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InstagramやTikTokなどでARフィルターをよく見かけるようになりました。
ARフィルターとは、スマートフォンや他のAR機能を使って、実際の写真や動画に様々な変更を加えることができる機能です。
この記事では、ARフィルターとは何か、またそれによってもたらされる効果について具体例を紐解きながら解説します。
面白い写真を撮ったり、注目を集めるエフェクトを追加したりできるので、ARフィルターの世界を探検し、自分自身に合わせたカスタマイズされた写真や動画を作りましょう。
目次
|ARとは
AR（拡張現実）は、現実の環境にコンピューターが生成した情報を重ね合わせる技術です。
スマートフォンやタブレット、ARヘッドセットなどのデバイスを使用して、仮想的な要素を現実の風景に合成することができます。
ARは、さまざまな分野で利用されています。
例えば、ゲーム業界では、現実の環境を舞台にした仮想キャラクターやアイテムを表示することで、より没入感のあるゲーム体験を提供します。
また、教育やトレーニングの分野では、ARを使用して仮想的なシミュレーションや情報を提供し、学習効果を高めることができます。
ARの応用例は多岐にわたり、広告やマーケティング、建築やデザイン、観光業、医療などでも活用されています。
ARの技術は進化し続けており、今後ますます多くの新しい可能性が開かれることが期待されています。
ARについては以下記事も参考にしてください。
|ARフィルターとは
ARフィルターは、AR技術を使用して、カメラを通じて撮影された映像にリアルタイムでエフェクトやデジタル要素を追加するフィルターのことです。
主にSNSアプリケーション、例えばInstagramやSnapchatで使用され、顔や背景に対して様々な効果や装飾を提供します。
ARフィルターは、顔認識技術やマーカー検出などのAR技術を活用して、顔の輪郭や特徴点を認識し、それに基づいてフィルターやエフェクトを適用します。
例えば、顔に動物の耳や鼻を追加するフィルターや、顔の表情に合わせて変化するキャラクターを表示するフィルターなどがあります。
ユーザーはARフィルターを使用して、自分の写真や動画をカスタマイズしたり、面白いコンテンツを作成したりすることができます。
instagramのARフィルターについては以下の記事を参考にしてください。
|ARフィルターの活用事例
ARフィルターの種類は様々で、広告からSNSに至るまで様々な活用シーンがあるためイメージしにくいかもしれません。
以下では、具体的にARフィルターを活用した実例を挙げつつ、ARフィルターによって得られるメリットを解説します。
fanta
炭酸飲料「ファンタ」の海外Instagramアカウントでは、ARを駆使したゲームプロモーションが実施されています。
顔に向けるインカメラを使ったARフィルターには、ゲーム型で楽しめる仕組みが実装されています。
ファンタの果物が画面上から降り、口を開けることで疑似体験が可能です。
遊びの中に自社商品情報を自然に取り入れるマーケティング広告が普及した現代では、効果的な従来の広告手法と比べ、注目度が高まるでしょう。
Chupa Chups
世界で最も人気な棒付きキャンディのチュッパチャップスは、公式Instagramでユニークで楽しいARを提供しています。
ムービー型ARで、自分の顔がチュッパチャップスを持つ3Dキャラクターに変わる仕組みです。
ムービー型のARで、自分の顔が3Dキャラクターになる仕組みなので、セルフィーなどに使うなどして手軽に使うことができます。
TacoBell
有名ファーストフードチェーンのタコベルはInstagramのアカウントにおいて138万人ものフォロワー数があります。
そんなタコベルのInstagramアカウントでは、ARフィルターを活用したコンテンツを提供しています。
例えば、ユーザーがタコベルのInstagramアカウントでこのARコンテンツを体験すると、自分に合ったタコベルの商品を見つけることができます。
これは、ユーザーにとって非常に便利な機能であり、タコベルの商品の幅広さや多様性を知ることができます。
ニトリ
株式会社ニトリは、インテリア雑貨専門店「デコホーム」のエプロンを試着できるARフィルターを提供しています。
ニトリは、国内で有名な家具やインテリア雑貨を取り扱っている企業ですが、最近ではインテリア雑貨専門店「デコホーム」のエプロンを試着できるARフィルターを提供しており、顧客に新しい試着体験を提供しています。
このARフィルターは、スマートフォンを使用して簡単に試着することができます。
顧客は、自宅や外出先でエプロンを試着することができ、実際に商品を手に取ることなく自分に合うかどうかを確認することができます。
BILLABONG
ビラボンのレディース向け「Beyond The Palms」では、スマホ向けARフィルターを使ったアニメーションが空間に映し出されるInstagram上で展開しています。
最大5人の同時トラッキングが可能で、口を開けると顔にビラボンのロゴがフェイスペインティングとして表示されたりします。
また、「Beyond The Palms」は、最新のテクノロジーを活用して、アニメーションとして空間に映し出される驚きの展示が行われています。
この展示では、最大5人の人々を同時に追跡するトラッキングシステムが使用され、参加者が口を開けると、彼らの顔にビラボンのロゴが表示されるフェイスペインティングが表示されます。
Ray-Ban
MetaのスマートグラスであるRay-Ban Storiesには、ARフィルターの機能が実装されています。
Ray-Ban Storiesは、カメラとマイクを搭載したスマートグラスであり、SnapchatとのパートナーシップによってARフィルターが提供されています。
Ray-Ban StoriesのARフィルターを使用すると、リアルタイムでカメラを通じて撮影された映像に様々なエフェクトやデジタル要素を追加することができます。
これにより、写真や動画をより楽しく、クリエイティブにカスタマイズすることができます
REAL MADRID
世界的に知名度が高く、国際サッカー連盟（FIFA）の世界ランキングでも上位に位置するスペインの有名なクラブチームの一つであるレアル・マドリードは、自身の公式Instagramアカウントを通じて、AR技術を使った遊び心のあるコンテンツを提供しています。
そのARフィルターには、レアル・マドリードのエンブレムを手軽に顔にペイントできる機能が含まれており、多くのファンに楽しまれています。
|ARフィルターの制作会社
AR技術の進化によって、ARフィルターも高精度な表示が可能になったため開発には専門的な知識が必要になります。
以下では、そうしたARフィルターを専門に扱う開発企業を紹介しながら、ご自身のARフィルターの活用シーンをイメージして頂きたいです。
アララ株式会社
アララ株式会社は10年以上にわたりARサービスを展開しており、Meta Sparkのパイオニアとして、その活用方法やプロセスに精通しています。
アプリケーションをダウンロードすることなく、ウェブブラウザーを通じて手軽にAR体験が可能なWebARの「フォトフレーム」という機能は、認知度の高まりから各種イベントや観光スポットで用いられる「フォトブース」と「フォトパネル」の置き換えとして、多数の企業から関心を持たれています。
記念撮影サービスとしてWebARのフォトフレームを活用する利点は様々で、AR技術の発展の追い風を受けてニーズが高まっていくでしょう。
ARCAMERA.JP
ARCAMERA.JPが提供するAR技術では、顔にイラストや文字を表示できる機能をはじめ、スポーツ応援メッセージ、国旗、ロゴ、キャラクターなど、ARフィルターによる顔へのペインティングが可能です。
同社のサービスでは、カメラが顔の向きや目の開き、瞬き、笑顔、口の開き具合を取得し、表示やエフェクトが変わります。
例えば、口を開けると吹き出し表示や、眉毛を上げるとメガネが表示されるなど、インタラクティブなARカメラを作成できます。
また、表情判定により、笑顔、口の開き、眉毛の動き、首振り、顔の向き、画面タップや画面長押しなどを取得し、さまざまな効果を組み合わせることができます。
spark studio / 株式会社OnePlanet
AR技術と3Dクリエイティブに特化している、信頼と実績のあるARコンテンツスタジオであるspark studioは、テキスト、画像、動画では表現しきれないような仕掛けのあるオリジナルARコンテンツや魅力的な試着体験を提供しています。
ブランドや自社商品のストーリーやこだわりなど、従来視覚化が難しかった情報をユーザーの周囲に3Dで視覚化し、愛着を感じられるストーリーテリングをAR技術を通じて提供しています。
コスメやメガネ、サングラス、カラーコンタクト、帽子、アクセサリーなどの試着体験も、顔を向けたインカメラを使用してユーザーにぴったりのものを提供します。
株式会社ライスカレー製作所
株式会社ライスカレー製作所は、ユーザーの体験を重視したInstagramマーケティングサービスを提供しており、先日はInstagramストーリーズ向けの「ARエフェクトサポートパッケージ」を提供し始めました。
今年8月に米Facebook社で、Instagramストーリーズ用のARカメラエフェクトを制作、公開できる「Spark AR」が公開され、ユーザーがより楽しめる環境が整いました。
ユーザーは様々な場面でInstagramストーリーズのARフィルターを利用でき、保存することで自身のアカウントのフェイスフィルターとして使用できます。
ARフィルターが利用できるのは、提供アカウントのプロフィール画面、他のユーザーが使用したエフェクトを利用したストーリーズ、自身のアカウントのエフェクトギャラリーです。
株式会社YONDE
福岡に拠点を置くクリエイティブサービス会社である株式会社YONDEは、WebARやInstagram、TikTokのARフィルターを使用して、体験型の広告を開発しています。
同社は「ARの力によって体験価値を広げる」というビジョンを掲げ、事業を展開しており、ARの特性を最大限に活用し、テキストや画像、動画では表現しきれない印象的なプロモーションと魅力的な試着体験を提供します。
顔や身体のトラッキングを利用したARフィルターを使用することで、ユーザーは自身がキャラクターになりきったり、仮想空間でインタラクティブな体験をすることができます。
|まとめ
ARフィルターは、写真や動画に魅力的なエフェクトや要素を追加することができ、クリエイティブな表現を可能にします。
また、ユーザーエンゲージメントを向上させたり、ブランドやイベントのプロモーションに活用できるという点も魅力的です。
ARフィルターは、SNSやコミュニケーションアプリなどで広く使用されており、多くの人々が楽しんでいます。
現在では多くの企業がARフィルターを提供しており、今後様々な場面で見かける機会が増えそうです。
