大規模なイベントを成功させるためには、会場の手配や運営、集客など、多くの課題をクリアする必要があります。
そのような時、「めちゃバース」というイベントプランニングシステムを使えば、これらの課題を簡単に解決することができます。
このシステムは、高品質なバーチャル空間を簡単に作成できるサービスです。
本記事では、特徴やプラン、導入事例などについてご紹介します。
大規模なイベントの開催を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
|めちゃバースとは
このシステムは、ハシラス社が創造した革新的なバーチャル空間です。
ハシラスは2015年に設立され、メタバース関連の企画、制作、開発を手掛けている会社です。
同社のミッションは、「MAGIC」のような高い臨場感を提供し、感動を届けることであり、代表取締役社長の安藤晃弘氏は、江戸古典奇術「手妻」の継承者として圧倒的な臨場感を追求してきました。
専用アプリケーションのインストール不要で、標準的なウェブブラウザーからでも参加できる仮想空間を提供しています。
これまでにない数千人規模の大人数が同じ空間で交流できる特長を持ち、めちゃ簡単でありながら、大規模イベントの実現を可能にするこのシステムは、従来のメタバースサービスとは一線を画しています。
|めちゃバースの特徴
このシステムには、以下のような特徴があります。
1000人以上が同時に参加できる
このシステムでは、ユーザーがURLにアクセスすると、即座に仮想空間に参加できるようになっています。
URLにはクエリ文字列としてユーザー名を付加できるため、特定個人向けのURLを発行すれば、ユーザー名が入力された状態で仮想空間に参加できます。
そして、従来のメタバースでは、同時参加人数が制限されており、多くても数百人程度であったため、美麗な空間でも閑散とした印象になりがちでした。
しかし、こちらでは数千人規模のアバターが同じ空間に入室できます。
PCスペックによる制約も最適化され、一般的なPCでも2000人以上のアバターを表示可能です。
この革新的な特長により、大規模かつ活気あるイベントを実現できるのです。
アプリのダウンロードや会員登録が不要
特筆すべき点の二つ目は、ブラウザからのアクセスが可能であり、専用ソフトのダウンロードやインストールが不要な点です。
一般的なメタバースサービスでは、イベントへの参加には専用ソフトのダウンロードやアカウント登録が必要ですが、このシステムでは、ブラウザからのアクセスだけで利用可能です。
これにより、手続きが簡略化され、参加が非常に手軽になりました。
アプリやソフトのダウンロード時間を省けるため、ユーザーにとっては大きな利点と言えます。
瞬時に仮想空間に参加できるこの手軽さが、このシステムの大きな特長であり、ユーザーにとって非常に魅力的な要素となっています。
スマートフォンにも対応
新たにスマートフォンに正式対応し、多くのユーザーが3D仮想空間を体験できるようになりました。
この対応は、WebブラウザーAPIを「WebGL 2.0」に刷新することで実現しました。
これにより、CPUが処理している演算の一部を代わりにGPUに処理させることで、Chromeのパフォーマンスを向上させる機能が向上し、動作パフォーマンスが飛躍的に改善されました。
同時に、PCでのグラフィックパフォーマンスも向上しています。
スマートフォンからの利用方法は、PCと同様、標準のWebブラウザーからURLにアクセスするだけです。
ユーザーインターフェースも自動調整され、快適な利用が可能です。
この対応により、従業員がPCを所持していなくても参加可能な社内イベントの実施を可能にしました。
|めちゃバースのプラン・料金
快適かつ気軽に参加できるシステム「めちゃバース」。
ここでは、気になる料金についてご案内します。
ミニマムプラン
最大同時参加人数 | 100人 | 200人 | 300人 |
価格 | 98,000円 | 148,000円 | 198,000円 |
利用可能時間 | 2.5時間 |
ミニマムプランは、最大300名までが同時参加できるオンラインバーチャルイベントスペースを提供します。
このプランでは、1つの仮想空間において、巨大スクリーンを活用したライブ動画配信やデスクトップ画面共有が容易であり、運営から参加者への音声アナウンスや領域ボイスチャットが可能です。
一番の特徴としては、「ユーザー自身でイベントを運営する」ことです。
このことにより、利用料が安価であることがメリットとなります。
また、レクリエーション向けギミック(例: クイズ大会など)の用意や、参加者同士のコミュニケーションを促進する機能(リアクション、テキストチャット、領域ボイスチャット)が充実しています。
さらに、様々な機能(文字アナウンス、ロール、ライブ配信、シャドウBAN、床アンケートなど)が提供され、イベントの多様な要求に対応します。
サポートプラン
最大同時参加人数 | 100人 | 200人 | 300人 |
価格 | 198,000円 | 248,000円 | 298,000円 |
利用可能時間 | 2.5時間 |
「サポートプラン」は、ミニマムプランと同じ機能や実施時間を備えながら、専任スタッフによるサポートが付いています。
このプランでは、リハーサル時のスタッフ同席などが可能であり、初めての仮想空間イベントでも安心して実施できます。
専門スタッフのサポートにより、イベント運営や参加者サポートが円滑に行われます。
安定した運営体制のもとでイベントを成功させるため、サポートプランは信頼性と手軽さを兼ね備えたプランとなっています。
スタンダードプラン
スタンダードプランは、クライアントの要望に合わせて同時参加人数や実施時間、会場仕様などをカスタマイズします。
このプランでは最大2000名が同一の仮想空間に集うことが可能です。
上記2つのプランと異なるのは、アバターのカスタマイズ機能が充実しており、顔や髪型、服装などのパーツを選択して独自のアバターを作成できることです。
加えて、クイズ大会や宝探し、アスレチックレースなど、様々なレクリエーションを実施できるため、参加者同士のコミュニケーションを促進し、イベントをより楽しいものにします。
クライアントのニーズに合わせたカスタマイズが可能なスタンダードプランは、多様な要望に柔軟に対応し、満足度の高い仮想空間を実現します。
|めちゃバースを導入した事例
実際に導入したケースを以下でご紹介しましょう。
TechBiz2021
「TechBiz2021」では、このシステムを活用した「TechBizピッチ・バトル!」が開催されました。
TechBiz採択企業が英語で3分間のピッチを行い、国内外のゲストコメンテーターから有益なアドバイスを得る貴重な場となりました。
採択企業のピッチはこのシステムを活用したものでした。
さらに、参加企業の3Dモデルなどが展示されるなど、VR空間ならではの体験が提供。
ここでのピッチや展示は、新しいビジネスアイデアや技術を発信する場として注目を集めました。
XR Kaigi 2021
「XR Kaigi 2021」では、2021年11月に開催された「XR Kaigi Online」のバーチャル展示パートで使用されました。
このイベントは、株式会社Moguraが主催する国内最大級のVR/AR/MRカンファレンスで、仮想空間内では「XR Kaigi」出展企業のブースが展示されました。
このシステムを利用することで、バーチャルホールでは1000名を超える参加者が一堂に会し、ブース展示を体験しました。
従来のバーチャル展示会と異なり、同時参加人数が多く、展示会場が活気に溢れ、熱気を感じることができました。
ゴーテック2022
「ゴーテック2022」は、テレビ朝日グループ/系列が主催する技術展示会で、2022年3月23日(水)、24日(木)の2日間、仮想空間上で一般公開されました。
展示会場では、テレビ朝日グループ各社・系列各局から様々なテーマのブースが展示され、動画やポスターなどが展示されました。
また、大型モニターではデジタルアートライブも視聴できました。
大学生・院生対象の学生ツアーやテレビ朝日社員によるインスタライブも開催され、参加者はリモートで仮想空間会場を案内され、気軽な質疑応答が行われました。
佐野競馬
佐賀競馬は、地方競馬初の試みとして、このシステムを導入した「スナバース」を開催しました。
2023年5月28日の九州ダービー栄城賞に合わせて行われ、「スナバース」は「めちゃバース」と「砂場(ダート)」を融合した佐賀競馬オリジナルの仮想空間で、「うまてなしDX」の一環として企画されています。
当日は、1着予想レースクイズや限定プレゼントキャンペーンなど多彩なイベントが用意され、遠方の競馬ファンも佐賀競馬を気軽に楽しむことができました。
トリプルアイズ
株式会社トリプルアイズは、このシステムを用いて、株主向け決算発表会や上場報告会を開催しました。
170人の社員を集めての上場報告会や株主向けの発表会で活用され、代表者の山田の実写映像が空間内に投影されました。
会場では、ダルマに目を入れる瞬間が巨大なダルマに反映されるなど、アバターを介した参加者同士のインタラクションがありました。
会場内には発表資料を掲示し、アバター同士が音声会話ができる「talk」コーナーも設置され、参加者は静かに発表に耳を傾けたり、資料を熟読するなど、積極的に活用しています。
|まとめ
めちゃバースは、簡便な導入と大規模イベントの実現を可能にするメタバースプラットフォームです。
上記で紹介した事例からも、このプラットフォームが多岐にわたるイベントやビジネス領域で利用され、成功を収めていることが伺えます。
今後も、さらに多くの企業や団体に利用されることが期待されています。