世界中で人気を博している漫画「進撃の巨人」の世界を、メタバースやVRで体験できるサービスが登場しています。
このような最新テクノロジーとの融合により、壮大な物語の一部となって、壁の内側での生活や、エレンたちのように巨人に立ち向かう仲間の一員になることができます。
本作のファンや仮想空間に興味のある方は、ファンタジーが現実になる新たな次元を体験してみませんか?
どのような活用事例があるのか、今回の記事で深く掘り下げていきますので、是非ご一読くださいね!
目次
|メタバースとは
メタバースとは、「メタ(meta)」と「ユニバース(universe)」の組み合わせに由来し、ニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」の世界から名付けられた概念です。
これは、コンピューターグラフィックで構築された仮想空間で、現実を超えた体験を可能にします。
この仮想空間は、理論上は無限に広がることができ、物理的な制限がないため、現実世界とは異なる独自の世界を作り出すことができます。
そこでは、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の仮想的な姿で参加し、他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、様々な活動を楽しんだりすることができます。
こちらの記事でも詳しく紹介しています。
|VRとは
VR(Virtual Reality)は、仮想現実を体験するための技術であり、専用のヘッドセットを使用して、360度の没入感を持って仮想世界を体感することができます。
このヘッドセットは、パソコン、ゲーム機、スマートフォンなどと連動し、多様なタイプが存在します。
初めてのVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)は1968年に誕生していましたが、近年のOculus Riftの登場やFacebook(現:Meta)による買収によって広く認知されるようになりました。
この技術は、リアルな体験を可能にすることで、エンターテイメントや教育、訓練などの領域で革新的な活用が進んでいます。
こちらの記事でも詳しく紹介しています。
|進撃の巨人のメタバース・VR活用事例
大人気漫画と最新テクノロジーとのコラボレーションには、以下のような事例があります。
「進撃の巨人」ワールドワイド・アフターパーティー
これは、本アニメの10周年と完結を祝う特別なオンラインイベントです。
参加者は、オンライン特設クルーズ船に招待され、「進撃の巨人」の世界を体験できるものでした。
このパーティーは、2023年11月4日の最終回放送後から4日間開催され、制作陣やキャストと共に過去10年を振り返る様々な特別企画が楽しめました。
特別番組や名曲の再生、グランドフィナーレなどがあり、船内では『進撃の巨人』の世界を満喫。
オンライン特設クルーズ船は、本作の世界を忠実に再現した特別仕様で、船上でファン同士や制作陣・キャストと交流でき、オンライン上でしか体験できないコンテンツも充実していました。
特徴
このイベントでは、生配信で制作陣とキャストの打ち上げパーティを楽しんだり、特別番組やボイスドラマを視聴したりすることができました。
参加者は船内を探索し、ノートや特別映像を見つけたり、フォトスポットで写真を撮ったりすることもでき、SNSでシェアも可能です。
さらに、アバターアイテムの購入やリーブス商会でのグッズ購入もでき、英語対応も可能でした。
クルーズ船内には4つのフロアがあり、それぞれに特別なコンテンツが用意され、ファンにとって楽しい時間を提供しました。
「進撃の巨人」フォートナイトコラボ
Epic Gamesが手がける人気ゲーム「フォートナイト」に、進撃の巨人から主要キャラクターのエレン、リヴァイ、ミカサのコスチュームが新たに登場します。
これに加えて、立体機動装置や雷槍など、新しい装備もプレイヤーが利用できます。
エレンのコスチュームはバトルパスクエストをクリアすることで手に入り、リヴァイとミカサのコスチュームはアイテムショップで入手可能です。
これらの新しいコスチュームに加えて、立体機動装置は空中で敵を攻撃できるグラップリング能力を提供し、雷槍はロケット弾を発射して敵にダメージを与えます。
このコラボでは、フォートナイトの世界で進撃の巨人のキャラクターたちを操作でき、新たな装備を使って戦闘を楽しめます。
特徴
このコラボでは、立体機動装置や雷槍といった新武器が魅力的です。
立体機動装置は空中で敵を攻撃し、高速移動で戦場を駆け抜ける特性を持ち、雷槍は爆発的なロケット弾を発射して敵にダメージを与えます。
さらに、バトルパス第4章シーズン2のクエストをクリアすることで、「エレン・イェーガー」のアウトフィットやアクセサリー、エモートなどをアンロック可能です。
戦いの舞台を変えつつ、プレイヤーはキャラクターや武器を駆使してバトルロイヤルを駆け抜ける、エキサイティングな体験が可能です。
進撃の巨人 XRライド
このコラボレーション企画は、VRゴーグルを使用した没入型体験アトラクションです。
このアトラクションは、リヴァイ兵長率いる調査兵団が開発した特別な馬車に乗り、巨人による街の破壊から生存者を救出するストーリーが展開されます。
VRコースターの特性を生かし、参加者は馬車に乗り込み、巨人が支配する地域を突破し、壁の内側への移動を体感します。
この体験は没入感が高く、アトラクション史上最高水準のクオリティと称され、従来のXRライドとは一線を画す内容となっています。
進撃の巨人の世界観を忠実に再現し、参加者が臨場感あふれる体験を楽しめるメタバース・VR活用の優れた事例です。
特徴
他のXRライドと異なり、巨人が跳ね回る中、馬車に乗って自由に動き回るため、予測不可能な展開が魅力です。
このライドは既存の「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」のコースを利用しつつ、急上昇やカーブで落下する特徴を生かし、進撃の巨人の世界をリアルに再現。
映像とライドが見事に一体化し、驚きとスリルを提供します。
この没入体験は「進撃の巨人」ファンだけでなく、シリーズ未経験者も楽しめる魅力的なアトラクションです。
進撃の巨人VR: Unbreakable
このタイトルは、2016年に設立されたVRエンターテインメントの開発スタジオであるUNIVRSの藤川啓吾氏と藤川駿氏によって新しくリリースされました。
本作品は、2024年後半に本格リリース予定で、独自の特徴を持っています。
プレイヤーは立体機動装置を駆使し、巨人たちとの壮絶な戦いに身を投じる体験が可能です。
UNIVRSは、原作の世界観とキャラクターを忠実に再現し、没入感あふれる没入型体験を実現しています。
プレイヤーは巨人との接触や戦闘を体感し、VRの力を駆使して臨場感溢れるアクションを楽しめます。
このVR化は、『進撃の巨人』のファンだけでなく、新規のプレイヤーにもシリーズの魅力を伝える魅力的な作品となっています。
特徴
原作漫画を基にしたVR専用の立体機動ハンティングアクションゲームです。
立体機動装置を駆使し、空中を飛び回る爽快感や巨人との恐怖をリアルなVR体験で表現。
絶望感や緊張感を含む原作の臨場感が再現され、プレイヤーは『進撃の巨人』の世界を没入感たっぷりに体感できます。
Meta Quest 2, Meta Quest Pro, Meta Quest 3などのハードウェアに対応し、一人または二人で楽しめる、よりリアルで没入感のあるVRアクションゲームとして期待されています。
|まとめ
進撃の巨人をリアルに体験できるメタバース・VRは、ファンや新規プレイヤーにとって魅力的なポイントです。
これらのサービスは、メタバースやVRの可能性を広げるだけでなく、エンターテインメントの新たな形を模索する試みとしても注目されています。
今後も、さまざまな作品やコンテンツを題材としたメタバースやVRの活用事例が登場するでしょう。
これらのサービスが、私たちの生活やエンターテインメントにどのような影響を与えていくのか、今後の展開が楽しみですね。