「マルチバースってなんだろう?」
「メタバースとは違うのかな?」
「メタバースとマルチバースそれぞれについて特徴を知っておきたい」
そんな疑問を持つ方のために、この記事では、
- メタバースとマルチバースの特徴
- メタバースとマルチバースの違い
- メタバース・マルチバース・オープンメタバースの関係
について、わかりやすく紹介していきます。
この機会にメタバースとマルチバースをハッキリ区別しておきましょう!
Youtubeでこの記事を簡単に3分で解説していますので、ぜひご覧ください!
目次
|メタバースとは?
メタバースとは、英語のmeta(超越した)とuniverse(宇宙・世界)を合成した造語で、オンライン上に構築された仮想世界のことです。
メタバース内には3Dのデジタル空間が広がっており、ユーザーはアバターと呼ばれる3Dキャラクターを操作して自由に動き回ることができます。
メタバース内では、ユーザー同士交流が可能で、一緒に買い物を楽しんだり音楽フェスに参加したりできます。
その他にもあらゆるコンテンツが存在し、それらすべてが1つの世界に詰まっているのがメタバースです。
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|マルチバースとは?
マルチバースは、バーチャル技術の文脈で使われる場合、ユニークな特徴や特性を持つデジタル空間の集合体を指します。
マルチバース内に存在するデジタル空間は、それぞれ異なったシステムやルールで出来上がっているため、別々のデジタル空間の間をシームレスに移動することはできません。
たとえば、あなたがメタバースAを楽しんでいるとしましょう。
このとき、友人から連絡があり、メタバースBで待ち合わせすることになれば、あなたは、一旦メタバースAからログアウトして、メタバースBにログインしなければなりません。
このように、異なったデジタル世界が複数同時に存在している状態がマルチバースです。
あらゆるマルチプレイヤーゲームやソーシャルメディアプラットフォームは、マルチバースの一部と考えることができます。
|メタバースとマルチバースの違い
メタバースとマルチバースの違いを整理するため、下記の表にそれぞれの特徴をまとめました。
メタバース | マルチバース | |
意味 | ユーザーとの交流ができる共有のデジタル環境 | さまざまな特徴を持つデジタル空間の集合体 |
世界の数 | 1つ※同じシステムを共有するさまざまなワールドが存在する | 複数 |
含まれるもの | AI・ロボット・メタバース参加者など | デジタル空間 |
資産 | ユーザーは、メタバース内で自分の資産の所有権を持つことができる | ユーザーは、マルチバース内のある世界で何かを得ても、別の世界では使えない |
メタバースは、さまざまな機能が内包された1つの仮想世界。
マルチバースは、メタバースのようなデジタル空間が複数集まったものです。
|オープンメタバースとは?
マルチバースと混同しやすい言葉にオープンメタバースがあります。
オープンメタバースもマルチバースと同じく、世界が複数存在する状態を指します。
しかし、オープンメタバースがマルチバースと違うのは、複数の世界(メタバース)が高度につながっているところです。
マルチバースに存在する、それぞれのメタバースがつながっていれば、それはオープンメタバースと呼べます。
ちなみに、2022年に行われたMeta社のオープンイベント「MetaConnect 2022」では、Meta社の今後の開発方針について、「オープンで相互運用可能な仮想世界を作りたい」という旨の発言があった模様です。
近い将来、オープンメタバースが実現するかもしれません。
|オープンメタバース化で実現すること
メタバースをオープンメタバース化することによって、どのようなメリットがあるでしょうか?
ここからは、オープンメタバースで実現するかもしれない未来について解説していきます。
複数のメタバース間をシームレスに移動
オープンメタバースが実現すれば、これまで分断されていたメタバース間を自由に行き来できます。
また、ユーザーの行き来だけではなく、モノの移動も可能になるでしょう。
たとえば、あるメタバース内で作ったアイテムが別のメタバースでも使えたり、それぞれのメタバース内で使える通貨が統一されたりするなどが考えられます。
オープンメタバース化されることで、さまざまなメタバースのコンテンツを横断的に楽しめるようになります。
メタバース経済の活性化
オープンメタバース化によってメタバース間の行き来が活発になれば、メタバース内で行われる経済活動の活性化につながります。
メタバースがお互いにつながるということは、別のメタバースから新規ユーザーが入ってくるということです。
新規ユーザーが入ってくれば、音楽フェスや展示会などのイベントで、参加ユーザーが増え、グッズなどの売り上げ増加が期待できます。
売り上げが増えれば、メタバースに参加する企業やクリエイターが増えるので、コンテンツが充実します。すると、さらにユーザーが増えて、経済活動が活発になるという好循環が生まれます。
バーチャル世界の安定化と健全化
オープンメタバース化すれば、より安全にメタバースを楽しめるようになるかもしれません。
たとえば、1つの企業がメタバースを運営している場合、運営企業がなくなってしまえば、メタバースも消えてしまいます。
また、企業の一存でユーザーにとって不利なルールやシステムが使われることもあり得ます。
しかし、オープンメタバース化すれば、複数の組織が連携することになるので、メタバースがなくなるリスクや特定の企業によるメタバース独占のリスクを軽減できます。
|まとめ
この記事ではメタバースとマルチバースの違いや今後のバーチャル世界の発展について解説してきました。
メタバースは、ユーザー同士のコミュニケーションやアクティビティなどあらゆる機能が内包された一つの仮想世界です。
一方、マルチバースは、ユニークなデジタル空間の集合体です。
そして現在、メタバースが相互につながるオープンメタバースの構想が進みつつあります。
広大なメタバースがつながることで、訪れる人やコンテンツが増え、さらなる発展を見せてくれることでしょう。
今後のデジタル世界の進化に期待です。