リモートワークが普及するなか、オンラインでのコミュニケーションやコラボレーションが重要な社会となってきています。

しかし、ZoomやTeamsなどのビデオ会議ツールでは、オフィスでの自然なやりとりや雰囲気を再現するのは難しいと感じることもあるでしょう。

メンバー同士のコミュニケーションが過疎化しているとお困りの方もおられるのではないでしょうか。

そんななか、注目されているのが「Gather」というサービスです。

ゲームのようなバーチャル空間で仕事ができるサービスとして、取り入れる企業が増えてきています。

この記事では、Gatherとは何か、どんな特徴や活用シーンがあるか、料金はいくらかなどについて解説していきます。

ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてくださいね。

|メタバースとは

Gatherのバーチャルオフィス空間は、メタバース空間をイメージしていただければわかりやすいでしょう。

メタバースとは、CGで作成された仮想空間のことを指し、オンライン上にありながら現実と同じようなコミュニケーションを図ることができます。

もともとはゲーム業界で活用されることが多かったメタバースですが、リモートワークが普及してきた現代社会において、ビジネスシーンでも注目されている技術です。

メタバースについてもっと詳しく知りたい!という方は、下記のリンク記事にも目を通してみてくださいね。

【わかりやすく解説】メタバースとは?注目される理由やビジネス活用例を紹介
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メタバースなんて意味ないって本当?普及しない理由と将来の可能性
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|Gatherとは

出典:https://ja.gather.town/

Gatherは、Gather Presence社が提供しているバーチャルオフィスコミュニケーションツールです。

懐かしいゲーム画面のようなデザインにオフィスをバーチャル化でき、チームメンバーが同じ空間に集まれる環境になっています。

デスクや会議室などをカスタマイズしていけば、実際のオフィスにいるような感覚で仕事をすることができるでしょう。

オンライン上でミーティングをしたり、同じ空間にいるメンバーと気軽に話したりすることも可能です。

外部サービスとの連携のほか、さまざまな機能が利用できるうえ、直感的な操作で使えるので、メタバース初心者の方でも問題なく使いこなせるでしょう。

すでに1500社以上の企業で利用されており、注目度の高さがうかがえますね。

|Gatherの特徴

Gatherにはほかのオンラインツールにはない魅力的な特徴がたくさん詰まっています。

ここでは、そのなかから代表的なものを4つ紹介していきますね。

カスタマイズができる

まず、特徴として挙げられるのがカスタマイズ性の高さです。

自分のアバターを作成したり、バーチャル空間のマップやオブジェクトを自由に配置したりすることができますよ。

自分やチームの個性や雰囲気を表現することができ、楽しく作業に取り組めるでしょう。

きちっとしたビジネスファッションにしてみたり、ラフな格好にしてみたり、気分に合った服装で出勤できるのも素敵なポイントですね。

実際のオフィスには置くことができないものを設置すれば、メンバーとのコミュニケーションのきっかけにもなってくれるでしょう。

メタバース空間だからこそできるアバターやオフィスのカスタマイズは、仕事に取り組む気持ちも高めてくれるかもしれませんね。

機能が豊富

つぎに挙げられる特徴は、機能が豊富という点です。

オフィスの作成にあたってはテンプレートも用意されており、すぐに使い始めることができますよ。

画面共有やホワイトボード機能を使ったプレゼンテーションはもちろん可能です。

作業スペースやミーティングスペース、サロンスペースなども作成でき、それぞれに設定を加えることもできますよ。

メンバーが今どんな状態なのかも一目で把握できるため、スムーズなコミュニケーションに役立ってくれるでしょう。

ビデオチャットやテキストチャットだけでなく、さまざまな機能を利用することで、リモートでありながら実際のオフィスにいる感覚で仕事に取り組むことができるようになります。

レースゲームのようなアクティビティを楽しむこともでき、仕事だけでなく、交流やエンターテイメントも充実させることができますね。

外部サービスとの連携が可能

外部サービスとの連携が可能という点も特徴として挙げられます。

GoogleカレンダーやSlackなどの外部サービスとの連携が可能となっています。

例えば、Googleカレンダーと連携すれば、スケジュールを共有したり、会議室の予約に使ったりすることができますね。

ほかにもOutlookやGoogleドキュメントなど、仕事をするうえで必要になるサービスと連携できるため、業務もスムーズに進めることができるでしょう。

新しい外部サービスをリクエストすることもできるので、使いたいサービスがある場合はGatherに提案してみるのもよいかもしれませんね。

直感的な操作で使える

直観的な操作で使えるという点も嬉しいポイントですね。

操作が簡単であれば、その分業務に集中することができるでしょう。

アバターは、キーボードやマウスで簡単に操作することができます。

矢印キーで移動したり、スペースキーで話しかけたり、マウスでオブジェクトをクリックしたりすることができます。

一般的にインターネットを利用できる人であれば誰でも使いこなせる設計になっていますよ。

また、アバター同士が近づくと自動的にビデオ音声がオンになり、離れるとオフになる仕組みになっているのもおもしろい工夫です。

アバター同士がすれ違うときに、お互いの顔が見えるため、挨拶や雑談といった気軽なコミュニケーションも簡単に取ることができます。

ゲームのような感覚で使うことができるため、ストレスを感じず操作できるでしょう。

|Gatherの活用シーン

それでは、Gatherはどのようなシーンで活用することができるのでしょうか。

さまざまな活用シーンが考えられますが、ここでは、代表的なものを3つ紹介します。

バーチャルオフィスとして利用

まず挙げられるのは、なんといってもバーチャルオフィスとして利用できる点でしょう。

ここまでの紹介でもおわかりいただけるように、リモートワークにおいて多くのメリットを持っています。

チームメンバーやクライアントとのミーティングや打ち合わせを行ったり、同僚や上司との雑談や相談を行ったりすることも簡単です。

また、作業スペースだけでなく、プライベートスペースを設定することもできるため、業務に集中したいときに役立つでしょう。

特定のスペースに入るためのパスワード設定もできるため、限定されたメンバーでしかできないミーティングもGatherのバーチャルオフィス内で実施することができますよ。

ほかにも、ゲストを管理し必要であればブロックすることも可能です。

まるで、本当にオフィスにいるかのような働き方を実現することができるでしょう。

イベント開催の場として利用

オンラインでのイベント開催の場としても利用することができますね。

例えば、セミナーやワークショップ、パーティーや交流会などのイベントを開催したり、参加者同士のコミュニケーションやネットワーキングを促進したりすることが考えられます。

利用するときは、イベントの規模や目的に応じて、マップやオブジェクトをカスタマイズしていきましょう。

機能やアクティビティを十分に活用していけば、オンラインでもリアル感のあるイベント体験を提供することができるでしょう。

自分が懐かしいゲーム画面に入り込んだような体験ができるため、楽しんでイベントに参加してくれそうですね。

オンライン授業として利用

オンラインでの教育や学習の場としても活用することができるでしょう。

一般的なオンライン授業は画面越しに対面したままの状態のため、疲れてしまうこともあるでしょう。

Gatherでは、ゲーム画面のようなバーチャル教室に集まって授業やグループワークを行えるため、参加するのも楽しくなりそうですね。

生徒同士もコミュニケーションを取れますし、テキストであれば質問しやすい環境も生まれるでしょう。

画面共有やホワイトボード機能などを使えば、スムーズに授業を進められますし、オンラインでも対話的で楽しい学習の環境を作ることができますね。

|Gatherを利用すると得られるメリット

Gatherを利用すると、オンラインでのコミュニケーションやコラボレーションにとって多くのメリットがあります。

ここでは、そのなかから代表的なものを3つ紹介します。

導入を検討するときの参考にしてくださいね。

場所の制約がない

バーチャル空間であるため、どこにいてもアクセスできるということが大きなメリットといえるでしょう。

例えば、自宅やカフェ、海外などの好きな場所から仕事や学習を行ったり、遠くにいる人と簡単につながったりすることができますね。

また、バーチャル空間内においても、マップやオブジェクトを簡単に変更できるため、気分や目的に合わせてレイアウトを変えることもできます。

場所やものの制約にとらわれずに柔軟な働き方や学び方を実現することができるので、新しいワークスタイルにつながっていくでしょう。

円滑なコミュニケーションが可能

オンラインでも自然なコミュニケーションが可能な点もメリットのひとつです。

アバター同士が近づくと自動的にビデオ音声がオンになる仕組みや、表情やジェスチャーなどでコミュニケーションができる機能によって、オフラインでの会話のような臨場感や親密感を得ることができるでしょう。

また、テキストチャットやメディア再生などの機能も使えるので、話題や情報の共有もスムーズに行うことができます。

オンラインでも円滑なコミュニケーションをとることができるため、リモートワークということを忘れさせてくれるかもしれませんね。

作業効率の向上

作業効率の向上につながる機能が多く用意されていることも大きなメリットです。

画面共有やホワイトボード機能などを使えば、プロジェクトやタスクの進捗や成果物を共有することも簡単ですね。

外部サービスとの連携機能も使えるので、予定やメッセージなどの管理も一元化することができます。

事前にミーティング時間を設定していなくても、話したいメンバーのアバターに近づくだけで話せるようになるため、無駄な時間を取らせずに済むのも嬉しい機能ですね。

|Gatherの料金は?

最後に、Gatherを利用するための料金について紹介します。

同時接続が10人以下であれば、無料で利用することができます。

チームが小規模であれば無料プランが最適ですね。

同時接続が11人以上になる場合は、1ユーザーあたり月額7ドルの有料プランになります。

ですので、11人であれば月額77ドルということになります。

30日間の無料トライアルも用意されているので、気軽に始めることができますね。

大規模なチームでの利用は、個別での問い合わせが必要となっています。

価格は2023年10月時点のものですので、変動する場合があることにご注意ください。

|まとめ

Gatherのもつ特徴やメリットについておわかりいただけたのではないでしょうか。

懐かしいゲーム画面のようなバーチャル空間で仕事や学習ができ、オンラインでのコミュニケーションをより楽しく円滑にしてくれるサービスです。

Gatherを活用して、理想のオフィスを実現させてみてはいかがでしょうか。

気になった方は、ぜひ一度試してみてくださいね。