今話題のAIアシスタント「Open Interpreter」をご存知でしょうか?
これは大規模言語モデル(LLM)を活用したオープンソースのAIアシスタントツールです。
Python、Javascriptなどのプログラミングコードを、ローカルな環境で実行することを可能としているため、ファイルサイズやネットの接続においての制約がありません。
そのため、さまざまな領域で幅広い使い方が可能となります。
この記事では「Open Interpreter」の特徴や導入方法、活用事例まで解説していきます。
導入を検討中の方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
|Open Interpreterとは
「Open Interpreter」は、オープンソースのツールで、GPT-3.5、GPT-4、Code Llamaなどの大規模言語モデルを駆使して開発されました。
このツールは、Advanced Data Analysis(ChatGPTの一部)のオープンソース版とも言われており、プログラミングコードを自然な対話形式でローカルな環境で実行することが可能です。
また、ファイルサイズやネット接続への制約がないので、より幅広い使い方ができます。
そのため、プログラミング初心者でも、簡単にリサーチやデータ分析ができるようなツールとなっています。
|Open Interpreterの特徴
特徴としては主に、「ローカル環境で動かせる」、「時間や容量の制限がない」、「多言語に対応している」、「安全面への配慮もある」の4つがあげられます。
それぞれ解説していきます。
ローカル環境で動かせる
Open Interpreterは、Python、Javascriptなどのプログラミング言語のコードを通して、ローカルな環境で実行することが可能です。
そのため、プログラミング初心者でも、簡単にリサーチやデータ分析ができるようになります。
また、ローカル環境で動作することで、プログラムの実行に必要なライブラリをインストールする必要がなく、環境構築が簡単になっています。
多言語に対応している
世界中のユーザーが利用できるように、日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語の10言語に対応しています。
これにより、世界中のユーザーが、自分の言語で利用することができます。
多言語対応により、さらに利用者層が拡大する可能性があります。
安全面への配慮もある
気になる安全面への配慮もされており、具体的には3つの対策があります。
まず脆弱性対策として、定期的にセキュリティアップデートを実施しています。
また、データ保護対策として、暗号化や認証機能を採用しています。
運用面の対策としては、運用面の対策として、ログ監視や侵入検知システムを導入しています。
これらの対策により、安全に利用することができます。
|ChatGPTの「Code Interpreter」との比較
Code Interpreterと比較をすると、どちらも自然言語でコードを記述して実行できるソフトウェアですが、両者には主に以下のような違いがあります。
Code Interpreter | Open Interpreter | |
対応言語 | Python | Python、JavaScript、C++、Java、R、Haskell、Python 3等 |
対応コード | ウェブ開発、データ分析、機械学習など | ウェブ開発、データ分析、機械学習など |
実行時間、 ファイルサイズ | 制限あり | 制限なし |
データの読み込み | ファイルのみ | ファイル、API、クラウドストレージなど |
安全性 | 脆弱性対策は実施済み | 脆弱性対策、データ保護対策、運用面の対策を実施済み |
価格 | 無料 | 無料 |
以上のように、Code Interpreterはシンプルで使いやすいソフトウェアですが、一方、Open Interpreterは、より多くの機能やセキュリティを備えたソフトウェアです。
用途やニーズに合わせて、どちらのソフトウェアを選択するかを検討するとよいでしょう。
|Open Interpreterの活用事例
ここからは具体的な活用事例を「メールの作成」、「文章要約」、「データ分析」、「アプリ作成」、「画像や動画の自動保存」の5つをご紹介します。
それぞれ順に解説していきますので、ぜひ導入の参考にしてみてください。
メールの自動作成、送信
まず1つ目として、メールの自動作成、送信を行う機能があげられます。
この機能を使えば、メールの作成や送信にかかる手間を大幅に削減することができます。
また、メールの件名や本文を自動生成することで、より効果的なメールを送信することもできます。
例えば、顧客への定期的な営業メールやイベント案内のメールなどにも活用できます。
文章要約
また、文章を要約することもできます。
具体的には、要約したい文章を自然言語で記述し、コードを生成します。
生成されたコードを実行することで、文章の要約が生成されます。
この方法を使えば、長い文章を短時間で要約することができます。
さらに、要約の精度が向上すれば、より効率的に情報収集を行うことができます。
データ分析
データ分析の機能を使えば、プログラミングの知識がなくても、簡単にデータ分析を行うことができます。
また、データ分析の精度が向上すれば、より効果的な意思決定を行うことができます。
これらのメリットにより、ビジネスや学習において、より効率的に意思決定を行うことができる可能性があります。
アプリ作成
プログラミングの知識がなくても、簡単にアプリを作成することができます。
また、アプリの開発を自動化することで、開発期間やコストを削減することができます。
ニュースアプリや天気予報アプリ、ゲームアプリなど、さまざまなアプリの作成に活用されています。
画像や動画の自動保存
Open Interpreterは、画像や動画の収集にも役立ちます。
インターネットから画像や動画を簡単に収集することができる上に、画像や動画の保存を自動化することで、手作業の負担を軽減することができます。
また、画像や動画の解析や加工なども可能であるため、より幅広い用途で活用することができます。
|Open Interpreterを導入する方法
それでは実際にOpen Interpreterを導入する方法を、3つのステップに分けて順番に解説していきます。
Open Interpreterをインストールする
- 公式サイトに入り、Open Interpreterインストールファイルをダウンロード。
- ダウンロードしたファイルを実行して、インストールウィザードを起動。
- インストールウィザードに従って、インストールを完了します。
OpenAIのAPIキーを設定する
1, OpenAIの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
2. ログインして「API Keys」ページにアクセスします。
3. 「Create New Key」ボタンをクリックして、APIキーを作成し、APIキーをコピーします。
「APIキーを設定する手順」
- Open Interpreterを起動し、左側のメニューから「設定」を選択します。
- 「APIキー」タブで、コピーしたAPIキーを入力します。
- 「保存」ボタンをクリックします。
セッションを開始する
起動後、セッションを開始する必要があります。
セッションを開始するには、以下の手順が必要です。
- 起動します。
- 左側のメニューから「セッション」を選択します。
- 「新しいセッション」ボタンをクリックします。
- セッションの名前を入力します。
- 「開始」ボタンをクリックします。
|Open Interpreterの注意点
Open Interpreteを活用する際には、以下の点に注意する必要があります。
1. 誤ったコードを生成する場合がある
機械学習モデルを使用してコードを生成するため、誤ったコードを生成する場合もあります。その際は自分でコードを修正する必要があります。
2. 意図しない結果を生成する場合がある
また、自然言語を理解してコードを生成するため、意図しない結果を生成する場合もあります。この場合もコードを修正するか、別の方法でコードを生成する必要があります。
3. 制限事項がある
「特定の言語やフレームワークに対応していない」、「複雑なコードを生成できない」、「長時間実行すると、エラーが発生する」など、いくつかの制限事項があることにも注意しておく必要があります。
|まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
Open Interpreterは、コードを自然言語で記述できる画期的なソフトウェアです。
このツールを使えばプログラミングの知識がなくても、簡単にコードを作成することができますし、画像や動画の自動保存、アプリの作成など、さまざまな用途にも活用できます。
この記事で紹介した導入方法や活用事例を参考に、ぜひOpen Interpreterの導入を検討してみてはどうでしょうか。