近年、テクノロジーの進化が競馬ファンにも革新をもたらしています。
競馬とメタバースの融合は、新たなエキサイティングな体験を提供しています。
競馬とメタバースの融合は、競馬ファンやデジタル技術愛好家の間で大きな関心を集めています。
競馬をメタバース空間で楽しむことで、従来の競馬体験を超えた新たな可能性が広がります。
この記事では、メタバース内で提供される競馬関連のエリアやゲームをご紹介し、その魅力に迫ります。
目次
|メタバースとは
メタバースとは、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、オンラインゲーム、ソーシャルメディアなどの技術を利用して構築された仮想空間のことです。
この概念は、物理的な世界とデジタル空間が融合した次世代のインターネット体験を指します。
メタバースでは、現実世界の制約を超え、個々のユーザーが仮想空間内で他者と交流したり、活動したりできる環境を提供します。
これは、ソーシャルコミュニケーション、エンターテイメント、教育、ビジネスなど、さまざまな分野で革新的な可能性を秘めており、既に多くの企業やテクノロジー先進国が、メタバースの開発に注力しています。
ただし、プライバシーやセキュリティなどの課題も存在するため、これらの問題を解決しながら、メタバースの発展が進むことが期待されています。
メタバースに関してさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
|競馬が楽しめるメタバースエリア
実際にメタバース内で楽しめる競馬エリアを3つご紹介します。
このエリアでは、リアルな競馬体験を仮想空間で存分に楽しめますので、ぜひ参考にしてみてください。
バーチャル中山競馬場
「バーチャル中山競馬場」は、日本中央競馬会(JRA)が提供するメタバースエリアの一つで、実際の「中山競馬場」を再現し場ています。
このエリアは、JRAが主催する「バーチャルマーケット2023 Winter」にも展示されており、競馬ファンにとって注目の場所となりました。
ここでは、2017年の有馬記念(GⅠ)などで優勝したキタサンブラックに騎乗し、タイムアタックレースに参加することができます。
また、競馬場内に散らばる馬コインを集めると、競走馬の装飾アイテムと交換できるというイベントも開催されました。
バーチャル中山競馬のサイトでは、バーチャル空間特有の体験を提供しており、競走馬に騎乗してコースを走るなど、競馬ファンにとって魅力的な体験ができます。
スナバース
「スナバース」は、佐賀競馬が提供するメタバースエリアの一つです。
このエリアは、佐賀競馬オリジナルのメタバース空間で、「めちゃバース」×「砂場(ダート)」を融合させた場所です。
競馬ファンにとっては見逃せないスポットとなっています。
スナバースでは、まるで競馬場にいるかのような体験ができます。
競走馬に騎乗してコースを走るなど、競馬ファンにはたまらない楽しみがあります。
この『スナバース』は、2023年5月28日に開催された「九州ダービー栄城賞」に合わせて公開されました。
このイベントは、佐賀競馬が主催する「うまてなしDX」の一部として開催され、遠方にいる競馬ファンにも佐賀競馬を楽しんでもらう取り組みの一環です。
【現在は終了しています】
クラスター競馬場
クラスター競馬場は、メタバースのプラットフォームである「cluster」上で展開されている競馬場です。
clusterは、誰でも簡単に3D空間を作成・共有できる点が特徴です。
また、VRやARなどのデバイスに対応しており、現実世界とバーチャル世界をシームレスにつなぐことができます。
クラスター競馬場は2022年4月にオープンし、競馬場をモチーフにした3D空間で、競馬を楽しむことができます。
clusterのワールドクラフトの機能追加とともに建設が進み、現在は芝のコースやダートコースなど、3つの競走コースと練習用コースを持つ大きな競馬場になっています。
|競馬が楽しめるメタバースゲーム
ここからは現実世界ではなかなか体験できない、臨場感あふれる競馬の楽しみ方を提供するメタバースゲームの中でも、おすすめのゲームを4つご紹介します。
ダービースターズ
「ダービースターズ」は、競馬愛好家向けのメタバースゲームで、競走馬の育成とレースでの成功を目指すことを目的とします。
プレイヤーは、自分の馬のトレーニングやレベルアップだけでなく、天候や競馬場の特性、馬の嗜好やコンディションに合わせてさまざまな戦略を練り、レースでの勝利を目指します。
内容としては育成やトレーニング、交配、そしてレース参加など、多彩な要素がゲーム内に組み込まれています。
また、ゲーム内で使われる独自の仮想通貨を獲得することも可能です。
さらに、現実の競馬の興奮と最新テクノロジー、そしてブロックチェーン技術を組み合わせ、これまでにない素晴らしいゲーム体験を提供しています。
Zed Run
「Zed Run」もブロックチェーン技術を活用したNFTの競走馬を所有・育成・レースに出走させ、賞金や繁殖によって収益を上げることのできるメタバース競馬ゲームです。
競走馬を育成するには、トレーニングや交配が必要で、競走馬のスキルや才能なども多岐にわたって提供されています。
さらに、競走馬の所有権はNFTとして発行されます。
競走馬のNFTは時折オークションで取引され、高値で売買されることもあります。
そのため、競走馬を育成することで収益を得ることが可能です。
Zed Runは、今後も新たな機能やコンテンツの追加が予定されており、ゲーム世界を拡張するような、新たなメタバースプロジェクトとの連携も期待されています。
Game of Silks
「Game of Silks」も、競馬のメタバースゲームの一つで、実際の競走馬やレース結果と密接に関連していることが大きな特徴の一つです。
このゲームでは、実在する馬(のNFT)のオーナーになり、所有馬が現実のレースで優勝したり、子孫を残したりすると報酬を獲得できます。
さらに、競走馬のデジタルツインはSilksから販売され、そのNFT所有者はメタバース内の馬の所有者となります。
Silks Genesis Avatarと呼ばれるNFTを購入し、1つのアバターで1頭の馬を購入することができます。
SilksはPlay-to-Earn型の競馬ゲームであり、競走馬のNFTを活用して収益を得ることができます。
Pegaxy
「Pegaxy」では、12人のレーサーがペガ(Pega)を走らせ、上位3頭に入ると賞金が獲得できます。
Pegaxyは他のメタバースゲームとは異なり、放置しているだけでも収益を得る手軽さや、使いやすいレンタル制度が注目されています。
このゲームでは主に3つの方法で収益を得ることが可能です。1つ目はレースで優勝して賞金を手に入れる方法です。
2つ目は自分のペガを他のユーザーに貸し出すことでレンタル料などを得る方法です。
そして3つ目は、自分のペガを繁殖させて売却する方法です。
Pegaxyは、競走馬のNFTを活用して収益を得ることができるPlay-to-Earn型の競馬ゲームです。
|まとめ
ここまで、メタバース空間で競馬が楽しめるエリア・ゲームを紹介してきました。
「競馬×メタバース」の魅力は、競馬ファンが新たな次元で臨場感ある体験を楽しめる点にあります。
伝統的な競馬の楽しみを拡張しながら、仮想空間での革新的な体験を提供しています。
このような現実世界での競馬とは異なる刺激的な要素が加わり、プレイヤーたちは馬の育成、レース参加、NFTの取引などで新たな興奮を見出しています。
今後も、メタバース技術のさらなる発展により、競馬の楽しみ方はさらに広がっていくことが予想されます。
今後の展開に注目していきましょう。