「VR歩行デバイスのOmniシリーズの新型が出たって本当?」

「Omni Oneの価格は?」

このような疑問を解消するために、本記事を執筆致しました。

Omni Oneとは、現実の歩行感覚をVR空間で再現するための先進的なVR歩行デバイスです。

本記事ではOmni Oneの購入費用、対応するVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)、遊べるVRゲーム、さらにはVR歩行デバイス全般の将来性について詳しく解説します。

スキマ時間で読み終えられる内容になっているので、Omni Oneの全貌を網羅的に把握できます。

<この記事を読むとわかること>

  • Omni Oneの基本的な機能と特長
  • Omni Oneの購入に必要な費用
  • Omni Oneと互換性のあるヘッドマウントディスプレイ(HMD)とおすすめ機種
  • VR歩行デバイスの将来性とOmni Oneの市場での位置づけ

|Omniシリーズの最新型「Omni One」とは?

出典:https://omni.virtuix.com/

2023年3月25日、Virtuixが最新のVR歩行デバイス「Omni One」の出荷を開始したと発表しました。

本デバイスは、VR内で歩く、走るといった動作を現実世界での広範囲な移動無しで実現するものであり、VRの新たな楽しみ方の一つとして注目を集めています。

Omni Oneは2020年に発表され、主に家庭用として市場に投入されました。

既存のOmniシリーズと比較すると、Omni Oneは軽量化と小型化が図られており、腰に固定するリングがなくなることで、より自由な動きが可能となっています。

また、VRヘッドセット「PICO Neo 3」とのセット販売も行われています。

<優れている点>

  • 家庭用として最適化された設計
  • 腰のリングがないため、より自然な動きが可能
  • ヘッドセットとのセット販売で、VR体験が手軽に
  • 年末までに30作品以上のVRゲームに対応予定

このように、Omni OneはOmniシリーズの中でも多くの進化を遂げています。

特に家庭用としての利便性が高く、VRの世界をより深く、より自由に体験することができるでしょう。

|Omni Oneの購入費用

Omni Oneの購入に関心を持つ方にとって、価格は重要な要素の一つでしょう。

このセクションでは、Omni Oneの価格設定や支払いプランについて詳しく解説します。

また、商用バージョン「Omni Pro」との価格比較も行い、コストパフォーマンスの観点からOmni Oneがどれほど手頃なのかを明らかにします。

Omni Oneの価格表

以下に、Omni Oneの価格について一覧表でまとめました。

<基本価格>

項目仕様通常価格
フルセット・本体ベース・ノースリーブジャケット・アーム・専用オーバーシューズ(1足)・VRヘッドマウントディスプレイ・コントローラ458,000円(税込)
単体セット・本体ベース・ノースリーブジャケット・アーム・専用オーバーシューズ(1足)298,000円(税込)

<追加オプション価格>

項目価格(税込)サイズ
追加ノースリーブジャケット18,800円S/M/L
追加専用オーバーシューズ16,800円S(21.95~24.4cm)/M(25.4~27.9cm)/L(28.6~31cm)

上記の価格は2023年8月時点のものであり、金額が変わる可能性がある点には注意してください。

また、ほとんどの場合でキャンセルには違約金が発生するのでその点にもご注意ください。

決して安くはないデバイスであるため、購入には細心の注意を払いましょう。

商用型の「Omni Pro」と比較すると大幅にお手頃な価格へ

Omni Oneは、最高のVR体験を求めるユーザーに対して、比較的割安な価格で販売されています。

商用モデルであるOmni Proと比較すると、Omni Oneは通常価格でフルセットが458,000円(税込)、単体セットが298,000円(税込)と、非常に手頃です。

Omni Proは主に企業向けに設計されており、価格も100万円以上とそれに見合った高額に設定されていますが、Omni Oneは家庭用として普及を目指しているため、よりアクセスしやすい価格に設定されています。

価格差の背後には、製品の特性と目的の違いがあります。

Omni Proは高度な訓練や研究、商用アプリケーションに使用されることが多く、そのための高機能を搭載しています。一方でOmni Oneは、エンターテイメントや一般消費者向けの活用が主な目的です。

しかし、その価格に見合った価値は十分にあり、専用のノースリーブジャケットや専用オーバーシューズ、高品質のVRヘッドマウントディスプレイとコントローラもセットによっては含まれています。

結局のところ、Omni Oneは商用型には及ばないかもしれませんが、その価格帯で提供される機能と性能は非常に高い水準にあります。

今までと比較して求めやすい価格で高品質なVR体験を得ることができるのは、Omni Oneならではの魅力です。

|Omni Oneの対応VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)

Omni Oneは、多くの主要なVRヘッドマウントディスプレイに対応しており、ユーザーは幅広い選択肢の中から最適なHMDを選ぶことができます。

特にPICO、 Meta Quest (Oculus Quest)、 HTC VIVEといった人気ブランドとの相性も抜群です。

本セクションでは、Omni Oneの対応VRヘッドマウントディスプレイについて詳しく紹介します。

基本的に主要なヘッドマウントディスプレイであれば問題なし

Omni Oneは、業界内での主要なVRヘッドマウントディスプレイに幅広く対応しています。

それにより、多くのユーザーが好みのHMDを使用して最高のVR体験を得られることが期待できます。

ただし、全てのHMDブランドやモデルとの互換性があるわけではありません。

しかしながら、次に紹介するPICO, Meta Quest (Oculus Quest), HTC VIVEなどの主流HMDには問題なく対応していますので、これらの製品をお持ちの方やこれから購入を検討している方は安心してOmni Oneを利用できます。

おすすめのヘッドマウントディスプレイ

Omni Oneにおすすめのヘッドマウントディスプレイは、以下の3つです。

  • PICO
  • Meta Quest(Oculus Quest)
  • HTC VIVE

以降で、それぞれのデバイスの現在の価格、おすすめポイント、どんな人におすすめのデバイスなのかを詳しく詳述します。

PICO

出典:https://www.picoxr.com/jp
モデル名初値(2022年10月)現在の最安値(2023年9月)
PICO 4 128GBモデル¥48,670¥41,199〜
PICO 4 256GBモデル¥59,400¥49,538〜

<PICOのおすすめポイント>

  • 高解像度で臨場感のあるVR体験が可能
  • 軽量設計で長時間の使用にも最適
  • 多機能性と拡張性が高く、さまざまなメディアから動画再生ができる

PICOのVRゴーグルは、他の多くのVRゴーグルが提供する以上の高画質を提供します。

特に、片眼で1920×2160ピクセルという超高解像度が優れています。この高解像度は、VR映像だけでなく通常のビデオ視聴にも適しているため、多目的に使用できます。

さらに、重さがわずか276gと非常に軽量で、バッテリーの配置やヘッドバンドの調整機能によって長時間の使用でも快適です。

便利なコントローラーも付属しており、操作性にも優れています。

PICOのVRゴーグルは、高画質と使い勝手の良さを求めるユーザーに強くおすすめします。特に、映像のクオリティに敏感な方や、長時間VRコンテンツを楽しみたいと考えている方には、この製品が最適でしょう。

多様な媒体からの動画再生が可能なので、様々な用途でその性能を発揮します。

Meta Quest(Oculus Quest)

出典:https://www.meta.com/jp/quest/
モデル記憶容量価格(税込)
Meta Quest 3128GB74,800円
Meta Quest 2128GB47,300円
Meta Quest 2256GB53,900円

<Meta Questのおすすめポイント>

  • 一体型(スタンドアローン型)であるため、PCやスマホに接続する必要がなく自由度が高い
  • PCとの有線、無線接続も可能で、ハイエンドなVRコンテンツも楽しめる
  • 次世代Snapdragonチップセットを搭載し、グラフィック性能が大幅に向上

Meta Questシリーズは、Meta(旧称Facebook)によって開発されたVRヘッドセットです。

その最新モデルであるMeta Quest 3は、スタンドアローン型として独立して動作可能なだけでなく、Oculus LinkやAir Linkを用いてPCとの接続も容易です。これにより、SteamやVRChatなどのハイエンドなVRコンテンツも楽しめます。

性能面では、Qualcommと共同で開発した次世代Snapdragonチップセットを搭載しており、グラフィック性能が大幅に向上しています。

さらに、新たにパンケーキレンズを採用することで、小型化と軽量化が実現されています。

このデバイスは、VRに初めて触れる初心者からハイエンドなVRコンテンツを求めるエンスージアストまで幅広くおすすめできます。

特に、「Omni One」のような高度なVR移動プラットフォームを使用する場合、Meta Questの多機能性と高性能が最大限に活かされるでしょう。

HTC VIVE

出典:https://www.vive.com/jp/
製品名価格(税込)
VIVE Flow59,990円
VIVE Proシリーズ178,990円
VIVE Focusシリーズ130,900円
VIVE Cosmosシリーズ79,800円

<HTC VIVEのおすすめポイント>

  • 高度なルームスケール機能によって、一歩先行く没入感を提供
  • 医療機器としても認定されている、信頼性と多用途性
  • 豊富な製品ラインナップで、用途や予算に合わせた選択が可能

HTC VIVEは、HTCとValve Corporationが共同開発したバーチャルリアリティヘッドセットです。

このデバイスは、特にルームスケールと呼ばれる高度なトラッキング能力に優れています。これにより、ユーザーは実際に部屋を歩き回る感覚で仮想空間を体験できます。

また、日本では医薬品医療機器総合機構から医療機器としても認定されており、その多用途性と信頼性が高く評価されています。

さらに、HTC VIVEには多様な製品ラインナップが存在するため、用途や予算に応じて最適な製品を選べます。

HTC VIVEは、高度なVR体験を求めるプロフェッショナルやエンターテイメントを楽しむ一般ユーザーに最適です。

特に、VRをビジネスや医療、研究などの専門的な用途で活用したい方には強くおすすめできます。

その多用途性と高度な機能性は、Omni Oneとの連携においても大いにその能力を発揮し、よりリッチなVR体験を提供できるでしょう。

|Omni OneはどんなVRゲームを遊べる?おすすめゲームを紹介!

Omni Oneを手に入れたなら、次は何を遊ぼうか考えるのではないでしょうか。

今回は、Omni Oneと相性の良い、話題のVRゲームを三つピックアップ。

アクション満載の「DEAD ZONE」、リアルな戦場体験「Pavlov VR」、そして大注目の「Half-Life: Alyx」をご紹介します。

どれも最高の没入感とエンターテイメントを約束します。詳細は続くセクションで。

デバイスが対応しているゲームであればOK!

Omni Oneを最大限に活用するためには、デバイスとの互換性が確保されているVRゲームを選ぶことがキーとなります。

多くの主要なVRゲームプラットフォームと連携可能なOmni Oneは、あらゆるジャンルのゲームで楽しさを広げる力強いVR歩行デバイスです。

アクションからアドベンチャー、シミュレーションまで、Omni Oneは各ゲームのポテンシャルを引き出します。

何を求めているかによって、最適なゲームは変わってきます。

例えば、リアルな戦場体験が好きな方には「Pavlov VR」が、ストーリードリブンなゲームを求める方には「Half-Life: Alyx」が特におすすめです。

高い自由度と多様な選択肢が魅力のOmni Oneで、貴方自身のゲームライフを充実させましょう。

1.DEAD ZONE

出典:https://store.steampowered.com/app/1993530/DEAD_ZONE/?l=japanese

『Starsiege: Deadzone』は、崩壊寸前の宇宙ステーションを舞台に、最大3人の分隊を編成し、ランダムな位置で出現する脱出ポッドに向かうPvPvE型FPSゲームです。

スリリングな探索と戦闘が織り交ぜられ、失敗すれば集めたアイテムを全て失う高リスク・ハイリターンのゲームプレイが魅力となっています。

開発元は「Prophecy Games」、有名な「Hi-Rez Studios」の関連会社であり、ゲームのクオリティは非常に高いです。

このゲームがOmni Oneと特に相性がいい理由は、ゲーム内での動きが非常に自然で緊張感が要求されるためです。

Omni Oneは、プレイヤーが物理的な動きをすることでゲーム内のキャラクターも同様の動作をする、という機能を持っています。

『Dead Zone』では、複雑な操作は不要で、基本的な動きだけで十分。それがOmni Oneでの歩行や走行によって、より没入感とリアリティが増します。

また、Omni Oneの360度自由度の高い動きが、緊迫感ある戦闘や敵からの逃走、アイテム探索に役立ちます。

総じて、Omni Oneを用いて『Starsiege: Deadzone』を体験することで、普通のコントローラでは得られない独特の没入感と緊張感を楽しむことができるでしょう。

2.Pavlov VR

出典:https://store.steampowered.com/app/555160/Pavlov_VR/?l=japanese

Pavlov VRは、マルチプレイ専用の対戦型VR FPSゲームです。Steamプラットフォームで購入可能であり、価格も980円と手頃です。

このゲームは、FPSの基本要素をVR環境に忠実に移植しているのが特徴。

複数のゲームモード、リアルな武器操作、そして高度な戦略性を求められるプレイが、多くのプレイヤーを魅了しています。

それでは、なぜこのゲームがVR歩行デバイス「Omni One」と相性が良いのでしょうか。

Pavlov VRは、リアルな体験を重視しており、自分の体を動かして狙いを定め、リロードする必要があります。

Omni Oneは、プレイヤーが実際に歩行や走行を感じることができるデバイスです。この相性の良さは、Pavlov VRで求められる「身体を使った操作」がOmni Oneによってより一層リアルになるためです。

狙いを定める際のステップ、敵を避ける身のこなし、それらがOmni Oneによって現実に近い動きとなり、ゲーム内での臨場感が格段に高まります。

Omni Oneを用いることで、Pavlov VRはただのFPSゲームから、かつてないレベルの臨場感とリアリティを持った体験へと進化します。

FPSゲームが好きなら、この組み合わせは試してみる価値はあるでしょう。

3.Half-Life: Alyx

出典:https://store.steampowered.com/app/546560/HalfLife_Alyx/?l=japanese

『Half-Life: Alyx』は、Valveによって開発されたVR専用のファーストパーソン・シューティングゲームです。

このゲームは、地球を占領したエイリアン、コンバインとの戦争を描いており、プレイヤーは主人公アリックス・バンスを操作します。

ゲームは探索、パズル、物理ベースの戦闘といった『ハーフライフ』シリーズの伝統的要素をVRで楽しめるように設計されています。

特に注目すべきは、ゲーム内で使える「グラビティグローブ」など、VR環境でしか成立しないギミックとの相性が非常に良い点です。

このゲームがOmni Oneと相性が良い理由として、まず考えられるのはOmni Oneの360度移動能力です。

『Half-Life: Alyx』は、環境探索が重要な要素となっているため、Omni Oneの全方位に移動できる機能はゲーム内の没入感を高めます。

さらに、Omni Oneは立ちながらも歩行や走行が可能で、この自由度の高い動きが『Half-Life: Alyx』の物理ベースの戦闘やパズルにおいて、よりリアルな体験を堪能できます。

このように、Omni Oneの特長と『Half-Life: Alyx』のゲーム設計が見事に噛み合い、圧倒的な臨場感と没入感を提供することができるのです。

|VR歩行デバイスの今後について

VR歩行デバイスは、ユーザーが現実の空間で歩行する動作をVR空間内で再現するためのツールとして注目を浴びています。

Omni Oneはその中でも高評価を受けている製品の一つですが、市場には他にも優れた製品が存在します。

「KAT WALK mini S」や「Crus-TypeC」など、それぞれに特長と魅力を持った製品がラインナップされています。

「KAT WALK mini S」は、ユーザーが歩くだけでなく、走る・しゃがむ・ジャンプするなどの多様な動作をVR内で実現可能なデバイスとして評価されています。

振動フィードバック機能を備え、現実感ある体験を提供する一方、多様なVR機器やソフトとの互換性も高いのが特徴です。

低価格でありながら高い機能性を持つ「Crus-TypeC」は、特にハーネスや専用シューズを必要としない手軽さが魅力として挙げられます。現実の動きとVR空間内の動きの連動性を追求し、VR体験の質を高めています。

このように、VR歩行デバイスの技術は日々進化し、今後も市場は拡大していくはずです。

特に、実際の歩行感覚を再現することで、VR酔いという問題を軽減できる点が、多くのユーザーから高評価を得ています。

Omni Oneは、その先進的な技術と多様なソフトウェアとの互換性により、VR歩行デバイス市場においてトップの位置を築いています。

ユーザーに高品質なVR体験を提供するOmni Oneは、今後も多くのファンに支持され続けることでしょう。

|まとめ:Omni OneでVRの世界をもっと楽しもう!

本記事では、Omni OneというVR歩行デバイスの全貌を探りました。

購入費用、対応するVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)、そしておすすめのVRゲームまで、Omni Oneに関する全てを網羅的に解説しています。

Omni OneはVR体験の没入感を高めるための画期的なデバイスといえるでしょう。

商用モデル「Omni Pro」と比較しても手頃な価格設定となっており、一般のVR愛好者に手が届きやすい製品となっています。

また、Omni Oneが先駆者として成功を収めることで、より多くの開発者や企業がこの分野に参入する可能性があります。

そのため、最新のVR歩行デバイスの情報には常に目を光らせておきましょう。

これからOmni Oneを購入する際や、VR体験をさらに深化させたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。