住友商事がメタバースのコンテンツ制作に参入したことはご存じでしょうか?

「ROBLOX」を活用し、メタバースにおけるコンテンツ提供をはじめました。

本記事では、住友商事がメタバースに参入した背景や制作コンテンツ、目指していく今後について詳しく解説していきます。

|メタバースとは

メタバースは、インターネット上の仮想空間を指す言葉です。

「メタ」(meta)と「ユニバース」(universe)という言葉を組み合わせることで、超越的な宇宙を表現しています。

このデジタル空間では、ユーザーはアバターと呼ばれる自己表現を使い、ショッピングやコミュニケーション、イベント参加、街の散策などが可能です。メタバースは現実世界と同じように時間が経過し、誰でもアクセスできるオープンな空間です。

また、仮想空間内では経済活動も行われ、現実世界とデジタル世界を結びつける新たな体験が提供されます。

メタバースについて、詳しくは以下の記事も併せてご覧ください。

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|住友商事とは

住友商事は、住友グループの主要な総合商社であり、幅広いビジネスを世界中に展開しています。

世界65カ国以上に拠点を持ち、75,000人以上の従業員を擁するグローバル企業です。

機械、エレクトロニクス、金属、エネルギー、化学品、食品など、多岐にわたる商品の取引を行い、社会インフラの開発にも深く関与しています。

住友商事は、資源の開発や商品の輸出入を通じて、世界の人々の生活をより豊かにすることを目指しています。

|住友商事がメタバースのコンテンツ制作に参入!

出典:https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20240305

住友商事は、「ROBLOX」を活用し、新たな消費体験を作り出すことを目指してコンテンツ制作に参入しました。概要や参入背景について説明していきます。

概要

住友商事は、注目されている「ROBLOX(ロブロックス)」を活用し、メタバース上でのコンテンツ制作を始めました。

日本のクリエイターや制作会社と協力し、デジタルアイテムの購入を含む独特な消費体験をメタバース内で提供することを目指しています。

さらに、日本企業の製品やブランドを世界に向けて発信するメタバースコンテンツのプロデュースも行っています。

参入の背景

住友商事は、メタバースを通じて新たな消費行動や産業を生み出し、リアルな価値提供に加えてメタバースでも「Enriching lives and the world(人々の生活と世界を豊かにする)」という新たな価値を作り出すことを目指しています。

この取り組みは、社内起業制度「0→1チャレンジ2021」で選ばれた新たなビジネスアイデアから生まれたものです。

メタバースは、ユーザーがアバターを通じてリアルな仮想空間を体験するという特徴を持っており、ROBLOXは特にZ世代を中心に7千万人以上のユーザーを抱える世界最大級のプラットフォームです

。住友商事は、メタバースが新たな消費行動や産業を生み出す可能性を捉え、メタバース上での商品購入や教育サービスなど、新たな体験を提供することを目指しています。

ROBLOX(ロブロックス)とは

ROBLOX(ロブロックス)は、ユーザーが自分自身でゲームを制作し、共有できるオンラインゲーミングプラットフォームです。

基本料金無料で利用することができ、さまざまなジャンルのゲームが存在します。

ユーザーはアバターをカスタマイズし、他のプレイヤーとの交流を楽しみながらゲームをプレイすることができます。

また、ゲーム制作ツールである「ROBLOXスタジオ」を使用して、自分だけのゲームを開発し、公開することも可能です。これにより、プレイヤーは自身の作品から収益を得ることもできます。

ROBLOXは特にZ世代に人気があり、ゲームだけでなく教育やビジネスの領域でも活用されています。

ROBLOXについて、詳細は以下の記事も併せてご覧ください。

Roblox(ロブロックス)とは?何が面白いのかと料金体系や注意点を紹介!
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|住友商事が制作したコンテンツは?

住友商事は、日本のクリエイターと協力して、ROBLOX上で「Omochi Studio」という名で複数のコンテンツを公開しており、以下では代表的な二つのコンテンツについて紹介していきます。

ペタペタサマ

住友商事は、「ROBLOX」上で公開されたホラーゲーム「ペタペタサマ」をリリースしました。

「ペタペタサマ」は、ROBLOXというゲーム内でプレイされるホラーゲームです。

このゲームでは、呪われた屋敷に住み着く大妖怪「ペタペタサマ」が登場します。プレイヤーはこの恐ろしい存在と対峙し、怖い体験をすることになります。

このゲームは2023年10月に登場し、わずか4ヶ月で4,980万回以上のプレイ回数を記録するなど、大きな成功を収めています。

ユーザーは、没入感と高品質なグラフィックによって引き込まれるこのゲームを無料で楽しむことができ、リピーターも獲得しています。

今後は、デジタルアイテムの販売や企業との提携なども検討されています。

あさみみちゃん

「あさみみちゃん」は、日本一のマスコットキャラクターを目指している25歳OLのウサギの女の子です。キャラクタータレント事務所Simple Side Mascotsに所属し、TikTokを含むSNSで国内外から多くのフォロワーを獲得している人気キャラクターです。

住友商事は、このキャラクターをテーマにしたゲームコンテンツ「あさみみレストランへようこそ!」を制作し、2024年3月にROBLOXプラットフォームで正式にリリースする予定です。

このゲームは、日本のIPやブランドを世界に広めることを目的とし、メタバースに特有の消費体験を提供することを目指しています。

|住友商事が目指す今後とは

住友商事は、メタバースを通じて新たな消費行動や産業を生み出す可能性に注目しています。

メタバース上での商品購入や教育サービスなど、新たな体験を提供することにより、リアルな価値提供に加えて、メタバースでも「Enriching lives and the world(人々の生活と世界を豊かにする)」という新たな価値を作り出すことを目指しています。

また、社内起業制度「0→1チャレンジ」を通じて、新規ビジネスアイデアの実現や社員の成長、挑戦する文化の育成にも力を入れています。

|まとめ

本記事では住友商事がメタバースに参入した背景や制作コンテンツ、今後についてご紹介しました。

住友商事は「ROBLOX」を活用し、新たな消費体験の創出を目指してコンテンツ制作を行いました。

これらの取り組みは、住友商事が「Enriching lives and the world」を実現するための一環です。

「ROBLOX」は無料で体験できるので、ぜひ「ペタペタサマ」や「あさみみちゃん」のコンテンツに触れてみてはいかがでしょうか。

今後の住友商事のメタバースでの活動に注目です。