競艇とはモーターボートを使用した競技であり、その勝敗を観客が予想して楽しまれています。
競馬、競輪、競艇の3つは公営競技と呼ばれ、公的に実施されるギャンブルとして人気です。
競技者はボートに乗り湖や河川、もしくは海を利用して設置された会場を走ります。
合計6艇で走るレースの順位を観客は予想し、その結果に応じた金額が支払われるのです。
一般的には観客として参加することが多い競艇ですが、ボートレーサーを目指す人達も存在します。
実はボートレーサーの応募資格は厳しく、様々な身体的な制限が存在しています。
また、ボートレーサー養成所に入所し、1年間の訓練を受ける必要があるのです。
そのため、競艇選手になりたいと考えても身体的、もしくは年齢的な問題から諦めざるを得ないことは多いのです。
しかし、現在ではVRを利用し競艇を疑似体験できるサービスが存在しています。
普段は観戦者として競艇場に足を運んでいる方でも、一度は高速で水面を走るボートを運転してみたいと思う方はいらっしゃるはず。
そういった方にもおすすめできますので、ぜひ本記事を最後までご覧いただきVR内での競艇体験を味わってみてください。
目次
|VRで競艇が楽しめる「BOATRACE VR スプラッシュバトル」
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」は、様々なVRコンテンツを企画、開発する株式会社ハシラスによって提供されています。
参加者はVR空間においてボートレーサーとなり、迫力あるレースを疑似体験できます。
レース中はデジタル上での体験だけではなく、レース内容と連動した水しぶきや送風、さらには機体の傾きといった物理的な環境も再現されます。
ボートレースにおいては身体の傾きといった荷重移動も、コーナリングの際には重要になります。
そういった細かい部分についても再現されており、VRでありながらも非常にリアルなボートレース体験ができるのです。
制作に関しては、BOAT RACE振興会、エフ・ディミニッシュ、ダイナモピクチャーズといった様々な企業が関わっており、その品質は非常に高いものになっています。
まるで本当のレース会場に迷い込んだかのような感覚は、「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」でしか味わえない貴重な体験になるでしょう。
RED°TOKYO TOWERに設置
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」は機体の傾き、水しぶきや送風といった機能を有するため、個人で気軽に楽しめるサービスではありません。
実際に利用するためには、「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」が設置されている会場に足を運ぶ必要があるのです。
2023年9月現在、「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」が常設されている会場は、TOKYO TOWERフットタウン内にある「RED°TOKYO TOWER」です。
2022年7月にプレオープンした本施設は国内最大規模のeスポーツパークであり、様々なVRコンテンツが楽しめるとして人気。
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」の体験料金は1回200円、3回500円、5回800円であり、体験時間は約5分程度となっています。
1人〜6人でのプレイが可能ですので、友人たちとタイムを競うといった楽しみ方ができるでしょう。
難易度についても以下の3種類に別れており、幅広い年代が楽しめる工夫がされています。
- NORMAL:全国のプレイヤーとタイムを競う
- EASY:難易度やさしめ
- KIDS:VRゴーグルを着用しない未就学児向けモード
加えて、全国各地に点在するボートレース場にも「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」が設置されていますので、東京都内への移動が難しい方はぜひそちらへ足を運んでみましょう。
本物のボートレースを観戦した後にVRで体験すると、より一層リアルな感覚を味わえるはずです。
競艇人口の普及を図る
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」を通じて、競艇人口の普及を図ろうとしています。
現在は全国22箇所のボートレース場で展開しておりますが、本物のレース同様6艇のボートを並べた対戦ゲームの再現は初の試みです。
また、レースゲームという特性上eスポーツと親和性が高く、幅広い年代に京亭の迫力や魅力を伝えることも目的にしています。
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」を通じてボートレースファンを増やすことはもちろん、未来の競艇選手も誕生するかもしれません。
こういった形でのVRコンテンツの活用は、競艇だけではなく様々な競技に波及する可能性も考えられます。
まだまだ始まったばかりの「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」ですので、今後の動向に注目すべきでしょう。
|移動式の「BOATRACE VR スプラッシュバトルトラック」
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」はTOKYO TOWERフットタウン内の「RED°TOKYO TOWER」内、もしくは全国のボートレース場に設置されていると前述しました。
しかし、2023年4月より移動式の「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」も登場しています。
こちらは据え置き型同様、VR内の映像に合わせた機体の傾き、送風や水しぶきといった物理的な演出にも対応。
より幅広い方々に「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」を体験してもらえるようになっているのです。
トラック概要
移動式の「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」は4トントラック内に格納された状態で、全国各地に移動します。
トラックの仕様詳細については、以下の通りとなっています。
- 走行時のサイズ:W2,320×D8,540×H3,300mm
- 設置時のサイズ:W4,500×D10,000×H3,300mm
- 重量:約5,300㎏(トラック5,000㎏+機材300㎏)
- 発電機2台積載
上記サイズのトラックが設置できる会場であれば、どこでも「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」の体験提供が可能になります。
2023年4月から5月にかけて全国各地を回り、北は岩手県から南は福岡県まで全国9箇所にて展開されました。
今後の活動については未定ですが、これからも各地に「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」の体験を提供することが考えられます。
|「BOATRACE VR スプラッシュバトル」の遊び方
「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」の遊び方について、以下の項目に沿って解説します。
- 1人プレイもしくは対戦プレイが可能
- ピットアウトからスタートまで
- 注意事項について
1人プレイもしくは対戦プレイが可能
ゲームは1人からでも楽しめますが、競艇という競技の特性上やはり対戦プレイでの利用をおすすめします。
体験モードについては前述した3つのモードに分けられます。
1人でプレイする場合でも、ノーマルモードを選択することで全国のプレイヤーとレースタイムを競えます。
ピットアウトからスタートまで
操作方法は実際のボートと似ており、正座をした姿勢で乗り込みます。
そして右手でハンドル、左手でスロットルを握ります。
ボートへの乗船に憧れてた方であれば、リアルな体験に感動してしまうはず。
右手のハンドルで方向操作、左でのスロットルを前に倒すと加速します。
ピットアウトからスタートについても実際のレース同様になっており、出走ランプが3つ光ったタイミングで始まります。
スロットルを握るタイミングが良かった順にスタート位置が決まりますので、大時計の針に合わせてスタートダッシュを決めましょう。
注意事項について
非常にリアルなボートレース体験ができる「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」ですので、一定の注意事項が存在します。
まず、4歳から13歳までのお子様が利用する場合は必ず保護者の承諾が必要になります。
体調が優れない方や飲酒後、心臓が弱い方や乗り物酔いしやすい方なども、利用を制限する場合があります。
また、VRゴーグルを着用したプレイになるため、メガネの形状によっては上手く利用できないこともあるので注意しましょう。
|まとめ
誰でも気軽に競艇選手気分が味わえるVRコンテンツ「BOAT RACE VR スプラッシュバトル」について、概要から利用場所などについて解説しました。
日常的にボートレース観戦に行っているという方でも、実際にボートの運転経験を持つ方は少ないでしょう。
身近でありながらも非日常的な運転機会ということで、VRによる擬似的な体験だとしても非常に貴重な経験になるはずです。
機体の傾きや水しぶきといったリアリティある体験を提供することから、機体の移動に一定の制限がかかってしまいますが、今後「BOAT RACE VR スプラッシュバトルトラック」の展開などによって、より広範囲の方が楽しめるはず。
競艇に興味がある方はもちろん、レースゲームが好きな方にもぜひ体験していただきたいVRゲームです。