空高く舞い上がり、大地を駆け抜ける感覚。
スカイダイビングは、一度はやってみたい憧れのアクティビティです。
しかし、高所恐怖症や安全面の不安などで、なかなか体験できない人も少なくありません。
そんな人におすすめなのが、VRでスカイダイビングを体験する方法です。
専用ゴーグルを装着すれば、まるで実際にスカイダイビングをしているような臨場感を味わうことができます。
今回は、仮想現実空間でスカイダイビングを体験するメリットや、体験する方法についてご紹介します。
目次
|VRとは
VR(バーチャルリアリティ)は、仮想現実を体験するための先端技術です。
専用のヘッドセットを用いて、インターネット上の仮想空間を360度の没入感とともに体感する視覚技術であり、パソコンやゲーム機、スマートフォンと連動することができます。
この技術の起源は意外にも古く、概念自体は約50年前から存在していました。
初のHMDが1968年に開発され、Oculus RiftがFacebook(現:Meta)に買収されたことで広く認知されることになりました。
本技術はゲームや娯楽だけでなく、ビジネス領域でも活用され、日本企業も積極的に参入しています。
従来の体験や学習方法を変え、ユーザーに新たな世界を提供しています。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてくださいね。
|VRをスカイダイビングに活用するメリット
スカイダイビングにおいてVRを活用することには、以下の3つのメリットが挙げられます。
それぞれの利点について深掘りしていきましょう。
場所や時間の制約がない
場所や時間に囚われないのは、仮想現実空間をスカイダイビング体験に活用する際の大きなメリットです。
従来のスカイダイビングでは、特定の場所へ行ったり、天候条件が必要であるため、事前の計画や移動を行わなければなりません。
しかし、VRスカイダイビングでは、そのような制約がなくなります。
自宅やオフィスなど、どこでも手軽に体験できます。
雨や悪天候で外に出られない時でも、リアルなスカイダイビングを楽しむことが可能なのです。
また、日常の忙しいスケジュールの中で、空いた時間に気軽に体験できる点も大きな魅力です。
この自由度の高さにより、心身の都合によって特に身動きが取れない人々にとっても、夢のような経験を提供することができるでしょう。
非現実的な体験ができる
仮想現実でのスカイダイビングは、現実の制約を超え、想像の世界を拡張します。
通常のスカイダイビングでは得られない、宇宙空間や幻想的な風景でのダイビング体験が可能なのです。
ユーザーは自分の選んだ場所や架空の空間を探検し、大空を自由に舞う感覚を味わうことができるでしょう。
例えば、ユーザーが日常ではありえない場所で飛行する体験をすることで、普段の日常を離れ、新しい世界を冒険するワクワク感を提供します。
また、臨場感あふれる非現実的な体験は、普段は味わうことができない鮮烈な印象を残します。
このようなVRスカイダイビングの特性は、リスクなく幅広い冒険を楽しむことができるだけでなく、ユーザーの想像力や創造性を育むための優れた手段となっています。
誰でも体験できる
スカイダイビングでは従来、特別な訓練や体力、経験が必要ですが、仮想現実空間でのスカイダイビングならほとんどの人が手軽に体験できます。
年齢や体力、場所に関わらず、興味を持つ誰もがVRヘッドセットを使って、臨場感あふれるエンターテイメントを楽しむことが可能です。
リスクや身体的な制約を気にする必要がないため、高齢者や体力的な制限のある人々も、リアルな世界を共有することが可能です。
また、ダイビング初心者や、実際のスカイダイビングには興味があるけれども挑戦する勇気がないという人々にとって、安全かつ手軽な選択肢となります。
誰もが自分のペースとタイミングで、リスクなくスカイダイビングを体験できることは、多様な層の人々にとって魅力的な点です。
|VRでスカイダイビングを体験する方法
実際に、この仮想的な非日常体験ができる方法は、主に3通りあります。
- 施設
- ゲーム
- VR動画
以下で詳しく説明しましょう。
施設で体験する
米国を中心に展開する「iFLY」は、室内でスカイダイビングを楽しめる施設です。
こちらでは、専用の設備が生み出す風の流れにより、体験者は自由に空中を飛び回ることができます。
このiFLYが新たにVR版を導入しました。
VRヘッドセットとヘルメットを装着し、飛行機からリアルなフリーフォールの世界へ飛び出します。
プロのスカイダイバーと同じ視点で高度13,000フィートからの飛行体験を提供し、リアルな絶景を楽しむことができるのです。
この技術によって、従来のスカイダイビングとは異なる新たなレベルで没入感ある体験が実現されました。
なお、施設利用は8歳以上向けで、トレーニングコースを受けた後に体験することができます。
ゲームで体験する
Steamで提供される「VR Skydiving」は、VRヘッドセットを使用してプレイするゲームです。
宇宙船へ乗り込み、山や砂漠、ゴビ砂漠など地球上の多彩な風景を選択できます。
好みのパラシュートを選択し、自由に飛び回りながら空中を探索。
興味のある場所にパラシュートで着陸することも可能です。
各風景には宝箱が隠されており、中身は一体何かを探るワクワク体験が楽しめます。
一方、Meta Questで提供される「SkydiveSim」では、実際の地球上の景色や様々なシーンを選択し、コントローラーを使って自由に空を飛び回ることができます。
飛行機からのフリーフォールやパラシュート降下など、挑戦的でスリリングな体験を身近に味わえます。
VR動画で体験する
施設やゲームでスカイダイビングにチャレンジするには一定の設備が必要であり、なかなかその機会が訪れないという方には、VR動画の視聴がおすすめです。
これは、現実のスカイダイビングの臨場感を手軽に味わえる方法であり、YouTubeでVR動画を検索することで、いつでも体験できます。
画面にカーソルを合わせて、ドロップ&ドラッグするだけで360度方向の景色を眺めることができます。
その迫力ある速度感と広がる大自然の景色は、まるで実際に飛び立っているかのようなリアル体験をもたらすでしょう。
詳しくは、こちらも参考にしてくださいね。
|【他にもある!】VRでできる非日常体験
非日常空間を楽しめるのは、スカイダイビングだけではありません。
リアルかつ心躍る体験が気軽にできる、さまざまなVR体験を以下でご紹介します。
スペースシャトル搭乗
宇宙への訪問は手軽にはできないものです。
しかし、360度VR動画では、まるで宇宙飛行士のような体験が可能です。
スペースシャトルからの飛び立ちや地球、人工衛星の近くでの船外活動をリアルに体感できます。
宇宙飛行士と同じ視点から、宇宙空間を360度堪能できる贅沢な体験です。
この動画を通じて、現実の宇宙への壮大な冒険に少しでも近づき、その神秘的な景色や刺激を味わうことができます。
コックピット見学
飛行機コックピット内の360度動画は、操縦士たちが日常的に行っていることをリアルに体験できる貴重な映像です。
普段は許可されない内部の様子や、操縦士たちの表情、機器操作などを覗ける特別な体験が可能です。
この動画を通じて、飛行機の操縦士たちが飛行中にどのような作業を行っているのか、どのような視点から操縦を行っているのかを身近に感じることができます。
また、飛行機の航空技術や操縦の舞台裏に触れる、特別な体験が楽しめるでしょう。
ジュラシックワールド
映画「ジュラシックワールド」の世界を360度方向から体験できる動画があります。
恐竜たちが自然を歩き回る迫力満点の姿を間近で観察でき、まるで実際に彼らの世界に足を踏み入れたかのような臨場感があります。
実物の恐竜を見ることはできないため、この動画は非常に貴重な体験となります。
リアルな恐竜の生息地や彼らの振る舞いを覗き見ることで、まるで映画の世界に飛び込んだような感覚を味わうことができます。
ダイビング
この動画では、海中に漂う様子を臨場感たっぷりに視聴することができます。
ダイビングの免許を持っていなくても、誰でも体験することができるため、これから免許を取得しようと考えている方にもイメージトレーニングになるかもしれません。
ある動画では、実際のダイビングで体験することのできない、ハンマーヘッドシャークとの接近が可能です。
現実では危険な状況でも、VRの世界ではその臨場感に没入し、ハラハラドキドキの体験が楽しめます。
まるで本物の海中にいるかのようなリアルな体験で、ダイビングの魅力や緊張感を味わえます。
ホラー映画
映画「IT/”それ”が見えたら終わり。」の主人公視点で楽しめる360度VR動画があります。
こちらでは、恐怖のピエロ「ペニーワイズ」も登場し、映画の世界観をリアルに体験できます。
通常では得られない主人公視点からの映像は、没入感が高まり、まるで映画の世界に身を置いているかのような感覚を生み出します。
ホラー映画特有の緊張感や恐怖が、360度の映像によってよりリアルに伝わります。
映画愛好者やホラーファンにとって特に魅力的なものでしょう。
|まとめ
VRでスカイダイビングを体験するメリットは、安全に臨場感あふれる体験ができることです。
高所恐怖症や安全面の不安がある人でも、安心してスカイダイビングの魅力を味わうことができます。
また、スカイダイビングを実際に体験する前に、練習やイメージトレーニングとして活用することもできます。
施設やイベントで体験する方法と、自宅で気軽に楽しむ方法をご紹介しましたが、予算や目的に合わせて検討するとよいでしょう。
ぜひ、一度体験してみてはいかがでしょうか。