2024年2月、カメラでお馴染みの富士フイルムがメタバースに参入したことで、写真愛好家のためのバーチャル空間が誕生しました。
この記事では、富士フイルムが提供するメタバースの魅力や楽しみ方、そして参加する方法について詳しく解説します。
写真好きな方はもちろん、写真の新たな表現を体験したい方は、是非ご一読くださいね。
尚、メタバースについては以下の記事も併せてご覧ください。
目次
|富士フイルムがメタバースをオープン
富士フイルムは、写真愛好家向けのメタバース空間「House of Photography in Metaverse(以下、HoP in Metaverse)」を2024年2月22日から日本国内で一般公開しました。
これは、富士フイルムが初めて提供する、無料のWebメタバースプラットフォームです。
HoP in Metaverseでは、デジタルカメラのショールームやギャラリー、そして写真愛好家同士が交流できるスペースなどを提供。
写真愛好家と富士フイルムとの新しい形態のコミュニケーションを可能にします。
これにより、ユーザーとのダイレクトなやり取りが実現され、写真愛好家コミュニティのさらなる発展が期待されています。
構築の背景
富士フイルムは、直営写真店「House of Photography」や「Wonder Photo Shop」を通じて、世界中のユーザーとコミュニケーションを図ってきました。
しかし、距離や時間の制約が課題でもあり、より多くのユーザーにサービスを提供するために開発されたのが「HoP in Metaverse」です。
このメタバースは、Web技術を活用して直営写真店同等のサービスを提供する革新的な試みです。
|「House of Photography in Metaverse」の楽しみ方
写真を楽しんで仲間と共有できるメタバースとは、一体どのような空間なのでしょうか?
それでは早速、「HoP in Metaverse」の楽しみ方について、詳しくご紹介していきます。
バーチャルショールームで製品を見る
バーチャルショールームでは、デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」等に関するさまざまな知識や情報が得られ、実際の店舗と同様に体験できます。
カメラやレンズなどの製品に関する深い理解を提供するため、専門スタッフによる予約制のオンライン相談機能を用意しています。
製品に関する疑問やニーズについて詳細に相談できるほか、リアルタイムで製品のデモンストレーションや操作方法の説明を受けることも可能です。
また、撮影した写真をその場でプリントできるインスタントカメラや、スマートフォンの写真をチェキプリントできるプリンターなど、様々な製品を体験することができます。
これにより、製品の特長や機能をより詳しく理解し、自分にピッタリの製品を購入することができるでしょう。
コンシェルジュに相談できる
バーチャルショールームには、公式スタッフであるアバターコンシェルジュが常駐しています。
コンシェルジュはカメラにまつわる専門知識を豊富に持ち、製品の説明や購入後のサポートを行っています。
対応時間内であれば、製品の使い方や修理に関する相談なども無料で受け付けています。
コンシェルジュとのやり取りは音声で行われ、リアルな店舗やショールームにいるかのような感覚を味わえます。
このサービスを通じて、ユーザーは製品に関する疑問や問題を解決し、安心してカメラを使うことができるようになります。
ギャラリーで写真を楽しめる
「HoP in Metaverse」では、趣の異なる2つの展示スペースで、高画質の素晴らしい写真作品を鑑賞することができます。
「クラシックギャラリー」では、従来の写真展のスタイルを採用し、高品位なライティングで作品が展示されます。
「パノラマギャラリー」では、メタバースならではの浮遊する展示を行い、屋外空間を思わせる独特の雰囲気を楽しむことができます。
さらに、ギャラリーに在廊している出展者と交流する機会も設けられています。
オンラインで入場することが可能であり、遠方に住んでいる方々も「フジフォトサロン」との連携によって、実際の写真展に参加できなくても作品を楽しむことができます。
ユーザー同士でコミュニケーションができる
コミュニティエリアでは、写真やカメラに関する情報交換や新たな楽しみの発見、そしてユーザー同士がコミュニケーションを図るための特別な空間を提供しています。
写真家や富士フイルムスタッフがファシリテーターとなって様々なコミュニティを運営し、ユーザーは自由に参加することができます。
バーカウンターやブース、ラウンジなど、用途に合わせて複数のコーナーが用意されており、大人数で集まるための場所から、少人数で語り合うための場所まで幅広く利用できます。
また、「コスモエリア」と呼ばれる広大なフリースペースは、夜空の下をイメージした非日常的な空間となっています。
きれいな星たちをバックに集えば、新たな写真体験やアイデアの共有ができるかもしれません。
各種イベントに参加できる
「HoP in Metaverse」には、アリーナと呼ばれる多目的ホールがあり、フォトセミナーやトークショー、新製品発表会などの大規模なイベントが開催されます。
大型スクリーンを通じてライブ配信される映像は、臨場感たっぷりで楽しむことができます。
また、質問者用ブースが装備されており、ステージ登壇者と来場者の間でスムーズなコミュニケーションが可能です。
これにより、ユーザーはオンライン上で現実のイベントと同様の体験をすることができます。
さらに、「写真を広く、深く学ぶ」セミナーも開催され、オリジナルアバターの講師が様々なテーマで写真の学びを提供しています。
これらのイベントは、写真愛好家にとって貴重な学びの場となるでしょう。
|「House of Photography in Metaverse」への参加方法
「HoP in Metaverse」で楽しめる新しい写真体験について、十分ご理解いただけたでしょうか。
このメタバース空間への参加方法は簡単です。
以下でアクセス方法を詳しくご説明しますので、興味のある方は試してみてくださいね。
推奨環境・端末
「HoP in Metaverse」を利用するためには、WindowsではGoogle ChromeまたはMicrosoft Edge、MacではGoogle ChromeまたはSafariの使用をおすすめします。
スマートフォンやタブレットからの入室も可能ですが、通信環境や機種のスペックによって動作が異なります。
快適な体験をするためには、安定した通信環境下でのパソコンからの入室をおすすめします。
参加方法
環境が整ったら、いよいよメタバース空間へ入室します。
以下の2ステップで、簡単に利用が開始できます。
(推奨)FUJIFILMメンバーズに会員登録をする
まず、公式サイトで「ENTER」を選択し、「ログイン」をクリックorタップします。
すでにFUJIFILMメンバーズに会員登録済みの方は、メールアドレスとパスワードを入力し、「ログイン」を選択してください。
初めての方は「無料で会員登録する」を選択し、必要事項を入力して登録完了後、自動的にログインされます。
メンバーズ登録すると、音声会話やオリジナルアバターの利用、セミナーやコミュニティイベントへの参加、カメラの相談、クーポンの利用など、様々なサービスを利用することができます。
登録をしないゲストユーザーは、コンテンツ内を閲覧できますが、これらのサービスを利用することができません。
「House of Photography in Metaverse」に参加する
ログインを済ませたら、あとは「HoP in Metaverse」に参加するだけです。
ログイン中は、画面下にマイクのアイコンが表示されます。
ログアウトするには、「その他」から「ログアウト」を選択してください。
なお、メタバースへの同時接続人数には限りがありますので、混雑時は入室できない場合があります。
その際は、時間をおいて再度お試しください。
操作方法
「HoP in Metaverse」に参加出来たら、次は操作方法を理解しておきましょう。
他のメタバースプラットフォームとほとんど相違ありませんので、メタバース経験者は直感的な操作が可能です。
エリアを移動する
パソコンでは矢印キーまたはW、A、S、Dキーで移動し、shiftキーを同時に押すと早く動きます。
方向転換はカーソルを動かすか、QキーまたはEキーを使用します。
スマートフォンでは画面のコントロールパットをスライドさせて移動し、画面をドラッグするとアバターの向きが変わります。
エリア間の移動は円形の画像の中心にカーソルを合わせてvisit roomをクリック(またはタップ)します。
人と話す、リアクションをとる、画像や動画を拡大する
音声のオン/オフは画面下のマイクアイコンをクリック(またはタップ)して切り替えます。
ゲストユーザーはマイクがオフになりますが、FUJIFILMメンバーズへの登録とログインで解決します。
リアクションは、画面下の「リアクションボタン」をクリック(またはタップ)し、表示されたアイコンをクリック(またはタップ)します。
画像や動画の拡大表示は、パソコンでは右クリック、スマートフォンではタップして行います。
アバターを変更する
パソコンでは、画面下部のメニューバーから「その他」をクリックし、表示されたポップアップで「プロフィール」を選択します。
次に、アバター設定画面で「アバターを変更」をクリックし、変更したいアバターを選択して保存します。
スマートフォンでは、画面左上の【︙】から同様の手順で操作します。さらに、画面右上の「参加者」から「自分のニックネーム」を選択すると、アバターとニックネームを変更できます。
|まとめ
富士フイルムが提供するメタバース空間「HoP in Metaverse」は、写真愛好家にとって真新しいコミュニケーションの場となります。
メタバースならではの臨場感あふれる体験は、写真愛好家の情熱をさらに燃え上がらせ、写真表現の可能性を広げてくれるでしょう。
ぜひ参加して、写真愛にあふれた特別な空間を体験してください。