印刷物や手書きの書類のデータをPCやスマホに取り込むのはとても面倒です。
いちいち書類やメモを見ながら、キーボードをタップして打ち込んでいると、時間がかかるしミスも発生します。
そこでこの記事では、写真を撮るだけでAIが自動的に文字を認識してデータ化してくれる便利なアプリ「ClipOCR」を紹介します。
この記事を読むことで、ClipOCRの機能や使い方、利用することで得られるメリットなどを詳しく知ることができ、作業の効率化が実現します。
目次
|ClipOCRは文字をデジタル化してスマホに取り込める
ClipOCRは、印刷物や手書きの文字などを画像から取り込んでデータ化できる無料のiPhoneアプリです。
ClipOCRがあれば、スマホのカメラで撮影するだけで、新聞や雑誌などの気になる情報をテキストデータに変換して記録できます。
AIを搭載したことで高い読み取り精度を実現しているのが特徴で、読み取りデータの編集もできる便利なアプリです。
|ClipOCR の機能
ClipOCRには主に以下の機能や特徴があります。
- AIによる文字の読み取りとテキストデータへの変換
- 縦書き、横書き両方の読み取りに対応
- 多言語の読み取りに対応
- 自動保存機能
- 元画像を.png形式の写真ファイルで保存
- テキストデータを.txt形式のファイルで保存
- 読み取ったテキストは各種SNSやメール、他のアプリでも共有可能
- 編集機能あり
横書きの文字しか読み取れないOCRもある中で、縦書き文字に対応しているのはうれしいポイントです。さらに日本語以外の多言語に対応しているので、幅広いシーンで使えて便利です。
【OCRとは】
OCR(Optical Character Recognition)とは、文字を認識する技術です。
一般的に、書類や画像の中に記載された文字をスキャンなどにより読み取り、データに変換する技術を指します。
文字は手書きでも印字されたものでも読み取ることが可能です。
|ClipOCRを使うメリット
ClipOCRを利用すれば以下のメリットが得られます。
- 手作業を自動化できる
- ペーパーレス化
- ヒューマンエラーを減らせる
- 情報の一元化や紛失防止になる
それぞれのメリットについてみていきましょう。
手作業を自動化できる
ClipOCRを使えば、AIが自動的に画像から文字を抽出してテキストデータにしてくれます。
そのため、必要な情報をいちいち書類から書き写したり、手入力でPCやスマホに打ち込んだりする必要がありません。
文字情報をデータとして取り込むために必要な作業が写真を撮るだけになるので、作業効率が飛躍的に向上します。
ペーパーレス化
ClipOCRを使えば、これまで紙で保管していた書類をデジタル化できて、ペーパーレス化が実現します。
紙で情報を保管していると、どうしても場所を取ってしまったり、部屋やオフィスがちらかったりしてしまいます。
その点、ペーパーレス化してデジタルで情報を保存すれば、限られたスペースを書類に占領されることなく有効に使えます。
情報の一元化、紛失防止
ClipOCRを使って、紙の情報をデジタル化すれば、あちこちに散らばっている情報を一元管理できます。
デジタル化して情報を整理しておけば、いつでもすぐに必要な情報にアクセスできるので、書類を探す手間や紛失のリスクがなくなります。
情報をスマホやPCに集約させることで、大切な情報が見つからずに困ることがなくなります。
ミスが減る
手作業で文字を書き写したりPCやスマホに情報を入力したりすると、どうしてもミスが発生します。
しかしClipOCRを使えば、AIが自動で情報をデジタルデータ化してくれるので、ヒューマンエラーを減らせます。
|ClipOCRを使う際の注意点
ClipOCRを使用する際、覚えておきたい注意点は以下の2点です。
- すべての文字を完璧に読み取れるわけではない
- オフラインの環境では使用できない
ClipOCRはAI技術を用いて高い精度の読み取りを実現していますが、それでも完璧にすべての文字を読み取ることはできません。
そのため、正確な作業が必要になる場合は、読み取り後のチェックを行うなど、ClipOCRの読み取りが不完全であることを理解したうえで利用することが大切です。
また、ClipOCRのAIを機能させるにはオンラインの環境が必要になるため、インターネットがつながる場所で利用しましょう。
|ClipOCRの使い方
ClipOCRでアナログの文字情報をデジタル化する方法についてお伝えします。
ClipOCRを利用する手順は以下の通りです。
- App SroreからClipOCRをダウンロードしてスマホにインストールする
- ClipOCRを起動
- ClipOCRのトップページから画面左上のカメラアイコンをタップ
- 写真を撮るか、ライブラリから写真を呼び出すか選択する
- 使う写真を決定する(撮影に失敗した場合は撮りなおす)
- 読み取り範囲を選択する
- 「完了」ボタンをタップする
- デジタル化された文章が表示される
表示された文字は編集が可能です。
また、文字を抽出した画像もあとから確認できます。
|ClipOCRの有料版
ClipOCRは無料で使えるアプリですが、有料版の「ClipOCR Pro」もあります。
無料版との違いは以下の2点です。
- 広告を外せる
- 使いやすさが向上
まず、課金すれば広告を完全に非表示にできます。
機能面では、ダークモードの追加や細かな工夫で画面が見やすくなっており、操作性も向上しています。
|おすすめの利用法
ClipOCRのおすすめの使い方を4つご紹介します。
アナログの文字情報をデジタル化すれば、いろいろな方法でデータを活用できます。
イベントなどの情報を取り込んでスケジュール管理
地域のイベントや子供の学校行事などについて、回覧板やプリントで連絡されることがあります。
そんなとき、いちいちメモしたりカレンダーに書き込んだりするのは面倒です。また、メモやカレンダーを常に持ち歩くこともできません。
ClipOCRを使えば、大事な情報をスマホに取り込めるので、いつでも内容を確認できます。
また、取り込んだ情報をタスク管理アプリに登録しておけば、スケジュール管理もバッチリです。
外国語の翻訳に使える
外国語が記載された文書やチラシの写真を撮り、ClipOCRに取り込んでから翻訳アプリに貼り付ければ、外国語を日本語に直すことが可能です。
ClipOCRは日本語の他にも、英語、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、韓国語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ヒンディー語とメジャーな言語をほとんどカバーしているので安心です。
気になる情報を即座にデータ化して共有
ClipOCRは読み込んだ文章を簡単にSNSなどで共有できる機能を搭載しています。
そのため、気になる情報を拡散したり、友人に教えてあげたりするときにも便利に使えます。
手書きのメモをデータ化
ClipOCRはAIを搭載しているため読み取り精度が非常に高く、従来のOCRでは読み取りが難しかった手書きの文字にも対応可能です。
たとえば、手書きのメモをスマホに取り込んでしまえば、紛失の恐れがなくなり情報の管理も楽になります。
|まとめ:ClipOCRで作業を効率化
この記事ではClipOCRについて主に以下の内容をお伝えしてきました。
- ClipOCRは紙に記載された文字をデジタル化してPCやスマホに取り込めるアプリ
- ClipOCRはAIを搭載しており、高い読み取り精度を実現している
- ペーパーレス化や業務の効率化など、使いこなすことでさまざまなメリットがある
- オンライン環境でしか使えないなど注意点もある
- 文字をデジタル化することで、データの活用方法の幅が広がる
ClipOCRは、高い精度で文字の読み取りができて、しかもスマホで手軽に使えるところが非常に便利です。
日常のさまざまなシーンで使えるので、気になった方はぜひダウンロードして試してみてください。