VRゲームの醍醐味はなんといっても「リアリティ」。
ゲームの世界感を出すために、クリエイター達さまざまな工夫をしています。
物を触ったときの感覚や、水にもぐったときの感覚、高所からの眺めなど、VRを活用した没入感を高める手法は日々進化しているのです。
その中で、今までとは違う切り口で没入感を演出するゲームとして今注目を集めているタイトル「SOUL COVENANT」をご存じでしょうか。
今回SOUL COVENANTについて、ストーリーやシステムをご紹介いたします。
<h2>SOUL COVENANTとは</h2>
SOUL COVENANTは東京ゲームショウ2023でも大変注目されたVRゲームです。
東京とアメリカの2拠点でVRゲームの企画から開発まで行っている、Thirdverseという会社が手がけています。
ゲーム内容としては、アクション要素が多めですが「ドラマチックアクション」と名を打っているだけあり、世界観やバトル要素、ストーリーが非常に作りこまれています。
ですので、今までにVRゲームに興味が薄かったユーザーへも情報がいきわたるほどに注目されているのです。
目次
|SOUL COVENANTの特徴
実際にSOUL COVENANTのストーリーやゲームシステムについて解説してまいります。
まだタイトルも発表段階であり、ゲームは制作最中ですが、現時点でも非常に興味のある内容が盛りだくさんですので是非チェックしてみてください。
独自の世界観とストーリー
世界観としてはターミネーターとマトリックスが合わさったような壮大なSFのイメージ。
人類対人工知能・機械の戦いを描いたストーリーで、「アダム」と呼ばれる人工知能が神の代行役となり、人々を圧倒的な「恐怖」によって秩序をもたらし世界を支配しています。
少しでも抗う人間がいれば、機械兵器が虐殺に来るシビアな世界。
その機械兵器や人工知能「アダム」に立ち向かう為に作られた、クローン人間「アヴァター」にプレイヤーが扮してゲームをプレイしていきます。
アヴァターが使用するスケイプゴートと呼ばれる武器は、戦死した他のアヴァターの遺体から生成されるという独特な設定。
また、戦死したアヴァターの能力や経験値を武器や自分の能力に置き換えるというシステムで、仲間の死を疑似体験しより強くなっていきます。
キャッチコピーに使われている「死が語り継ぐ、命の物語」というのはこのゲームシステムを象徴するコピーです。
ゲームをよりリアルに感じる「感情体験」という工夫がある
SOUL COVENANTでは新しい没入感の演出として「感情体験」というキーワードを使用しています。
仲間の死を疑似体験することがプレイヤーの能力向上につながるため、「仲間を背負って戦う」というような感情を揺さぶる仕組みが多数のではないかと推測されます。
またプレイヤーが使う武器も仲間の亡骸から生成されるシステムは「骨だけはひろってやる…」というコピーにも現れているように、仲間の犠牲により生き残ることができる、取捨選択を迫られることも考えられます。
公式HPにも詳細は無く、SOUL COVENANTの根幹でもある「感情体験」はゲームをしてからのお楽しみのようです。
クリエイター陣のインタビューやゲームショウでの体験レビューも、「感情体験」はとりあげられていますが、すべてはまだベールに包まれています。
ストーリーとゲーム性を重視した構成で新たな没入感を目指している
SOUL COVENANTのもう一つのキーワードとして「死闘感」というワードがあります。
ゲームシステムとして、倒した敵から奪ったエネルギーでさらに強大な敵を倒すことも出来るようです。
例えばボスキャラを追いつめて行くと、ボス以外にもモブキャラが出現し、主人公を追いつめます。
しかしそのモブキャラを効率よく倒しエネルギーを貯めないと、ボスに大きなダメージを与えられないなどの設定になっており、1対多数の手に汗握る戦闘が待っているようです。
この「死闘感」はゲーム性にも非常に重要な物になっています。
さまざまな仕掛けでプレイヤーを追い詰めて来るようなので、さらに没入感を高めてくれる演出になるでしょう。
|SOUL COVENANTが注目されている理由
作りこまれた世界観とゲーム性がやはり注目される理由ですが、実際にどのようなこだわりを持ってSOUL COVENANTが開発されているか深掘りしていきたいと思います。
SOUL COVENANTのクリエイター陣がすごい
まず、制作・開発を手がけているThirdverseはVR領域にコミットしている数少ない企業です。
SOUL COVENANTは今までのVRゲーム開発の集大成というべきスタンスで開発されています。
技術面だけでなく、ゲーム性やストーリーを磨くためにクリエイター陣は豪華な面々が揃っています。
ディレクター兼シナリオライターには「逆転検事2」やロックマンエグゼなどを手がけた、下川 輝宏氏をはじめ、コンポーザーには「イナズマイレブン」や「ファイナルファンタジーXV エピソードイグニクス」を手掛けた光田 康典氏など、ゲーム業界では凄腕のクリエイター達が集結しました。
VRに特化した制作会社、ゲーム制作のプロが集結して制作されている SOUL COVENANTは、VR界隈、ゲーム業界からも注目を集めているのです。
SOUL SACRIFICEというゲームの流れを組んでいる
SOUL SACRIFICEはソーシャルゲームとして人気を博しており、2013年にリリースされたファンタジー要素が強いゲームです。
SOUL COVENANTの情報が解禁される際、制作陣はもとより実はVRゲームであることすら伏せられていました。
徐々に情報が解禁され、試作がプレイされるようになったときには、SOUL SACRIFICEのゲームシステムと類似していることが話題になりました。
しかし、ユーザーにはポジティブなイメージとして受け入れられています。
SOUL SACRIFICEも実は「死を犠牲にして何かを得る」というコンセプトがあり、仲間を犠牲にする、もしくは自分が犠牲になる事を選択することでゲームを進めることができます。
このシビアな設定は当時から斬新で注目を集めており、ゲームファンからも強い支持を得ているタイトルです。
|SOUL COVENANTがプレイできる機種と使用環境
SOUL COVENANTはPlaystation VR2、Meta Quest 2、PCVRでプレイすることが可能です。
プレイヤーは基本的に1名でストーリーを進めますが4人までのマルチプレイも可能な様子。
ただし、Playstation VR2には年齢制限があり12歳以下は使用できません。
アクション要素の強いゲームですので、手を振り回して物が触れない程度の広さは必要でしょう。
立ってプレイをすれば臨場感もさらに楽しめますが座ってプレイすることも可能です。
SOUL COVENANTに限らず、VRヘッドセットは現実世界から視界と聴覚を遮断するので、
身の回りの安全対策はしっかり行いましょう。
|SOUL COVENANTの最新情報
SOUL COVENANTの最新情報は公式HPの他に、公式のX(旧Twitter)とディスコードより、リアルタイムの情報が手に入ります。
特に公式のXは頻繁に更新されており、キャンペーンなどの情報も拾いやすいでしょう。
公式ディスコードに関してはゲーム発売前ということもありまだ活発にやり取りは始まっていませんが、情報交換やプレイヤー同士のコミュニケーションの場所としても活用されるでしょう。
現在はまだ発売日、価格などは未定ですので定期的にチェックすることをおすすめします。
|まとめ
今回はSOUL COVENANTについて ご紹介致しました。
ゲーム制作のプロとVR領域に特化した制作会社がタッグを組み開発したゲームは今までにない没入感を演出するために、操作性だけでなく、コンセプトを強く打ち出しています。
新感覚のVRゲームとして注目を集めるSOUL COVENANT、ストーリー性とゲーム性を兼ね備えた「ドラマチックアクションゲーム」は新しいジャンルの幕開けかもしれませんね。