『The Sandbox(ザ・サンドボックス)』というサービスをご存知でしょうか。
メタバース空間に広がる仮想現実であり、リリースから現在に至るまで世界中のユーザー、さらには企業にまで注目されています。
「なんでそんなに注目されるの?」
「そもそもどんなことができるサービスなの?」
The Sandboxについて詳しい情報を知らない方であれば、上記のような疑問を抱いても仕方ありません。
本記事ではそんなThe Sandboxに関する概要、魅力、遊び方について解説します。
一読いただければThe Sandboxに関する知識を一通り理解できますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
|The Sandboxとは
The Sandboxを簡単に表現すると「メタバース上のゲームプラットフォーム」です。
これまでゲーム市場には数々のプラットフォームが存在してきました。
プラットフォームは通常、PlayStationやNintendo Switchのようなハードウェアを指す言葉として使用されます。
技術の進化とともにプラットフォームはクラウドへも移行し、現在ではメタバース空間にも再現されるようになりました。
The Sandboxは様々なゲームが楽しめるメタバース空間であり、様々なオリジナルコンテンツが楽しめるのです。
中でも特筆すべき点は、暗号資産のやり取りが可能であることです。
NFT(Non-Fungible Token)と呼ばれる、Ethereumと関係の深い「ブロックチェーン技術」を活用している点もThe Sandboxの特徴ともいえます。
NFTはデジタルデータでありながらも「唯一無二の価値」を持つことから、現実世界のブランド品やアート作品のように高値で売買されることも珍しくありません。
The Sandboxのユーザーはゲームに存在する「LAND」と呼ばれるNFTやアイテム、キャラクターをイーサリアムを通じて売買可能。
つまり、The Sandboxはゲームをしながらお金が稼げるという仕組みを持っているのです。
こういった新しいゲームシステムから、ピーク時の月間最大ユーザー数は100万人を超えたことも。
国内外の企業から出資を受けるなど、大きな注目を集めるメタバースゲームなのです。
大手企業が参入している
The Sandboxには個人ユーザーだけではなく、多くの大手企業が参入していることでも有名です。
国内の事例では「スクウェア・エニックス」「エイベックス」「SHIBUYA109」「東映アニメ」などなど。
海外では「GUCCI」「adidas」「ワーナー・ミュージック・グループ」といった世界的な企業も数多く存在しています。
いったいなぜ、こういった企業がThe Sandboxへ参入するのか不思議に感じられるかもしれません。
その理由は様々ありますが、特に大きなものとしては「ゲーム内での広告効果」があげられるでしょう。
The Sandbox内でのNFT「LAND」は、その名称の通り「土地」を意味します。
現実世界での不動産でも駅前などの一等地には高い価格がつけられます。
また、有名な建物の近くや周辺地域の活性度によっても価格が変動します。
今後、The Sandboxの「LAND」が発達することを想定して、各企業はそうした一等地を確保しようと参入しているのです。
多くのユーザーが集まるエリアに「LAND」を保有している企業は、そこに存在するだけで莫大な広告効果が期待できます。
他にも独自NFTの販売やイベント開催等、The Sandboxを利用した様々な取り組みが展開されているのです。
様々な稼ぎ方が可能
The Sandboxでは一般ユーザーも気軽に暗号資産が稼げます。
そのためにも「LAND」の所有は必須となりますが、2024年2月現在は価格が高騰していることから簡単に購入できません。
そのため、賃貸を借りるように「LAND」をその他ユーザーからレンタルする取り組みが進められています。
もし「LAND」を保有していれば、その他ユーザーに貸すことで簡単に収益が発生。
「LAND」を借りたユーザーは、NFTアイテムやキャラクターを「LAND」内で作り、販売することで収益を生み出せるのです。
また「LAND」内ではオリジナルゲームの作成も可能ですので、人気コンテンツになればプレイによる収益も望めるでしょう。
優秀な無料ツールが配布
The Sandboxには、「VoxEdit」というツールがあります。
これは、立方体を組み合わせて作る「ボクセルアート」を誰でも無料で制作することができるツールです。
これにより、個人でキャラクターやアイテムなどを自由に制作することが可能になります。
それだけではなく、キャラクターに動きをつけることもできたり、アイテムをLAND内に設置することもできたりと、幅広い活用が可能です。
The Sandboxにはもう一つ、「Game Maker」というツールが用意されています。
これは、プログラミングの知識がなくても3Dゲームを制作することができる無料ツールです。作成したゲームは他人に公開することができ、反対に他人が制作したゲームで遊ぶこともできます。
このように、The Sandboxでは無料の制作ツールが存在していますので、楽しみ方の幅も広がるでしょう。
|The Sandboxで使用される2種類のトークン
ここでは、The Sandboxで使用される2種類のトークン「SAND(サンド)」と「LAND(ランド)」について解説します。
SAND(サンド) | LAND(ランド) |
The Sandbox内で使用できる独自通貨 | The Sandbox内で利用できる土地 |
SAND
SANDとは、The Sandbox内で使用できる独自通貨のことです。
LANDを売買したり、NFTを売買したりする際に用いるゲーム通貨として活用できます。
2024年2月現在のレートは1SANDあたり「約70円」前後。
しかしFacebookがMetaへと社名変更し、メタバースへの巨額投資を宣言した2021年には最大「800円」近くまで高騰することもありました。
この1年程度は100円以下の価格が続いていますが、今後の発展次第では爆発的な伸長が期待できるでしょう。
SANDについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
LAND
LANDとは、The Sandbox内で利用できる土地のことです。
LANDには、独自の建造物やキャラクターなどさまざまなモノを配置できます。
またLANDを活用して、自社の展示会やイベントを開催したり、他のユーザーに貸し出して賃料をもらうことも可能です。
2024年2月現在、LAND価格は「約8万円」前後。
こちらも2022年には「約60万円(現在のレートで換算)」近くまで高騰することもありました。
当時と比較すると価格は落ち着いたといえるかもしれませんが、ゲームプレイとして考えると決して安くはありません。
しかし、LANDは投資対象としても注目されており、価値が上昇してから売却すれば、売却益を得ることもできるので、大きな利益を得る可能性もあるのです。
LANDについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
|The Sandboxの始め方は?
では、ここではThe Sandboxの始め方をご紹介いたします。
流れは以下の通りです。
国内仮想通貨取引所で口座を開設し、SANDを購入メタマスクを作成し、SANDを送金The Sandboxにサインアップする |
国内仮想通貨取引所で口座を開設し、SANDを購入
Ths Sandbox内の独自トークンであるSANDを購入するために、国内仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
SANDが購入できる国内取引所はCoincheck(コインチェック)です。
取引銘柄数も多く、金融庁の公認を受けていますので、安心して口座開設を行えます。
口座開設が完了したら日本円を入金し、SANDを購入しましょう。
Coincheckについては、以下の記事も併せてご覧ください。
メタマスクを作成し、SANDを送金する
次に、メタマスクを作成しましょう。
メタマスクは、仮想通貨やNFTを管理できる、いわば「財布」のようなものです。
無料で利用でき、日本語にも対応しているため、初めての方でも安心して利用できます。
作成が完了したら、購入したSANDを送金しましょう。
The Sandboxにサインアップする
ここまで準備ができたら、いよいよThe Sandboxにサインアップしましょう。
公式サイト右上の「アカウントを作成」から登録を行い、作成が完了したらマイページにサインインします。
これで準備は完了です!
|The Sandboxをプレイするまで
それでは、実際にThe Sandboxをプレイするための手順を以下の内容に沿って解説していきます。
- The Sandboxをインストール
- プロフィールを編集
- アバターをカスタム
The Sandboxをインストール
まずはThe Sandboxをプレイするパソコンにインストールしましょう。
公式サイトへアクセスし、サインインをクリック。
「ログインまたはアカウントの作成」から「次で続行:Metamask」を選択します。
ここで作成したMetamaskとThe Sandboxを連動させるのです。
プロフィールを編集
The Sandboxへのログインが完了したら、「設定」ページからプロフィールを編集していきましょう。
自身の情報を他ユーザーへ伝えるために必要となりますので、どういったことを伝えたいかを考えて入力します。
The Sandboxで何がしたいか、どういった楽しみ方がしたいかなどを考えるとスムーズかもしれません。
入力できたら「設定を保存」をクリックし、完了です。
アバターをカスタム
The Sandboxだけに限らず、メタバース空間を利用したゲームではアバターを使用します。
自身の分身となるアバターのデザインは自由自在に変更可能。
カスタムできるパーツは顔、身体といった基本的な体型や容姿だけではなく、服装などのファッション面まで多岐に及びます。
現実世界の自分の似せて作ってもいいですし、全く違う姿にしても問題ありません。
好みのアバターを自由に作成しましょう。
|The Sandboxの将来性は?
The Sandboxはゲームでありながらもお金が稼げるなど、一部投資的な側面も持ち合わせています。
そのため、これからの将来性について気になる方は少なくないでしょう。
こちらでは以下の項目に沿って、The Sandboxの将来性について解説します。
- The Sandbox人気が高まる可能性
- メタバース・NFTの認知度向上
The Sandbox人気が高まる可能性
The Sandboxは現在パソコンでのアクセスしかできませんが、2024年柱にはモバイル版の提供が予想されています。
2023年10月にSNS「X」では、スマホでThe Sandboxをプレイする映像が公開されました。
その映像はモバイル版のβ版であり、まだまだ初期段階ということが公表されています。
しかし「2024年が待ち切れない」という一文も添えられていたことから、多くのユーザーが本年中のリリースを期待しているのです。
スマホで手軽なプレイが可能となれば、The Sandboxはさらに爆発的にユーザー数を増やすことが考えられます。
結果としてLANDの価値は上がり、さらに人気が集まるという好循環が生まれるかもしれないのです。
メタバース・NFTの認知度向上
徐々に認知度をあげているメタバースやNFTですが、2024年2月現在でもまだまだ一般に普及しきったとは言えない状況です。
しかし、メタバース市場規模は今後右肩上がりで成長を続け、将来的には日本国内でも数十兆円規模となることが想定されています。
現在はメタバースが浸透する過渡期であり、普及しきったタイミングには爆発的な伸長が期待できるかもしれません。
ガラケーから急激にスマホへとシフトチェンジしたような変化が、再度訪れる可能性は低くありません。
その時、The Sandboxはより一層の注目を集めることが考えられるのです。
|まとめ
The Sandboxに関する基本的な概要から現状、そして将来性について一挙解説してきました。
一昔前のゲームは単なる娯楽であり、それ自体が利益を生むということはほとんどありませんでした。
しかし、The Sandboxではゲーム内で発生した利益が暗号資産となり、そのまま現実世界の収益に直結します。
今後メタバース市場が発展しThe Sandboxへの注目が集まってくると、The Sandboxのプレイが仕事という人も珍しくなくなるかもしれません。
国内外の大手企業がすでに参入しているように、今後の可能性は世界中から注目を集めています。
今後の動向に注目しつつ、The Sandboxのさらなる発展を期待しましょう。