インターネット上に造られた仮想空間、「メタバース」。

近年、メタバースへの注目が高まり、多くの企業が関連サービスを展開しています。

そんな中、2023年4月にバーチャル空間で学べる学校『MEキャンパス』が開校しました。

MEキャンパスでは、メタバース業界で活躍するためのスキルを学ぶことができます。

本記事では、その特徴や各コースについて詳しく解説します。

バーチャル空間に興味のある方や、この業界で活躍したい方は、ぜひご覧ください。

|メタバースを活用する学校は増えている

教育分野における利点は3つあります。

1つ目は、バーチャル上で実体験をすることで学習理解が深まることです。

アクティブラーニングを促進し、360度見渡せるVRを利用すれば現実に近い学習環境を提供できます。

2つ目は、教育の機会を広げられることです。

特に不登校や体の不自由な生徒にとって、教育へのアクセスが向上します。

アバターを利用すれば、人との関わりが苦手な生徒も活発に参加できます。

さらに、仮想空間上では受講人数制限がなく、人気教師の授業も広く受けられます。

このため、教師のクオリティ向上と生徒のモチベーションアップが期待されます。

3つ目は、メタバースの導入により安全性が向上することです。

学校内外での事故リスクや人間関係トラブルが減少し、課外活動も安全に実施可能です。

更に夜間の外出が不要になり、リスク回避に役立ちます。

これらの理由から、メタバースは革新的な学びの環境として期待されています。

詳しくは過去記事をご覧ください。

メタバースを活用した学校をご紹介！そのメリットを詳しく解説

|MEキャンパスの概要

株式会社Brave groupの子会社である株式会社MetaLab（東京）が運営するのが「MEキャンパス」です。

メタバース空間で専門的な技術が学べる本校は、誰でも入学できる1年間コースと、提携通信制高校との同時入学による3年間コース（高校卒業の資格取得が可能）を設置しています。

本校では、メタバース業界で活躍するための技術を学習することができます。

動画教材や課題制作を通じて、3DCGとプログラミング、マーケティングなどの実践的な技術を身につけることができます。

また、グループ学習や、第一線で活躍する著名人による特別授業などを通じて、この業界の最新情報を学ぶことができます。

1期生が2023年4月に入学

2023年4月には、「メタバースクリエイター 誰でも入学コース」の入学式が行われ、記念すべき第1期生が入学しました。

本校は、バーチャル空間上にキャンパスがあるため、入学式も「アリーナ」と呼ばれる広いホールのような場所に、アバターとなった新入生が集まりました。

入学式では、株式会社MetaLab代表の野口氏による祝辞に始まり、アドバイザリーボード（学校運営の協力メンバー）からのメッセージが紹介されました。

|MEキャンパスの特徴

本校の特徴は、大きく分けて以下の4つです。

• メタバース上のキャンパスで学ぶ
• 多彩なカリキュラムが用意されている
• サポート体制が万全
• 高校卒業資格の取得が可能

それぞれについて、詳しく説明していきましょう。

メタバース上のキャンパスで学ぶ

本校では、アバターを使って授業を受けることができます。

これにより、世界中のどこからでも、自分の好きな時間に、好きな場所で、授業を受けることができます。

一般的な学校と同様に、他の学生との交流を楽しむことも可能です。

また、アバターになることによって「なりたい自分」が表現され、自分らしく自分のペースで、学びたいことを積極的に学習することができます。

さらに、従来の物理的な校舎にとどまらず、バーチャル空間での学習を通すことで、最新の技術を活用した授業を受けることができます。

これは、近未来で活躍するために必要なスキルを身につけるのに役立ちます。

多彩なカリキュラムが用意されている

本校では、メタバースクリエイター（メタバースを形作るためのスキルを持つ人。

3DCGオブジェクトを制作し、空間を演出し、さらにはメタバース自体を動作させるためのプログラミングを行う）になるための技術を磨く、課題や動画教材を提供しています。

入学後、生徒は前期末（9月）と後期末（3月）に行われる「合同発表会」に向けて、同じ専攻の仲間と連携しながら制作に取り組んだり、アイデアを発表します。

また、課題の中には個人で遂行するものもあれば、グループ共同での課題も用意されています。

仲間と協力して課題を進めるグループ学習や合同発表会の課題制作を通じて、メタバースの構築や運営に必要な専門技術を習得することができます。

サポート体制が万全

各学年に配置されるコミュニティマネージャーは、授業とともにキャンパスライフ及びサークル活動を支え、いつでも相談できる体制を整えています。

専門スタッフによる就職支援も強化し、メンターとの連携を通じて、個々の進路に合わせた相談やインターン、就職支援を行います。

アバターを通じて専門家によるカウンセリングも利用でき、不安や悩みに気軽に対応し、心身の健康をサポートして学習環境を充実させます。

また、2023年8月には、対話型ナビゲーションを駆使したAIアバターの「ミーマル」が登場。

学校に関する一般的な質問から、学習的な内容まで答えてくれます。

学生は時間を気にすることなく、24時間好きな時間に質問することが可能となりました。

高卒資格の取得が可能

本校の3年間コースでは、提携する通信制高校のカリキュラムと本校のカリキュラムを組み合わせて学ぶことが可能です。

これにより、メタバース業界で活躍するためのスキルを身につけるとともに、高校卒業資格を得ることができます。

提携しているのは山口県岩国市の松陰高等学校です。

「好き」だから学ぶという姿勢を保ちつつ、興味への探求を行った結果、大学進学や就職などの未来への可能性を広げることができます。

これは、就職や転職の際に有利に働く可能性があり、クリエイターとして活躍したい人にとって、大きなメリットがあります。

|MEキャンパスのコース

本校で学べるコースは大きく2つに分かれています。

一つは、「メタバースクリエイター 誰でも入学コース」（1年間）、もう一つは上記でもご紹介した「メタバースクリエイター 通信制高校同時入学コース」（3年間）です。

それぞれについて、以下で詳しくご説明しましょう。

メタバースクリエイター 誰でも入学コース

メタバースは、大手企業も積極的に取り組む注目分野ですが、専門技術を持つクリエイターやエンジニアが不足しており、求人は多岐にわたります。

本校では、クリエイターらの中核を担う役割を志す学生向けに、構築と運営に関わるカリキュラムを提供しています。

このコースは誰でも入学することができて、尚且つ1年間で実践できるスキルが身に付けられます。

オンラインの自習用教材を豊富に用意してあるほか、アバター同士でのグループ学習や、第一線で活躍する著名人による特別授業などを通じて、業界の最新情報を学ぶことができます。

専攻は3つあり、「メタバースプロダクション専攻」、「メタバースCG専攻」、「メタバースプログラミング専攻」の中から選択します。

メタバースプロダクション専攻

このコースでは、空間演出デザイナーや背景デザイナー、インタラクティブデザイナーといった、メタバース空間を創造して演出し、運営を担うような職種が目指せます。

CG制作やUnityの基礎を学びながら、仮想空間の構築や演出、ライブや体験型アートなどの空間演出のためのスキルを磨きます。

実際の空間づくりを通じて、そのコンセプト開発や演出、ライブイベントの演出などを計画し、デザインの段階から実際の実装まで学ぶことができます。

メタバースCG専攻

このコースでは、CGモデラー、CGアニメーター、CGデザイナーといった、メタバースの世界を創造するクリエイターを志すことができます。

バーチャル空間の創造及びアバター・アニメーション制作に至るまで、メタバースの構築に関わる実践的なスキルを学びます。

CGデザインやテクスチャの創作、3Dモデリングソフトの習得、アニメーション統合など、多岐にわたるスキルを習得することが目標です。

メタバースプログラミング専攻

このコースでは、メタバース構築のために必要なプログラミング技術を習得することができます。

期待できる職種としては、ソフトウェアエンジニア、Unityエンジニア、フロントエンジニアがあります。

具体的には、C#、Babylon.jsなどのプログラミング言語を学び、ユーザーが直接操作するユーザーインターフェイスの開発や、バーチャル空間で多様な機能を実現するアプリケーションの製作、それを稼働させるためのサーバー知識など、多岐にわたる技術を幅広く修得します。

メタバースクリエイター 通信制高校同時入学コース

このコースは、3年間でメタバースを創造できるようになるための3DCGやアニメーション、プログラミングなどの技術を学びます。

入学と同時に提携する通信制高校の山口県の松陰高等学校へ同時に入学することが可能です。

そこを拠点とした学習センターが全国に展開されており、高校の教科書に基づいた授業も受けることで、高卒資格を取得することができます。

全日制の学校と同じように、学園祭があったり、気の合うサークルの仲間とコミュニケーションをとることができます。

さらに、進学・就職サポートも万全であり、「好き」を深めながら高卒資格を取得することができるため、安心したスクールライフが楽しめます。

メタバースクリエイターコース

1年、2年次は、バーチャルクリエイターにおける基本的な知識を学びます。

1年次には、CG制作について基礎から学び、応用した個人課題やグループ課題などのカリキュラムが用意されています。

2年次になると、バーチャルワールドを制作し、実際にバーチャルイベントを企画・実施します。

3年次には「誰でも入学コース」同様、3つの専攻科目から自分のやりたいコースを選択します。

課題は個別で行うものはもちろんのこと、グループでの共同課題が毎年あることにより、他者との連携・チームワーク力を育むための取り組みが施されています。

さらに、第一線で活躍する著名人による特別授業などを通じて、常にアップデートした最新情報を学ぶことができます。

いずれの年次にもレポート課題の提出は必須であり、確実な理解を得られるよう徹底した学習指導が行われます。

|MEキャンパスに入学するためには

本校が魅力的な学校であることは、これまでの説明で十分お分かりいただけたかと思います。

そこで、

「入学してみたい！」

「どのような手順を踏めばいいの？」

といった方に向けて、こちらでは具体的な入学手続きについて説明します。

体験会や説明会、相談会の参加手順

入学に関する個別相談会は、常時ZOOMで行われており、マンツーマンで疑問に思っていることを質問することができます。

さらに、LINEでの質問や相談も受け付けているので、気軽に問い合わせることが可能です。

メタバース体験＆説明会も臨時的に行われており、実際にカリキュラムを体験することができます。

また、2023年9月2日～8日には、「誰でも入学コース」の無料体験入学が実施されます。

ソフトウェアを実際に使用した本格的な学習の一部を体験したり、プロのクリエイターに質問する機会が設けられています。

いずれの体験会や説明会は、公式サイトの申し込みフォームでの事前予約が必要です。

申込～入学までの流れ

各コースにより、申し込みから入学までの流れが異なります。

「誰でも入学コース（1年間）」

1. 公式サイトの申し込みフォームから入学者の情報を入力して送信
2. 本校より入学手続きに関する連絡がくる
3. 入学準備（PCセットアップなど）
4. 入学

「通信制高校同時入学コース(３年間)」

1. 公式サイトの申し込みフォームから入学者の情報を入力して送信
2. 同時に松陰高等学校への出願も行う
3. 本校より入学手続きに関する連絡がくる
4. 松陰高校の試験・合否発表（新入生は面接試験と基礎学力試験が、転・編入生は面接試験がある）
5. 入学準備（PCセットアップなど）
6. 入学

料金

※価格は税抜き表示となっています。

基本的に、料金は一括で納入する必要があります。

期日までに納入が確認出来なかった場合は、入学を辞退したとみなされることがあるので要注意です。

また、通信制高校の学費は別途必要になるため、高校の募集要項資料を確認しておきましょう。

必要な機器や推奨環境

本校で学習するために必要な環境は、Windowsパソコンと、Chrome、Firefox、EdgeなどのWebブラウザが利用できることが求められます。

インターネット速度は上り下りともに10Mbps以上が必要です。Macでも学習可能ですが、動画教材はWindows向けに作成されているため、操作方法が異なることがあります。

課題制作のためには推奨PCスペックがあります。

Windowsパソコンの場合、OSはWindows 10 64bit以上が必要で、CPUはIntel Core i5/i7/i9のいずれか、メモリは8GB以上が推奨されています。

本校への入学を考えている学生には、Acer製パソコンが特別価格で提供される可能性があるため、問い合わせてみましょう。

|各SNSで情報収集が可能！

本校についての情報は、公式サイト（https://note.com/mecampus/）はもちろんのこと、各主要SNSでの情報収集も気軽に行うことができます。

X（旧Twitter）：固定ピンを使うことで、一番伝えたい情報がトップに表示されます。https://twitter.com/me_campus

Instagram：サムネイルの表示により、視覚的に理解できます。https://www.instagram.com/me.campus/

Facebook：ホーム画面に各トピックが配置されていて、分かりやすくなっています。https://www.facebook.com/mecampus

YouTube：2～3分程度の動画であり、隙間時間に本校の魅力について理解するのに効果的です。

https://www.youtube.com/@mecampus/videos

|まとめ

メタバース業界は急速な成長を遂げており、そこで活躍できる人材の需要は高まっています。

今回ご紹介したMEキャンパスは、メタバース業界で活躍するために必要なスキルを学習できる学校です。

多彩なカリキュラムが用意されており、自分の興味や目標に合わせながら自由な時間に学習することができます。

仕事と両立させながら受講している学生が半数以上いるのも、納得できる学習スタイルです。

「バーチャルな世界で仕事をしてみたい」という方は、ぜひMEキャンパスの入学を検討してみてはいかがでしょうか。