近年、VRゴーグルの活用がビジネスシーンで注目されており、市場規模の拡大が目覚ましいです。
VRをビジネスに取り入れることで、現実にはない状況を体験したり、新しい顧客体験を生み出すなどのメリットが生まれています。
本記事では、法人向けのVRゴーグルの選び方、主なモデル、活用事例などを徹底的に紹介。
VRゴーグルをビジネスで最大限に活用する方法を理解するための情報が詰め込まれています。
<この記事を読むとわかること>
- VRゴーグル市場の現状とビジネスでの活用事例
- おすすめの法人向けVRゴーグルとその特徴
- VRゴーグルを選ぶ際のポイント
- メタバース時代でのVRビジネスの重要性
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目次
|ビジネスにVRゴーグルを使用する例は増加傾向にある|市場規模について
ビジネスにおけるVRゴーグルの使用は、現代の市場動向とテクノロジーの進歩が示すとおり、加速度的に増加しています。
MMRIの報告では、2022年度のVRゴーグルの販売台数が前年度比で26.3%増加しており、この流れは2027年には約185万台に達すると予測されています。
利用領域の拡大も目覚ましく、不動産業界でのバーチャル内覧、製造業界での製品プロトタイピング、教育分野でのリスクフリーなトレーニングの提供など、VRの応用は多岐にわたっています。
こうした実用例は、VRゴーグルがただのガジェットではなく、現実世界の問題を解決する有効なビジネスツールとしての地位を固めていることを明確に示しているといえるでしょう。
他にも、技術の進化による小型軽量化や、リアルタイムで高品質なバーチャル環境を再現する能力の向上は、ユーザー体験の質を高め、長時間の使用でも快適さを保つといった面で、ビジネスユーザーにとっての利点を増しています。
これらの進歩は、今後のビジネスシーンにおいてVRゴーグルが不可欠な存在となることを示しており、デジタルトランスフォーメーションの波に乗る企業にとって、その導入は避けられないトレンドとなりつつあります。
|主な法人向けのVRゴーグル
ビジネスシーンでVRゴーグルを利用する場合、基本的にハイエンドモデルを購入する必要があります。
一般的なVRを視聴するだけなら低価格帯のものでも構わないですが、今後の拡張性や顧客満足度のことを考えるとリスクが高いです。
以下に紹介する製品は、実際にビジネスでも利用されている報告のあるVRゴーグルです。
①Oculus Quest Pro / Meta Quest Pro
項目 | Meta Quest Pro |
発売日 | 2022年10月26日 |
価格 | 159,500〜226,800円 |
前モデルとの価格比較 | Meta Quest 2が59,400円で約4倍 |
デバイスタイプ | XRヘッドセット(VR/AR/MR対応) |
SoC | Snapdragon XR2+ Gen1 |
RAM | 12GB |
解像度(片目) | 1832×1920(両目で3664×1920) |
リフレッシュレート | 90Hz |
レンズ | パンケーキ型 |
IPD調整 | ハードウェア無段階 55mm~75mm |
視野角 | 水平106度 / 垂直96度 |
外部パススルー | カラー |
バッテリー持続時間 | 1~2時間(充電約2時間) |
ストレージ | 256GB |
重量 | 722g |
スタンドアローン運用 | 可能 |
SoC性能比較 | Quest 2と比較して約50%高性能 |
RAM性能比較 | Quest 2の6GBから倍増 |
特徴 | カラーパススルー機能でMR体験可能 |
Oculus Quest Pro(現在はMeta Quest Proとして知られている)は、メタプラットフォームズが開発した最先端のオールインワンVRシステムです。
Oculus Proのハイエンドモデルは、優れた解像度、広範囲のトラッキング能力、そしてワイヤレスの自由度を特徴としており、使い勝手の良さで法人ユーザーに人気を博しています。
特に、リアルタイムの手追跡機能やビジネス向けにカスタマイズされたアプリケーションの利用が可能で、企業がバーチャルリアリティを日常の業務にシームレスに統合することが可能です。
ビジネスシーンでの使用例は次の通りです。
<主なビジネスシーンでの使用例>
- 製品開発チームが3Dモデルを仮想空間で確認し、設計変更をリアルタイムで行う
- バーチャルオフィスアプリケーションを利用して、遠隔地のチームメンバーが協力し、共有仮想環境で会議を行う
- 新入社員が危険な作業環境を模したバーチャル空間で安全にトレーニングを受ける
- 不動産業者が顧客に物件を実際に現地へ行くことなく案内する
- 医療従事者が複雑な手術のプロセスを疑似体験し、スキルを磨く
<詳しくはこちらの記事で!!>
Meta Quest Proとは?発売日はいつ?スペックや機能を紹介
②HTC Vive Pro Eye / HTC Vive Focus 3
項目 | HTC Vive Pro Eye / HTC Vive Focus 3 |
希望小売価格 (税込) | ¥209,000 |
スクリーン | デュアルOLED 3.5インチ(対角線) |
解像度 | 片目あたり1440 x 1600ピクセル(合計2880 x 1600ピクセル) |
リフレッシュレート | 90 Hz |
視野角 | 最大110° |
オーディオ | JAS認定Hi-Resヘッドセット & ヘッドフォン、高インピーダンス対応 |
入力 | デュアル内蔵マイク |
接続 | USB 3.0、DP 1.2、Bluetooth |
センサー | SteamVR™ Tracking, Gセンサー, ジャイロスコープ, 近接センサー, IPD, アイトラッキング (Tobii®) |
人間工学 | レンズ距離調整, IPD, 調整可能ヘッドフォン & ストラップ |
コントローラー仕様 | SteamVR™ Tracking 2.0, 多機能トラックパッド, グリップボタン等 |
トラッキングエリア要件 | 立ち姿勢/座位時:最小スペース制限無し, ルームスケール時:最大10m x 10m |
アイトラッキング仕様 | 出力周波数120Hz, 精度0.5°–1.1°, キャリブレーション5ポイント |
データ出力 | タイムスタンプ, 視線の起点 & 方向, 瞳孔位置 & サイズ, 目の開閉 |
インターフェース | HTC SRanipal SDK, Unity & Unreal互換 |
最小システム要件 | Intel Core i5-4590/AMD FX 8350同等品以上, NVIDIA GeForce GTX 970/AMD Radeon R9 290同等品以上, 4GB RAM, DP 1.2, USB 3.0, Windows 7/8.1/10/11 |
HTC Vive Pro Eyeは、法人向けに特化したプレミアムVRヘッドセットです。
精確なアイトラッキング機能を搭載し、ユーザーの目の動きをリアルタイムで追跡することができます。
この高度な機能により、より自然なインタラクションとユーザー体験を提供し、トレーニングやシミュレーションなどのアプリケーションでの利用が可能になります。
加えて、高解像度のディスプレイと高忠実なオーディオシステムにより、没入感の高いVR体験が実現可能です。
ビジネス向けに設計されており、使いやすさ、ポータビリティ、そして企業が求めるセキュリティ基準を満たしています。
<主なビジネスシーンでの使用例>
- 企業研修において、アイトラッキングを活用し、受講者の関心度や理解度を評価する
- ユーザー研究でアイトラッキングデータを収集し、製品デザインの改善に役立てる
- VRミーティングスペースでのコラボレーション
- エンジニアが仮想環境でプロトタイプモデルを検証し、デザインプロセスを迅速化する
- 医療分野で手術手順のシミュレーションに使用し、手術前のリハーサルや教育ツールとして活用する
- 不動産業者がVRを利用して、顧客に物件のバーチャルツアーを実施する
<詳しくはこちらの記事で!!>
VIVE Proとは一体何?より自然な仮想世界を体験できるVRヘッドセットについて解説
③Valve Index
項目 | 詳細情報 |
価格 | 138,380円 |
ヘッドセット視野 | 最大約130° 瞳孔間距離:58mm~70mmの物理的調整 |
ディスプレイ | デュアル1440 x 1600 RGB LCD |
(フルRGB /ピクセル、超低残光グローバルバックライト点灯(144Hzで0.330ms)) | |
カメラ | 960×960 ピクセル |
接続 | 有線(5mテザー、1mブレイクアウェイトライデントコネクタ) |
トラッキング | Steam VR 2.0センサー |
コントローラー接続 | USB typeC/2.4 GHzワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 約7時間 |
トラッキング (コントローラー) | Steam VR 1.0 および Steam VR 2.0 |
Valve Indexは、その精密なトラッキングシステムと優れた快適性で知られています。
このハイエンドVRヘッドセットは、特にゲームやエンターテインメントの分野でその能力を発揮していますが、その高品質のビジュアルとユーザーインタフェースの精度はビジネスアプリケーションにも大きなメリットをもたらします。
110度の広い視野角と144Hzのリフレッシュレートは、長時間の使用においてもユーザーの眼精疲労を軽減し、より自然でリアルな視覚体験が可能です。
<主なビジネスシーンでの使用例>
- 建築設計分野で、高精細な3Dモデルを介してのプロジェクトのプレビューとレビューに活用する
- 教育分野で生徒がリアルなバーチャルラボや歴史的場所を探索できるように使う
- 製造業で製品の仮想プロトタイプを作成し、デザインと機能性の検証を行う
- 空間デザインで顧客が最終的なデザインを仮想空間で体験する
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VALVE INDEXとは?気になる価格やメリット・デメリットを詳しく解説!
④Pico Neo 3 Pro
項目 | 詳細情報 |
価格 | 97,000円 |
解像度 | 3,664 × 1,920 (両目) |
リフレッシュレート | 72/90Hz |
視野角 | 98度 |
IPD調整 | 58/63.5/69mm |
ストレージ | 256GB |
コントローラー | 6DoFコントローラー x2(コントローラー1個あたり単3乾電池2本使用) |
接続 | BlueTooth 5.1、2.4G/5G WiFi (2×2 MIMO 11ax)、WiFi PCストリーミング、有線PC接続 |
チップセット | Qualcomm XR2 |
トラッキング | 6DoF(4つの光学カメラによる) |
ポート | mini-DPポート |
開発者向けツール | Android 10.x、Pico SDK (UnityXR, Unreal、OpenXR対応) |
関連サービス | XRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」、VR配信プラットフォーム「Blinky」、VRコンテンツ管理システム「ArborXR」 |
Pico Neo 3 Proは、ビジネスユーザーに最適化されたスタンドアローン型VRヘッドセットです。
このデバイスは、スタンドアローン運用が可能でありながら、ハイエンドなVR体験を提供することで知られています。
4K解像度のディスプレイと、カスタム可能なコントローラーにより、精密な操作が可能です。
また、ケーブルフリーのデザインにより、ユーザーはより自由に動き回りながらインタラクティブな体験を楽しむことができます。
<主なビジネスシーンでの使用例>
- 従業員が仮想環境でリスクのない操作練習を行うために使用
- リモートワークにおいて、チームメンバーが仮想会議室で対面のような会議を実施する
- デザイナーが3Dモデルを実寸大で確認し、デザインプロセスを加速する
- 学生が現実のクラスルームにいるような感覚でバーチャルクラスに参加する
- 医療従事者が手術手技を練習する
<詳しくはこちらの記事で!!>
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|各法人向けVRゴーグルのコストと性能の比較表
ここまで、各VRゴーグルの特徴やスペックについて詳細に説明しましたが、一覧の比較表で見たいという方もいるかもしれません。
以下に、各VRゴーグルの値段とスペックの比較表を作成いたしましたので、ぜひご活用ください。
Meta Quest Pro | HTC Vive Pro Eye | Valve Index | Pico Neo 3 Pro | |
価格 | 159,500〜226,800円 | 209,000円 | 138,380円 | 97,000円 |
発売日 | 2022年10月26日 | 2019年6月6日 | 2019年6月28日 | 2021年7月27日 |
デバイスタイプ | XRヘッドセット(VR/AR/MR対応) | VRヘッドセット | VRヘッドセット | VRヘッドセット |
RAM | 12GB | 4GB | 8GB | 6GB |
解像度 | 1832×1920(片目) | 1440 x 1600(片目) | 1440 x 1600(片目) | 3,664 × 1,920(両目) |
リフレッシュレート | 90Hz | 90 Hz | 120Hz, 90Hz, 144Hz | 72/90Hz |
視野角 | 水平106度 / 垂直96度 | 最大110° | 最大約130° | 98度 |
IPD調整 | 無段階 55mm~75mm | 調整可能 | 58mm~70mm | 58/63.5/69mm |
ストレージ | 256GB | ストレージカード式 | 外部ストレージ | 256GB |
重量 | 722g | 555g | 809g | 673g |
バッテリー持続時間 | 1~2時間 | 公式発表なし | 約7時間 | 5300mAh |
センサー/トラッキング | – | SteamVR™ Tracking, Gセンサー等 | Steam VR 2.0センサー | 6DoF |
接続 | 有線or無線 | USB 3.0、DP 1.2、Bluetooth | 有線 | BlueTooth 5.1、2.4G/5G WiFi |
|法人向けVRゴーグルを選ぶ際のポイント
法人向けにVRゴーグルを利用する場合、いくつかの注意点があります。
もちろん、各企業によって抱えている問題や展開しようとしている事業の内容は違うと思いますので一概にはいえません。
しかし、以下のポイントを押さえることで最低限のニーズは満たせるはずです。
ポイント①ビジネスニーズを明確化する
法人向けVRゴーグルの選択では、まず最初にビジネスニーズを明確にすることが重要です。
どのような用途でVRゴーグルを使用するのか、具体的な目的は何かを理解することが不可欠です。
例えば、製品設計でのプロトタイピング、従業員のトレーニング、リモートコラボレーション、顧客体験の向上など、使用目的によって必要な機能や性能が異なります。
ビジネスニーズを特定するには、以下のような要素を考慮しましょう。
- VRを活用して解決したい課題や実現したいことをリストアップする
- 屋内外、広い空間や狭いオフィスなど、使用する環境を選定する
- エンドユーザーが直面する操作のしやすさや快適さを考慮する
- 既存のシステムやワークフローとの統合が必要かどうかを評価する
- 短期的なニーズだけでなく、将来的に発生する可能性のあるニーズにも対応できるかを検討する
これらの要因を総合的に考え、最適なVRゴーグルを選択することが、ビジネスの効率化とイノベーションの促進につながります。
ポイント②互換性と拡張性を確認する
VRゴーグルを選択する際には、製品の互換性と拡張性も欠かせないポイントです。
これは、長期的な投資としての購入を考えた場合、特に重要になります。
<互換性について>
- 選択するVRゴーグルが既存のコンピュータシステムやモバイルデバイスと互換性があるかを確認する。特に、グラフィックスカードやプロセッサー、入出力ポートの要件を見落とさないように。
- 特定のアプリケーションや開発環境で使用する予定がある場合、それらとの互換性が保たれているかを検証する
<拡張性について>
- 将来的に機能の拡張やアップグレードが可能なモデルを選ぶことで、新しい技術の進歩に対応できるようにする
- VRゴーグルが他のデバイスやサービスとスムーズに連携できるかどうかを確認する(例:クラウドサービス、データ分析ツール、コミュニケーションプラットフォームなど)
互換性と拡張性を確認することで、現在のビジネスニーズに加えて、未来の技術的変化にも柔軟に対応できるVRソリューションを選択できるでしょう。
ポイント③コストとROIを考慮する
法人向けのVRゴーグル選定においてコストの考慮は必須ですが、初期投資だけでなく長期にわたるリターンオンインベストメント(ROI)も評価する必要があります。
<初期コスト>
- 購入価格
- 設置コスト
- トレーニングコスト
<運用コスト>
メンテナンスコスト
アップデートとサポートによるコスト
<ROIの評価について>
- VRゴーグルを導入することでどの程度効率が向上するか、具体的な数値で評価する
- 製品やサービスの品質が向上することによる収益の増加を見込めるか数値化する
- 長期的にビジネスモデルや市場での競争力にどのようなプラスの影響を与えるかを考える
コストとROIを総合的に考慮することで、単に安価なVRゴーグルを選ぶのではなく、長期的な視点でビジネスの成長に貢献する選択ができます。
ポイント④セキュリティの堅牢性を重視する
ビジネス利用のVRゴーグルの選択において、セキュリティは非常に重要な要素となります。
特に、企業の機密情報や顧客データを取り扱う場合、データ漏洩のリスクを最小限に抑えるために、以下の点を確認することが必要です。
<データ保護>
- VRゴーグルがデータを保存、送受信する際に、適切な暗号化技術が用いられているかを確認する
- ローカルデバイス内で安全に保存されているか、また、アクセス時のセキュリティ対策がとられているかを検討する
<アクセス制限>
- ユーザーがVRゴーグルにアクセスする際、パスワードや生体認証などの強固な認証メカニズムが存在するかを確認する
- 管理者がどのユーザーにどのようなアクセス権を付与できるか、また、ユーザーのアクティビティを追跡・監査できるかを評価する
<ソフトウェアの更新>
- VRゴーグルのソフトウェアが定期的に更新され、新しい脅威に対応しているかなどのセキュリティパッチを確認する
- 不正アクセスが行われた場合、それを検知し、速やかに対応できるシステムが組み込まれているかを検証する
セキュリティの堅牢性を重視することで、ビジネス利用におけるリスクを大幅に削減し、安心してVRゴーグルを活用することができます。
ポイント⑤サポートの有無を確認する
最後に、サポート体制の確立は法人向けVRゴーグル選びにおいて決定的な要因となり得ます。
高品質なカスタマーサポートは、導入後のトラブルシューティングや技術的な問題に迅速に対応するために不可欠です。
以下の点に注意しておきましょう。
<テクニカルサポート>
- サポートが24時間体制で提供されているかなどの利用可能時間を確認する
- 技術的な問題に対して専門知識を持つスタッフによるサポートが得られるかを確認する
<アフターサービス>
- 製品にどのような保証が付いているか、その条件と保証期間を確認する
- 故障や不具合が生じた場合の修理や交換サービスの手順と期間が明確かつ迅速か確認する
これらのサポート体制を総合的に考慮することで、VRゴーグルの導入後も安心して運用を続けることができ、万が一のトラブルにも迅速に対処することが可能になります。
|有名企業の法人向けVRゴーグルの活用事例3選
VRゴーグルの活用法は無限大ともいえますが、具体的に日本を代表するような企業ではどのように活用されているのでしょうか。
ここでは、日本の有名企業がどのようにVRゴーグルを活用しているのか、その詳細に迫ります。
事例①実車の乗り心地を体験「VRシミュレーター」|ネッツトヨタ
ネッツトヨタは最新のVR技術を用いて、リアルなドライビングシミュレーターを開発し、その活用事例として多くの人々に向けた体験を提供しています。
このシミュレーターは、バーチャルな世界で車の挙動まで感じることができるもので、リアルな映像とVRによる没入感を組み合わせたものとなっています。
特に、トヨタの先進安全技術、例えば「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)」などの技術をバーチャルで体験することができ、屋内での体験であるため天候に左右されずにいつでも気軽に試すことが可能です。
さらに、リアルな映像体験では、シートの織りやダッシュボードのシボまで再現された映像を提供し、本物の車を運転しているかのような感覚を味わうことができます。
このシミュレーターは、運転に自信のない方でも安全に試乗体験をすることができるとともに、新型MIRAIのアドバンストドライブ体験や本格SUVでのオフロード走行体験など、実際の試乗車では体験できないシーンもVRの臨場感で楽しむことが可能です。
事例②未来のマイホームがわかる「VR住まいづくり」|積水ハウス
積水ハウスは日本の大手住宅メーカーとして、ヴァーチャルリアルティ(VR)技術を活用した新しいサービスを展開中です。
その活用事例として「ヴァーチャル住まいづくり」が挙げられます。
このサービスでは、お客様が理想の住宅をVR技術を用いて事前に体験することができるのです。
具体的には、VRゴーグルを装着することで、まだ建設されていない新居の中を360度のバーチャル空間として歩きながら、間取りや内装、家具の配置などのデザインをリアルタイムで確認することができます。
これにより、住宅が完成する前の段階で、自身の希望や変更点を確認・調整することが可能となり、理想の住まいづくりをサポートしています。
事例③VRを利用した授業で人材育成|東京慈恵会医科大学
東京慈恵会医科大学では、現代の技術を活用して、VIRTUAL DIVE社の医療教育システムを導入し、VRを用いた革新的な授業を実施しています。
この教育プログラムでは、学生たちがVRヘッドマウントディスプレイを使用して、新型コロナウイルスの医療現場の基本的な作業を体験します。
看護師視点と患者の視点の両方からの体験を通じて、看護についての理解を深めることが目的です。
具体的な授業の進行としては、まず教員からの講義を受け、その後、VRコロナ病棟の看護をVRで体験します。
体験後には、学生同士で気づいた点をグループディスカッションで共有し議論を行い、気づいた点や議論した内容を元に再度VRを使用して内容を見直し、深い理解を目指します。
このプロセスを通じて、学生は普段できない経験や視点からの気づきを得て、看護実践時にそれを役立てることが期待されています。
|まとめ:メタバース時代にVRビジネスは必須
本記事では、ビジネスにおけるVRゴーグルの増加傾向と市場規模、主要な法人向けVRゴーグルモデル、選定のポイント、そして実際の企業がどのように活用しているのかの事例を詳細に紹介しました。
VRゴーグルは、現実の制約を超えた新しい顧客体験を提供する力強いツールとして、多くの企業に注目されています。
今後は、メタバース時代を迎え、VRゴーグルのビジネス活用の幅はさらに広がるでしょう。
この情報を基に、あなたのビジネスでもVRゴーグルを最大限に活用し、先進的なサービスや体験を提供してください。
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