「機動戦士ガンダム」シリーズは1979年に日本で放送されて以降、現在に至るまで国内外で人気を誇るロボットアニメ。
幅広い年代のファンが存在しており、世代を超えて愛されているまさに日本を代表するコンテンツの1つだといえるでしょう。
人気の秘訣はストーリーやキャラクターの魅力といった部分はもちろんですが、やはり「モビルスーツ」と呼ばれるロボット型の兵器の存在は大きいはず。
現在でもモビルスーツをモデルにしたフィギュアは高い人気を集めており、多くのファンからの注目を集めています。
また、モビルスーツを自作するガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」も人気であり、様々な商品展開がされています。
そして、ガンダム好きならもちろん、そうでない方であっても一度は「巨大なロボットに乗ってみたい」と考えたことはあるはず。
そんな体験が2023年現在、VR技術の発達によって実現しつつあることをご存知でしょうか。
本記事ではガンダムをVR空間で体験できる、「ROAD TO GUNPLA BATTLE」イベントを紹介します。
この他にもガンダムをより身近に感じられるVRコンテンツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
|ガンダムVRイベント「ROAD TO GUNPLA BATTLE」
ガンダムを体験できるVRイベント「ROAD TO GUNPLA BATTLE」は、実際にガンダムに登場し、作品の世界にどっぷり浸ることが可能。
単に指定されたガンダムに搭乗するのではなく、「ROAD TO GUNPLA BATTLE」ではなんと「自作したガンプラ」に搭乗できるのです。
まさに、長年のファンの夢を実現させたかのようなイベント。
ガンダム愛に溢れたファンであれば、これまで何体ものガンプラを自作したという方は決して少なくないでしょう。
そういった自分で作り上げたガンダムに搭乗できるイベントとなれば、参加したいと考えるのはファン心理として当然です。
こちらでは2023年10月6日〜9日開催された、「ROAD TO GUNPLA BATTLE」第3弾イベントの概要として、以下の項目に沿って解説していきます。
- オリジナルのガンプラに搭乗する
- 使用可能なガンプラ
- 参加の注意点
オリジナルのガンプラに搭乗する
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」への参加時には、自作したガンプラを1体持参する必要があります。
この際、ボディへの塗装やカスタマイズといったアレンジは自由。
オリジナルで作り上げたガンプラに搭乗できるのです。
使用可能となるガンプラについては一定の条件が設けられておりますので、こちらの内容については後述いたします。
そして、持参したガンプラをスキャンし、セッティング、武器といった細かい部分のスキャンが完了した時点でVR空間におけるバトルが体験できます。
この際、バトル体験は1人プレイに限り、コンピューターとの対戦に限定されていました。
また、万が一持参したガンプラが規定から外れており、スキャンできない場合でも貸出用のガンプラが用意されていましたのでそちらでの対応が可能となります。
使用可能なガンプラ
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」において使用できるガンプラの条件は多数あり、代表的なものは以下の通りとなります。
- 1/144スケール(EG、HG、RG、体験会キット等)
- 「CSフレーム」使用のガンプラ
- 本体サイズは縦横15cm×奥行10cm以内
- 直立で両手足を30度程度広げたポーズをとらせて測定
- SDフレームはスキャン対象外
- メイン武器として下記指定のいずれか一つを装備
- 右手用の手持ち射撃武器
- 右手用の手持ち近接武器
このように細かい部分に対する指定がされていますので、レギュレーションに則ったガンプラを持参する必要があります。
規定サイズをオーバーしてしまったガンプラは上手くスキャンが出来ないため、貸出用ガンプラでの対応になるかもしれません。
また、本体と武器は別々でスキャンが行われますので、接着せずに脱着可能な状態にしていなければいけません。
この他にもアクションベースへの取り付けができるかどうか、関節が可動するか、本体を振っても可動部が動かないかといった細かい点のチェックもあります。
今後イベントへ参加される場合は、こういった細かいレギュレーションも注意してガンプラを用意しましょう。
参加の注意点
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」はVRを利用したコンテンツのため、参加には一定の注意も存在していました。
体調がすぐれない方や、泥酔状態、乗り物酔いしやすい方など身体的な問題が生じる場合は、VRではなくモニターでの視聴を選択する必要があります。
また、装飾の大きなコスプレ衣装での参加は体験できない可能性もあり、動きやすい服装で望まなければいけません。
メガネを装着した状態でもVRコンテンツの利用は可能でしたが、形状や大きさによってはゴーグルの着用ができないことも。
念のためコンタクトレンズの利用を勧めるといったアナウンスもありました。
そして、前述した通りレギュレーションに沿わないガンプラの使用は不可。
また、ガンプラ制作時は純正キットの使用に限定されています。
正規品ではないガンプラのコピー品、模造品などの使用はできず、知的財産権や肖像権といった権利を侵害、もしくは侵害するおそれのある作品も使用できません。
|バンダイが特許を出願
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」に関する技術については、2023年9月14日にバンダイが3Dスキャンシステムに関する特許申請を出願しました。
この特許出願書類には、スキャナーを取り付けたアームがガンプラの種類に応じて動きを変え、適切なフレーム情報をマッピングするといった内容が記載されています。
こういったフレーム情報を事前に用意しておくことで、処理時間を省略した上で、様々なガンプラに対応できるのです。
本格的にVRにおけるガンダムコンテンツの開発が進むことが考えられ、今後の動向が楽しみなニュースといえます。
3度のテストイベントを実施済み
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」は前述した10月6日〜9日のイベントを含め、すでに3度のテストイベントが実施されています。
第一弾イベントは2023年3月、第二弾イベントは9月に実施されています。
徐々に内容をアップグレードさせていき、ようやく第三弾となった10月のイベントにおいてVRを活用した搭乗体験が実現したのです。
今後もイベント内容は充実していき、より幅広いガンプラに対応するといったことも考えられます。
3D技術に関する特許出願と合わせて、今後に期待できるテストイベントでした。
|ガンダムVRコンテンツは多数存在する
ガンダムに関するVRコンテンツは、「ROAD TO GUNPLA BATTLE」だけではありません。
こちらでは、ガンダムVRコンテンツとして以下の事例を紹介します。
- 機動戦士ガンダム 戦場の絆
- ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空
機動戦士ガンダム 戦場の絆
アミューズメント施設向けのアクションゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」がVRコンテンツとして登場しました。
元々全面に広がるモニターが特徴的な、没入感溢れるゲームでしたが、VRになったことでよりゲームの世界に入りこめるようになったのです。
2017年からの期間限定コンテンツであり、現在は「機動戦士ガンダム 戦場の絆Ⅱ」が提供されています。
人気の高いゲームですので、今後改めてVRとして提供されるかもしれません。
ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空
「ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空」は、2017年に実施されたイベントです。
VR空間においてビームライフルの襲撃を受け、体験者はユニコーンガンダムの手に乗って逃げるといった流れになります。
過去のイベントではガンダムが上下するだけでしたが、こちらのイベントではユニコーンガンダムがお台場の上空120メートルまで上昇します。
そのため、リアルな浮遊感を伴った激しい戦闘をVRにおいて体験できるのです。
|まとめ
大人気アニメである「機動戦士ガンダム」の世界観をリアルに味わえるVRコンテンツ、「ROAD TO GUNPLA BATTLE」の概要について解説しきました。
これまでにもガンダムを題材としたVR体験は提供されてきており、今後もその数を増やしていくことが考えられます。
「ROAD TO GUNPLA BATTLE」は2023年10月現在、3度のテストプレイを終えた段階であり、近々本格的な稼働が期待できるはず。
ガンダムの世界をより身近に楽しむために、今後の情報発表に注目しましょう。