オンラインが普及した現代では、ウェブ会議はビジネスシーンやプライベートでも欠かせないツールとなっています。

特に、少人数での会議では、場所や時間にとらわれずに、スムーズにコミュニケーションをとることができます。

そんな少人数でのウェブ会議に最適なのが、「Whereby」です。

Wherebyは、会議室をレンタルするような感覚で、簡単にウェブ会議を開催できるサービスです。

本記事では、Wherebyの特徴や使い方について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください.。

|Wherebyとは

出典:https://whereby.com/

Wherebyは、ノルウェー発のブラウザベースのオンライン会議サービスで、2013年にTelenorという通信会社によって立ち上げられました。

当初はappear.inという名前でしたが、2019年にWherebyにブランド変更されました。

Wherebyの特徴の一つは、アカウントを作成したホスト以外でも、URLをクリックするだけでオンライン会議に参加できることです。

さらに、画面共有やチャット機能を備えており、無料プランでは最大4人、有料プランでは最大12人や50人まで参加できます。

手軽にオンライン会議を行いたい人にとって、Wherebyはおすすめのサービスです。

|Wherebyの特徴

Wherebyには主な特徴として以下の3つがあげられます。

それぞれ順番に詳しく解説していきます。

ダウンロード不要

Wherebyは、ブラウザ上での完結型オンライン会議サービスです。

WebRTCという技術を使い、ブラウザで音声や映像の送受信が可能です。

WebRTCは主要ブラウザで利用でき、高いセキュリティとパフォーマンスが特徴です。

Wherebyでは、ホストがルームのURLを作成し、参加者に共有するだけで会議が始まります。

参加者はURLをクリックするだけでアカウントやパスワードの入力なしに参加できます。

手軽に会議を始められる点がWherebyの魅力です。

ユーザーインターフェースが整備されている

Wherebyのユーザーインターフェースは、洗練されたシンプルなデザインが特徴的です。

フランスのイラストレーターによるデザインが楽しさを演出しています。

背景には自然のモチーフが描かれ、参加者の顔には色とりどりの枠が配置されています。操作は直感的で分かりやすく、英語表示でも迷うことはありません。

カメラやマイクの操作、画面共有、チャット、ルームロックなどは、下部のツールバーから簡単に利用できます。

Wherebyのユーザーインターフェースは、快適な会議を実現するため工夫されています。

多様なカスタマイズができる

Wherebyでは、無料プランでも背景エフェクトやノイズ軽減などの機能を使用できます。

背景エフェクトでは背景をぼかしたり画像を設定したりできます。

ノイズ軽減機能は雑音を消し、相手にとって聞きやすくします。

有料プランでは、背景やロゴのカスタムブランディング、ルームのサブドメイン設定、外部サービスとの連携などの機能が追加されます。

これらの機能を用いて、オンライン会議の雰囲気をカスタマイズできます。

|Wherebyの機能

Wherebyには無料プランと有料プランの2つあります。

ここではそれぞれの機能についてご紹介します。

無料プラン

無料プランでは、以下のようなサービスが提供されます。

・ウェブ会議:最大4人、1対1のミーティングには時間制限なし。

・画面共有:自分の画面やタブを相手にシェアできる機能(制限あり)

・ブレイクアウトグループ:大規模な会議を小グループに分けて対話できる機能

・背景エフェクト:背景をぼかしたり画像を変更したりできる機能

・ノイズ軽減:自分の周囲の雑音を消し、相手に聞き取りやすくする機能


無料プランは、個人やスタートアップ企業などの小規模利用に最適です。

WebRTC技術を活用し、ブラウザで音声や映像の送受信が可能なため、アプリのインストールやログインは不要です。

参加者もURLをクリックするだけで、オンライン会議に簡単に参加できます。

有料プラン

有料プランには、ProプランとBusinessプランの2つがあり、それぞれのプランには以下のような追加機能が含まれます。

「Proプラン」

・無料プランの全機能

・最大12人参加可能

・3つのルームURLを発行可能

・無制限のグループミーティング時間

・カスタムブランディング(背景やロゴ設定)

「Businessプラン」
・Proプランの全機能

・無制限のルームURLを発行可能

・無制限のミーティング録音録画可能

・外部サービスとの連携(GoogleカレンダーやSlackなど)。

有料プランは、フリーランスや小規模ビジネスなどの中規模利用に適しています。

自分やチームのイメージに合わせてオンライン会議の雰囲気をカスタマイズできます。

また、他のツールとの連携でオンライン会議の効率性や利便性を高めることができます。

|Whereby会議の始め方

それでは具体的な会議の始め方について解説していきます。

分かりやすく4つのステップに分けてそれぞれ順番に解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

アカウント作成

Wherebyの公式サイトにアクセスし、「Get started」をクリックします。

名前とメールアドレスを入力し、「Sign up」をクリックします。また、Googleアカウントでのログインも可能です。

登録したメールアドレスに届いたログインコードを入力し、「Verify」をクリックします。

「Choose Plan」画面で、無料で使える「Free」プランを選択します。

これで、アカウントの作成は完了です。

アカウント情報更新

アカウントを作成した後は、必要に応じてアカウント情報を更新できます。

アカウント情報の更新手順は次の通りです。

ログイン後、マイページで左側のメニューから「Account」を選択します。

「Account settings」で、名前やメールアドレス、パスワードなどを変更します。

「Billing」では、有料プランへのアップグレードや支払い方法の設定ができ、「Rooms」では、ウェブ会議で使用するルームの設定を変更できます。

ルーム作成

ウェブ会議を行うためには、ルームを作成する必要があります。

ルームの作成手順は次の通りです。

マイページで、画面中央の「Create your personal room」に、アルファベットで名前を入力します。

この名前は後で変更できません。

「Create My Room」をクリックし、ルームが作成されたら、「Go to room」をクリックします。

ルームに入ると、カメラとマイクへのアクセス許可を求められます。

「Request permissions」をクリックし、「許可」を選択します。

ミーティング開始、メンバー招待

ミーティングを開始する手順は次の通りです。
ルームに入って「Join meeting」をクリックし、ミーティングに参加させたいメンバーに、ルームのURLを共有します。

メンバーがURLにアクセスすると、ルームに入る前に名前を入力する画面が表示されます。

名前を入力して「次へ」をクリックします。

メンバーがカメラとマイクへのアクセス許可をすると、主催者に「Knock」という通知が届きます。

主催者が「Accept」を選択すると、メンバーはルームに入り、ミーティングに参加することができます。

|Whereby会議に参加する方法

Whereby会議に参加する方法は2つあります。

スマホから参加する場合、PCから参加する場合の2つのパターンに分けてご説明します。

PCで参加する

パソコンで利用する場合は、Chrome、Firefox、Operaのいずれかのブラウザを使用する必要があります。

また、Webカメラやマイクが内蔵されていない場合は、別途準備する必要があります。

専用のアプリを事前にダウンロードする必要はありません。

主催者から送られた招待用URLをクリックするだけで、ブラウザが開き、指定された会議スペースに移動できます。

名前を入力し、カメラやマイクの使用を許可すると、簡単に会議に参加できます。

スマホで参加する

スマートフォンを利用してWherebyのWeb会議に参加する手順も、パソコンと同じです。

主催者から送られた招待URLをクリックすると、ブラウザが起動し、指定された会議スペースにアクセスできます。

そこで名前を入力し、カメラやマイクの使用を許可すれば、会議に参加できます。

また、スマートフォン向けのアプリもありますので、事前にダウンロードしておくことで、スムーズに会議に参加できます。

|WherebyとZOOMとの違い

WherebyとZOOMでは、いくつか違う点があります。

まずWherebyでは、参加者がアカウントを作成したり、アプリをダウンロードしたりする手間がありません。

URLをブラウザで開くだけで、ミーティングに参加できます。

ただし、無料版では同時接続が最大4人までと制限されています。

他にも、Wherebyにはルームロックなどのセキュリティ機能が備わっています。

一方、ZOOMでは、主催者だけがアカウントを持っていれば、誰でも会議に参加できますが、参加者はアプリをインストールする必要があります。

無料版では複数人の会議は40分までですが、最大100人までのグループ会議が可能です。

また、ZOOMにはビジネス向けの機能であるブレイクアウトルームやホワイトボードなどが充実しています。

どちらのツールを使うかは、利用目的や参加人数に応じて使い分けることがおすすめです。

|まとめ

以上、ここまで、少人数でのウェブ会議に最適な「Whereby」の特徴や使い方について紹介してきました。

Wherebyは手軽で使い勝手が良く、幅広い利用シーンで適しています。アカウント不要でブラウザからアクセスでき、その手軽さが魅力です。

テレワークやオンライン会議の普及に伴い、今後もさらに利用者が増えていくと予想されます。

興味をお持ちの方は、ぜひWherebyを検討してみてはいかがでしょうか。