイテムを売却
また、自分で作成したNFTアイテムを売って稼ぐこともできます。
Illuviumでは、ゲームで様々な素材を手に入れて手持ちのイルビアルを強化したり、もしくは素材そのものを売ることもできます。
さらに、素材を加工したり、組み合わせて加工することでカードや防具、武器などをNFTアイテムとして作って売ることもできます。
素材をNFTアイテムに加工するにはエネルギーが必要ですが、手間を注げばそれだけ価値が上がる可能性も高まります。
バトルでの勝利
プレイヤー同士のバトルで勝利して報酬を稼ぐのは、ある意味で一番ゲームらしい稼ぎ方と言えます。
Illuviumには「バトルアリーナ」と呼ばれる対戦モードがあり、このバトルで勝ち抜いてランキングの上位になれば、報酬額がさらに上がります。
バトルが苦手という人は、他のプレイヤーの勝ち負けに賭けて稼ぐ方法もあります。
この方法なら自分のゲームスキルが低くても報酬を得られるので、ゲームが苦手な人にはおすすめの選択肢です。
ステーキング
この他、Illuviumはステーキングにも対応しており、一定期間自分の資金を預けることで持分のトークンを増やせます。
特徴として、Illuviumのステーキングでは預ける期間を一度設定すると、その期間中は引き出すことができません。
ステーキングは一見すると便利ですが、ILVの価値が下がると手持ちの仮想通貨の資産が増えても損失になる可能性があるため注意が必要です。
|Illuviumの始め方
Illuviumはまだ一般公開されていませんが、現時点でアカウント登録して最新情報を受け取ったり、土地やアバターを購入することができます。
以下では、Illuviumの始め方と必要な仮想通貨の買い方について解説します。
Illuviumにアカウント登録
まず、Illuviumの公式サイトにアクセスして、真ん中にある”Get your Beta Code now!”をクリックします。
メールアドレスやパスワードを入力する画面に進み、入力が終わると登録したアドレスにメールが届きます。
これでIlluviumへの事前登録が完了ですが、イーサリアム系仮想通貨ウォレットのMetaMaskへの登録も必要になるので、併せて行っておきます。
MetaMaskへの登録はIlluviumの登録時に自動的に行うので、指示に従って手順を済ませます。
仮想通貨取引所で口座開設
次に、仮想通貨取引所の口座を持っていなければ、口座開設を行ってください。
口座はbitFlyerやBITPOINTなど、イーサリアムを扱っている取引所であれば基本的にどこでも構いません。
ほとんどの取引所では本人確認審査がありますが、それが終わるとイーサリアムなどの仮想通貨が購入できます。
Illuviumを本格的にプレイするためには公式マーケットプレイスのilluviDEXを使いますが、支払い通貨はイーサリアムがメインです。
ウォレットを作成して仮想通貨を送金
MetaMaskへの登録と、仮想通貨取引所の口座作成が終わったら、日本円を入金してイーサリアムを購入します。
そして購入したイーサリアムをMetaMaskに送金すれば、Illuviumでの土地やアバターの売買などに参加できます。
イーサリアムの送金には通常ガス代というネットワーク料金が発生しますが、BITPOINTなどの取引所ではガス代を取引所が負担してくれます。
このため、手数料無料でMetaMaskに送金できるので、ガス代をどう取り扱っているかは取引所選びの一つの基準になります。
ウォレットをアカウントと紐づける
イーサリアムを購入してMetaMaskに送金したら、次はMetaMaskのアカウントをIlluviumのそれと紐付けます。
MetaMaskのトップページのExchangeから、Illuviumの公式マーケットプレイスのilluviDEXを選択してConnectを押せば完了です。
また、Illuviumの土地はIMX(Immutable X)で発売されているので、IMXとの連携も必要になりますが、こちらも自動ガイドに従って操作すれば完了します。
これで、MetaMask経由で送金したイーサリアムでILVを購入できるようになりました。
海外取引所でイルビウム(ILV)と交換
イーサリアムを口座に送金したら、次はILVを購入します。
取引する通貨のペアを選び、ILVの購入量や注文方法などを選んでから購入します。
取引が完了したら、自分の口座にILVの残高が増えているかを見て、増えていたら手続きは完了です。
ほとんどのブロックチェーンゲームが、始める際にアイテムを購入したり等、何らかの初期投資が必要になります。
Illuviumもおそらく初期投資が必要になると言われており、今のうちに口座開設や仮想通貨の購入を済ませておいた方が良いでしょう。
|イルビウム(ILV)の価格動向
ILVは、その話題性の高さもあって取引開始直後から話題になりました。
そのためILVの価格は急騰し、2021年末ごろまで上昇を続けてピークに達しましたが、その後下落し現在まで低調が続いています。
原因として、ベータ版のリリースが2回延期されたことで市場の期待感が薄れたことなどが考えられます。
ですが、依然としてIlluviumに対するプレイヤーは大勢いて、正式リリースの情報が明らかになるにつれて、再び注目度が上がるでしょう。
ゲームの注目度が上がればILVの価値も上がり、リリース時期に前後してILVの相場が再び上昇傾向になると予測されます。
|Illuviumの今後
Illuviumの正式リリースに関しては未定ですが、2023年末のリリースを予測する声もあります。
詳細は不明ですが、現時点ではクローズドテストが行われており、リリースに向けて着々と開発が進んでいる様子です。
どのゲームもそうですが、正式リリースの際に不具合がないかをチェックするために、まずは限定メンバーによってテストプレイを行います。
YouTubeではプレイ動画も公開されており、依然として多くのプレイヤーから期待を寄せられているのは変わりありません。
今後、正式リリースに向けて情報が明らかになっていくにつれて、再びゲームやILVの価値が上がると期待されています。
|まとめ
Illuviumは、オープンワールドのゲーム世界でモンスターと戦い、仲間にしてゲームを進めるという、ポケモンの世界観を思わせるブロックチェーンゲームです。
現在はクローズドテストが行われていますが、土地やアバターの売買が公式マーケットで開始されるなど、正式リリースに向けて動き出しています。
今のうちに仮想通貨の口座開設や、土地やアイテムの購入などを通して、正式リリースと同時に一気にスタートダッシュを切れるようにしておきましょう。