皆さん「Bunkamuraメタバース」についてご存知でしょうか。

今回、35年の歴史を持つ「Bunkamura」が、メタバース上に登場しました。

本記事では、2024年2月15日にリリースしたBunkamuraメタバースについて、概念や背景・特徴などについて詳しくご紹介します!

さらには私が実際にBunkamuraメタバースに参加した際の感想もご紹介していますので、ぜひ皆さんもBunkamuraメタバースに参加してみてくださいね。

|メタバースとは

メタバース(Metaverse)は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、インターネット、3Dコンピュータグラフィックスなどの技術を組み合わせて作られた、仮想的な共有空間や仮想世界のことを指します。

物理的な現実世界とデジタル世界が結びつき、相互に影響を与えるフレームワークとも言えます。

メタバース内では、ユーザーはデジタルアバターとして存在し、他のユーザーやAIと交流したり、アクティビティに参加したりすることができます。

例えば、ソーシャルネットワーキング、ゲーム、仮想的なイベントやコンサート、ビジネスミーティング、教育、ショッピングなどの様々な体験や活動が可能です。

メタバースの概念は、現実世界を超越した新しいフロンティアであり、次世代のインターネットとも評されています。

その開発と拡張は、テクノロジー、娯楽、社会、ビジネスなど、様々な分野で大きな影響を持つと期待されています。

メタバースについて、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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|Bunkamuraメタバースとは

Bunkamuraメタバースは、2024年9月に開館35周年を迎えるBunkamuraの文化や芸術を体験できるメタバース空間です。

Bunkamuraがもつ演劇や音楽等のノウハウに加え、今回共催しているNTT ArtTechnology・DNPがもつそれぞれのノウハウを活用し、新しい芸術体験を享受できる空間となっています。

メタバース空間内は実際の展示会場のように設計され、デジタル化された絵画などの作品を鑑賞することができる「メタバース美術館」が存在しています。

ここには24時間好きな時に来場することができ、自由かつ独創的な空間構成や展示演出によって、普段味わうことのできない鑑賞体験を楽しむことができます。

背景

Bunkamuraメタバースの開設は、Bunkamuraを運営する株式会社東急文化村が、株式会社NTT ArtTechnology、DNP大日本印刷株式会社と共同開発しています。

そもそもBunkamura(文化村)は何かというと、1989年に開業した渋谷区道玄坂にある大型複合文化施設で、文化芸術を通じて未来を創造し、多様なジャンルの文化を楽しむ場として、東京の文化シーンに貢献する場所です。

その中で、より身近で斬新な鑑賞体験を利用者に味わってもらうことで、より多くの方に文化や芸術に触れてほしいという想いがあり、このBunkamuraメタバースが誕生しました。

|Bunkamuraメタバースの特徴

では、ここからはBunkamuraメタバースの特徴について解説します。

メタバース内で文化芸術観賞

Bunkamuraメタバースは時間と空間の制約から解放した文化芸術体験を提供します。

空間的に、リアルな場所に縛られず、国内から国外の文芸作品まで、幅広いジャンルの文化芸術をデジタルの世界で堪能できます。

リアルな世界では難しいテクノロジーを活用し、アートが持つ無限の可能性を引き出し、全く新たな形で文化芸術の観賞が可能な世界が広がっています。

利用者は、遠い地域からでも平面的な画面上での観賞を超えて、360度全方向から芸術作品を体験することができ、リアルな体験を予測させるような臨場感と深遠な探索を楽しむことができます。

また、時間的に別の時代の美術品も自由に観賞することが可能となります。

仮想空間ならではの操作性を活かし、一つ一つの作品を様々な角度から見ることができ、さらに作品の詳細な情報もリアルタイムで取得することができるのです。

独自の展示観賞体験

Bunkamuraメタバースでは、一般的な博物館やギャラリーでは体験できない独自の展示システムが提供されます。

DNPが開発した「DNP コンテンツインタラクティブシステム みどころギャラリー XR(Extended Reality)型」が採用され、作品がそれぞれの時代や文化背景の中でどのように形成され、発展したかが視覚化されています。

ですので、参加者は作品やその生成過程に対する理解をより深めることが可能となります。

さらに、作品同士の関係性についてもこのシステムによって深く理解することができます。

異なる文化や時代の作品が相互にどのように影響を与え合ったか、また違いが何であるかを把握するのに役立つでしょう。

このように、Bunkamuraメタバースはイノベーティブなデザインと技術を駆使して、美術と観賞の新しい形を提供する一方で、文化芸術体験のデジタル化にむけた実践的な取り組みを展開しています。

Webブラウザ体験

Bunkamuraメタバースは、特別なハードウェアやソフトウェアを必要とせず、誰でもスマートフォンやPCで簡単にアクセスできる Webブラウザに対応しています。

これにより、大学の教室から家庭のリビングまで、あらゆる場所からメタバース内の膨大なコレクションにアクセスできます。

かつ、簡単な操作で入場することが可能です。

このWebブラウザ体験は、美術館やギャラリーを訪れるための時間や場所の制約を大幅に解消します。

物理的な距離や時間帯を気にすることなく、自分が望むときに、自分のペースで文化芸術を体験することができます。

仕事の休憩時間や通勤時間、寝る前のリラクゼーションタイムなど、任意の時間にアクセスできるのが大きなポイントです。

これによって、文化や芸術をより身近に感じることができます。

|Bunkamuraメタバースの見どころ

Bunkamuraメタバースの魅力をご紹介してきましたが、ここではぜひチェックしていただきたい見どころについてご紹介します。

Bunkamura35周年記念ポスター展

「Bunkamura35周年記念ポスター展」はBunkamuraメタバースのオープンを記念するために、2024年2月15日(木)からリリースし、3月31日(日)まで1ヶ月半ほど公開されます。

ここでは、Bunkamura35周年記念公演名作オペラ《魔笛》に関するコンテンツが特別に展示されます。

このポスター展では、これまでのオペラ《魔笛》の貴重な関連ポスター・写真・映像資料を一覧できます。

また、新制作オペラ《魔笛》公演の出演者たちの衣裳や出演者コメントも鑑賞できます。

|推奨環境

Bunkamuraメタバースに参加したい方は、公式サイトからご参加いただくことができます。

アプリ等のインストールは不要ですが、利用する際はWi-fi環境下での利用がおすすめです。

PCとAndroidをご利用の方は最新パッケージのChromeで、iOS15以降ご利用の方はSafariでご参加ください。

|実際に体験してみて

さて、私も実際にBunkamuraメタバースを体験してみましたが、まるで新しい世界に足を踏み入れたような感覚に陥り、最高に感動しました。

まずはメタバース空間の便利さで、物理的な制約から解放された世界は、一気に視野を広げてくれました。

家でいつでも何回でも自由入場でき、会場内マップを利用することで行きたい場所に瞬間移動できます。

また、会場のデザインが非常に高級感があってとても綺麗で、筆者のPC画面が大きくて非常に没入感があります。

時間軸にそった階層展示会場が理解しやすくて、これはリアル会場ではできない面白い鑑賞体験ですね。

さらに、もう一つ面白いところを発見しました!

なんと、透明のエレベーターがあるのです!とてもわくわくしましたので、ぜひ皆さんも乗ってみてくださいね。

そして、オペラ《魔笛》に全く初めて接触した筆者でも、このメタバース会場のおかげで、その歴史と関連人物などについて深く理解することができました。

ミニシアタースペースはまだ関連動画が少ないですが、今後増えることを期待したいと思います。

また、まだ公開されて間もないタイミングだったため、コミュニティスペースはもっと人が集まると盛り上がりそうだなと感じました。

この記事を読んでくださった皆さんが来てくださるのを楽しみにしています!

|まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

本記事では、Bunkamuraメタバースの特徴や見どころ、私が実際に体験してみた感想等についてご紹介しました。

Bunkamuraメタバースは、気軽に文化や芸術に触れることのできる空間です。

Webブラウザを開くだけで簡単に入場することができますので、ご興味のある方は是非体験してみてください!