2022年は、”メタバース元年”とも呼ばれ、仮想空間がより身近になった年でもありました。
メタバース市場も急成長し、世界中でユーザー数が増加している最中です。
日本でもこのトレンドに乗り、「バーチャル大阪」という独自のメタバースが注目を浴びています。
大阪府と大阪市が提供する都市連動型メタバースとして知られる「バーチャル大阪」は、大阪のランドマークをデジタル化し、ユーザーに新しい体験を提供しています。
この記事では、「バーチャル大阪」の魅力や参加方法、さらには過去に開催された興味深いイベントについて詳しく解説します。
この記事を通じて、メタバースの世界の楽しみ方や、バーチャル大阪での体験方法を学んでいきましょう!
<この記事を読むとわかること>
- バーチャル大阪が注目されている理由
- バーチャル大阪の魅力と特徴
- バーチャル大阪への参加方法
- バーチャル大阪で開催された過去のイベントの紹介
<あわせて読みたい!!>
目次
|バーチャル大阪とは?
バーチャル大阪は、大阪府と大阪市が共同で提供する革新的な都市連動型メタバースプラットフォームです。
バーチャル大阪のメタバース空間では、ユーザーは独自のアバターを通じて大阪のランドマークや名所を探索し、写真撮影やアスレチックなどのアクティビティに参加できます。
大阪城から道頓堀、海遊館に至るまで、リアルな大阪の風景がデジタル世界で息吹を吹き込まれ、その美しさと活気が新たな形で表現されています。
2025年には大阪・関西万博が開催されることもあり、それに向けて期待感を高めるのが目的の一つでしょう。
バーチャル大阪は、大阪の文化と革新が融合したデジタル体験の場として、大阪の魅力を新しい形で世界に発信しています。
当初の運営は大阪府と大阪市によって行われましたが、現在は民間コンソーシアム「未来大阪プロジェクト」によって行われることになりました。
これにより、技術革新と文化の融合が徐々に進みつつあります。
|バーチャル大阪の魅力・特徴
2025年の大阪・関西万博の開催で、世界的に注目されている大阪ですが、バーチャル大阪の魅力や特徴は何なのでしょうか。
ここでは、そんなバーチャル大阪の魅力・特徴について具体的に掘り下げていきましょう。
大阪の都市連動型メタバースである
バーチャル大阪は、「都市連動型メタバース」です。
都市連動型メタバースとは、実際の都市の特徴や要素が仮想世界に反映され、リアルとバーチャルが密接に連携している状態を指します。
つまり、都市連動型であるため、実際の大阪の街を知っている人にとってはより没入感が高く、大阪の街に馴染みのない方にとってはより新鮮な体験が可能です。
また都市連動型メタバースでは、現実の観光産業への関心を高める効果も期待できるでしょう。
仮想空間での体験がリアルな訪問へとつながり、観光収入の増加に寄与するというわけです。
他にも、交通の不便さや身体的制約により旅行が難しい人々にとって、バーチャル大阪は非常に魅力的といえるでしょう。
このように、大阪の魅力をメタバースを通して再発見し、新しい方法でその魅力を体験することができる、これこそがバーチャル大阪の最も重要な魅力といえるでしょう。
大阪城・道頓堀などのランドマークの雰囲気を味わえる
大阪の名所といえば「大阪城」、「道頓堀」、「通天閣」など、例を挙げるだけでもキリがないほどですが、バーチャル大阪では大阪の観光名所をほぼメタバース上に再現しています。
実際に足を運ばずとも、メタバース空間上で雰囲気を楽しめるのは、外出に関して何かと注意しなければならないこのご時世でも嬉しい限りといえるでしょう。
<バーチャル大阪で再現されている名所の例>
- 道頓堀
- 大阪城
- 梅田スカイビル
- 海遊館
- 通天閣
- 太陽の塔
また、バーチャル大阪は「今昔街」と「新市街」の2つのエリアに分かれており、それぞれ大阪の歴史や文化、現代のランドマークを体験できる場所となっています。
「Cluster」「αU metaverse」アプリをインストールするだけで参加できる
バーチャル大阪を楽しむのに必要なものは、「Cluster」「αU metaverse」のアプリをインストールするだけです。
より詳しくいえば、同サービスの初期設定などが必要になってきますが、そちらについては後述させていただきます。
Cluster(クラスター)は、仮想空間でのイベントやコミュニティの形成を目的としたメタバースプラットフォームです。
このプラットフォームを利用することで、ユーザーはアバターを通じて様々なバーチャルイベントに参加したり、他のユーザーと交流したりできます。
αU metaverse(アルファユーメタバース)は、現実世界と連動するメタバースプラットフォームです。
このプラットフォームは、リアルタイムで現実世界のデータや情報を取り込み、仮想空間内で体験できるようにすることが特徴です。
これにより、ユーザーは仮想世界で現実世界のイベントや活動に参加したり、リアルタイムで情報を共有したりすることが可能になります。
上記2種のアプリのどちらかを利用して、バーチャル大阪を楽しみましょう。
|バーチャル大阪の参加方法
先述したように、バーチャル大阪に参加するには「Cluster(クラスター)」か「αU metaverse」を利用することになります。
何もこだわりが無ければどちらのアプリでも構いませんが、強いていうならユーザー数が多い「Cluster」の方がおすすめです。
メタバース空間はユーザー数が命、といっても過言ではありません。
ユーザーがいなければ、そもそもメタバース空間内でコミュニケーションすることはできないからです。
かといって、αU metaverseも新興ではありますが、KDDIが作成しているアプリになりますので安心して利用可能です。
それでも、どちらのアプリにすればいいかわからない!という方は以下の記事を確認してみてください。
<あわせて読みたい!!>
- メタバースプラットフォームcluster(クラスター)とは?特徴やできることを分かりやすく解説!
- 日本発のメタバースcluster(クラスター)の始め方・使い方を分かりやすく解説!
- KDDIの新規メタバース・Web3サービス「αU」とは?展開されるサービス内容を紹介
Clusterを使って参加する場合
Clusterを利用して参加する場合の手順は以下の通りです。
- Step1.Clusterアプリをインストール
- Step2.アカウントを無料で登録
- Step3.アバターを作成してバーチャル大阪に参加する
それぞれの手順について、以下で詳しくみていきましょう。
Step1. Clusterアプリをインストール
まずは、Clusterアプリをインストールしましょう。
手順は以下の通りです。
<スマートフォンの場合>
- App StoreまたはGoogle Playでインストールリンクを開きます。
- 「インストール」ボタンをタップしてダウンロードとインストールを完了させます。
<PCの場合>
- Clusterの公式ウェブサイトにアクセスします。
- ダウンロードページから「cluster for Windows」または「cluster for Mac」を選択し、ダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを開き、指示に従ってインストールを完了させます。
注意事項として、古い端末では動作が遅くなることがあるので、アプリの互換性を確認してください。
また、Wi-Fi環境でのダウンロードをお勧めします。
上記の手順が完了したら、次に進みましょう。
Step2. アカウントを無料で登録
インストールが完了したら、次はアカウント登録を行います。
以下の手順に従って、アカウント登録をしてください。
- Clusterアプリを開く
- アプリの起動画面にある「はじめる」をタップまたはクリック
- メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成
- メールでアカウントの確認リンクが送られてくるので、そのリンクをクリックしてアカウントを有効化
- 必要に応じて、その他の個人情報を入力し、プロフィールを完成させる
注意事項としては、プライバシー保護のため、パスワードは安全なものを設定しましょう。また、必ずメモをとっておくことを忘れずに。
Step3. アバターを作成してバーチャル大阪に参加する
アカウント登録が完了したら、アプリ内でアバターを作成します。自分のお好みの服装やアバターのカスタマイズを指示に従って作成しましょう。
アバターのカスタマイズが完了したら、アプリ内の検索機能を使用して「バーチャル大阪」または関連するキーワードを検索します。
バーチャル大阪のイベントやスペースが表示されるので、参加したいものを選択し、「参加する」または「エンター」をクリックします。
イベント内では、アバターを使って移動したり、他の参加者と交流したり、様々なアクティビティを楽しんだりできます。
これらのステップと注意事項を踏まえて、Clusterを通じてバーチャル大阪に参加し、存分に楽しみましょう。
αU metaverseを使って参加する場合
αU metaverseを利用して参加する場合の手順は以下の通りです。
- Step1.αU metaverseをインストール
- Step2.アカウントを無料で登録
- Step3.バーチャル大阪に参加する
それぞれの手順について、以下で詳しくみていきましょう。
Step1. αU metaverseをインストール
まずは、αU metaverseをデバイスにインストールしましょう。
Appstoreのインストールリンクはこちらをクリックしてください。
Googleplayのインストールリンクはこちらをクリックしてください。
(※現在、PC版のインストールは公式にはありません)
容量は約300MBと、一般のアプリよりもかなり大きな容量になっています。ストレージ容量を事前に確認して、インストール可能であるか確かめてください。
ストレージが足りない場合は、他の不要なアプリをアンインストールしましょう。
インストールが完了すれば、次はアカウント登録です。
Step2. アカウントを無料で登録
アカウント作成は数分ほどで完了します。
以下の手順に従って作業を進めましょう。
- アプリを開き、「新規ログイン」を選択します
- 「利用規約へ同意してメールで登録」をタップし、登録プロセスに従います
- 必要な情報を入力し、アカウントを作成します
- 生年月日の設定と利用規約の確認を行います
- ユーザー情報を入力し、「決定」をタップして設定を完了させます
アカウント登録とサービスの利用も含め、全て無料になっているので安心してください。
ただし、今後何かしらの課金要素が追加される可能性も捨てきれません。
そのため、最新情報はなるべくチェックしておくことをおすすめします。
Step3. バーチャル大阪に参加する
アカウント登録が完了すれば、あとはアバターを作成するだけです。
基本的に公式キャラクターの「イヴ」がアバター作成方法に関してガイドをしてくれるので、しっかりと指示に従えば問題なくアバターが作成できます。
アバターはメタバース空間内での「自分」になるので、自分の気に入ったデザインにできるように調整してください。
アバター作成が完了したら、αU metaverse内で「バーチャル大阪」を検索します。
バーチャル大阪のイベントや空間を見つけたら、それを選択して参加します。
以上のステップを踏むことで、αU metaverseを使用してバーチャル大阪の仮想空間に参加し、大阪の名所やアクティビティを体験可能です。
αU metaverseでは、音声やチャットを使って他のユーザーと交流することも可能なので、バーチャル空間での新しい体験を存分に楽しんでください。
|バーチャル大阪では何ができる?過去の開催イベントを紹介!
バーチャル大阪では、魅力的なイベントを随時開催しています。
前項で少し触れましたが、メタバースにとってユーザー数は命ともいえます。
魅力的なイベントが多ければ多いほど、ユーザー数の増加につながるため、バーチャル大阪でどのようなイベントが開催されているのか確認することは、今後の発展を占う上でも非常に重要です。
以降で、過去に開催されたイベントについて具体的にみていきましょう。
M1王者ミルクボーイが生解説!「ミルクボーイの裏実況SP」
「ミルクボーイの裏実況SP! in バーチャル大阪」は、メタバースプラットフォーム「Cluster」の「バーチャル大阪M-1イベント会場」を舞台に、M-1グランプリ2019の王者「ミルクボーイ」による漫才の生解説でM-1グランプリを楽しめるイベントです。
このイベントでは、参加者が自身のアバターを通じてバーチャル空間に集まり、他のユーザーと共に漫才のパフォーマンスを楽しみました。
パブリックビューイング形式での開催により、従来のテレビ視聴とは異なる、新しい形のエンターテイメント体験を示した良い例といえるでしょう。
視聴料金は完全に無料なので、次回のM-1グランプリでも同様の形式で配信して欲しいとの声も多い印象です。
人気VTuber3名のトークイベント「VIRTUAL MUSIC LIVE」
「VIRTUAL MUSIC LIVE in バーチャル大阪」は、2022年3月12日に、KDDI株式会社とauじぶん銀行の協賛のもと、「バーチャル大阪」の本格オープンを記念して開催されました。
同時期に開催されていた「バーチャル渋谷 au 5G シブハル祭 2022」とも連携し、「バーチャル大阪」と「バーチャル渋谷」の2つの空間を繋げる形で開催されています。
イベントの特徴としては、メタバース空間ならではの近接感でのトークやライブを楽しめる点でしょう。
ハートや花束などの応援アイテムを使った、いわゆる「投げ銭」によって、ライブパフォーマンスのステージがアップグレードされる仕組みは、参加者に新しい形のライブ体験を提供しました。
イベントは2部構成で行われ、第一部ではVTuber「波羅ノ鬼」が、第二部では「結目ユイ」と「水瀬しあ」がそれぞれパフォーマンスを披露。
参加費用は無料であり、特設会場となった「バーチャル大阪」では、参加者がバーチャル空間での音楽と交流を楽しむことができました。
このように、「VIRTUAL MUSIC LIVE in バーチャル大阪」は、メタバースの可能性を最大限に活かしたイベントとして注目できる良い例といえるでしょう。
吉本芸人がハロウィンのバーチャル大阪で大暴れ!「よしもと迷宮ハロウィーン」
「よしもと迷宮ハロウィーン」は、FANYとバーチャル大阪が共同で開催し、参加者はバーチャル大阪に現れる巨大な迷宮の中で、人気芸人を避けながらゴールを目指すという独特の趣向を楽しむイベントです。
かまいたちやジョイマン、ニッポンの社長など、人気芸人たちがアバターとして登場し、迷宮を進む参加者は彼らの妨害を巧みに避けながら、ゴールを目指すスリリングな体験を味わいました。
他にも、10組以上の芸人やアーティストによるお笑い・音楽ライブも同時に開催され、バーチャル空間での共有体験として、友達同士やファン同士が一緒に楽しむことが可能でした。
このように、「よしもと迷宮ハロウィーン」は、単にゲームやライブイベントを超えたものであり、バーチャル空間で直接芸人やアーティストと交流できる新しい形のエンターテイメント体験を示した例といえるでしょう。
|まとめ:大阪万博で注目の大阪を「バーチャル大阪」で楽しもう!
本記事を通じて、バーチャル大阪の持つ多様な魅力、簡単な参加方法、そして過去に開催されたユニークなイベントについて紹介しました。
大阪万博の開催に先駆け、「バーチャル大阪」は、その都市の魅力をデジタル化して、全く新しい形で提供しています。
バーチャル大阪の将来性は、メタバースの進化とともに非常に明るいものと予想されます。
技術の発展に伴い、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術が進歩し、バーチャル大阪の体験はよりリアルで没入感のあるものになるでしょう。
これにより、新しいユーザーが引き付けられ、バーチャル大阪のユーザー数が増加する可能性があります。
様々なイベントの開催が可能であるため、バーチャル大阪は今後も多様なイベントを開催し、コミュニティの拡大と活性化に寄与することでしょう。
2025年の大阪万博も近づきつつある大阪の魅力を、ぜひ「バーチャル大阪」でも楽しんでみてください。