テレワークの定着で、オンラインでのコミュニケーションが当たり前になりました。

しかし、オンラインでは、リアルなコミュニケーションと比べて、表情や声のトーンが伝わりづらく、コミュニケーションの難しさや孤立感といった課題が浮き彫りになっています。

そこで注目されているのが、2Dメタバースを用いたバーチャルオフィス「Sococo」です。

本記事ではSococoの特徴や活用例などを解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

|メタバースとは

メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のことです。

ユーザーは、自分の分身であるアバターを使って、仮想空間内を自由に動き回り、他者とコミュニケーションをとったり、ゲームやイベントに参加したりすることができます。

メタバースの語源は、ギリシャ語の「メタ(超越)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語です。

つまり、現実世界を超えた新たな世界という意味になります。

メタバースは、まだ発展途上にある技術ですが、その可能性は非常に大きいとされています。

例えば、メタバースを利用することで、遠く離れた人とリアルタイムで会話したり、仮想空間上で旅行や買い物、イベントやコンサートまで楽しんだりすることができます。

また、メタバース上での経済活動も可能になると言われており、新たなビジネスチャンスも生まれると期待されています。

【わかりやすく解説】メタバースとは?注目される理由やビジネス活用例を紹介

メタバースなんて意味ないって本当?普及しない理由と将来の可能性

|Sococoとは

出典:https://www.telework-management.co.jp/services/tool/sococo/

Sococoは、株式会社テレワークマネジメントが提供するクラウドオフィスツールです。

Webブラウザ上で利用できる仮想オフィスで、離れた場所にいるユーザーが、まるで同じオフィスにいるかのようにコミュニケーションをとることができます。

Sococoの開発の背景には、テレワークやリモートワークの普及があります。

テレワークやリモートワークでは、チームワークや一体感が醸成されにくいなど、従来のオフィス環境とは異なるコミュニケーションの課題が生じます。

これらの課題を解決するため、Sococoを導入する企業がが増えています。

アバターを使ってリアルタイムでコミュニケーションをとり、まるでオフィスにいるかのような一体感を実現します。

2012年にアメリカで開発され、2015年に日本に上陸してからも、大手企業を中心に多くの企業で導入されています。

|Sococoの特徴

Sococoの特徴としては、主に以下の4つが挙げられます。

それぞれ順番に解説していきます。

一目でステータスがわかる

Sococoには、「一目でステータスがわかる」という便利な機能があります。

この機能を使うことで、同僚が今何をしているかがすぐにわかります。

例えば、「応答可能」「離席中」「作業中」「取込中」などのステータスを設定することができます。

これらのステータスは、アバターやアイコンの色や形で表示されるため、同僚のステータスを一目で確認することができ、コミュニケーションの効率化につながります。

例えば、会議の招待をする際に、会議に参加可能な人を簡単に確認することができます。

また、休憩中に声をかけないようにするなど、同僚の状況に配慮したコミュニケーションを行うこともできます。

レイアウトを選べる

ユーザーの好みやニーズに合わせて、仮想オフィスのレイアウトをカスタマイズすることが可能です。以下の3つのレイアウトが用意されています。

・デスクトップレイアウト:従来型のオフィスのようなレイアウトで、デスクや会議室などが用意されています。

・フリーレイアウト:ユーザーが自由にレイアウトを作成できるレイアウトです。

・ソーシャルレイアウト:交流を促進するためのレイアウトで、カフェやラウンジなどが用意されています。

これらのレイアウトは、ユーザーの好みやニーズに合わせて選択することができます。

例えば、デスクトップレイアウトを採用することで、従来のオフィスと変わらない感覚で仕事をすることができます。

Web会議ツールとの連携が可能

Sococoと外部のWeb会議ツールを連携することで、より効率的なコミュニケーションを実現できます。具体的には以下のWeb会議ツールとの連携が可能です。

・Zoom

・Microsoft Teams

・Google Meet

・Cisco Webex

これらのWeb会議ツールと連携することで、離れた場所にいるユーザーとリアルタイムに会議や打ち合わせができたり、会議中の資料やホワイトボードを共有することも可能です。

この「Web会議ツールとの連携が可能」機能は、テレワークやリモートワークにおける会議や打ち合わせの効率化に大きく貢献する機能と言えます。

直感的な操作で使える

初心者でも直感的な操作が可能な部分も、魅力的な特徴の一つです。

アバターを移動させたり、チャットやWEBカメラを使ったコミュニケーションが主になるため、操作はマウスやキーボードを使ったシンプルなものになり、直感的に理解することができます。

さらに、Sococoには、ユーザーの操作をサポートする機能が充実しています。

例えば、ユーザーのアイコンの上にマウスをホバーすると、そのユーザーの名前や役職が表示されます。

また、ユーザー同士の距離や方向を視覚的に確認できる機能も用意されています。

これらの機能を使うことで、同僚とのコミュニケーション課題を解決し、業務効率を高めることができます。

|Sococoの活用シーン

それではここからは具体的な活用シーンを、3つの例に分けてそれぞれ順番に解説してきます。

バーチャルオフィスとして利用

Sococoは、バーチャルオフィスとして利用することもできます。

バーチャルオフィスとは、物理的なオフィスを持たずに、仮想的にオフィス環境を提供するサービスです。

バーチャルオフィスとして利用することで、以下のようなメリットがあります。

・コストの削減…物理的なオフィスを構える必要がないため、賃料や設備費などのコストを削減することができます。

・柔軟な働き方の実現…テレワークやリモートワークを導入することで、従業員の働き方の柔軟性を向上させることができます。

・オフィスの雰囲気を再現…従来のオフィスと変わらない雰囲気を再現することができます。

そのため、離れた場所にいる従業員も、オフィスにいるような感覚で仕事をすることができます。

さらに詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。

メタバースオフィスとは?利用のメリットからおすすめのサービス6選を紹介します!
メタバースオフィスとは?利用のメリットからおすすめのサービス6選を紹介します!

イベント開催の場として利用

イベント開催の場としても利用することができます。

社内イベントやセミナー、オンライン展示会など、Sococoの仮想オフィスは、従来のイベント会場と変わらない雰囲気を再現することが可能なため、離れた場所にいる参加者も、同じ空間にいるような感覚でイベントに参加することができます。

また、イベントを開催する場として利用することで、以下のようなメリットがあります。

・コストの削減…物理的な会場を用意する必要がないため、会場費や設営費などのコストを削減することができます。

・参加者の拡大…物理的な距離に制限されないため、世界中の人々を参加者として招くことができます。

・コミュニケーションの活性化…チャットやビデオ通話などの機能を活用することで、参加者同士のコミュニケーションを活性化することができます。

オンライン上の教室として利用

オンライン上の教室としても利用することができます。

実際の教室と変わらない雰囲気を再現することができるため、離れた場所にいる生徒も、同じ空間にいるような感覚で授業を受けることができます。

メリットとしては、物理的な教室を用意する必要がないため、コストの削減に繋がります。

また、物理的な距離に制限されないため、参加者の拡大や、チャットやビデオ通話などの機能を活用することで、生徒同士のコミュニケーションを活性化することができます。

|Sococoを利用するメリット

Sococoを利用する際のメリットについても、3つ挙げてご紹介していきましょう。

視覚的にわかりやすい

Sococoでは、オンラインで仮想的なオフィス空間を作成し、チームメンバーがそれぞれの部屋にアイコンで表示されます。

このアイコンは、メンバーの状態や活動を色や形で表現します。

例えば、赤いアイコンはビジー状態、緑のアイコンはアクティブ状態、灰色のアイコンはオフライン状態を示します。

また、音声やビデオのオンオフや画面共有の有無もアイコンでわかります 。

このように、視覚的にチームメンバーの状況が一目でわかるため、リモートワークでもオフィスのような空気感やつながり感を感じることができます。

円滑なコミュニケーションが可能

仮想オフィス空間では、チームメンバーはそれぞれの部屋にアイコンで表示されますが、この部屋は、プロジェクトごとやテーマごとに自由に設定できます。

例えば、ミーティングルームやブレークルーム、個人のデスクなどがあります。

そしてオフィスのように部屋を移動してコミュニケーションを取ることができます。

部屋の移動や会話の開始はワンクリックでできるため、手間や時間がかからず、円滑なコミュニケーションが可能となります。

作業効率の向上

テレワークやリモートワークでは、会議や打ち合わせの回数が増え、それに伴ってコミュニケーションや情報共有に時間がかかってしまう場合があります。

Sococoを活用することで、離れた場所にいるユーザー同士でも、ビデオ通話やチャットなどの機能を活用して、簡単に会議や打ち合わせを行うことができます。

これにより、コミュニケーションや情報共有にかかる時間を削減し、作業効率の向上につながります。

|Sococoの料金は?

Sococoの料金は、利用人数と利用期間によって異なります。

詳細は以下のようになります。

・利用人数…1ユーザーあたりの月額料金が設定されています。利用人数が多いほど、1ユーザーあたりの料金が安くなります。

・利用期間…年単位での契約が基本です。年単位で契約することで、月単位での契約よりも割引価格で利用することができます。

・料金プラン…1ユーザーあたり2,500円/月(10人の場合)

最低契約人数は10人です。

なお、料金プランは、予告なく変更される可能性があります。

最新の情報は、公式サイトでご確認ください。

|まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は2Dメタバースを用いたバーチャルオフィスのSococoについて、特徴や活用シーン等を解説しました。

世界中でバーチャルオフィスの需要が高まっている昨今、2Dメタバースという新しい技術を活用したサービスは非常に魅力的です。

今後もメタバースの技術がさらに発展し、よりリアルな空間を実現できるようになれば、会議や打ち合わせを仮想オフィス内で行うだけでなく、研修や教育、チームビルディングなど、さらにさまざまな場面活用されることが予想されます。

テレワークやリモートワークの新たなスタンダードとなる可能性を秘めたサービスとして、今後も目が離せません。