メタバースは、仮想空間でリアルな体験を再現したり、新しい価値を創造したりすることができるインターネットの進化形です。
エンターテイメントだけでなく、ビジネスの場でも、活用することで、コラボレーション、ブランディングなどに革新的な変化をもたらすことができます。
しかし、メタバースを構築するには難易度が高く、高度な技術やコストも必要です。
そこで注目されているのが「XR CLOUD」です。
「XR CLOUD」は、BtoB向けのメタバース専用プラットフォームであり、誰でも簡単にメタバースを作成し、活用することが出来ます。
この記事では「XR CLOUD」の特徴や始め方、事例について紹介します。
目次
|XR CLOUDとは
「XR CLOUD」とは、monoAI technology株式会社が提供する、メタバース空間でのことです。
ここでは、業界最大規模の10万人が同時接続可能な仮想空間を利用できます。
さらに、iOS, Android, windows, MacOS向けのアプリケーションに対応しており、様々なデバイス環境での利用が可能です。
「XR CLOUD」は、商談展示会やライブなどのイベントだけでなく、自分の好きな空間を作成することができます。
誰でも、どこからでも大勢で参加できる「XR CLOUD」は、メタバースの新しい可能性を広げるプラットフォームと言えるでしょう。
公式サイト:https://xrcloud.jp/
|XR CLOUDの特徴
XR CLOUDの主な特徴には「1000人の同時接続が可能なサーバー」「双方向の音声コミュニケーション」「ウェブブラウザからの参加が可能」が挙げられます。
それぞれ一つずつ解説していきます。
1000人が同時接続可能なサーバー
メタバースでは、多くの人が同時に仮想空間に入って、交流したり、イベントに参加したりします。
しかし、一般的なサーバーでは、同時接続できる人数に限界があります。
そのため、大規模なイベントを開催することが難しい場合があります。
「XR CLOUD」は自社で開発した大規模通信ゲームエンジン「モノビットエンジン」を搭載したことにより、大人数の同時接続を実現させることに成功しました。
また、高速同時多接続が特徴である5G回線を最大限に活用することで、イベントをスムーズに開催することを可能にしています。
双方向の音声コミュニケーション
「XR CLOUD」では、数千から数万人規模までの双方向の音声コミュニケーションを実現させています。
仮想空間上で音声機能は非常に重要であり、その場の臨場感や没入感を高める要素です。
しかし、一般的な音声機能は一方的なものが多く、会話ができない場合があります。
「XR CLOUD」ではイベントや交流会などで、HOST機能を持つ参加者からマイク機能を渡す事もできるので、登壇者への質問もスムーズに⾏えます。
これにより、バーチャル空間上で実際に話をしている感覚で会話ができ、コミュニケーションがより自然になものにります。
ウェブブラウザからの参加が可能
「XR CLOUD」では、Webブラウザに対応しており、ブラウザやアプリから参加することが出来ます。
メタバースに参加するためには、専用の複雑なアプリケーションをダウンロードしたり、高性能なデバイスを用意したりする必要があります。
しかし、これらは手間や費用がかかる場合があります。
「XR CLOUD」ではパソコンやスマートフォンで手軽に参加できるので、多くの利用環境で、大勢の人が利用することができます。
インターネットに接続されたデバイスであれば、どんなデバイスでも利用が可能なので、メタバースへの参加がより簡単になります。
また、VR専用機器などのオプションを利用することで、さらに深い没入感を得ることもできます。
|XR CLOUDに必要なもの
「XR CLOUD」へはお持ちのパソコンやスマートフォンから手軽に参加できます。
ここでは参加するために必要なデバイスの推奨スペックなども合わせてみていきましょう。
必要なのはデバイスのみ
XR CLOUDは、「Windows PC」「Mac PC」「iPad, iPhone(iOS端末)」「Androidスマートフォン」の端末に対応しています。
さらに詳しい推奨端末は以下のスペックになります。
※Androidに関しての詳細は公式サイトに載っていますのでそちらをご覧ください。
「Windows」
・Windows 10
・CPU Intel Core i5-6400 以上 ・AMD Ryzen 1400 以上
・メモリ 8GB以上/最低2GB以上
「Mac」
・MacBook Pro 13インチ 2017年モデル以上
・CPU ・Intel Core i5 以上(M1チップ非対応)
・メモリ 8GB以上/最低2GB以上
「iOS」
・IPhone iPhone7 以上
|XR CLOUDの参加方法
それではここから具体的にアプリをインストールするところからチケットを取得するところまで、XR CLOUDの参加方法について順番に解説していきます。
アプリをインストールする
XR CLOUDに参加するためには、まず、専用のアプリをインストールする必要があります。
アプリは、iOS, Android, windows, MacOS向けのものがあります。
自分のデバイスに合ったものを選んでください。XR CLOUDの公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロード、インストールしたら、アプリを開いてください。
アプリを開くと、XR CLOUDのロゴが表示されます。これで、アプリのインストールは完了です。
会員登録する
アプリをインストールしたら、次に会員登録をします。
公式サイトを開き、画面右上の「新規登録」ボタンをタップしてください。
メールアドレスとパスワードを入力する画面が表示されますので、入力完了したら、「同意して新規作成」ボタンをタップしてください。
すると、メールアドレスに確認メールが送られます。確認メールに記載されたURLをクリックすれば、会員登録が完了します。
チケット取得する
会員登録が完了したら、次にチケットを取得する必要があります。
チケットは、メタバース内でイベントに参加するための入場券で、事前に主催者から、チケット購入のwebサイトURLが送付されてきます。
Webブラウザを立ち上げてチケット購入URLを表示させ、購入手続きを開始していきます。
画面の指示に従い、「チケットを購入する」ボタンをタップするとチケットの購入が完了です。
最後に、開催日などが書かれたURLがメールで送られてきますので、イベント詳細ページで確認してください。
|主な事例
「XR CLOUD」は講演会や展示会、パーティーやファンミーティングまで様々なシーンで活用されています。
ここでは主な事例を2つご紹介します。
JM梅田
JM(Japan Multiverse)梅田は、阪急阪神ホールディングス株式会社が運営するメタバース空間です。
XR CLOUDを利用して、大阪の梅田をバーチャル空間で再現しており、その街の中で展示会やバーチャルアーティストによるコンサートや音楽フェス、街を歩き回りながら仲間との会話を楽しむなど、バーチャルならではの楽しい空間を作り上げています。
JM梅田ミュージックフェスでは、初音ミクなど総勢50名以上のバーチャルアーティストがパフォーマンスをし、来場者も服装や髪型、アクセサリーなどを自由にカスタマイズしたアバターで参加しました。
ボイスチャットやメッセージ機能も搭載されてるのでファン同士の会話も楽しめ、他では味わえない特別な体験が行われました。
そらのうえショッピングモール
こちらは、メタバース型のバーチャルショッピングモールです。
XR CLOUDを利用して、空中に浮かぶ巨大なショッピングモールを再現しており、100店舗位以上のお店が集まっています。
モール内では、来場者は専用アバターで自由に動くことができ、参加者同士でのコミュニケーションも気軽に行えます。
モール内にある360度カメラで撮影されたお店では、実際にそこにいるような雰囲気や世界観が味わえるなどの楽しみもあります。
また、実店舗が存在せず、CG店舗として出店しているお店もあり、ネット通販とは違う、新鮮な体験ができます。
|まとめ
以上、「XR CLOUD」について解説してきました。
PCからでもスマートフォンからでも、自分の持っているデバイスで、どこからでも気軽に利用できるのは、参加する人にとっても魅力的です。
また、これまでのバーチャル空間をさらに進化させた、大人数の同時接続が可能なことや音声機能の充実など、この分野の広がりを感じる内容だったのではないでしょうか。
ぜひ「XR CLOUD」を活用して、ご自身のビジネスや趣味などに活かしていただければ幸いです。