「VIVE Business」について話は聞くけど、よくわかっていない。
一般的にVRをビジネスに転用できず、苦手意識を持って挫折してしまうケースが多数あります。
そこでこの記事では、「VIVE Business」を活用してVRをビジネスに転用できるよう、サービスの特徴から活用シーンまで、網羅的に解説します。
この記事を読むことで、初心者の方でも自社の深刻な問題点を、VRを活用して問題解決できるイメージを持つことができます。
「VIVE Business」や「VR」に興味のある方は、最後まで読んでください。
目次
|VIVEシリーズとは
VIVEシリーズは、HTC社とValve社が共同で開発したVRヘッドセットシリーズです。
主な特長は3つ。
・高い没入感と高解像度を備えるハイスペックなヘッドセット
・直感的なジェスチャーや触覚をコントロールする専用コントローラー
・空間での正確な位置追跡をするモーショントラッキングセンサー
以上の特長により、ゲームなどのエンターテインメントだけでなく、ビジネスや教育面でも使用されています。
VIVEシリーズには、初代VIVEから始まり、
・VIVE Pro
・VIVE Cosmos
・VIVE FLOW
・VINE XR Elite
・VIVE Focus
などの複数モデルがあり、それぞれが異なる特長や仕様を持っています。
使用目的に合わせて細かく選択が可能なので、ユーザーファーストなラインナップとなっております。
|VIVE Businessとは

VIVE Businessは、HTCがビジネス向けに提供するVRソリューションです。
VR技術を効果的にビジネスの現場に取り入れるための一連のツールやサービスを提供しています。
具体的には
・多数のVRデバイスを一元管理し、デバイスのアップデートやアプリケーションの配布、セキュリティの管理を実施
・VRを活用したトレーニングソリューションで、デザインを全体像から細かい部分まで確認できたりと、実際に近い環境での体験学習が可能
・VR内で遠隔地のメンバーとのミーティングがリアルタイムで可能
・ビジネス向けのVRアプリケーションを集めたストア開設
・専門的なサポートや保証サービスを提供
以上の特徴があります。
このような特徴により、多様な業種やシチュエーションでの応用が期待されています。
|VIVE Businessの特徴
VIVE Businessの特徴について、詳しく解説します。
特徴を5つに分けて、紹介していきます。
5つの特徴を理解して、VIVE Businessの有用性について整理し頭の中ですぐにイメージできるようにしましょう。
優れたユーザー体験
VIVE Businessを利用するにあたり、最先端のハードウェアやVRコンテンツが提供されます。
加えて、「VIVE Business Device Management System」により、多数のVRデバイスを一元管理することが可能となります。
これにより、主要なソフトウェアが統合され、ユーザーの立場として、社内のコンテンツやアプリを簡単に利用できるようになります。
高品質なコンテンツ
VIVE Businessは、企業のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。
例えば、開発パートナーが作成したオーダーメイドのプログラムを取り入れることが可能です。
これにより、特定の業界やシチュエーションに適したソリューションを実現できます。
一方で、作業工程を瞬時に変更・修正できる、既製のパッケージも用意されており、無駄な時間を削減することもできます。
このように、企業毎に場面によって、効率よく使い分けできる質の高いコンテンツが用意されています。
管理が簡単
「VIVE Business Device Management System」により、スタンドアローンとPC接続型のVRヘッドセット両方のデバイスを一元管理することが可能です。
また、コンテンツやソフトウェアも管理しています。
例えば、デバイスのアップデートやアプリケーションの配布、セキュリティの管理なども簡単に実施。
企業の規模に比例することなく、ネットワーク全体をすぐに利用できる点は、大変魅力的です。
セットアップが容易
VIVE Businessは、「VIVE Business Device Management System」により、VRネットワーク作成を迅速に提供します。
また、「VIVE Business Training」のおかげで、一度に複数のメンバーとの研修やミーティングも簡単にリアルタイムで実施可能です。
さらに、研修やミーティングにて、デザインを全体像から細かい部分まで確認できたりと、実際に近い環境での体験学習が可能で、質の高さは圧巻。
簡単なセットアップだけで、これだけ質の高いネットワークが提供されるため、ビジネスでは重宝されるのも頷けます。
プライベート
VIVE Businessは、シングルサインオンやオフラインでの利用などの機能も提供しています。
シングルサインオンにより、利用者は異なるサービスやアプリケーションを利用する際、わざわざ別々の認証を繰り返す必要がなくなるため、簡便な操作が可能となります。
また、オフラインでも可能なため、場所を問わず利用できる点が使い勝手が良く、プライベートを考慮したユーザーファーストな考え方が嬉しいです。
ちなみに、プライベートな利点を実現するため
・「VIVE Business Device Management System」により、不正なソフトウェアのインストールやデバイスへの不正アクセス防止を図る
・VIVE Businessのサービスやアプリケーションへのアクセスには、強固なユーザー認証が必要
以上のように、セキュリティ面での取り組みを並行して実施しています。
安全に利用できる工夫が施されていて、安心して利用できます。
法人向けの保証体制
VIVE Businessは、ビジネス利用を前提にサービス設計されています。
そのため、企業向けの保証サービスや、アフターケア、技術面でのサポートなどを手厚く提供しています。
これにより、トラブルや問題に迅速に対応できるため、企業が安心してVRソリューションを導入・運用できるようサポートし続けています。
|VIVE Businessの活用シーン
VIVE Businessを実際に活用した事例について、紹介します。
活用シーンを3つに分けて解説します。
自社で活用した場合を想定しながら読んでいただくことをおすすめします。
自社に合った活用方法を模索してみてください。
集団研修
「VIVE Business Training」により、集団研修を実施することが可能です。
具体的には
・教員は複数のコンテンツやデバイスを簡単に管理
・生徒の学習状況やVRでの操作状況を一斉にモニタリング
・生徒たちの列に並んだり待ったりすることなく、大人数のVR学習体験を実現
以上のような利点が挙げられます。
学校によっては、宇宙、海の中、エベレスト、熱帯雨林など、さまざまな環境を体験できる授業を実現したところも。
従来の教育モデルから脱却した体験学習も可能な為、その可能性が期待されています。
リモート作業
VIVE Syncによる作業環境の向上により、リモート作業が可能です。
具体的には
・オリジナルのキャラクター作り
・自分や職場仲間がどこにいても参加可能
・エモートやペンなどのツールで交流
・リアルや風景
・公開会話、もしくは1対1の会話の選択が可能
・多言語で音声からの文字起こしに対応
以上のような特徴があり、効率的にチームワークを築くことができます。
このような特徴から、コロナ禍のアメリカで、「内視鏡下耳手術教育トレーニング」が開催された事例があります。
その際、目の前のスクリーンに映し出される手術映像を見ながら、対話もできたそうです。
今後は、教育VRにおける活用が進むことが予想される事例です。
デザイン共有
チームのメンバーがそれぞれ異なる場所にいても、デザインを共有できた事例です。
具体的には
「バーチャルデザインレビュー」という、建築設計などに用いられる、3D CADデータをそのままVRに変換・表示して、場所の離れた複数人でレビューできるシステムがあります。
その際、ワイヤレスでベッドセットと接続できるようソリューションを依頼元の企業と共同開発して、実現した経緯があります。
ワイヤレス環境下で、時間や場所を選ばない手軽なVR検証が実現したことで、設計・製造現場でのさらなるVR活用と関係者間のコミュニケーションの促進が可能となった、大成功を果たしたモデルです。
|まとめ
法人向けXRソリューション「VIVE Business」について、特徴や活用シーンを紹介しました。
「VIVE Business」の5つの特徴を理解して、有用性を頭の中でイメージできたと思います。
さらに、自社の環境をイメージした上で3つの活用シーンを読んだことで、自分ごととして改善策のひらめきが浮かんだと思います。
自分ごととして認識している今だからこそ、「VIVE Business」を早速導入してみましょう。
更なる事業拡大に向けて、VR技術を効果的にビジネスの現場に取り入れることを、おすすめします。