在宅勤務の普及に伴って、自宅に自分のためのオフィス環境を構築する方が増えてきました。
しかし、以下のような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
「周囲の生活音が気になり集中できない」
「どうしても周りの誘惑に負けて集中力が低下してしまう」
本来リラックスする空間、プライベートなスペースでの仕事はどうしても集中力を維持することが難しいと誰もが感じるはず。
また、「そもそも自分専用のスペースを作れない」といった問題を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、そういった悩みや課題を一気に解決する方法である「immersed」と呼ばれるサービスを紹介します。
「immersed」によって在宅勤務を集中できる空間にし、一瞬で自分だけの仕事場を手に入れられます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
|Immersedを使いVR環境で働く
「immersed(イマースト)」は2018年にimmersed社によってリリースされたVRアプリです。
「immersed」はVR空間上に仮想の作業スペースを構築し、実際のPC画面をミラーリングして業務を進めることが可能。
さらに、最大5枚の仮想ディスプレイを並べられるため、大量のモニターを購入することなくマルチディスプレイでの作業が実現するのです。
「immersed」の利用に必要なものは、仕事に使用している自身のPCとVRヘッドセット、そしてインターネット環境だけ。
VRヘッドセットへPC画面をミラーリングするため、PC上でのアプリのほぼ全てがスムーズに利用できます。
パソコン画面をそのままVRを通じて確認するといったイメージですので、これまでと全く変わらない感覚で作業が行えるでしょう。
つまり、VRヘッドセットが1つあるだけで、無限の可能性を秘めた作業スペースが手に入るということ。
ディスプレイを複数個持ち歩くことは現実的ではありませんが、「immersed」であればいつでもどこでもマルチディスプレイでの作業が実現します。
そのため、自宅はもちろん出張先といった場面でも同じ環境で作業が行えるのです。
利用方法
「immersed」の利用方法は至ってシンプルです。
まず、VRヘッドセットに「immersed」をインストールしましょう。
VR内でペアリングコードを確認し、アカウントを作成します。
そして、利用するPCの側へもデスクトップ用の「immersed」をインストールし、ペアリングコードをPCへ入力するだけで作業完了です。
これだけの作業で、いつでもどこでも同じ作業環境を維持できます。
「immersed」に対応するVRヘッドセットを所有している方であれば、今すぐにVR上で作業を開始できます。
インストールしてから7日間は豊富な機能が利用できますが、その後は無料プランにダウングレードされます。
有料プランの場合は年間15,000円前後の費用が発生しますが、通常利用であれば無料プランでも物足りなさを感じることはないはずです。
複数の機能を搭載
「immersed」最大の魅力であるマルチディスプレイは有料版での提供になりますが、現実で構築することが難しい環境をいつでもどこでも再現出来る点は大きな魅力です。
無料版の場合は1枚のみのディスプレイになりますが、通常の環境であると考えれば大きな問題は無いといえるでしょう。
そして「Phone in VR」という機能では、スマホ画面を「immersed」上で確認できます。
こちらはスマホ画面をそのままミラーリングできますので、いちいちVRヘッドセットを取り外さなくてもちょっとした連絡に対してリアクションを送れます。
Webミーティングについても、自身の設定したアバターによって出席することも可能。
仮想のWebカメラを通じて参加できますので、集中力を維持したまま会議を進められるはずです。
また、ちょっとした手書きのメモを残せるホワイトボードや、世界中の人が参加するVR上のコワーキングスペースへの参加も可能。
有料版では、背景のオフィス環境を宇宙船といった非現実的な映像に変更できます。
色々な環境で作業を進めたいという方は、ぜひ7日間のトライアル期間にお試しされることをおすすめします。
|専用ヘッドセットVisor
immersed社が販売したVRヘッドセット「Visor」は、「immersed」の利用に特化して作られています。
通常のVRヘッドセットと比較して優れた快適性能を持ち、身体に負担がかからない設計になっています。
一般的なスマホよりも25%軽量に作られており、1日装着していても違和感を感じにくいです。
視野角は100度と広く、投影される映像も高精細。
高解像度カラーパススルーによって、現実世界の周辺環境を確認しながら作業できるARと、完全に集中して作業できるVRを切り替えられます。
無線、有線の両方に対応しており、作業環境に応じてスムーズな利用ができるでしょう。
「immersed」を快適に利用し、理想的な環境で作業することに特化したVRヘッドセットですので、これからハードを購入しようと考えている方は検討してみてはいかがでしょうか。
他社製ヘッドセットにも広く対応
「immersed」は幅広い他社製品のVRヘッドセットにも対応しています。
そのため、すでにVRヘッドセットを所有しているという方であれば、今手元にあるものを利用してもいいでしょう。
利用できるハードが幅広い点は大きな魅力です。
中でも、ByteDance傘下のPICOシリーズなどでは、5万円を切る価格の商品が存在しています。
安価でありながらも付け心地は軽いため、VRデビューにも最適な1台になるはず。
「immersed」の利用にあたって、今からVRヘッドセットを購入しようと考える場合はご自身に適したVRヘッドセットを選んでみましょう。
|Immersedを利用するメリット
「immersed」の利用には、多数のメリットが存在しています。
こちらではその中でも、特にお伝えしたい内容を紹介します。
- 大型ディスプレイ環境が手に入る
- 作業効率の向上
大型ディスプレイ環境が手に入る
「immersed」の最も大きなメリットとしては、やはり大型ディスプレイ環境がすぐに整うという点でしょう。
自宅であれば理想の環境で作業できるという方でも、出張先などでは小さなモニターで仕方なく作業せざるを得ません。
また、そもそも自宅スペースが限られているという問題から、大型モニターを導入できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった状況であっても、「immersed」を利用すればPCとVRヘッドセットだけで大型のディスプレイを手に入れられます。
有料版を利用すればマルチディスプレイにも対応できますので、圧倒的な快適さを伴って作業を進められるはず。
ディスプレイ自体は60インチという大画面ですので、1つだけでも十分作業効率は上がるでしょう。
作業効率の向上
オフィスであれば周りを歩く人の姿や、周辺環境の変化によって集中力が途切れてしまうことは多々あるはず。
また、在宅勤務の場合は周囲の誘惑が多く、作業自体に集中できないといった問題も発生するでしょう。
こういった場合でも、「immersed」を利用すれば目の前の作業のみに集中できます。
VRヘッドセットから見える世界には外的な要因が全く影響しません。
ノイズキャンセリングイヤホンを併用すれば、現実世界では再現できないほど高い集中力で作業を進められるはずです。
|Immersedの注意点
理想的な作業環境を気軽に構築できる「immersed」ですが、一部注意点が存在します。
中でも、以下の2点についてはよく確認しておきましょう。
- デバイスやバッテリーの問題
- フレームレートの低下
デバイスやバッテリーの問題
こちらは「immersed」に限らずすべてのVRアプリにも当てはまることですが、VRヘッドセットを長時間付けていることによる弊害は避けられません。
immersed社が提供する「Visor」では軽い装着感を実現していますが、あまりにも長時間付けていると身体に負担がかかってくるでしょう。
また、VRヘッドセット自体の充電がすぐに消耗してしまう点も懸念されます。
作業中に充電が切れてしまうと、せっかくの集中力も途絶えてしまいます。
電源環境を確保した上で、作業を進める必要があるでしょう。
フレームレートの低下
現実世界の作業環境において、4Kのような高解像度モニターを利用している場合でも、「immersed」で再現可能です。
しかし、VRヘッドセット自体のパフォーマンスが大きく低下してしまいます。
高解像度のディスプレイを複数枚設置すると、作業にもたつきを感じてしまうかもしれません。
この場合は解像度を落とすといった対策が必要になります。
デザイン系の仕事など、色彩にシビアになる作業においては注意する必要があるかもしれません。
|まとめ
VRヘッドセットとPCだけで、理想の作業環境を構築できる「immersed」の特徴からメリット、さらには注意点について解説しました。
大型ディスプレイを導入するだけではなく、マルチディスプレイ環境を整えることは作業スペースの確保をはじめとした様々な問題に直面します。
しかし、「immersed」を利用することで仮想ディスプレイを複数再現できます。
周辺環境も自身の集中力を高められる背景に変更できますので、いつでもどこでも新鮮な気持ちで作業に取り組めるでしょう。
作業への集中力向上、効率化を考える方はぜひ一度「immersed」をお試しされることをおすすめします。