近年、注目を集めているメタバースは、ビジネスの世界でも新たな可能性が広がっています。

その中で注目されているのが、「ZIKU」というビジネス向けメタバースプラットフォームです。

バーチャル展示会やセミナー、研修などをバーチャル空間で簡単に構築できるZIKU。

本記事では、ZIKUの特徴や活用事例、そして料金プランについて詳しく解説していきます。

メタバースを活用したビジネス展開を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

尚、メタバースについては以下の記事も併せてご覧ください。

今更聞けないメタバースとは?注目される理由と可能性、代表するサービスを一挙紹介
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|ZIKU(ジクウ)とは

出典:https://ziku.inc/#about

「ZIKU」は、イベント主催者と参加者が出会い、つながり、体験することができるバーチャル空間です。

ZIKUには、オンラインイベントの成功に不可欠な機能が備わっており、イベントの計画段階から終了まで、円滑な運営を支援します。

この空間では、アバターを通じた探索体験やリアルな会話体験、耳で聞いて感じる臨場体験などが可能です。

ZIKUは、CG制作が不要でありながらも、非常にリアルな仮想デジタル展示場を構築できるため、企業や主催者にとって効果的なイベント開催方法となります。

また、低予算でメタバースイベントを開催したい企業にとっても、手軽に導入できる魅力的なプラットフォームです。

|ZIKUの特徴・メリット

メタバース空間で行われるオンラインイベントは、昨今では珍しくありません。

様々な企業によるメタバース空間がひしめき合う中で、ZIKUにはどのような特徴があるのでしょうか?

よりリアルに近いイベントを開催できる

ZIKUは、オンラインイベントをよりリアルに近い体験へとレベルアップさせます。

アバターを操作し、実際の展示会場のようなメタバース空間を自由に歩き回ることで、偶然の発見や出会いの場を提供します。

効果音を活用して喧騒や足音を再現し、没入感を高めることで、参加者はイベントに完全に没頭します。

また、テキストやボイスチャット機能を備え、参加者とスタッフがリアルタイムでコミュニケーションを図ることができます。

これにより、オンラインでもまるでリアルな展示会の雰囲気を楽しむことが可能です。

ZIKUの公式サイトには、プラットフォームの概要を紹介する動画があり、実際の体験やコミュニケーション方法を視覚的に理解することができます。

ウェビナーと展示会を組み合わせることができる

ZIKUは、顧客との対話的なウェビナー体験を重視しています。

従来のウェビナー配信ツールを活用しつつ、展示会を同時開催することで、新たな商談の創出が可能です。

展示会の前後にウェビナーを開催し、顧客とのコミュニケーションを充実させ、ホットリードを獲得できます。

展示ブースは簡単にセットアップ可能で、誰でも簡単に空間づくりができます。

さらに、ZIKUでは展示や講演、動画を組み合わせたイベントが可能であり、リアルなイベントとの同時開催もサポートします。

動画配信との連携も可能であり、ライブの講演やオンデマンド動画配信を通じて多くの参加者にアピールすることができます。

これにより、幅広い年齢層の参加者を呼び込み、集客効果を最大化します。

来場者の情報・行動ログが確認できる

ZIKUは、来場者のデータや活動履歴を収集し、イベント後のビジネス機会を積極的に促進します。

各ブースでは名刺交換の必要がなく、来場者の個人情報や行動履歴が記録されます。

主催者は展示会のアクセス履歴やダウンロード履歴、滞在時間、移動経路、展示物の試聴時間などを把握し、効果的な結果報告や次回のプロモーションに活用できます。

また、来場者の背景を確認した上で話しかけることができ、商談のフォローアップに役立たせることが可能です。

ZIKUは、オンラインイベントならではの情報共有や効果的な商談の実現を支援します。

ブラウザからアクセスできる

ZIKUは、専用のアプリやソフトのインストールが不要で、ブラウザから直接アクセス可能な点が大きな特徴です。

従来の3D型のイベントツールでは、専用のソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要がありましたが、ZIKUは一般的なブラウザ(例: Chrome)を使用するだけで利用できます。

このため、参加者は手持ちのパソコンから簡単にアクセスできます。

特別な設定や専用ソフトのインストール作業が不要なため、会社のPCに制約がある場合でも、気軽に参加できます。

また、ダウンロードによるトラブルや手間による参加者の離脱を防ぎ、イベントの参加率や参加者の満足度を高めることができます。

CG制作なしで空間を作成できる

ZIKUは、複雑なCG制作をせず、簡単にメタバース空間における展示会を開催できます。

なぜなら、各空間がテンプレートで用意されており、ブースの見た目もいくつかのパターンから選択するだけで設定が完了できるためです。

ブースのバリエーションは豊富で、資料や動画を設定したら完成です。

更に、出展社から受けた問い合わせはZIKUのサポートセンターで対応するため、主催者は準備に専念することができます。

この簡便なシステムにより、主催者は準備工数の削減や準備期間の短縮を実現し、低予算で効果的なメタバースイベントを開催することが可能です。

また、来場者事前登録などのイベント開催前後を支援する機能も用意されています。

|ZIKUの活用事例

実際にZIKUを利用したメタバースイベントをご紹介します。

皆さんが知っている大手企業や自治体もありますので、参考にしてみてくださいね。

みずほ銀行

みずほ銀行が主催した「M’s Salon メタバース展示会」において、ZIKUが活用されました。

この展示会では、20社のDXやSX分野のスタートアップ企業がブースを出展し、ZIKUのアバターを使ったリアルな臨場感や軽快な操作感を体験しました。

来場者は自由に会場内を歩き回り、スタートアップ企業のソリューションを視覚的に体感できました。

最大の目的の一つであった、双方向の積極的なコミュニケーションが実現しました。

リコージャパン

リコージャパンが主催した「今日からできるDXフェア in RICOHメタバース」では、ZIKUを導入し、DX推進に焦点を当てた情報提供の場を構築しました。

イベントでは、短い準備期間でリアルイベントと同様の臨場感を体験でき、来場者の行動履歴をリード情報として有効活用しました。

また、顧客への情報提供が効果的に行われ、また、収集した顧客データを二次的に活用することで、将来のプロモーションやマーケティング活動においても有益な資源となりました。

TOA

TOAは音と映像の専門メーカーとして、初めてのメタバース空間をZIKUで手軽に構築。

バーチャル展示会「TOA CONNECT SHOW2023」を開催しました。

製品だけでなくソリューションを提供し、Web集客を強化するための情報提供の場を目指しました。

ZIKUの導入により、簡便な操作とリード情報や行動履歴の詳細な確認が可能になり、デジタルマーケティングに効果的に活用できました。

今後も継続的なメタバースイベント開催を目指しています。

大阪府

大阪府は、オンライン開催の「メタバースを活用した企業DXシンポジウム」においてZIKUを導入しました。

このシンポジウムでは、DX人材の育成や企業のDX推進に焦点を当て、セミナーやブース設置など様々なプログラムを提供。

参加者はアバターを通じてリアルな臨場感を味わいながら、DX推進やIT化に関するヒントを得ることができました。

また、リアルイベントのような充実した講演プログラムや入退場の自由さも特長的でした。

岡崎市

愛知県岡崎市が主催した、メタバース空間におけるマッチングイベントでZIKUが利用されました。

岡崎市は、女性のテレワーク就労を支援するため、市内在住の女性を対象にスキル習得プログラムを実施しました。

その一環として、ZIKUを利用したイベントを開催し、メタバース上でテレワーク希望者と事業者が集い、情報交換やビジネスマッチングが行われました。

参加者は、事業者のブースでの直接面談や求人情報の閲覧をすることができました。

大塚商会

大塚商会は、リテール業向けのソリューション・製品を紹介するオンライン展示会「OTSUKAチャレンジ!リテールソリューション展@メタバース」を開催。

リアルな臨場感と自由な操作感を提供し、小売業向けの最新ソリューションを展示しました。

チャットやボイスチャットでの個別相談や、講演プログラムではPOS、EC、RPA、CRMなどのトピックを取り上げ、展示ホールでは40種類以上のソリューションが展示されました。

|ZIKUの料金プラン

ZIKUの利用料金は、以下の4種類を組み合わせて金額が決まります。

  1. 初期費用
  2. ブースの数
  3. 来場者数
  4. オプション(講演数)
初期費用50万円
ブース数小・中ブース:15万円大ブース:45万円
来場者数1,000人につき20万円
オプション(講演数)1講演につき3万円

※全て税抜き

イベントごとでの契約となります。

ZIKUでは、「メタバースウェビナーパッケージ」プランが設定されています。

こちらでは、大ブース+来場者300人までで65万円(税抜き)で利用可能です。

小規模であれば、パッケージプランを選択するのがおすすめです。

|まとめ

ZIKUは、ビジネスの可能性を無限に広げるメタバースプラットフォームです。

その柔軟性と使いやすさ、コストパフォーマンスの高さから、大手企業や地方自治体など様々な業界で活用されています。

メタバースは、まだ発展途上の技術ですが、ZIKUは常に最先端の技術を取り入れ、進化し続けています。

メタバースイベントやセミナーを検討中の方は、ぜひZIKUの活用を検討してみてはいかがでしょうか。