「日常に運動習慣を取り入れたいけどなかなか難しい…」

「お腹周りが気になって好きな食事を楽しめない…」

「在宅ワークで体型が変わってしまった…」

一般的に若い頃は代謝も良く、好きなだけ食べていても体型を維持することは難しくありません。

しかし、同じような食生活を続けていると、歳を重ねるに連れて体型の変化となって現れてしまいます。

これまでは通勤、通学などにおいて、日常の中に運動を組み込んでいたという人も多いはず。

しかし、コロナ禍をきっかけに在宅ワークが普及したことで、これまで維持していた体型が一気に変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

運動習慣を取り入れる際に、真っ先に思い浮かぶことはジムに通うことや、日常的なジョギングや散歩などがあげられます。

しかし、日々の忙しいルーティンの中に運動習慣を取り入れることは難しく、途中で挫折してしまったという経験をお持ちの方は少なくないはず。

本記事では、自宅にいながらゲーム感覚で楽しく運動できる、「AR技術」を活用したサービスを紹介します。

日頃から楽しく、家にいるスキマ時間で運動できればダイエットも夢ではありません。

ぜひ最後までご覧いただき、ご自身に適したサービスを見つけてみてください。

|ARを活用した運動サービス4選

ARとは、「アグメンティッド・リアリティ(Augmented Reality)」の略称であり、「拡張現実」と訳されることが一般的。

スマホやタブレット、カメラといった画面を通じた現実世界に別の映像を映し出すことで、まるでもう一つの別世界があるかのように感じられる技術です。

ARに関する詳しい内容は以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひ合わせてご覧ください。

ARとは?MR・VRとの違いや注目のARアプリをご紹介!
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ARを活用した運動では、現実世界に存在しない映像が目の前に現れることで、ゲーム感覚で無意識に身体を動かすことが可能。

結果的に消費カロリーも大きくなり、体型維持やダイエットに繋がるのです。

こちらでは、そんなARを活用した運動サービスとして以下の4つのサービスを紹介します。

  • VisionPose
  • うごっこランドスポーツ
  • HADO
  • DIDIM

VisionPose

出典:https://www.next-system.com/visionpose

「VisionPose」はシステム開発会社である株式会社ネクストシステムが開発した、ゲーム感覚で運動できる健康体操アプリケーションです。

ネクストシステムが開発した人工知能エンジンである「VisionPose」が、カメラに写った人物の動作を自動検出するため、複雑な配線やマーカーといった作業は不要。

手元のスマホやタブレットに自身の全身を映すだけで、即座に運動を開始できるのです。

そのため、端末操作が苦手な高齢者や小さな子供まで簡単に利用できるでしょう。

ゲームの一例としては、画面上に落ちてくる風船を割るものなどがあげられます。

上半身の運動機能向上、瞬発力といった様々な身体機能向上が期待できます。

そのため、ダイエット目的の運動だけではなく、高齢者の身体機能維持といった側面でも活躍できるはずです。

他にも画面上のサッカーボールを蹴るゲームなどもあり、楽しく足上げ運動が続けられるでしょう。

椅子に座りながらできるゲームも用意されているため、徐々に身体を慣らしていきながら、楽しくダイエットを続けられるはずです。

うごっこランドスポーツ

出典:https://www.kidsstar.co.jp/topics/ugokkolandsports

株式会社キッズスターが開発した「うごっこランドスポーツ」は、主に3歳〜10歳の子供を対象とした運動ゲームです。

キッズスターは500万世帯以上が利用する、無料の社会体験アプリ「ごっこランド」の開発、運用も行っており、こちらで培った知育ノウハウが「うごっこランドスポーツ」にも活かされています。

身体をコントローラーとして利用できるため、小さなお子様でも簡単にゲームを楽しめるのです。

画面に全身を映すだけでプレイできますので、年代を問わずに一緒に楽しめるでしょう。

ゲームは以下の4種類が用意されており、それぞれ得点が加算されるため沢山の人達と競いながらの運動が可能。

  • サッカー
  • ラグビー
  • 砲丸投げ
  • カヌー

天候を気にせずに家族揃って楽しめるゲームが揃っていますので、一家団欒の楽しみとしても運動習慣を気軽に取り入れられるはずです。

DIDIM

出典:https://mdc-group.net/didim/

韓国企業である「Twohands Interactive Inc.」が開た、AR技術を活用した室内トレーニングマシン「DIDIM」は本格的な運動が可能。

韓国では既にフィットネスジムやショッピングモールといった各種施設において運用されており、小さな子供から高齢者まで幅広い年代に活用されています。

「DIDIM」はスマホやタブレットの画面上ではなく、地面に投影された映像を見ながら直感的なトレーニングを行います。

必要なスペースは横5メートル、奥行き3メートルと比較的コンパクトですので、自宅でもある程度のゆとりをつくれば実施可能かもしれません。

端末1台につき最大6名の同時プレイが可能であり、2台並べるマルチシステムによって12名でのトレーニングが実施できます。

日本では株式会社エム・ディ・シーが正規代理店となっており、2022年8月から販売、レンタルが開始されました。

今後大手のフィットネスジム、ゲームセンター、ショッピングモールといった施設へ普及していくかもしれません。

体力鍛錬だけではなく頭脳訓練といったゲームシステムもあるため、色々な楽しみ方が可能です。

HADO

出典:https://hado-official.com/

「HADO」は本格的なスポーツとしての特色が強くなるサービスです。

「魔法のような最先端スポーツ」と呼ばれることもあり、現実では再現できない世界観を基にプレイできます。

プレイヤーはヘッドセットとアームセンサーを装着し、フィールドを駆け回りながらファイヤーボールといった魔法のような攻撃を相手にぶつけます。

イメージとしては「ドッジボール」に近いスポーツになりますが、AR技術を活用して再現されたステージやボールは現実世界では味わえない臨場感を伴います。

他にも「巨大モンスターと戦う」や「専用カートを運転する」、「サッカーやバスケットのようなゴールの攻防」といった様々な種目が存在しています。

そのため、飽きること無く長期間「HADO」の世界観に没頭できるでしょう。

専門インストラクターによる運営も行われており、すでに企業内でのコミュニケーション促進やイベント開催といった様々な場面で活用されています。

「HADO」の実施には最低でも広さ6メートル×10メートル、高さ3メートルといったスペースが必要になります。

そのため、自宅での実施はなかなか難しくなるでしょう。

全国各地には専門の施設が存在していますので、ARを活用した自宅での運動に慣れてきた段階で、より多くの人達との交流やハードな運動を目的に参加してみるのも良いかもしれません。

「HADO」に関する情報は以下の記事でより詳しく解説していますので、気になる方はぜひ合わせてご覧ください。

ARスポーツHADOとは?ルールやプレイ方法、魅力を徹底解説!
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|ARと運動の相性は注目されている

「エクサゲーム」と呼ばれるエクササイズとゲームを掛け合わせた造語があるように、ARと運動の組み合わせは近年注目を集めています。

「エクサゲーム」という単語が注目され始めたのは海外の研究業界が中心ですが、日本国内においてはこれまで数々の事例が存在していました。

一例としては「ダンスダンスレボリューション」や「Wii Fit」、そして「リングフィットアドベンチャー」などがあげられるでしょう。

ゲーム感覚で運動を楽しむという考えは日本国内で長年浸透しており、AR技術の発達によって今後新しいサービスが続々と登場することが期待できるはずです。

中国の研究グループはARを活用した運動によって、高齢者の転倒リスク軽減に有効となるゲーム開発を目指しています。

「エクサゲーム」は身体機能維持だけではなく、糖尿病や心疾患といった心身の健康全般に効果が高いと考えられています。

過去の研究でもARによる「エクサゲーム」はユーザーにとって好意的なものであったという結果が出ています。

ぜひ一度、ARを活用した各種運動サービスを活用されることをおすすめします。

高齢者の転倒リスクなどの軽減にも

高齢者が転倒リスクが高い場面として、認知運動干渉が発生しているケースがあげられます。

これは認知的な処理を行う過程で、身体の運動に悪影響を生じさせることを意味しています。

そこで、認知運動干渉を軽減させるために、運動過程で認知的な処理を行うトレーニングが有効とされています。

現実世界において転倒リスクを伴う運動を何度も実施することは危険ですが、ARを活用したゲーム内であれば効果的なトレーニングがいつでも実施可能。

ユーザーは自らの身体を明確に認識した上で、臨場感を持ったトレーニングを重ねられるのです。

|まとめ

AR技術による拡張現実と運動を組み合わせたサービス4選の概要と、その相性の良さを解説しました。

これまで運動は現実世界において、物理法則の影響を受けながら行うことが当たり前でした。

しかし今後はAR技術によって、全く新しい運動が開発されるかもしれません。

「エクサゲーム」の普及に伴って、毎日楽しみながら身体を動かせるサービスは今後も広がっていくでしょう。

本記事を読んで少しでもARと運動の組み合わせが気になったという方は、ぜひ一度本記事で紹介したサービスをお試しすることをおすすめします。