2024年2月2日にApple Vision Proが米国で発売、さらに2月8日には、ディズニーがEpic Gamesに約2200億円規模の出資をするなどのニュースが相次ぎ、現在メタバース市場が盛り上がりをみせています。

このタイミングで、これから成長する可能性の高いメタバース市場に投資をしてみたい方もいるのではないでしょうか?

本記事では、メタバース投資の基本から関連する銘柄、そして将来の可能性に至るまで、徹底的に解説していきますので、是非最後までご覧くださいね。

|メタバース投資とは?

メタバース投資は、仮想世界や拡張現実のようなデジタル空間において資産や財産を投資することを指します。

メタバース投資には、具体的な方法が複数あります。

1つめは、メタバースサービスを扱う企業や関連企業への株式投資。

2つめは、メタバース空間内で扱われている暗号資産への投資。

3つめは、メタバース内で販売されているNFTや、限定オブジェクト、土地などへの投資です。

メタバースは、現実世界とは異なる仮想空間であり、そこではデジタルアセットや仮想通貨などの取引が行われているため、購入した金額より高く売ることができれば投資が成功したと言えるでしょう。

メタバース内での経済活動に投資することで、資産の増加や収益を得られる可能性があります。

|メタバース投資の方法と関連銘柄

ここからは、メタバース関連銘柄を紹介します。

なにから投資をしたら良いかわからない方は、ぜひ興味のある分野からスタートしてみると良いかもしれません。

暗号資産(仮想通貨)投資

ビットコインの登場により、仮想通貨は一般的な投資対象として認知されるようになりました。

同様に、メタバースでも各プラットフォームが独自の仮想通貨を導入し、これがそのメタバース内での主要な取引手段となっています。

このため、メタバースの進化と共に、そのプラットフォームで使用される仮想通貨の価値が上昇する可能性があります。

つまり、投資対象として考える際には、どのメタバース・プラットフォームが将来的に成長する可能性があるのかを見極めることが重要です。

そこでまず、各プラットフォームで使用されている主要な仮想通貨について理解し、その後に投資に適した銘柄を選定することが必要です。

以下では、いくつかのプラットフォームとその仮想通貨、そして投資におすすめな銘柄を紹介します。

おすすめの銘柄①:SAND

“The Sandbox”というメタバース・ゲームでは、独自の仮想通貨「SAND(サンド)」が使用されています。

このプラットフォームでは、NFT(非代替性トークン)技術を利用して、所有権が明確になるデジタル資産の売買が可能です。

そのため、このようなゲームは一般的に「NFTゲーム」と呼ばれています。

SANDは、サンドボックス内でのNFT取引に使用されます。

この取引額に応じて、SANDの市場価値も上昇しています。

また、大手企業や投資家グループからの資金調達もあり、将来性に対する期待も高まっています。

SANDの価格は過去に上昇しましたが、仮想通貨市場全体の下落に影響を受け、2022年には一時的な下落も見られました。

しかし、NFTへの期待が高まっており、大手企業からの支援もあることから、今後の成長が期待されます。

おすすめの銘柄②:MANA

“MANA(マナ)”は、「Decentraland(ディセントラランド)」というNFTゲームで使用される仮想通貨です。

このプラットフォームでも、同様にNFT技術を利用してデジタル資産の売買が行われます。

“MANA”も”SAND”と同様に、大手企業の支援を受けており、将来性に期待されています。

“SAND”と同じく、”MANA”も仮想通貨市場全体の下落に影響を受け、2022年には価格が下落しました。

しかし、”Decentraland”のユーザー数が増加しており、過去には5倍以上の価値を持っていたこと、NFTへの期待が高まっていること、国内外の投資家からの注目も高いことから、”MANA”は投資におすすめの銘柄の一つです。

おすすめの銘柄③:Enjin

Enjin(エンジン)は、人気ゲーム「マインクラフト」の「Enjin Craft(エンジンクラフト)」で使用される仮想通貨です。

マインクラフト自体はメタバースではありませんが、Enjin Craftを導入することで、ゲーム内のアイテムや土地をNFT化し、Enjin上で売買できるようになります。

「マインクラフト」は世界で最も売れたゲームの一つであり、そのゲームをNFT化できるEnjin CraftとEnjin通貨は、投資家からも大きな注目を集めています。

また、国内の仮想通貨取引所であるコインチェックやGMOコインでもEnjinの取り扱いが始まったことが、価格上昇に寄与していると見られています。

株式投資

株式投資は投資の王道と言われるように、業績の好調さだけでなく将来性も重視されます。

特にハイテク関連の銘柄では、その業績だけでなく、先の展望も見据えた投資が求められます。

メタバース関連の銘柄については、投資家たちが業績よりもむしろ将来性に注目している傾向があります。

メタバース市場では、将来性を見極めることが成功の鍵となるでしょう。

ここでは、メタバースで成長が期待される企業を中心に、おすすめの銘柄をご紹介します。

おすすめの株式銘柄①:METV

「METV(ラウンドヒル・ボール・メタバースETF)」は、新興のメタバースETFで、Roundhill社が運用しています。

このETFは、2018年に設立されたRoundhill社によって発行され、世界初のメタバース特化型のテーマETFとして注目を集めました。

METVは2021年6月に登場しましたが、その時点ではまだ資産規模は小さかったです。

しかし、同年10月にFacebookが社名をMetaに変更したことで、多くの資金がMETVに流入しました。

その結果、わずか2ヶ月でMETVの純資産は約4倍に増加しました。

アメリカで上場されている他のメタバースETFと比較しても、METVは取引ボリュームで圧倒的な存在です。

投資家にとって、METVは注目すべき銘柄の一つと言えるでしょう。

おすすめの株式銘柄②メタプラットフォームズ

FacebookがMetaに社名変更したことは頻繁に議論されていますが、その正式名称は「Meta Platforms(メタ・プラットフォームズ)」です。

しかし、最近ではMetaの株価が下落傾向にあるという現実もあります。

マーク・ザッカーバーグCEOもこの下落を「最悪レベルの低迷」と認識していますが、同時に自社のデータセンターのGPUを年内に5倍に増やす計画を発表しました。

このGPUへの投資は大手企業向けのAIやクラウドコンピューティングへの投資と同様であり、景気低迷の影響を受けにくいと見られています。

また、メタバースの成長見込みもあり、Meta Platformsの株価下落を逆に投資の機会と見る投資家も増えています。

今後の動向には注目が集まっています。(Meta Platformsは6月9日に米株式市場の銘柄コードを「META」に変更しました)

おすすめの株式銘柄③テンセント

「テンセント」は、中国のハイテク都市である深センを拠点とする多国籍IT企業です。

最近の決算では、海外ゲーム収入と広告収入の減少により、2022年1-3月期の純利益が前年同期比22.9%減少しました。

ただし、この減少は中国本土でのロックダウンによる一時的な影響と考えられています。

また、テンセントは新たにXR事業部門を設立し、ソフトウェアやコンテンツ、SDK、ハードウェアなどへの積極的な投資・開発を発表しました。

世界的に有名なIT企業であるテンセントがメタバースへの進出を発表したことは市場から好意的に受け止められており、2022年下半期に向けての業績回復に期待が高まっています。

土地の不動産投資

仮想空間上の土地が不動産投資の対象となることに疑問を持つ人も多いでしょう。

しかし、メタバースではアイテムだけでなく土地もNFT化され、その所有権がはっきりしています。

メタバースで土地を購入し、そこにショップを建ててビジネスを展開したり、土地そのものをレンタル・転売することも可能です。

つまり、メタバース上の土地には実際の土地と同様に価値が付与され、投資の対象となっています。

メタバースの土地への不動産投資のコストとリターンは、当然ながらそのプラットフォームによって異なります。

そこで、不動産投資に適したおすすめのメタバース・プラットフォームをご紹介します。

おすすめのプラットフォーム①:Axie Infinity

「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」は、利用者数の多いNFTゲームの一つです。特にアジアでの人気が高く、物価の低いフィリピンでは、ゲーム内で獲得したSLP(Smooth Love Potion)という仮想通貨だけで生活している人もいます。

このAxie Infinityでは、昨年に150万ドル(約2億円)で売却された土地がありました。この土地は、キャラクターの育成や繁殖、冒険・探索などに利用できるそうです。

ゲーム内の土地がこれほど高額で取引されることは驚くべきことですが、この事実はデジタル資産が投資の対象として認識される一助となりました。

おすすめのプラットフォーム②:Decentraland

「MANA」という仮想通貨が利用されているNFTゲーム、「Decentraland」は注目の的です。

このDecentraland内では、土地は「LAND(ランド)」と呼ばれ、昨年1億円での土地取引が大きな話題となりました。

Decentralandの特徴の一つは、運営元が非営利団体であり、ユーザーが自由に世界を構築できることです。

さらに、コカ・コーラやサザビーズなどの大手企業もDecentralandに参入しており、その注目度は高まる一方です。

通常のゲームで取得したNFTアイテムはそのプラットフォームでしか利用できませんが、Decentralandでは他のゲームでも利用できるため、利用者の増加が見込まれています。

おすすめのプラットフォーム③:The Sandbox

「The Sandbox」も注目すべきメタバースの一つです。

ユーザーはオープンワールドのメタバース空間内を自由に探索でき、しばしば「メタバース版のマインクラフト」と称されます。

The Sandboxでも土地は「LAND」と呼ばれ、ユーザー間での土地の売買やレンタルが盛んに行われています。

取引された土地を活用してイベントを開催したり、ゲームを公開することで多くのユーザーを集め、ビジネスチャンスを拡大しています。

2020年にはスクウェア・エニックスも出資し、日本での展開も本格化しています。

さらに、adidasやavexなどの大手企業もThe Sandboxに参入し、その盛り上がりは一層加速しています。

|メタバース投資は今後どうなる?

メタバースの普及とともに、仮想通貨、株、土地への投資額も増加し続けています。

専門家たちは「今がメタバースに投資する最適なタイミング」と語り、その将来性に大きな期待を寄せています。

現在、ロシアのウクライナ侵攻やアメリカの金融政策の変更などにより、メタバース関連株は一時的に下落していますが、これは他の業界でも同様です。

むしろ、その将来性を見据えてメタバース関連への投資は有望とされ、今後3〜4年は上昇トレンドにあると言われています。

新たなテクノロジーの進化や、5GやWeb 3.0の影響を受けて、メタバースはさらなる進化を遂げるでしょう。その成長曲線の始まりにある今こそ、メタバースへの投資が最大の好機と言えるでしょう。

【まとめ】トレンドのメタバースで投資を始めよう!

NFTゲームやビジネスシーンでの利用が拡大しているメタバース。

成長分野に投資することは常識であり、大きなリターンが期待できます。

メタバースは株式だけではなく、仮想通貨や土地など、様々な投資分野があり、銘柄だけではなく有望なプラットフォームを見極めることが非常に重要となります。

今回の記事を参考に、今後も成長を続けるメタバースへの投資をぜひご検討してみてくださいね。

※投資は自己責任でお願いいたします