昨今、あらゆる分野・業界で注目を集める「メタバース」ですが、無料で体験できるサービスも増えており、メタバース空間に参加したことがある人もいるのではないでしょうか。
メタバース空間は仮想空間で、言い換えれば全て創られた世界なのです。
本記事では、メタバースの世界を開発するために必要なUnityというゲームエンジンについて紹介します。
今すぐに実践できるようUnityを学習するためのサービス等も紹介しますので是非最後までご覧ください。
目次
|メタバースとは?
メタバース(metaverse)とは、英語のmeta(超越した)とuniverse(宇宙・世界)を合成した造語で、オンライン上に構築されたもう一つの世界のことです。
現代では、テクノロジーの発達により生み出された仮想空間のことを指す言葉として用いられるようになりました。
ユーザーはアバター(avatar)と呼ばれる分身を操作し、メタバース空間内を自由に動き回ることができます。
また、メタバース空間内ではアバターを通じてユーザー同士で交流するだけではなく、買い物や音楽フェスなどの娯楽や、ビジネス展示会やオフィスなどあらゆるコンテンツが存在しており、現実世界とほとんど変わらない行動が可能です。
詳しくは、「話題のメタバースに注目!! 技術詳細、注目の背景、仕組み等ビジネスで活用される理由を解説!」をご覧ください。
| Unityとは?
出典:https://unity.com/ja
Unityとは、アメリカのユニティ・テクノロジーズ(Unity Technologies)が提供しているゲーム開発のためのエンジンで、世界で有名なゲームメーカーにも採用されており、全世界で100万人以上の開発者が使用しています。
ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要なライブラリや素材などの様々な機能を1つにまとめたものですが、Unityはそれに加えて開発環境や実行環境も含まれているので、いわば、「ゲーム開発プラットフォーム」と言えるでしょう。
基本的には、誰でも利用することができ、ゲーム開発に興味のある人であればすぐに挑戦することができるのも大きな魅力です。
また、条件を満たせば無料ライセンスプランを利用できるため、手軽に使用することができます。
ここで言う条件とは、以下の通りです。
「条件は、直近の 12 ヶ月間に 10 万ドル以上の収益または資金を得ていない、または受け取っていないことです」
プロのゲーム開発で使われているツールですが、無料で利用できることから初心者でも取り組みやすいと言えるでしょう。
| Unityがメタバース開発におすすめな理由
メタバース開発やVR開発をするにあたり、おすすめしたいのはやはりUnityです。
Unityは、提供されている情報がとても多く、初心者でも進めやすい点や、VRとの相性が良いことからメタバース開発ツールとしてUnityをおすすめします。
また、ゲーム開発に慣れていない人や、プログラミング言語の知識が無くても、直感的に開発を進められる仕様になっており、他のツールと比べると学習難易度が低い点から挫折が少ないと考えられるでしょう。
| Unityを学びたい人におすすめの学習サービス
ここからは、Unityをゼロから学習したい人におすすめのサービスを紹介します。
無料で使用できるサービスもありますので、是非活用して効率的に学びましょう。
テックアカデミー
出典:https://techacademy.jp/course/unity
TechAcademy(テックアカデミー)はキラメックス株式会社が運営しています。
テックアカデミーには、Unityが学べる専門コースがあり、基本的には、オンライン完結型のコースなので、自宅やカフェなど自分の好きなタイミングや場所で学習を進めることができることが可能です。
ゲーム開発にあまり慣れていない人でも、マンツーマンサポートで開発の流れを1からわかりやすく教えてもらえる点も魅力のひとつです。
コースのなかで、実際にオリジナルのゲームアプリを制作しながら学習していくので、実践的な力が身につくでしょう。
Udemy
出典:https://www.udemy.com/ja/topic/unity/free/
Udemyは、アメリカのUdemy, Inc.が運営しています。
Udemyは、世界5,000万人が利用する動画学習プラットフォームで、独学でUnityを学びたい人におすすめです。
ユーザー自らが投稿した教材動画を購入して学んでいくスタイルで、様々なジャンルの教材が用意されており、その数100,000以上の講座が存在します。
初心者向けから上級者まで幅広く展開されているのも大きな魅力です。
教材数が多くてなにを選んだ良いか迷ってしまうのがデメリットでもありますが、30日間であれば返金保証がついているため万が一あわない動画を購入してしまあっても安心です。
ドットインストール
出典:https://dotinstall.com/
ドットインストールは、株式会社ドットインストールが運営しています。
ドットインストールは、動画形式のオンライン学習サービスで、基本的には無料で視聴でき、自分のペースで学習することができるのが特徴です。
※一部有料の講義もありますがUnity講義は全て無料で公開されています
学習動画は、各3分以内で要点を抑えた構成になっており、少しの空き時間でも学習を進めることができます。
仕事や学校で忙しく、まとまった時間を確保できない方でも学習ハードルを下げて挑戦できるのでおすすめです。
テックスタジアム
出典:https://tech-sta.com/
テックスタジアムは、株式会社LYUSが運営しています。
テックスタジアム(TECH STADIUM)は、ゲーム開発をするためのプログラミング言語や開発スキルを学べるオンラインITスクールです。
スクール修了後には、ゲーム業界に特化した就職サポートまで一貫して行っているのが特徴です。
費用としては、比較的ITスクールのなかでは安価であり、数万円からスタートできます。
また、テックスタジアム経由で就職が決まれば、それらは返金され実質無料で学習することができます。
| Unityを活用してメタバースの開発ができるサービスは?
ある程度Unityの知識がついてきたら、実際に開発をしてみると良いでしょう。
ここからは、Unityを活用してメタバースを開発できるサービスを紹介します。
VRchat
VRchatは、アメリカのVRChat Inc.が運営しています。
VRchatは、メタバース空間内でのユーザー同士の交流はもちろん、アイテムの売買などの経済活動を行うことができるソーシャルVRプラットフォームです。
VRchat内では、定期的にイベントが開催されており、中でも「バーチャルマーケット」は多くの人に知られているイベントの一つです。
バーチャルマーケットは世界最大規模のバーチャル展示会で、24時間いつでもアクセスできることから賑わいを見せています。
そんなVRchatでは、「Unity SDK」というUnityの専用パッケージを用いて、メタバース空間やアバターを作成することができます。
「VRChat SDK」のダウンロードページから入手することができます。
https://vrchat.com/home/login
cluster
clusterは、クラスター株式会社が運営しています。
clusterは、スマホやPC、VR機器などマルチデバイスに対応し誰でも気軽にアクセス可能な無料メタバースアプリです。
ユーザーは無料で参加することができ、常時解放されているユーザー自身が作成したワールドで遊ぶことができます。
実は、Unityを活用しなくても「ワールドクラフト」というcluster専用の機能を使用して気軽にワールドを作ることができますが、クオリティやオリジナリティといった点を重視する場合は、Unityを活用し本格的なワールドを作成することをおすすめします。
|まとめ
本記事では、メタバース開発におすすめなUnityを紹介しました。
仮想空間には、オリジナリティ溢れる世界を創ることができるので、ぜひUnityを学習してオリジナルのメタバース空間を作ってみてはいかがでしょうか。
今から知識を付けていくことで、新たに起こりうるビジネスチャンスに備えることもできますよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。