SNSと言えば、TwitterやInstagramが有名ですね。

ほかにも数多く存在しますが、新たに登場したのが「Threads」です。

まだ提供が開始されてから間もありませんが、耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか。

爆発的に登録者数を増やしており、今もっとも勢いのあるSNSといえるでしょう。

この記事では、Threadsについて以下のような内容について説明します。

・Threadsにはどんな特徴やメリットがあるのか

・Twitterと比較してなにが違うのか

・ビジネスに活用することはできるのか。

ほかにも使い方や今後の展望などについて詳しく説明していきます。

ぜひ最後までお読みください。

|Threads(スレッズ)とは

出典:https://apps.apple.com/jp/app/threads-an-instagram-app/id6446901002

Threadsとは、テキストや画像、動画などの投稿が可能なSNSです。

Meta社から提供がされはじめたところで、世界中でユーザーが爆発的に増えています。

画像や動画中心だったinstagramに対し、テキスト中心に投稿していくのがThreadsといえるでしょう。

Meta社からTwitterに近いSNSが提供されたということからも注目を集めています。

登録者数がすでに1億人を超えているということからもその注目度の高さがご理解いただけるのではないでしょうか。

また、ActivityPubというプロトコルに対応する予定であることも発表されています。

これにより、WordPressのようなActivityPubプロトコルをサポートしているアプリとの相互運用が可能となるとされています。

いままでのSNSではできなかった新しい利用環境ができるかもしれないことからも、Threadsの今後に期待されています。

|不安定な状況のTwitter

Twitterは2006年からサービスを提供しているSNSで、世界中で多くの人々が利用しています。

しかし、近年ではTwitterに対する不満や批判も多くなっています。

その理由の一つは、API制限や仕様変更などによるサービスの不安定さです。

2023年6月から7月にかけて、TwitterではAPI制限により一部のアプリやサービスが利用できなくなったり、TweetDeckが有料専用になったりするなどの問題が発生しました。

これらの問題がTwitterのユーザーにとって大きな不便や不満をもたらしたことは記憶に新しいでしょう。

また、Twitterではハラスメントやフェイクニュースなどの問題も深刻化しています。

Twitterはこれらの問題に対処するために様々な対策を講じていますが、十分な効果が出ているとは言い難い状況です。

Twitterに代わる新しい短文投稿用のSNSとして、今後に期待されているといえます。

|Threadsの特徴

それでは、Threadsの特徴について紹介していきます。

細かい特徴については後ほど触れるので、ここでは簡単に紹介します。

以下が、Threadsが持つ主な特徴です。

・文字数は最大500文字

・動画および画像コンテンツ共有

・スレッド返信によるユーザー同士の会話

・メンション

・再投稿

・引用

・instagramフィード投稿、ストーリーズ、ツイート、リンクコピーなどのシェア

|Twitterとの違い

ThreadsとTwitterはどちらも短文投稿用のSNSですが、さまざまな違いがあります。

それぞれの違いは以下のような内容です。

 ThreadsTwitter
投稿可能文字数最大500最大全角140
投稿可能写真枚数104
投稿可能動画時間5分140秒
タイムライン機能ありあり
下書き機能なしあり
DM機能なしあり
ハッシュタグ機能なしあり
検索機能ユーザー検索のみユーザー検索・キーワード検索
アカウントの切り替え不可
ログインできるデバイススマホのみスマホ・PC

まず、文字数制限や投稿制限が大きな違いといえるでしょう。

Twitterでは140文字しか書けませんが、Threadsなら500文字まで書くことが可能となっています。

また、動画についても最長5分まで投稿することが可能で、この違いも大きいでしょう。

写真はinstagramと同じく最大10枚の投稿が可能となっており、instagramに慣れたユーザーにはうれしいのではないでしょうか。

|Threadsのメリット

つづいて、考えられるメリットについて紹介していきます。

どのようなメリットがあるのでしょうか。

以下で紹介していきますので参考にしてください。

instagramと連携ができる

まずメリットとして挙げられるのが、Instagramと連携させることが可能という点です。

Instagramでフォローしている人をそのままフォローできるため、もう一度フォローしなおすという手間がいりません。

そのため、簡単にコミュニケーションを取ることができるようになります。

Instagramは写真や動画を中心としたSNSですが、Threadsにおいてはテキストの投稿が中心になります。

うまく活用することで、より多様な表現が可能になるでしょう。

また、投稿した内容をinstagramのフィードやストーリーにシェアすることも可能です。

ThreadsはInstagramのユーザーにとって魅力的なSNSです。

Threadsを使うことで、Instagramの楽しさをさらに広げることができるでしょう。

Twitterに似た使い方ができる

基本的な使い方は短文の投稿になるため、Twitterと同じような使い方ができます。

使い方やユーザーインタフェースもなじみのあるものになっているので、使い方に困ることは少ないでしょう。

使い方にとまどうことなく始められるのは、気軽にスタートすることができますね。

広告がないので見やすい

広告がないこともメリットのひとつとして挙げられます。

Threadsでは広告が一切表示されないため、広告表示によるストレスを感じることがありません。

ほかのSNSなどでは広告が頻繁に表示されることがあるため、煩わしく感じていた方も多いでしょう。

タイムラインがすっきりとして見やすくなるのはうれしいですね。

|Threadsのデメリット

メリットについて紹介しましたが、デメリットも押さえておく必要があるでしょう。

つづいて、デメリットについて3点紹介していきます。

instagramのアカウントが必須

Threadsを始めたい場合、instagramのアカウントを持っていることが必須となります。

メリットでもありますが、デメリットになる部分もあるでしょう。

たとえば以下のようなものが考えられます。

・instagramのアカウントを持っていない人は利用できない。

・instagramのアカウントを削除すると、連動して削除される。

・同じユーザー名を使わなければならない。

Threads単独で利用することはできないため、デメリットと感じる人もいるでしょう。

Twitterほど機能がない

Twitterほどの機能がまだ搭載されていないこともデメリットのひとつです。

キーワード検索やトレンド機能がないため、情報収集に利用することは難しいでしょう。

また、DM機能がないことから、ユーザー間のコミュニケーションも制限されてしまいます。

アカウントの切り替えもinstagramに依存しているため、実行したい場合に手間がかかってしまいます。

すでに多くのユーザーから機能の追加や改善の要望が寄せられており、今後の対応に期待したいところですね。

ブラウザ版では閲覧しかできない

ブラウザ版では閲覧しかできないこともデメリットのひとつです。

ログインや投稿、返信などは現時点ではできない仕様となっており、PCをメインで利用しているユーザーには使い道があまりない状態です。

しかし、これらは今後、改善・追加される見込みのため、現時点のみのデメリットといえるでしょう。

|Threadsの始め方

つぎにThreadsの始め方について解説していきます。

複雑な作業や手間はないため、どなたでも簡単に始めることができるでしょう。

ぜひ参考にしてください。

instagramアカウントを用意する

すでに紹介したように、Threadsを利用するためにはinstagramとの連携が必須となります。

あらかじめ連携させたいinstagramアカウントを用意しておきましょう。

複数のアカウントを持たれている場合も、連携させたいアカウントであらかじめログインしておいてください。

アプリをダウンロードする

つぎにアプリをダウンロードしましょう。

iPhone・androidの両方で利用できます。

それぞれのアプリストアから「hreads,an Instagram app」と表示されたアプリをダウンロードしてください。

類似した名前のアプリがあるので、よく確認するようにしてくださいね。

instagramアカウントを連携する

アプリを起動すると下のような画面が表示されます。

同じスマートフォンでinstagramにログイン済であれば、そのアカウントを選択することができます。

つづいてプロフィールを設定しましょう。

「instagramからインポート」を選択すると、instagramで設定している名前・自己紹介・リンクが自動で登録されます。

改めて設定する必要がないため、手間が省けますね。

プロフィールの設定が済んだら、公開範囲の設定になります。

プロフィールの設定から「次へ」をタップすると下のような画面が表示されます。

instagramでフォロー済のアカウントを最初からフォローした状態にすることができます。

これで連携は完了です。

|Threadsはビジネスに活用できる?

注目されているThreadsですが、ビジネスに活用することはできるのでしょうか。

3つの視点から解説しますので、ぜひお読みください。

既に利用している企業はある

2023年7月に提供されたばかりのSNSですが、既にThreadsをビジネスに利用している事例もあります。

たとえば、日本国内なら日本経済新聞が挙げられます。

ニュースやコラムの配信を実施しており、写真や動画を添付して見出しや要約を投稿しています。

投稿内に記事へのリンクURLを貼ることで、記事サイトへの誘導に活用しています。

読者とのコミュニケーションも行っており、返信や再投稿に対してもコメントするなど積極的にThreadsを利用しています。

企業だけでなく著名人も活用しており、おもに情報発信やファンとの交流などに使われています。

まだまだリリースされたばかりですので、今後、機能やサービスが改善されていくでしょう。

ほかのSNSやプラットフォームとの連携やビジネスモデルが確立されてくれば、短文投稿用のSNSとして主役になることもあるかもしれません。

多くのユーザーと企業にとって魅力的なものになることが期待されますね。

instagramへの誘導を狙う

Threadsをビジネスに活用する場合、instagramへの誘導を狙うことが有効な方法のひとつです。

instagramは、写真や動画を中心としたビジュアルコンテンツが豊富なSNSであり、商品やサービスの魅力を伝えるのに適しています。

また、フォロワー数やいいね数などの指標が見えやすく、ブランドイメージや信頼性を高めることにもつながるでしょう。

Threads上で興味を持ったユーザーをinstagramに誘導できれば、顧客獲得にもつながりますね。

広告などの機能は不足している

ビジネスに活用する場合、課題として挙げられるのが、広告などの機能は不足しているという点です。

現状、Threadsには広告枠や広告管理ツールが存在しません。

つまり、ビジネスとして活用したい場合、自社アカウントやインフルエンサーを通じてしかプロモーションを行いないということです。

instagramも広告機能はあるものの、ほかのSNSに比べて制限が多く、効果の測定が難しいという課題があります。

今後Meta社がどのような改善や拡充を行うのか注目していきましょう。

|今後Threadsはどうなる?

2023年7月6日にリリースされた後、爆発的に登録ユーザー数を増やしているThreads。

7月10日時点で登録ユーザー数が1億人に到達したと公表されており、このままいけば1日あたりのアクティブユーザー数が2億人になるという見通しもあります。

Twitterに対しての不安感が広がっていることもあり、Threadsを推す声もあがっています。

instagramと同期させていることや、instagramではできなかった表現を補完できることなどから活用の幅はさらに広がっていくのではないでしょうか。

WordPressのようなActivityPubプロトコルをサポートしているアプリとの相互運用が可能となれば、SNSとして新たなステージを見せてくれるかもしれませんね。

|まとめ

いかがでしたでしょうか。

Meta社が提供する新しいSNS「Threads」について、Twitterとの違い、使い方、ビジネス活用はできるのかなどを解説してきました。

リリースされて間もないにも関わらず、すでに1億人以上のユーザーに利用されています。

instagramとの連携、ほかのアプリやプラットフォームとの互換性など、これからどういう展開を見せるのか非常に楽しみなSNSです。

ThreadsがどんなSNSなのか気になっている人は、ぜひダウンロードして利用してみてくださいね。