現在、日常的に利用している人も増えてきたAIスピーカー。

一度AIスピーカーがある生活を味わってしまうと、それらが無い生活を想像することが難しくなります。

それほどAIスピーカーは便利であり、QOL(Quality of life)と呼ばれる「生活の質」を大きく向上させます。

一言話すだけで反応し、今流してほしい音楽を再生、知りたい情報を音声で伝えてくれる機能はこれまでに無い快適な生活を我々に提供するでしょう。

今回の記事では、AIスピーカーに関する基本的な概要から、おすすめのブランドまでを解説していきます。

その人気の高さから、現在では沢山のAIスピーカーが登場していますが、本記事を一読いただければご自身に最も適した商品を選べるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

|そもそもAIスピーカーとは一体何?

AIスピーカーに関する概要を、以下の項目に沿って解説していきます。

  • AIが搭載された多機能スピーカー
  • 室内の環境を管理する
  • 検索やデータ通信も可能

AIが搭載された多機能スピーカー

スピーカーとは本来、電気信号を現実世界の「音」に変換する装置です。

スピーカーの歴史は1925年と古く、これまではレコードやCDの再生、ラジオ音声の発信など音声メディアに関する様々な分野で活用されてきました。

登場から約100年経過した現在のスピーカーは、人工知能であるAIが搭載されさらなる進化を遂げています。

利用者の音声を分析、判断することで本体に触れることなく声だけで操作が可能。

単なる音源の再生だけにとどまらず、外部サービスをネット連携していることも大きな特長です。

つまりAIスピーカーとは、スピーカー本来の機能に加え、その他サービスとの機能を連携させることで、日常の幅広いシーンにおいて利用できる「多機能スピーカー」なのです。

室内の環境を管理する

本来スピーカーは日常空間に流すBGMなどに利用されることが多いでしょう。

従来であればスマホやオーディオプレーヤーの操作が必要な再生作業を、音声入力で行なえます。

「今一番人気のある曲を流して」

「楽しい気分になれる音楽を流して」

このような指示をAIプレーヤーに話すだけで、内容に応じた音楽を瞬時に選曲してくれます。

インターネットに接続させることで、音楽配信サービスとの連携も可能。

古今東西あらゆる音楽からその日の気分、その瞬間聞きたい曲を声だけで掛けてもらえるのです。

また、その他家電や空調、照明といった身の回りの環境についても、AIスピーカーと連携させることで家全体の操作もできるようになります。

「もう少し照明を明るくして」

「少し寒いから気温を上げて」

こういった指示をAIスピーカーに話すだけで、それぞれに対応した操作を実施できます。

IoT家電とAIスピーカーの相性は抜群であり、それらだけで家中の操作、セキュリティ管理が実現できるのです。

検索やデータ通信も可能

AIスピーカーは音声の再生、IoT家電との連携だけではなく、ネットを通じた検索作業も可能です。

通常であればスマホやPCを利用してネットから情報を得ますが、AIスピーカーに話しかけるだけで知りたい情報を瞬時に把握できるのです。

「今日の天気は?」

「今朝のニュースをまとめて話して」

このように質問するだけで、ネットから仕入れた最新の情報を音声で教えてくれます。

また、自身に届いたメールについても音声で読み上げてくれます。

返信内容を話すだけで、AIスピーカーが文面に変換しますので、そのまま相手へメールの送付も可能。

朝、仕事に出かける前の忙しい時間でも、準備をしながらメール確認、返信ができる点は非常に便利だといえます。

読み上げ機能はメールだけではなく、原稿データから電子書籍、ネット上のWebサイトでも行なえます。

そのため、あらゆる情報を音声で理解できるのです。

メモ機能もありますので、瞬間的に思いついたアイデアを話すだけで記録、スケジュール管理機能によって当日の予定を話してもらえるなど、ありとあらゆる分野で活用できるでしょう。

|AIの種類が機種によって分かれている

AIスピーカーと一言でいっても、実際は販売するメーカーやブランド、搭載しているAIによってその機能は微妙に異なってきます。

例えば、Googleが提供するAIスピーカーの場合は「Googleカレンダー」、「Gメール」といったGoogleサービスとの連携が強くなります。

当然、検索機能などについても強い特長を持ちます。

一方、Amazonが提供するAIスピーカーの場合は「Amazon Prime Video」や「Prime Music」といったサービスとの連携が強くなります。

そのため、現在自分が最もよく利用するサービスとの相性を考慮した上でAIスピーカーの購入を検討することが重要です。

|【ブランド別】代表的なAIスピーカー

AIスピーカーは様々なブランドから販売されています。

以下の代表的なブランドの特長、機能をそれぞれご紹介します。

  • Amazon Echo
  • Google Nest
  • Apple
  • BOSE
  • Bang&Olufsen

Amazon Echo

出典:https://amzn.asia/d/gGsKjE3

Amazonから販売されている「Amazon Echo」はAIスピーカーの入門としてまず候補にあがるでしょう。

「Alexa、〇〇して」というフレーズは非常に有名であり、日本国内でのAIスピーカー認知を大きく広げたといえます。

AlexaとはAmazon Echoに搭載されているAIの名称であり、ユーザーはAlexaに話しかけることで指示を出します。

Amazon Echoは様々な種類が販売されており、エントリーモデルであれば1万円を切る価格で購入可能。

「第3世代」や「第4世代」といった名称でバージョンアップが進められていきますので、購入時には確認することをおすすめします。

スキルと呼ばれる拡張サービスが特長であり、様々な企業がアプリを開発しています。

そのため拡張機能が充実している点も、Amazon Echoの大きな魅力となっています。

Google Nest

出典:https://store.google.com/jp/magazine/compare_speakers?hl=ja

Google Nestはこれまで販売されていたGoogle homeの後継機とも呼べるAIスピーカーです。

Googleが提供する機種ということで、Googleに関連するサービスとの結びつきが非常に強いことが大きな特長でしょう。

Google Calendarによってスケジュール管理を行い、Gmailによってメールの読み上げ、確認までが可能。

多くの社会人にとってGoogleサービスは必須ともいえますので、業務の効率化という面で大きな効果が期待できるはずです。

2023年7月現在、Google Nestは4機種発売されており、下位モデルでは1万円を切る価格で購入可能。

機能についても申し分なく、初めてのAIスピーカーとしておすすめとなっています。

Apple

出典:https://www.apple.com/jp/homepod-mini/

AppleのAIスピーカーは2020年のHome Pod mini以降、2年以上もの期間新機種の発表がされてきませんでした。

しかし2023年1月に第2世代が販売され、新たに注目されることになりました。

価格は4万円を超えるため、エントリーモデルとしては若干高額かもしれません。

しかし、Appleならではのデザイン性、機能面は申し分ないため、機能だけではなく見た目にもこだわりたいという方におすすめです。

Apple TV 4Kとの相性が素晴らしく、ホームシアターのような臨場感溢れる音質を気軽に味わえることも魅力の1つ。

AIはiPhoneにも搭載されている「Siri」が採用されていますので、iPhoneユーザーは違和感なく利用できるはずです。

BOSE

出典:https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/smart_home/bose-home-speaker-500.html#v=bose_home_speaker_500_luxe_silver_jp

高級オーディオメーカーとして有名なBOSEも、AIスピーカーを販売しています。

特筆すべきポイントは、「Google」と「Amazon」の両サービスに対応している点です。

前述したGoogle Nest、Amazon Echoではそれぞれどちらかのサービスしか利用できません。

「両方のサービスを併用したい」と考える時、BOSEのAIスピーカーは最も優れた選択肢となるでしょう。

2023年現在の展開は2機種であり、最低でも5万円を超える価格設定となっています。

しかし360度広がるスピーカー、BOSEならではの音質は価格以上の価値があるといえるでしょう。

その他BOSEスピーカーとの連動も可能となっており、AIスピーカーとしてだけではない拡張性も魅力です。

Bang&Olufsen

出典:https://www.bang-olufsen.com/ja/jp/speakers/beosound-a1?variant=beosound-a1-2nd-blackanthracite?variant=beosound-a1-2nd-blackanthracite

1925年にデンマークで創業したBang&Olufsenは、そのスタイリッシュなデザインから近年日本国内において大きな注目を集めています。

Bang&Olufsenが販売するAIスピーカーにはAmazon Echo同様、「Alexa」が搭載されています。

そのため、Amazonサービスを利用しており、デザイン的にも優れたAIスピーカーを検討するばあいBang&Olufsenは最適な選択肢となるでしょう。

デザイナーはデンマークのインダストリアルデザイナーであるセシリー・マンツ氏が手がけ、モダンミニマリズムをベースにされています。

音質についても厚みのある音が特長であり、ポータブルタイプでありながらも非常にパワフル。

旅行先でも日常同様のAIスピーカーによるサポートを受けられます。

おしゃれなAIスピーカーを求めるのであれば、Bang&Olufsenをまずは確認してみてはいかがでしょうか。

|まとめ

AIスピーカーに関する概要からその機能、そしておすすめのブランドまでを一挙解説してきました。

AIスピーカーは従来のスピーカー同様、音楽やラジオといった音源を流すことが可能。

スピーカーとしての機能に加えて、AIによる音声認識、ネット接続によるあらゆる情報の提供が実現します。

スピーカーの完全なる上位互換とも言える存在であり、一度利用すれば以前の生活に戻れないと思うほど快適な環境が手に入るでしょう。

AIについては「Amazon」、「Google」の2種が主流ですが「Apple」も2社に追随する形で展開。

それぞれで対応するサービスが若干異なりますので、ご自身が利用する環境に合わせてご検討ください。