「好きな風景をイラストにしたい」

「風景画を探しているけど好みのものが見つからない」

「お気に入りの写真をおしゃれに加工して飾ってみたい」

このように考える方は多いのではないでしょうか。

イラストを自身で描くためにはそれなりの画力が必要であり、想像通りの絵を生み出すには高い専門技術が必要になります。

思い通りのイラストを描けるまでには長い年月を必要とするため、既存のアーティストの画像を購入して飾ることが一般的です。

しかし、ご自身で撮影した写真が簡単にイラスト化できるといわれたらどうでしょうか。

自分だけのお気に入りのスポット、思い出の風景をあっという間にプロが描いたようなイラストに変換するアプリが存在します。

本記事では写真をイラスト風に変換するAIおえかきアプリ「Artomaton」を紹介。

思い通りのアートを誰でも生み出せる非常に画期的なアプリとなっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

|AIがお絵かきをする「Artomaton」

出典:https://apps.apple.com/jp/app/artomaton-%E3%81%8A%E7%B5%B5%E6%8F%8F%E3%81%8D%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD/id718222634

「Artomaton」はAIがお絵かきをすると表現されます。

写真情報を元にイラストを生成するのですが、Artomatonの概要について以下の項目から解説していきます。

  • 写真をイラスト風に変換
  • 豊富な画材からテイストを選べる
  • 思い出をアートにして残せる!

写真をイラスト風に変換

Artomaton最大の機能は、「撮影した写真をイラスト風に変換」できることです。

スマホに記録されている写真を選択するだけで、あっという間にAIが絵画調に加工してくれます。

画風は様々なテイストから選択できますが、特に油絵についてはその質感が高く表現されており、その他アプリと比較して高い品質を持っているといわれます。

注意しなければいけない点としては、iPhoneにのみ対応したアプリであることです。

そのため、Androidユーザーの場合はArtomatonの利用ができませんので気をつけましょう。

富な画材からテイストを選べる

イラストと一言でいっても、実際の現場では様々な画材が利用されます。

ゴッホやレオナルド・ダ・ヴィンチといった世界的に有名な絵画のイメージで作成したい場合は、「油絵」といった画材を選択しなければいけません。

しかし、画材の取り扱い技術の習得や収集費用といった面で、現実的に多くの問題が出てくるでしょう。

Artomatonであれば、このような画材も豊富に取り揃えられており、好みの作風に応じて的確に仕上げてもらえます。

無料で利用できるツールは5種類ですが、料金を支払うことでさらに9種類の画材選択が可能。

また、利用するキャンバスによっても作品のイメージは変化します。

Artomatonでは無料で11種類、課金で10種類のキャンバス生地の利用ができますので、対応できる作風は非常に幅広くなっているのです。

|「Artomaton」の利用方法

Artomatonの利用方法について、以下の項目にそって解説していきます。

  • アプリのダウンロードから編集まで
  • 細かい描写を指定

アプリのダウンロードから編集まで

前述した通り、ArtomatonはiPhoneにのみ対応したアプリです。

そのためApp storeへアクセスしてダウンロードを行いましょう。

アプリを起動すれば、「Picture」と「Video」を選択できますが、イラスト作成を目的とする場合は「picture」を選択します。

イラスト化したい写真を選択し、解像度とフレームレート、描写速度を指定します。

デフォルト設定ではフレームレートの数値が大きい場合がありますので、1.5程度に調整することをおすすめします。

細かい描写を指定

Artomatonでは以下のように、非常に細かい部分までの描写指定が可能です。

  • 解像度
  • 余白とぼかし
  • 分散、円形
  • 明るさ、コントラスト
  • 距離、色温度
  • 背景の質感

加えて、選択できる描画ツールについても「油彩」「鉛筆」「黒鉛」「スプレー」「水彩」「クレヨン」など多岐に渡ります。

まずは大きな作風に影響する描画ツールを選択し、完成イメージを確認しながらその他の詳細を調整していきましょう。

慣れてくれば想像しているイラストに限りなく近い作品を生み出せるはずです。

|Artomatonを利用するメリット

Artomatonを利用するメリットについて、以下の項目に沿って解説します。

  • 自由度が高く様々なスタイルに対応する
  • 自身で絵を描く時の参考にもできる
  • 思い出をアートにして残せる

自由度が高く様々なスタイルに対応する

Artomatonでのイラスト作成は自由度が高いため、幅広い作風、スタイルに対応できます。

重厚感ある作風にしたければ「油彩」を選択、柔らかい作品にしたければ「水彩」や「鉛筆」といったように、画材の段階から調整可能。

加えて、「雪の結晶スタンプ」や「ゴーストスタンプ」を選択すれば、幻想的な作品を生み出せます。

最終段階の微調整も人の手によって進められますので、AIとご自身が協力しながら1つの作品を創り出す感覚が得られるはずです。

自身で絵を描く時の参考にもできる

Artomatonで作成した作品は、単にイラストとして保存されるだけではありません。

作成過程を動画としても記録できるのです。

つまり、画像編集アプリとしてだけではなく、撮影した画像データを元にした動画作成アプリとしても活用できます。

実際の風景画を作成するときの手順の参考にもなりますし、どういった順序で書き進めいけばいいのかといった勉強にも繋がるでしょう。

思い出をアートにして残せる!

写真を自動でイラスト化してくれるArtomatonですが、その最大の魅力は写真をアートにして記録できる点でしょう。

自分だけの風景、お気に入りの場所を撮影し、Artomatonでイメージに合ったイラストを作成するだけで、世界に1つしか無い絵画が完成します。

気に入った作品を印刷し額縁に入れるだけで、立派なアート作品となるのです。

日常的にアートに触れる機会が多くなれば、自然と完成も豊かになっていくはず。

また、近年ではTikTokやYouTubeにおいてショート動画が流行しています。

撮影した画像をイラスト化していく工程を投稿するといった利用方法も考えられるかもしれません。

さらに、SNSに訪れた観光地の写真をアップするだけではなく、それらの風景をイラスト化するといったおしゃれな演出もできます。

Artomatonを活用してどんどん思い出をアート作品に変換していきましょう。

|個人の開発者によってリリースされた「Artomaton」

Artomatonは撮影した写真データをあらゆる作風に対応したイラストに変換します。

驚異的なAIアプリですが、実は個人のアプリ開発者によってリリースされました。

「fufuralaさん」という方が本業のスキマ時間に開発をすすめ、大きな注目を集めたのです。

Artomatonは「人間が絵を描く過程」を再現することを目指して開発されました。

2013年10月にリリースされ、AppStoreで「フィーチャー」されたことで認知度を大きく向上させました。

一度で気に入ったイラストが生まれるのではなく、試行錯誤しながら気に入った作品が創造できるという設定にされています。

そのため、作品を創り出す楽しみを味わいやすく、出来上がった作品に対する想いも通常のAI絵画よりも深くなるはずです。

|まとめ

写真をイラスト風に変換できるアプリ「Artomaton」について、その基本的な概要から利用方法について解説しました。

豊富な画材を選択でき、作品の微調整も細かい範囲まで指定できるArtomatonでは、あらゆる作風のイラストを生み出せます。

このような高い機能をもったAIアプリが企業ではなく、個人のアプリ開発者によってリリースされた点も注目すべきかもしれません。

すでにリリースから10年が経過していますが、未だにイラスト作成アプリとしてはトップクラスの品質を誇ります。

まだArtomatonを利用したことが無いという方は、ぜひこの機会に一度お試しされることをおすすめします。