2024年2月2日にApple Vision Proが米国で発売、さらに6月18日には米半導体大手のNVIDIAが一時時価総額ランキング世界1位に浮上するなど、盛り上がりを見せているメタバース市場。

このタイミングで成長性の高いメタバース銘柄に投資を考えている人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、メタバース投資の概要から、注目すべき関連銘柄や投信・ETF・仮想通貨をご紹介します。

  • 「メタバース投資とは?」
  • 「どの銘柄に注目すべきか?」
  • 「おすすめの投信・ETFは何か?」

こういった疑問をお持ちの方には役立つ情報が満載なのでぜひ最後までお付き合いください。

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|メタバース投資とは?

メタバース投資とは、インターネット上の仮想空間「メタバース」に関連する資産や財産・企業に投資することです。

投資の方法は主に以下の5種類です。

  1. メタバースサービスを扱う企業や関連企業への株式投資
  2. メタバースセクターを運用しているファンドへの投資信託
  3. メタバース空間内で扱われている仮想通貨(暗号資産)への投資
  4. メタバース関連ETFへ投資
  5. メタバース内のNFTや土地などへの投資

(※詳しいやり方は後述)

メタバース投資の魅力は、急速に成長する市場と高い将来性にありますが、価格変動や規制の不確実性といったリスクも伴います。

また、IT関連セクター全体の影響も受けやすいので、メタバース投資にはデジタルテクノロジーにおける包括的な知識が必要になってきます。

【わかりやすく解説】メタバースとは?注目される理由やビジネス活用例を紹介
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|メタバース投資が注目される理由3つ

2024年6月時点では、お世辞にもメタバースは流行っているとはいえない状況です。

ではなぜ、このような状況下でメタバース投資が注目されているのでしょうか?

メタバースへ投資を考える際には、市場全体が成長している理由を理解しておかねばなりません。

ここでは、メタバース投資が注目される理由を3つわかりやすく解説します。

①仮想通貨が普及した

メタバース投資が注目される理由の一つに、仮想通貨の普及が挙げられます。

仮想通貨は、ブロックチェーン技術に基づいており、メタバース内での取引や資産管理に利用されているデジタルマネーです。

例えば、メタバースプラットフォームであるディセントラランド(Decentraland)では、「MANA(マナ)」という仮想通貨が使用されており、ユーザーはこの通貨を用いて土地やアイテムを購入します。

仮想通貨の普及により、これまで現実世界では実現できなかった形での取引や所有が可能となり、メタバースへの投資機会が広がりました。

また、仮想通貨市場自体の成長もメタバース投資を後押ししています。

ビットコインやイーサリアムの価格上昇により、仮想通貨への信頼が高まり、多くの投資家がメタバース関連の仮想通貨にも注目するようになっているのです。

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②市場の成長性が高い

出典:令和5年版 情報通信白書|総務省

メタバース市場は急速に成長しており、その成長性の高さが投資家の注目を集めています。

総務省の調査によれば、2022年には約8兆6144億円だった世界のメタバース市場は、2030年までには約123兆9738億円(年平均成長率39.6%)にまで拡大すると予測されています。

この急速な市場の成長は、技術の進歩とともにエンターテインメント、ビジネス、教育などさまざまな分野でメタバースが活用されはじめたことに起因しています。

例えば、メタバース内でのバーチャルイベントやオンライン会議、デジタル商品の販売など、多岐にわたるビジネスモデルが既に存在しています。

また、VRやAR技術の発展も市場の拡大の一因といえるでしょう。

これにより、メタバース関連の企業やプロジェクトに対する投資が活発化し、さらなる市場成長を支える要因となっています。

③国内外の大手企業が続々と参入している

出典:ソフトバンクニュース

メタバース投資が注目されるもう一つの理由は、国内外の大手企業が続々とメタバース市場に参入していることです。

Facebookが社名をMetaに変更し、メタバース事業に本格的に取り組む姿勢を示したことはその象徴的な例といえるでしょう。

また、MicrosoftやGoogleなどのテクノロジー企業もメタバース関連の技術開発やサービス提供に力を入れています。

日本国内でも、ソフトバンクやNTTなどの大手企業がメタバースに関するプロジェクトを進めており、メタバース市場への投資を加速させている状況です。

これらの企業の参入により、メタバース技術の発展と普及が加速し、投資家にとっても魅力的な投資機会が増えています。

また、大手企業が参入することでメタバース市場全体の信頼性が向上し、一般投資家の関心も高まっています。

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|メタバース投資のやり方5つ

冒頭でも少し触れましたが、メタバース投資の主なやり方は以下の5種類です。

  1. 成長性の高いメタバース企業へ株式投資する
  2. メタバースと関係性のある仮想通貨へ投資する
  3. メタバース関連銘柄を運用しているファンドの投資信託
  4. メタバース関連ETFを購入する
  5. メタバース内の土地や不動産(NFT)を購入する

以下で、それぞれについてわかりやすく解説します。

①成長性の高いメタバース企業へ株式投資する

メタバース投資の方法の一つは、成長性の高いメタバース関連企業の株式に投資することです。

とはいっても、メタバースのみをメインの事業として展開している企業は非常に稀です。

そのため、主に以下のセクターに分類される企業がメタバース企業として分類されます。

セクター代表的な企業例
プラットフォーマーMeta (Facebook), Roblox Corporation, Unity Technologies
VR/ARデバイス企業Sony, HTC, Magic Leap
コンテンツ提供企業Epic Games, Microsoft, Niantic
仮想通貨およびNFT関連企業Decentraland, The Sandbox, Axie Infinity
インフラおよびサービス提供企業Amazon Web Services (AWS), NVIDIA, IBM

株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設し、必要な資金を入金します。その後、購入したい企業の株式を選定し、取引を行います。

証券会社によっては、取引手数料や取引プラットフォームの使いやすさが異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが重要です。

②メタバースと関係性のある仮想通貨へ投資する

メタバースと関係性のある仮想通貨への投資も、有力な投資手段の一つです。

現状でメタバースと関係性の深い仮想通貨は以下の通りです。

  1. Decentraland (MANA):Decentraland内での土地やアイテムの購入に使用される仮想通貨。
  2. The Sandbox (SAND):The Sandboxプラットフォームでの土地やアイテムの購入に使用される仮想通貨。
  3. Axie Infinity (AXS):Axie Infinityゲーム内での取引やガバナンスに使用される仮想通貨。
  4. Enjin Coin (ENJ):ゲーム内アイテムのトークン化と取引に使用される仮想通貨。
  5. Gala (GALA):Gala Gamesエコシステム内での取引や報酬に使用される仮想通貨。

これらの通貨は、メタバース内での取引やアイテム購入に使用され、その需要が増加するにつれて価値も上昇する可能性があります。

仮想通貨投資を始めるには、まず仮想通貨取引所に口座を開設し、必要な本人確認手続きを行います。その後、希望する仮想通貨を購入し、ウォレットに保管してください。

なお、仮想通貨市場は非常にボラティリティが高いため、最新の市場情報を常にチェックし、適切なリスク管理を行うことが重要です。

③メタバース関連銘柄を運用しているファンドの投資信託

メタバース関連銘柄を運用しているファンドの投資信託は、個別株式のリスクを分散できる方法です。

投資信託は、複数のメタバース関連企業の株式をまとめて運用することで、リスクを分散しつつ安定したリターンを狙います。

代表的な投資信託は以下の通りです。

  1. ニッセイ・メタバースワールド(資産成長型):日本を含む世界各国のメタバース関連企業の株式に投資。
  2. グローバル・メタバース株式ファンド:日興アセットマネジメントが運用し、世界のメタバース関連企業の株式に投資。
  3. eMAXIS Neo バーチャルリアリティ:三菱UFJ国際投信が運用し、バーチャルリアリティ関連企業に投資。
  4. グローバル仮想世界株式戦略ファンド:SBI岡三アセットマネジメントが運用し、仮想世界関連企業に投資。

投資信託を始めるには、まず証券会社で口座を開設し、投資信託の購入手続きを行います。

積立投資なども可能で、毎月一定額を投資することで、長期的な資産形成を目指すことができます。

運用成績や手数料、運用方針などを事前に確認し、自分の投資目標に合ったファンドを選ぶことが重要です。

④メタバース関連ETFを購入する

メタバース関連ETF(上場投資信託)は、複数のメタバース関連企業の株式を一つにまとめた投資商品です。

ETFは株式市場に上場しており、株式と同様に取引が可能です。

主な利点は、取引の自由度が高く、低コストで分散投資ができる点になります。

代表的なメタバース関連ETFは以下の通りです。

  1. Roundhill Ball Metaverse ETF (METV):メタバース関連企業に広く投資するETF。
  2. Global X Metaverse ETF (VR):メタバース技術やプラットフォームを提供する企業に投資するETF。
  3. ProShares Metaverse ETF (VERS):メタバース関連企業を中心に投資するETF。
  4. Fidelity Metaverse ETF (FMET):メタバース技術やサービスを提供する企業に投資するETF。
  5. Horizons Global Metaverse Index ETF (MTAV):グローバルにメタバース関連企業に投資するETF。

ETFを始めるには、証券会社に口座を開設し、ETFの購入手続きを行います。

株式と同様にリアルタイムで取引できるため、市場動向に応じて柔軟に売買が可能です。

⑤メタバース内の土地や不動産(NFT)を購入する

メタバース内の土地(LAND)や不動産をNFT(非代替性トークン)として購入することも、注目されている投資方法です。

DecentralandやThe Sandboxなどのプラットフォームでは、ユーザーが仮想の土地(LAND)を購入し、その上にコンテンツを作成したりビジネスを展開したりできます。

これらの土地(LAND)はNFTとして取引され、その需要と供給によって価格が変動します。

利益を得る仕組み自体は現実の不動産投資とさほど変わりません。

ただし、利益が出たとしてもメタバースプラットフォームに応じた仮想通貨が獲得できるだけで、現金としての価値は仮想通貨市場の相場に依存します。

その点は十分に注意しておきましょう。

なお、最初のメタバースプラットフォームについては以下の記事で30種類紹介しているので、ぜひあわせてお読みください。

【2024年最新】メタバースサービス一覧!国内外の最新サービス30種類をジャンル別に徹底比較
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|株式投資でおすすめのメタバース銘柄5選

ここからは早速、おすすめのメタバース関連銘柄についてご紹介します。

株式投資で現在おすすめのメタバース銘柄は以下の5銘柄です。

  1. メタ・プラットフォームズ(META)
  2. エヌビディア(NVDA)
  3. ユニティ・ソフトウェア(U)
  4. ソニーグループ(SNE)
  5. NTTドコモ(DCM)

以下で詳しく見ていきましょう。

【海外】メタ・プラットフォームズ(META)

銘柄名とティッカーシンボルメタ・プラットフォームズ(META)
業種(セクター)IT・通信(IT & Communications)
株価503.45ドル
時価総額1,084,283,767千ドル(約173.25兆円)
PER(株価収益率)31.66倍
PBR(株価純資産倍率)8.27倍
配当利回り記載なし

(※2024年6月22日時点)

メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms Inc)は、SNSやVR技術をメイン事業に据える米国のIT大手(GAFAM)です。

主力製品には「Facebook」、「Instagram」、「WhatsApp」などがあり、ユーザーが交流や情報共有を行えるプラットフォームを提供しています。

また、VRヘッドセット「Meta Quest」を通じてバーチャルリアリティ市場にも進出しています。

特に、Facebookを中心としたSNS事業は広告収入の柱となっており、Meta QuestなどのVR製品も将来的な成長分野として期待されています。

メタバース市場における代名詞的な企業でもあり、メタバース分野の成長性が本銘柄の動向を予測する上でのキーファクターとなるでしょう。

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【海外】エヌビディア(NVDA)

銘柄名とティッカーシンボルエヌビディア (NVDA)
業種(セクター)IT・通信
株価130.78ドル
時価総額3,113,412,143.00千ドル(約497兆4,609億)
PER(株価収益率)74.02倍
PBR(株価純資産倍率)63.29倍
配当利回り0.13%

(※2024年6月22日時点)

エヌビディア(NVIDIA)は、米国カリフォルニア州サンタクララに本社を構える半導体メーカーで、主にGPUの設計・製造を行っている企業です。

1998年に設立され、ゲームやデータセンター向けの高性能GPUで知られています。

エヌビディアの特徴は、高い計算能力と並列処理能力を持つGPUを開発し、AIやディープラーニング、メタバースといった新興技術分野で重要な役割を果たしている点です。

特にChatGPTなどのAIモデルを運用するために必要な高性能GPUの需要が高まり、株価も好調に推移しています。

メタバースの構築には、高度なグラフィックス処理やリアルタイムレンダリングが求められ、エヌビディアのGPU技術は不可欠です。

株価を判断する上で特に注視すべきポイントは、AI関連技術の進展とそれに伴うGPU需要の増加、そしてメタバース関連の技術革新です。

これらの分野におけるエヌビディアの技術的優位性と市場拡大の動向は、今後の株価に大きく影響を与える要因となります。

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【海外】ユニティ・ソフトウェア(U)

銘柄名ユニティ・ソフトウェア
ティッカーシンボルU
業種(セクター)IT・通信(IT & Communications)
株価15.53ドル
時価総額6,242,062千ドル(約997兆3566億)
PER(株価収益率)-7.1倍
PBR(株価純資産倍率)1.93倍
配当利回り

(※2024年6月22日時点)

ユニティ・ソフトウェア(Unity Software Inc.)は、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く企業で、主にゲーム開発用のエンジン「Unity」を提供しています。

Unityは、2Dおよび3Dゲームの開発を支援するプラットフォームであり、クロスプラットフォーム対応が特徴です。

例えば、仮想の都市やイベント会場、ゲームの中のワールドなど、メタバース内の様々な環境がUnityで作られています。

ただし、近年では多額の研究開発費が思ったようなリターンを生まず、営業利益の赤字が続いている状況です。

しかしながら、自己資本比率は70%以上であり財務的には安定しています。

ゲーム開発やメタバース関連のプロジェクトにおいて、ユニティの市場シェアは63%もの数値を誇っているので、メタバース市場が成長するにつれて業績も回復する可能性は否定できません。

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【国内】ソニーグループ(6758)

銘柄名ソニーグループ(株)
証券コード6758
業種(セクター)電気機器
株価12,820円
時価総額15,994,817百万円
PER(株価収益率)(連)16.92倍
PBR(株価純資産倍率)(連)2.06倍
配当利回り0.78%

(※2024年6月22日時点)

ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)は、日本を代表する多国籍コングロマリット企業です。

日本の企業の中でもメタバース領域に積極的に参入している企業の一つで、Playstation専用のVRゴーグル「PSVR2」は市場でもかなりの人気を誇ります。

また、メタバース事業に注力するため、2022年4月11日に人気ゲーム「フォートナイト」を運営するEpic Gamesに10億ドルを投資しました。

この出資によりEpic Gamesの株式を約4.9%保有することになり、メタバース業界での存在感が今後さらに高まっていくことになるでしょう。

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【国内】NTTドコモ(9437)

銘柄名NTTドコモ
証券コード9437
業種(セクター)通信
株価3,880円
時価総額12,527,082百万円
PER(株価収益率)20.71倍
PBR(株価純資産倍率)2.28倍
配当利回り1.61%

(※2024年6月22日時点)

NTTドコモは、日本の大手通信企業で、主に移動通信事業を中心に事業を展開しています。1991年に設立され、1992年から「NTTドコモ」としてブランド展開を開始しました。

NTTドコモは、メタバース市場にも積極的に参入しており、個人や企業向けのバーチャル空間「DOOR」、マルチデバイス対応の「XR World」、地域特化型ARコンテンツ「XR City」、価値観共有型コミュニケーション「Meta Me」を既に展開しています。

2024年1月17日から18日にかけて開催された「docomo Open House ’24」では、通信技術、生成AI、メタバース、XR、都市デザインなど、幅広い分野での最新プロジェクトや技術が展示され、今後のメタバース市場での可能性も垣間みえました。

業績も非常に好調で、2023年度の決算(2022年3月期)では、営業収益が前年同期比で3.2%増の6兆590億円、営業利益は2.0%増の1兆939億円と、2018年度以来4期ぶりの増収増益となっています。

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|メタバース投資におすすめの投資信託・ETF3選

投資信託またはETFで現在おすすめのものは以下の3種類です。

  1. Roundhill Ball Metaverse ETF(METV)
  2. ProShares Metaverse ETF (VERS)
  3. Global X Metaverse Index ETF(MTAV)

以下で詳しく見ていきましょう。

①Roundhill Ball Metaverse ETF(METV)

名称Roundhill Ball Metaverse ETF
ティッカーシンボルMETV
運用ファンドRoundhill Investments
投資対象Metaverse関連企業
1年トータルリターン29.07%
年初来リターン13.29%
基準価額13.0814 USD
経費率0.59%
配当利回り0.15%

(※2024年6月22日時点)

Roundhill Ball Metaverse ETF(METV)は、メタバース関連企業に焦点を当てた上場投資信託(ETF)です。

2021年6月に設立され、Roundhill Investmentsが運用を担当しています。

METVは、NVIDIA、Apple、Meta Platforms、Robloxなどの主要企業に投資しており、メタバース技術やサービスの発展に伴い成長が見込まれます。

METVの特徴は、そのテーマ型投資です。

メタバース関連企業に特化しており、高成長が期待できる一方で、市場の変動に対するリスクも高いです。

経費率は0.59%と低コストで、長期投資に適しています。

S&P 500と比較すると、S&P 500が市場全体の平均的な成長を反映する一方、METVはメタバースの急成長に伴う大きなリターンを狙う投資家向けです。

②ProShares Metaverse ETF (VERS)

名称ProShares Metaverse ETF
ティッカーシンボルVERS
運用ファンドProShares
投資対象メタバース関連企業
1年トータルリターン14.36%
年初来リターン2.70%
基準価額43.3657 (2024/06/21)
経費率0.58%
配当利回り0.36% (税込)

(※2024年6月22日時点)

ProShares Metaverse ETF (VERS)は、メタバース関連企業に投資するETFです。

Solactive Metaverse Theme Indexを追跡し、ハードウェア製造、ソーシャルメディア、ゲームプラットフォームなど、メタバースエコシステム全体をカバーする企業に分散投資します。

過去1年のトータルリターンが14.36%、3ヶ月のトータルリターンが5.03%と、短期的にも長期的にも良好なパフォーマンスを示しています。

2022年3月の設定以来、安定したリターンを提供している点は多くの投資家にとって魅力的です。

また、経費率が0.58%と低めであるため、コスト効率が良い点も注目しておきたいところ。

市場価格との乖離率が0.02%と非常に低く、連動性が非常に高いETFなので、メタバース市場が成長し続ける限りは安定したリターンが期待できます。

③Global X Metaverse Index ETF(MTAV)

名称Global X Metaverse Index ETF
ティッカーシンボルMTAV
運用ファンドGlobal X
投資対象メタバース関連株
1年トータルリターン28.07%
年初来リターン16.10%
基準価額27.43052227
経費率0.91%
配当利回りなし

(※2024年6月22日時点)

Global X Metaverse Index ETF (MTAV) は、メタバース関連企業へのエクスポージャーを提供することを目的とした、パッシブ運用の上場投資信託(ETF)です。

Solactive Global Metaverse Indexを追跡しており、ARやVR、デジタルインフラ・マーケットプレイス、ゲーム、デジタルペイメントなどのセグメントに関与する世界中の主要企業に投資しています。

AI運用型のETFであり、公開されている情報をスクリーニングすることによって、時価総額で上位50社がポートフォリオに選ばれます。

ただし、他のメタバース関連投資信託またはETFと比較すると経費率は0.91%とやや高めです。

METVやVERSと比較して、組成企業がアメリカの大手ITテックに偏っていないので、全世界的にメタバース市場は長期的に成長すると確信できる人にはおすすめです。

|メタバース関連仮想通貨の時価総額ランキング

メタバース関連の仮想通貨で現在おすすめのものは以下の3種類です。

  1. アクシーインフィニティ(AXS)
  2. サンドボックス(SAND)
  3. ディセントラランド(MANA)

以下で詳しく見ていきましょう。

①アクシーインフィニティ(AXS)

プラットフォームAxie Infinity
ティッカーシンボルAXS
チェーン種類Ethereum
カテゴリゲーム、NFT
時価総額$892,576,955
時価総額ランキング83位
24H取引高$22,992,728
循環供給量147,113,003
総供給量270,000,000
最大供給量270,000,000

(※2024年6月22日時点)

アクシーインフィニティは、ベトナムのSky Mavisによって開発されたEthereumベースのブロックチェーンゲームです。

プレイヤーは「アクシー」と呼ばれるペットを収集、育成、バトルさせることで、AXSトークンやSLPトークンを獲得できます。

「プレイ・トゥ・アーン(P2E)」モデルの先駆けとして知られており、ゲームを楽しみながら利益を得ることが可能です。

AXSの特徴としては、プレイヤーがゲーム内資産を実際に所有し取引できる点があります。

アクシーや土地、アイテムなどはNFT(非代替性トークン)として変換され、プレイヤーの完全な所有権が保証されます。

現状、AXSは時価総額約8.93億ドル、24時間取引高約2299万ドルと高い市場価値と流動性を持っています。

特に発展途上国では、プレイヤーが生活費を稼ぐ手段としても利用されており、経済的なインパクトも大きいです。

数値を見る限りでは、ゲーム市場の拡大とともにさらなる成長が期待できるでしょう。

Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは?概要から稼ぎ方までわかりやすく解説!
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②サンドボックス(SAND)

プラットフォームThe Sandbox
ティッカーシンボルSAND
チェーン種類Ethereum(ERC-20)
カテゴリMetaverse, Gaming
時価総額$760,937,849
時価総額ランキング92位
24H取引高$40,190,881
循環供給量2,281,231,926
総供給量3,000,000,000
最大供給量3,000,000,000

(※2024年6月22日時点)

The Sandbox(SAND)は、Ethereumブロックチェーンを基盤とする分散型メタバースプラットフォームです。

ユーザーは「LAND」と呼ばれる仮想土地を購入し、その上でゲームやアートを制作・販売できます。

SANDトークンは、これらの取引やガバナンス、ステーキングに使用される仮想通貨です。

SANDは複数の主要取引所(Coincheck、bitbankなど)で取引されており、高い流動性が確保されているのが特徴です。

2023年は、SANDの価格が全体的に低迷していた年でした。

特に年初からの価格は下落傾向にありましたが、メタバースおよびNFT市場全体の回復とともに、年末にかけて多少の上昇を見せました。

メタバース市場のトレンドにかなり左右される仮想通貨でもあるため、今後メタバース市場が今のまま上昇トレンドを維持し続ければ、その流れでSANDの価格も上昇トレンドに転じる可能性が高いです。

仮想通貨The Sandbox(サンド)とは?特徴や今後の可能性など詳しく解説!
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③ディセントラランド(MANA)

プラットフォームDecentraland
ティッカーシンボルMANA
チェーン種類Ethereum
カテゴリVirtual Reality(VR)
時価総額$637,227,226
時価総額ランキング101位
24H取引高$31,360,000
循環供給量1,910,000,000
総供給量2,190,000,000
最大供給量2,190,000,000

(※2024年6月22日時点)

ディセントラランド(MANA)は、Ethereumブロックチェーン上に構築されたバーチャルリアリティプラットフォームです。

The Sandboxと同じように、ユーザーが仮想土地(LAND)を購入し、開発、売買することができます。

MANAトークンは、ディセントラランドでの取引に使用され、土地やデジタルアイテムの購入に利用されます。

ただし、仮想通貨の中でもかなりメジャーなので、2021年後半から2022年にかけて、ビットコインやイーサリアムを含む多くの仮想通貨の価格が大幅に下落した際にMANAも値下がりしました。

2021年11月に史上最高値の$5.85を記録しましたが、現在の価格は$0.33付近になっています。

なお、段々と回復の兆しは見せており、2025年には$1付近まで上昇する可能性があると多くの専門家が指摘しています。

現状では、メタバースはお世辞にも流行っているとはいえない状況なので、VR関連技術がもう少し発展すれば、自然とMANAの価格も以前の水準まで戻るかもしれません。

【初心者向け】Decentraland(ディセントラランド)とは?始め方や遊び方を解説
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|メタバース投資するなら知っておきたいプラットフォーム

ここまで、メタバース投資におすすめの銘柄や仮想通貨を紹介してきました。

しかし、メタバース関連の投資情報を収集する上で、現在主流のメタバースプラットフォームはある程度把握しておかねばなりません。

メタバースプラットフォームは小さいものも含めると現状非常に数が多いのですが、あえて3大メタバースを挙げるとするなら以下のメタバースが該当するでしょう。

  1. Decentraland:ブロックチェーン技術を利用した分散型の仮想現実プラットフォーム。ユーザーは土地を購入し、開発し、収益化できる。
  2. The Sandbox:3D仮想世界で、ユーザーがゲーム体験を作成、所有、収益化できる。独自の土地やアイテムを持つことが可能。
  3. Roblox:子供から大人まで人気のオンラインゲームプラットフォーム。ユーザーは自分のゲームを作成し、他のユーザーと共有できる。

上記以外にも、日本国内でいえば「Cluster(クラスター)」と「VRChat」も非常に人気の高いメタバースプラットフォームです。

それぞれの詳細については以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひあわせてお読みください。

【2024年最新】メタバースサービス一覧!国内外の最新サービス30種類をジャンル別に徹底比較
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|【まとめ】今後メタバースは一大トレンドへ

本記事では、現在注目のメタバース投資について、基本から具体的な投資方法、そしておすすめの関連銘柄や投信・ETF・仮想通貨まで幅広く解説しました。

現在でも既に、NFTゲームやビジネスシーンでの利用が拡大しているメタバース。

多くの調査期間のデータを見ても、メタバースは非常に高い成長予測をされています。

これは、メタバースが本格的に流行すると国の枠組みにとらわれない新しい経済圏が誕生するからです。

つまり、この新たな経済圏を掌握する国家こそ、次なる時代の覇権国になるかもしれないのです。

そのため、今後もメタバースへの投資は世界的に進み、数年後には生成AIと同じように一大トレンドへと変貌するかもしれません。

メタバース投資によってそのチャンスを掴むことができれば「億り人」になるのも夢ではありません。

ただし、メタバース投資は非常にボラティリティの高い投資領域です。ポートフォリオを構築する際は慎重な判断をしてください。

「メタバース相談室」では、X(旧Twitter)YouTubeでもメタバースに関する情報を随時発信しています。

役立つ情報が満載なので、ぜひフォロー・チャンネル登録をしていただけますと幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

企業独自のメタバースを迅速かつ安価に構築できる『プライベートメタバース』
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