Youtubeを見ていると、目にすることが多くなったVtuber。
そのVtuberを育成するプロジェクトがいくつか存在していることはご存知でしょうか。
今回はその中でもにじさんじで有名なANYCOLOR株式会社の育成スクールであるVTAについて解説します。
「Vtuberを目指している」、「VTAがどのようなスクールなのか知りたい」、「オーディションを受けてみたい」という方に向けてご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
|Vtuberとは
Vtuberとは「Virtual Youtuber(バーチャルユーチューバー)」の略称で、2D、3Dのキャラクターアバターを利用して動画配信をしているYoutuberの総称です。
2016年に活動を開始した「キズナアイ」が発祥で、2017年には”Vtuber四天王”と呼ばれるVtuberが現れるようになり、2018年にはVtuberのテレビ進出まで拡大しています。
今では様々な場面で多くのVtuberが活動しており、Vtuberの事務所も設立されました。
有名なVtuberも数多くデビューし、さらにVtuberの人気が高まりつつあります。
Vtuberについては、こちらの記事で詳しく説明しているので、気になる方はご覧ください。
|VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)とは
Vtuberが人気が急増したことにより、Vtuberとして活動するためのタレント育成プロジェクト「VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)」が設立されました。
バーチャルライバーグループ、にじさんじを運営しているANYCOLOR株式会社が始めたプロジェクトで、2021年から1期生の募集を始め、現在4期生まで活動しています。
メンバーになるためにはオーディションを通過する必要があり、入学後、才能があると認められるとANYCOLOR社所属のタレントとしてデビューすることができます。
一時はメンバーのルール違反があり活動を停止していましたが、現在は活動を再開し、引き続きメンバー募集などを行っています。
にじさんじとは
にじさんじとはANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループで、2018年から活動を開始しました。
生配信を中心とし、雑談やゲーム実況、カラオケなど幅広く活動しており、公式ライバー数は現在148名となっています。
さらに国内だけでなく海外でも活動を展開しており、「NIJISANJI EN」として主に英語圏で活動しています。
にじさんじ所属の有名なVtuberでは「壱百満天原サロメ」、「葛葉」、「叶」などが所属しています。CMにも起用されたことがあるので、一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
にじさんじについては下記の記事で詳しく説明しているので、気になった方はこちらをご覧ください。
|VTAの特徴
VTAはVtuberに特化したアカデミーということが分かりましたが、他にもVTAには3つの特徴があります。
プロのレッスンや講座を受講できる
VTAではバーチャルタレントに欠かせない、歌やダンスをプロの講師から直接教わることができます。
そのため歌やダンスに自信がない方でもプロのVtuberとして半年から1年間程度でデビューすることも可能です。
在学中は週20時間以上あり、さらに課題も多く提出しなければならないなど、大変なことも多いですが、講師陣はプロが揃っている上に、「チューター」と呼ばれる新人教育係もついてくれるので、メリットはたくさんあります。
さらに講義はオンラインではなくリアルでの講義なので、メンバー内で相談したり、お互いの得意不得意を教えあったりすることもできる利点もあります。
ただし、遠方から通いたいという方や、本業があるのであまり時間がとれないという方はレッスンを受けることが難しくなってくるので注意が必要です。
卒業後はにじさんじとしてデビューできる可能性も
VTAはにじさんじを運営している会社と同じなので卒業後に、にじさんじとしてデビューできる可能性があります。
にじさんじとしてデビューできれば、個人のYoutubeチャンネルを設立してもらえたり、他のにじさんじのメンバーとコラボしたり、グッズやボイスなどが発売されたりなどメリットがたくさんあります。
しかし、VTAに入学したからといって必ずにじさんじとしてデビューできるわけではなく、あくまでVtuber養成所なので、そのあたりには注意しましょう。
それでも才能さえあればデビューできる可能性は十分にあるので、VTAはチャンスが多い場所と言えます。
入学金や受講料は無料!サポート体制が万全
VTAでは入学するためにお金は必要ありません。
受講に必要な機材一式はすべてANYCOLOR社が貸し出してくれます。そのため身一つでも受講することが可能となっています。
実際に、にじさんじとしてVtuberデビューした「天ヶ瀬ゆむ」さんは、VTAから機材一式を貸し出してもらい、VTAを卒業しています。
VTAから求められることは、本気であることと、やりぬく決意のみです。
たとえ配信経験がなく、お金がないという方でも安心して受講できるので、Vtuberを目指している方は是非応募してみてはいかがでしょうか。
|VTAを卒業したメンバー
ここで、実際にVTAを卒業してにじさんじとしてデビューした4名をご紹介したいと思います。
先斗寧
・先斗寧(ぽんとねい)
・「Ranunculus(ラナンキュラス)」のメンバー
・キャラクターデザイン…「二色こぺ」
・ゲーム配信、雑談配信、歌ってみたなど
かなりの辛党で、蒙古タンメンを毎日食べるという生活を2、3週間続けた結果入院したという過去があります。
逆に甘いものは苦手で、にじさんじ新人研修会ではわさびを入れたシュークリームを食べても平然としており、「辛みがあるだけ普通のよりマシ」という評価もしていました。
石神のぞみ
・石神(いしがみ)のぞみ
・「Idios(イディオス)」のメンバー
・キャラクターデザイン…「赤倉」
・ゲーム配信、雑談配信など
ゲーム配信をしていますが、アクションゲームでは普通にゲームオーバーになることが多いです。
アンパンマンのガチ勢であり、視聴者のアンチエピソードを聞いて大爆笑している動画も配信しています。
風楽奏斗
・風楽奏斗(ふうらかなと)
・「VOLTACTION(ヴォルタクション)」のメンバー
・キャラクターデザイン…「えびら」
・歌ってみた、ゲーム配信、雑談配信など
上記の配信の他にも、英語が話せるのでにじさんじENメンバーとのコラボ動画なども配信しています。
ホラーが大の苦手で、多くのホラーゲーム配信でビビり散らかしたおかげで、VOLTACTIONメンバーにはビビリーダーというあだ名まで付けられています。
佐伯イッテツ
・佐伯(さいき)イッテツ
・「Oriens(オリエンス)」のメンバー
・キャラクターデザイン…「KEKI」
・歌ってみた、ゲーム配信、雑談配信など
小学校2年生のころからパソコンを触ってきており、古いインターネットミームやネットスラングに詳しいというエピソードがあります。
にじさんじに最近増えてきた喫煙者の一人で、動画には時折ライターの火をつける音も入っています。
|VTAに入学するにはオーディションに合格しなければならない!
VTAに入学するためには、超難関のオーディションを受ける必要があります。オーディションの開催は不定期となり、2023年の募集は終了しましたが、ここではどのようなオーディションがあるのか、ご紹介したいと思います。
オーディションの種類はいくつかある
オーディションには以下の3つの種類があります。
・通常オーディション
・配信経験者限定オーディション
・アーティストオーディション
大半のVtuber事務所のオーディションは配信経験者を対象にしていますが、この「通常オーディション」では配信未経験者が対象となっています。
知名度のある事務所で、未経験者を募集することはまれなケースなので、未経験者にはありがたいオーディションです。
オーディションの内容・スケジュール
オーディションのスケジュールは以下が基本となっています。
書類選考 > 動画選考 > 通話面談 > 適性検査 > 最終選考(都内面接)
動画選考では自己PRも担っていて、自己紹介や特技の披露など自分がアピールしやすいパターンでの応募が可能です。
ひとつ特徴的なところは、オーディションは一度落ちても再度応募することができるところです。
実際に今回紹介した先斗寧さんも、再度応募して合格し、にじさんじとしてVtuberデビューすることができたので、本気でVtuberを目指している方は何度でも応募することをおススメします。
|まとめ
VTAはVtuberとして必要な様々なことをプロから無料で学べるだけでなく、卒業後はにじさんじとしてデビューできる可能性もあり、メリットがたくさんあります。
同期と一緒に学べる環境でもあるので、一人だけで頑張る負担もありません。
Vtuberは今後ますます活躍することが期待できるので、Vtuberを本気で目指している方は、是非VTAに応募してみてはいかかでしょうか。