人工知能（AI）の導入は、企業にとって大きなチャンスとなりますが、同時に大きな課題もあります。

AIを導入するためには、高度な技術や専門知識が必要ですし、コストもかかります。

そんな中、企業向けAI『AIさくらさん』というAIが、低コストで簡単に利用できるAIサービスとして注目されています。

この記事では、AIさくらさんの特徴や導入事例を詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

|『AIさくらさん』とは

『AIさくらさん』とは、株式会社AIさくらが提供する企業向けAIサービスです。

AIさくらさんは、クラウド上で動作する人工知能（AI）エージェントで、企業の業務やビジネスに関する様々な質問に答えたり、アドバイスをしたりします。

AIさくらさんは、自然言語処理や画像認識などの最先端の技術を使い、企業の課題を解決します。

例えば、マーケティングや営業、人事や経理などの分野で、データ分析やレポート作成、顧客対応やスケジュール管理などの業務をサポートします。

低コストで簡単に利用できるAIサービスとして、多くの企業から注目されています。

|『AIさくらさん』の特徴

企業向けのAIさくらさんにはどのような特徴があるのか、主な特徴を3つご紹介します。

それぞれ一つずつ解説していきます。

課題に応じて種類を選べる

AIさくらさんは、企業の業務やビジネスに関する様々な課題に対応するために、複数の種類が用意されています。

例えば、マーケティングや営業に関する課題には、『AIさくらさん・マーケティング』や『AIさくらさん・営業』、人事や経理に関する課題には、『AIさくらさん・人事』や『AIさくらさん・経理』があります。

これらの種類は、必要な法律や規則を理解し、それぞれの分野に特化した知識やスキルを持っているため、専門的にも業務をサポートしてくれます。

アニメ調のキャラクター

AIさくらさんは、クラウド上で動作するAIエージェントですが、その姿はアニメ調のキャラクターとして表現されています。

ピンク色の髪と瞳を持つ女性のキャラクターで、親しみやすいフレンドリーな口調で話し、笑顔や表情豊かなジェスチャーでコミュニケーションをとります。

アニメ調のキャラクターという特徴を持っていることにより、信頼感や親密感を与えるAIサービスとなっています。

自治体や官公庁でも導入されている

AIさくらさんは、企業だけでなく、自治体や官公庁などの公共機関でも利用されています。

例えば、『AIさくらさん・行政』という種類は、市民や住民に対する窓口業務や相談業務をサポートします。

AIさくらさん・行政は、自治体や官公庁のホームページやチャットボットなどに導入されており、税金や手続き、施設やイベントなどに関する質問に答えたり、必要な情報を提供したりします。

AIさくらさんは、自治体や官公庁でも導入されている社会的な貢献度の高いAIサービスです。

|『AIさくらさん』の種類

ここからは具体的な「AIさくらさんの種類」について、概要や特徴を順番にそれぞれ解説していきます。

AIチャットボットさくらさん

AIチャットボットさくらさんは、企業のホームページやSNSなどに導入できる対話型AIサービスです。

来訪者や顧客からの質問や要望に24時間対応できる自動回答機能を持っており、業務の効率化やコスト削減に貢献します。

また、会議室の予約や担当者への取次、会議室の案内などの業務も自動化できます。

AIチャットボットさくらさんは、多くの大手企業が導入している最新のAIチャットボットで、企業のDX推進に役立ちます。

社内問合せさくらさん

社内問合せさくらさんは、社内の従業員からの問い合わせに自動対応するAIチャットボットです。

総務部、情報システム部、人事部などの部署を越えた問い合わせ対応に費やされるムダな時間を削減することができます。

また、ChatGPTという最新のAI技術を用いて、自然な会話を実現し、問い合わせの解決をスムーズにします。

業務の効率化やコスト削減などのメリットが期待できるAIチャットボットとして、社内のヘルプデスクの省力化に役立ちます。

アバター接客さくらさん

アバター接客さくらさんは、AIと有人できめ細かい接客ができるアバター接客システムです。

受付や窓口対応に伴い発生する業務を、従業員に代わってAIが行うためのサービスで、1人あたり10台まで操作可能、顧客との会話から情報収集・分析、接客への反映まで対応できます。

また、緊急性のある問い合わせについては遠隔で人が対応します。

勤務場所や時間を問わず顧客対応がスムーズにできるAIチャットボットとして、企業や自治体のDX推進に役立ちます。

稟議決裁さくらさん

稟議決裁さくらさんは、社内の意思決定をサポートする稟議決裁システムです。

稟議書の作成から承認までの流れを簡単に管理できるクラウドサービスとなっています。

稟議決裁さくらさんは、稟議書のテンプレートや履歴の確認、承認者への通知やリマインドなどの機能を備えており、稟議のスピードや品質を向上させます。

業務の効率化やミスの防止などのメリットが期待できる稟議決裁システムで、社内の意思決定をスムーズにします。

AI予測さくらさん

AI予測さくらさんは、AIを用いて需要予測やリスク発見などを行う予測分析システムです。

過去のデータやトレンドを分析し、未来の売上や需要、故障や老朽化などを予測します。

また、予測結果に基づいて最適な施策や対策を提案することができます。

AI予測さくらさんは、ビジネスにおけるロスやリスクを低減し、効率的な業務を可能にするAIシステムです。

Web改善さくらさん

Web改善さくらさんは、AIがWebサイトを解析し自動で部分最適化するWebリニューアル・部分最適化サービスです。

Webサイト訪問者の行動やニーズ、興味キーワードを解析し、問題発見から改善までを自動化してくれます。

また、Webサイト改修における注意点やノウハウも提供することができます。

Web改善さくらさんは、Web制作会社の25年以上の経験を学習したAIがサイトの問題を発見・自動改善してくれるサービスです。

日程調整さくらさん

日程調整さくらさんは、会議や面談などの日程調整をAIが自動で行ってくれるツールです。

メールやチャットで日程候補を提案し、参加者の返答を受け付けて最適な日程を決定します。

日程調整の手間やタスク漏れを防ぎ、業務効率化に貢献してくれるため、自治体や官公庁でも活用されており、業務内容に合わせてカスタマイズが可能です。

AI電話対応さくらさん

AI電話対応さくらさんは、電話での問い合わせや予約などをAIが対応してくれるツールです。

自動音声ではなく、人間らしい声と会話で応対します。

また、マニュアルやドキュメントを基に自動学習するため、導入・運用の手間が不要な点も特徴です。

AIアバター接客と組み合わせることで、ビデオ通話や同時翻訳も可能となります。

面接サポートさくらさん

面接サポートさくらさんは、採用面接の実施や評価をAIがお手伝いしてくれるツールです。

オンラインでもオフラインでも面接ができ、AIが面接内容を分析して評価レポートを作成します。

面接にかかる時間の削減やミスマッチの早期発見、面接日程の自動調整などができる上に、過去のデータを活用して採用の質も向上させることができます。

メンタルヘルスさくらさん

メンタルヘルスさくらさんは、従業員の心の健康状態をAIが自動で診断し、上司部下の1on1を促すための適切なアドバイスや医師との面談予約が行えるメンタルケアのサポートサービスです。

従業員は24時間365日いつでもAIさくらさんと会話することができ、ストレスやメンタル不調の予兆を早期に発見し、適切なケアへとつなぐことができます。

実施後に必要に応じて医師やカウンセラーとの面談もAIさくらさんが予約してくれます。

落とし物管理さくらさん

落とし物管理さくらさんは、落とし物の登録・検索はもちろん、お問い合わせの対応も可能です。

スタッフの不在時にもAIさくらさんが代わりに接客するので、遺失物管理・対応の時間を大幅削減できます。

落とし物管理システムを導入することで、施設における落とし物の管理が劇的に改善されることが分かっています。

また、お問い合わせに対してもAIさくらさんが自動で回答してくれるため、従業員の時間効率が向上します。

受付さくらさん

受付さくらさんは、来訪者への受付対応や社内取次を自動化できるサービスです。

AIによる自動受付システムである受付さくらさんを導入することによって、人件費削減や社員のリソース確保に期待ができます。

AI受付さくらさんが担当者呼び出しから会議室案内まで、人の代わりに受付で対応します。

また、来訪者の顔や声から名前や目的などを認識し、QRコードやICカードなどで本人確認も行うことができます。

自治体向けAIさくらさん

自治体向けAIさくらさんは、自治体の業務や住民サービスの自動化ができるAIです。

窓口や手続きの案内、職員のナレッジ共有、地域課題の解決などに活用でき、最高裁判所やJRなどにも導入されています。

AIさくらさんは、住民や職員からの問い合わせに自動で回答し、必要な書類や手順などを教えてくれます。

また、AIの目的や範囲、性能や限界、倫理や法律などを考慮して運用されるため、自治体のDXを推進するための鍵となるAIでもあります。

|『AIさくらさん』導入事例

AIさくらさんにはたくさんの種類があることがわかったところで、続いては導入事例についても紹介していきましょう。

JR東日本

JR東日本は、山手線5駅に「AI多機能自販機」を設置し、AIさくらさんを導入しています。

この自販機は、飲料やお菓子などの販売だけでなく、駅や周辺の情報提供やチャットなどのサービスも提供します。

例えば、「品川駅から渋谷駅までの乗り換え方法」や「品川駅周辺のおすすめのお土産」などの質問に答えてくれます。

また、JR東日本商事では、受付に「受付さくらさん」を導入しており、JR東日本の非対面や非接触でのお客様案内に貢献しています。

成田空港

成田空港では、国際線ターミナルに「AI案内ロボット」を設置し、AIさくらさんを導入、空港内の案内やチャットなどのサービスを提供します。

AIさくらさんは、お客様からの話しかけに応じて、音声や文字で回答します。

例えば、「出国手続きの方法」や「空港内のレストラン」などの質問に答えてくれます。

また、英語や中国語など複数言語にも対応しており、成田空港の多言語でのお客様案内に貢献しています。

最高裁判所

 最高裁判所では、ウェブサイト上に「AI法律相談システム」を設置し、AIさくらさんを導入しています。

このシステムは、法律相談や裁判所への問い合わせなどのサービスを提供します。

AIさくらさんは、お客様からの話しかけに応じて、音声や文字で回答します。

例えば、「裁判所へのアクセス方法」や「裁判所で必要な書類」などの質問に答えてくれます。

また、法律用語をわかりやすく説明したり、関連する法律情報を紹介したりします。

AIさくらさんは、最高裁判所の法律相談や裁判所への問い合わせに貢献しています。

セブン＆アイホールディングス

セブン＆アイホールディングスは、AIさくらさんを搭載した「AI多機能自販機」や「AIデジタルサイネージ」、「人体型ロボット」などを、自社が運営する商業施設に導入しています。

これらのシステムは、販売や案内だけでなく、お客様との会話やコミュニケーションも可能です。

例えば、「プライムツリー赤池の営業時間」や「相鉄ジョイナスのイベント情報」などの質問に答えてくれるため、商業施設でのお客様案内やコミュニケーションに役立っています。

有明ガーデン

有明ガーデンでは、AI遺失物管理システム「落とし物管理さくらさん」を導入し、遺失物の登録や問い合わせをAIが全面的にサポートしています。

例えば、遺失物を見つけた場合は、スマートフォンで写真を撮って登録するだけで、AIが自動的に品名や色などの特徴を抽出してデータベースに保存します。

また、遺失物を探している場合は、チャットボットに話しかけるだけで、AIが適切な回答を返します。

落とし物管理さくらさんの導入は、有明ガーデンでの遺失物管理の業務効率化、顧客サービスの向上に繋がっています。

富山県

富山県は、自然や文化、食などの魅力が豊富で、「くらしたい国、富山」というキャッチフレーズで移住・定住促進に取り組んでいます。

富山県では、AI接客システム「AIさくらさん」を公式ホームページと移住・定住促進サイトに導入しており、Webサイトからのお問い合わせを24時間365日サポートします。

また、公式LINEアカウントとも連携して、移住・定住に関する情報提供や相談を行います。

AIさくらさんは、富山県の自治体DXの推進のために活用されています。

藤沢市役所

 藤沢市役所は、2021年11月から12月にかけて、人工知能（AI）接客システム「AIさくらさん」を活用した実証実験を行いました。

AIさくらさんは、藤沢駅周辺や江の島周辺の観光案内や魅力発信を行うとともに、リモート接客機能を搭載しており、観光案内所とデジタルサイネージをリモートでつなぎ、観光案内所スタッフとのやり取りを実現させました。

実証実験の結果、利用者の約8割が「役に立った」と回答し、高い満足度を得ました。

藤沢市役所は、AIさくらさんを通じて、観光客の利便性や地域活性化に貢献しています。

関西大学東京センター

関西大学東京センターは、2021年6月から、人工知能（AI）接客システム「AIさくらさん」を試験導入しました。

AIさくらさんは、関西大学の在学生や卒業生に対して、センターの利用方法や各種証明書の発行手続きなどのサポートを行うとともに、就職活動やキャリア形成に関する相談にも応じます。

関西大学東京センターは、AIさくらさんを通じて、教育機関としての情報発信や学生支援を強化しています。

医療法人しばやま整形外科

医療法人しばやま整形外科は、2023年6月から、AI受付システム「受付さくらさん」を導入しました。

受付さくらさんは、来院した患者さんに対して、予約確認や診察券の発行、問診票の記入などの受付業務をAIが担当します。

医療法人しばやま整形外科は、受付さくらさんを導入したことにより、受付スタッフの業務負担を軽減し、患者さんに快適な医療サービスを提供しています。

鴻池組

鴻池組は、2023年5月から、精神科医監修のAIメンタルヘルスサービス「メンタルヘルスさくらさん」を導入しました。

メンタルヘルスさくらさんは、従業員の心の健康状態をAIが診断し、アドバイスや医師との面談予約などのサポートを行います。

メンタルヘルスさくらさんを導入することによって、鴻池組の従業員の働きやすい環境づくりと健康経営を推進しています。

|まとめ

いかがでしたでしょうか。さまざまな分野で活躍するAIサービス、AIさくらさん。

受付やメンタルヘルス、教育などの業界に合わせてカスタマイズが可能で、高い効果を発揮しています。

今後もAIさくらさんは、人とAIのコミュニケーションを通じて、社会の課題を解決するAIサービスとして成長していくことが期待されます。

この機会にAIさくらさんの導入を検討してみてはいかがでしょうか。