「VRを体験したいけど、PCの選び方がわからない」
PCはさまざまなメーカーから数多くのモデルが販売されており、PCに不慣れな方は選ぶのが難しい製品です。
とくに、VRコンテンツを楽しみたい場合、選ぶPCの性能が低いとまともに動作してくれない可能性があります。
そこで、間違ったPCを選ばないために、この記事ではVR用のPCを選ぶ際の基準を解説。
さらにおすすめのPCブランドやVRデバイス、VRゲームも紹介していきます。
最後まで読めば、VRを楽しめるPCがわかり、VRコンテンツを体験できるようになります。
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資料をダウンロードする|VR用PCを選ぶ基準
VR用のPCを選ぶ基準は以下のものがあります。
- PCのスペック
- HDDもしくはSSD(内部ストレージ)
- MacかWindowsか
- ノート型PCかデスクトップ型PCか
VR用のPCを選ぶ際にもっとも注意するべきなのがPCのスペックです。
VRコンテンツは要求するPCスペックが比較的高いので、PCスペックが不十分だと画質を落として利用しなければならなかったり、そもそも正常に動作してくれなかったりします。
また、MacとWindows、ノートとデスクトップでは、どちらの方がVRに向いているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、それぞれの基準について詳しく説明していきます。
PCのスペック
VRコンテンツを楽しむためには、ある程度高いスペックのPCが必要になります。
具体的には、下記の性能を把握して判断する必要があります。
- CPU
- メモリ
- グラフィックボード
【CPU】
CPUとは、PCの頭脳にあたる部分です。CPUの性能が高いほど処理能力が上がります。
CPUは人間で例えるなら「脳」や「心臓」にあたるパーツであり、PC自体の機能に大きく影響を与えます。
特にVRを使用する場合、高度な映像処理が求められるため、CPUの性能が高いにこしたことはないと言えるでしょう。
しかし、後述するグラフィックボードも性能も重要となりますので、そちらとの兼ね合いで選択することが大切です。
基本的には動画編集といった作業に耐えることができ、多くの作業がストレスなく進められる性能を持っていれば問題ありません。
【メモリ】
メモリは、CPUがデータを処理する際、一時的にデータを記憶しておく場所です。
メモリの容量が多いほど一度に多くのデータを処理できてパソコンが快適に動作します。
メモリ容量が大きければ大きいほど、大量のデータ処理、複数のソフトを同時機能といった作業が容易になります。
一般的にメモリ容量はスーパーのレジに例えられることが多いです。
1人で作業しているレジに並ぶより、2人で作業するレジに並ぶほうが待ち時間は少なくなります。
さらに、2列あるレジ、4列あるレジのほうが列の進みはスムーズになるでしょう。
こうしたイメージでメモリ容量が大きいほど処理速度はあがります。
VRの快適な体験には最低でも8GBが求められますが、より一層スムーズに使用したい方は16GB以上の搭載を目安にしましょう。
【グラフィックボード】
グラフィックボードは、PC画面に画像や映像を表示するための部品です。グラフィックボードの性能がよいほど高精細でなめらかな画像を映し出すことが可能です。VRコンテンツを楽しむには、このグラフィックボードの性能が非常に重要です。
VRコンテンツを楽しむ場合、CPU・メモリ・グラフィックボードそれぞれの性能が以下の基準を満たしていることが望ましいです。
CPU | Intel Core i5-4590もしくはAMD Ryzen5 1500X以上 |
メモリ | 8GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX1060もしくはAMD Radeon RX590以上 |
ただし、上記の性能はあくまで最低限のものです。
VRデバイスやコンテンツは年々進化しており、VRコンテンツの種類によっては、より高い性能が要求されます。
VR用のPCを購入する際は、楽しみたいコンテンツの推奨スペックを確認するようにしましょう。
HDDもしくはSSD(内部ストレージ)
PC内にデータを保存する場所をHDD(Hard Disk Drive)と呼び、その容量の大きさによって記録できるデータ量が異なってきます。
近年ではSSD(Solid State Drive)と呼ばれる記録媒体が普及しており、こちらではHDDよりも早いデータ記録、読み込みが可能となります。
しかしながらHDDと比較して価格が高くなる傾向にあり、SSDでの大容量を求めると予算オーバーになってしまうことも少なくありません。
こうした時におすすめとなる選択が、SSDとHDDの使い分けです。
大きなデータ容量を必要とする場合はHDDへ、頻繁に利用するデータはSSDに保存することで、安価に快適な作業環境を構築できます。
VR作業の快適な容量目安としては2TB程度が一般的と言われています。
そのため、256GBをSSD、2TBをHDDといった選択がおすすめといえるかもしれません。
MacかWindowsか
結論から言うと、今のところWindowsの方がおすすめです。
理由は以下の2点です。
- Windowsの方が対応しているメタバースが多い
- MacはSteamVRやQuest Linkに対応していない
VRSNSなどメタバースの利用を考える場合、たとえば「VRChat」や「VirtualCast」はMacに対応していません。しかし、「VRChat」や「VirtualCast」も含めたほとんどのメタバースはWindowsに対応しています。
また、MacはSteamVRやQuest Linkに対応していないため、VRゴーグルをMacPCにつなげて使用することができません。そのためVRゴーグルを使いたい場合はBootCampなどを使ってわざわざMacPCにWindowsを導入しなければなりません。
そのため、現状では、VRを楽しむならWindowsの方が使いやすいでしょう。
ノート型PCかデスクトップ型PCか
ノートPCとデスクトップPC、基本的にどちらでもOKなのですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ノートPCであれば、持ち運びができるメリットがありますが、熱がこもりやすく長時間稼働させづらいデメリットがあります。
デスクトップであれば、PCの本体が大きいため、置き場所に困ったり持ち運びできなかったりしますが、そのかわり廃熱性能がよく、後からカスタマイズしてスペックを強化できるため、長期間使えるメリットがあります。
|おすすめPC5選
ここからはVRコンテンツの魅力を十分に引き出せる、ハイスペックなゲーミングパソコンについて紹介していきます。
GALLERIA
ゲーミングPCブランドとして圧倒的な知名度を誇るのがGALLERIAです。
GALLERIAのPCは最新のスペックとゲームプレイの安定性を追求しており、VRゲームをはじめとするVRコンテンツが快適に動作します。
そして、GALLERIAを提供しているメーカーのドスパラは、PCの出荷スピードが最速!
条件を満たせば、当日出荷も可能です。
ユーザー数が多いので、何か困ったことや知りたいことがあった場合、情報が見つかりやすいのも強みです。
LEVEL∞
LEVEL∞はパソコン工房が提供しているPCブランドです。
ユーザーエクスペリエンスを追及したデザインで使いやすく、さらに国内生産にこだわって徹底した品質管理を行うことで高いクオリティを実現しています。
カスタマイズできる部分が少ないのがネックですが、その分種類が豊富でコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
コスパよく高性能なPCを手に入れたい方におすすめです。
G-TUNE
G-TUNEは、国内メーカーのマウスコンピューターが販売しているゲーミングPCのブランドです。
G-TUNEには、キューブ・ミニタワー・ミドルタワー・フルタワー・ノートとさまざまなPCの種類が豊富に揃っており、幅広いラインナップの中から好みのタイプを選べます。
また、サポートが充実しているのも大きな強みです。
標準で3年間の保証と送料無料を提供しており、最短翌営業日の発送に対応可能。さらに、24時間365日の電話サポートも行っていて修理対応も早いので、パソコンに不慣れな初心者にもおすすめです。
OMEN
OMENは大手メーカーのHPが提供しているゲーミングPCのブランドです。
他社製品と一線を画す美しいデザインが特徴で、機能面もサーマルコントロールに優れていたり、カスタマイズがしやすかったりと高性能です。
ただし、PCのバリエーションが少ないのがネック。
長期休暇やボーナス時期にセールが行われるので、時期をみてお得にOMENをゲットしましょう。
G-Master
G-Masterは@Sycomが販売しているゲーミングPCシリーズです。
G-Masterの強みは圧倒的なカスタマイズ性です。大手メーカーと違い、マザーボード、グラフィックボード、電源などの各部品には、しっかりと型番が明記されていて、自分好みの信頼性の高いパーツを選ぶことが可能です。
その分、少々値段が張りますが、知識があって購入後のカスタマイズまで考えられる方にはおすすめです。
|「おすすめVRゴーグル
本格的にVRを楽しむなら、ぜひVRゴーグルを手に入れましょう。視界いっぱいに広がる映像とともに、まるでVRの世界に入り込んだかのような体験ができます。
ちなみに、これから紹介するおすすめVRゴーグルは3つともスタンドアローン型(VRゴーグル単独で動作するタイプ)ですが、3つとも全てPCにつなぐことが可能。PCVRを楽しめます。
Meta Quest3
世界最大のSNSであるFacebookを運営するMeta社が開発するVRゴーグルシリーズの最新バージョンです。
2023年10月に発売されており、現行のVRゴーグルの中でも新しい機種の中の一つ。
後述する「Meta Quest2」から機能が大きく向上しており、価格と機能面のバランスが優れた1台であるといえるでしょう。
VRの映像表現が向上しただけではなく、現実世界の映像をゴーグルを通して映し出すことも可能。
そのため、MR技術が新たに体験できるようになったのです。
現実世界と仮想空間の境目を曖昧にすることで、これまでになかった映像体験、サービスが実現できるでしょう。
コントローラーの操作性能もアップしておりますので、初めてのVR体験におすすめしたい機種となっています。
Meta Quest2
先ほど紹介したMeta Quest3の前機種にあたる「Meta Quest2」。
旧モデルとして取り扱われますが、その発売日は2021年8月とまだまだ新しい機種となります。
Meta Quest3の発売によって価格が下がり、安価で高性能なVRゴーグルとして人気を集めています。
Meta Quest2は、Meta社(旧Facebook社)が提供するVRゴーグルです。他社製品と比べて安価なのに多機能で高性能。まさに定番のVRゴーグルと言えます。
楽しめるVRコンテンツが豊富なのが特徴で、Meta Quest2でしか遊べない独占タイトルもあります。
また、無線接続でPCと接続できるので(有線接続も可能です)、ケーブルに煩わされることがありません。
ただし、バッテリー持ちが悪かったり、初期ストラップの付け心地が微妙な点には注意が必要です。
Pico4
Pico4は、クリアな視界と付け心地の良さが魅力のVRゴーグルです。
大きくて、高性能なパンケーキレンズを採用しているので、他のVRゴーグルと比較しても、広い視界でクリアな映像が楽しめます。
また、VRゴーグルの重量バランスが優れているため、長時間装着していても疲れにくい特徴があり、長時間VR空間で遊びたい方におすすめです。
Vive XR Elite
Vive XR Eliteは、2023年4月から販売が開始されたViveシリーズの最新モデルです。
これまでのViveシリーズ製品のいいとこどりをしたようなVRゴーグルで、
- 小型軽量
- PCと接続可能でPCVRができる
- 後頭部のバッテリーが取り外しできてメガネモードにもなる
といった特徴があります。
また、深度センサーやカラーに対応したRGBカメラ搭載でMRにも力を入れており、現実世界にVRを融合させた「ポケモンGo」のようなコンテンツも楽しめます。
お値段は少々張りますが、VRの最先端を体験したい方にはおすすめです。
DPVR-4D PRO
VRを使用した動画視聴を主に楽しみたいと考えている場合、「DPVR-4D PRO」がおすすめとなります。
こちらは4K解像度に対応しており、非常に美しい映像を大迫力で投影可能。
100度まで広がる視野角を持ち、圧倒的なクオリティの映像が気軽に楽しめるでしょう。
また、「4D-CH」というコンテンツを利用すれば、アニメからスポーツ、音楽ライブといった様々な映像が視聴できます。
重量も軽く、描写能力も高いため長時間の視聴でもストレスを感じにくい特徴を持ちます。
価格も比較的安価ですので、気軽に始めてのVRを楽しみたいと考える方におすすめの1台と言えるでしょう。
|おすすめVRゲーム
ここからは数あるVRゲームの中から選りすぐりのタイトルを紹介していきます。
ぜひお気に入りのVRゲームを見つけてVRの世界を堪能してみてください。
もっと! ねこあつめ
スマホアプリとして人気を集めた「ねこあつめ」がVRゲームとなって登場しました。
餌やおもちゃのアイテムを置けば、個性豊かなねこが集まってきます。
基本的には放置するだけでプレイ可能ですので、年代を問わずに楽しむことが可能。
さらに、スマホアプリでは不可能だった、ねことのふれあいなども実現できるため、VRならではの体験を楽しめるでしょう。
MRでもたのしめるため、まるで自宅にねこがいるような体験を擬似的に味わえます。
そのため、自宅でペットが買えないといった方にもおすすめです。
Fallout4 VR
FPS(First-person Shooter)ゲームとして人気の高いFalloutがVRゲームとしてリメイクされました。
基本的な内容は従来のFallout4と同じですが、VRならではの音響体験、没入感はこれまでにない体験をプレイヤーに提供します。
銃の引き金を引く感覚が擬似的に味わえる「リアルエイム」が採用されているなど、圧倒的な没入感を持ったゲーム体験が可能。
FPSゲームの中でもトップクラスにリアリティの高いゲームとして人気を集めています。
Beat Saber
Beat Saberは迫りくるブロックを音楽に合わせて切断する爽快感抜群のVR音楽ゲームです。
プレイヤーは、VR空間内でライトセイバーに似たレーザーソードを持ち、自分に向かって飛んでくるブロックをリズムよく切断していきます。
ときには、レーザーソードで処理できないオブジェクトが飛んでくるので、左右に動いたりしゃがんだりして避けなければなりません。
自分の好みの音楽に合わせて踊るように高速でブロックを切断し、ハイスコアを目指しましょう。
Moss:BookⅡ
Moss:BookⅡは、白くてかわいらしいねずみの主人公を操作して、絵本の中の世界を冒険するVRゲームです。
アクションRPGにパズルやギミックの要素も加わって、VRゲームならではの直感的で楽しいゲーム体験ができます。
本作品はVRゲームの頂点を決める「VR Awards 2022」のゲーム部門で「VR Game of the Year」を獲得!世界が認めた最高のVRゲームです。
|まとめ:PCでハイクオリティなVR体験をしよう!
VRゲームやVR映画など、VRを活用したコンテンツは年々進化しており、以前では考えられなかったような、素晴らしい体験を可能にする作品がたくさん生まれています。
これに伴い、VRコンテンツを楽しむために必要なPCのスペックも徐々に高くなってきており、VR用のPCを探すなら、必要最低限のスペックで選ぶよりも、使える予算内で最も高いスペックの物を選ぶのがおすすめです。
自分に合ったPCを手に入れて、最高のVRライフを楽しみましょう。
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