メタバースに興味はあるけれど、ハードル高そうだと感じていませんか?
専用のアプリをインストールしたり、高価なVRゴーグルが必要なのでは?と思われるかもしれません。
でも、実は違います。
ブラウザだけで、気軽に体験できるメタバースがあるんです!
本記事では、アプリ不要、ブラウザで利用できるメタバースプラットフォームを7つ厳選してご紹介します。
しかも無料で利用できます。
加えて、メタバースの基本的な概要からブラウザ版メタバースのメリットもわかりやすく解説します。
ぜひ本記事を参考に、あなたもメタバースデビューを果たしてみませんか?
きっと今までにない刺激的な体験があなたを待っています。
目次
|そもそもメタバースとは
メタバースとは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間のことです。
アバターと呼ばれる自分の分身となるキャラクターを通じて、仮想空間内でさまざまな活動ができます。
他のユーザーとコミュニケーションしたり、仮想世界を冒険したり、イベントに参加したりと、仮想のデジタル空間の中で、まるで現実世界かのように振る舞うことができるのです。
メタバースは、ゲームやエンターテインメントだけでなく、教育やビジネスの分野でも活用され始めています。
例えば、オンライン学習やリモートワークの場として利用されるなど、その可能性は多岐にわたります。
メタバースは、次世代のインターネットとも言われ、近い将来多くの人がメタバースにアクセスし、SNSの代わるプラットフォームになると期待されています。
|メタバースでできること
それでは、メタバースでできることを具体的に見ていきましょう。
ゲーム・エンタメ
メタバースでできることとして、筆頭に挙げられるのは「ゲーム」です。
その中でも、特に人気を博しているのが「フォートナイト」。
フォートナイトは、不特定多数のプレイヤーが仮想空間内の島に降り立ち、生き残りをかけて戦うバトルロイヤルゲームです。
さらに、ゲームだけでなく、コンサートやイベントも開催され、ゲームを超えたエンターテインメントを提供しています。
2020年には、人気ラッパーのトラヴィス・スコットがフォートナイト内でバーチャルコンサートを行い、1200万人以上が参加しました。
これは、メタバースならではの新しいエンターテインメントの形と言えるでしょう。
他の参加者とのコミュニケーション
メタバース内では、他の参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができます。
インターネットを介するので遠く離れた人ともコミュニケーション可能。
メタバースに国境はありません。
さらに、アバターを通じて身振り手振り表情を交えた豊かなコミュニケーションにより、相手と深い関係性が築けるでしょう。
メタバースは、新しい出会いと交流の場として、大きな可能性を秘めています。
バーチャルショッピング
メタバースでは、バーチャル店舗でショッピングも楽しめます。
アバターを操作して、バーチャル空間を歩きながら、気になる商品を手に取って見たり、店員さんに話を聞いたり、現実世界と同じように買い物ができます。
アバターやアバター衣装のようなデジタルアイテムのほか、リアル商品の販売もあります。
そんなバーチャルショッピングを楽しめるイベントで有名なのが、バーチャルマーケットです。
バーチャルマーケットは、80社以上の企業やIPが参加し、来場者数も100万人を超える人気イベント。
自宅に居ながら友達と店舗を巡ったり、お気に入りの商品を見つけたりと、新しいショッピング体験ができるでしょう。
記事の後半で詳しくご紹介します。
バーチャル観光
メタバース内では、現実の観光地を再現したバーチャル空間も楽しめます。
コロナ禍で人の移動が制限された際に注目を集め、今では多くの自治体や団体が観光振興のため活用しています。
大阪府と大阪市が運営する「バーチャル大阪」では、大阪城や道頓堀、海遊館など、大阪の人気スポットをデジタル空間内で体験できます。
観光名所を自由に巡ったり、写真を撮ったりと、まるで大阪旅行をしているような感覚が味わえます。
現実では行きづらい場所も、メタバースなら気軽に訪れられるのが魅力。
新しい観光のカタチが楽しめます。
メタバースオフィス
最近は、メタバースに仮想オフィスを設置し、仕事場として活用する企業も増えています。
人材サービス会社であるエン・ジャパンでは仮想オフィス「oVice」を全社導入。
デジタル空間の共有スペースに社員がアバターで集まり、ボイスチャットやリアクションを交えてコミュニケーションしながら仕事をしています。
これにより、リモートワーク下でも同僚との雑談や上司への相談がしやすい職場環境の提供が可能です。
働き方改革が叫ばれる中、メタバースは新たなワークスタイルを提供し、今後さらに活用する企業が増えるでしょう。
教育・研修
メタバースは、教育や研修の場としても注目されています。
仮想空間では、実際の現場を再現したシミュレーションや、アバターを介したロールプレイングなど、体験的な学習が可能です。
岐阜県にある建設会社「シノダック」は、メタバースを活用した安全講習を導入しました。
言葉の壁がある外国人実習生や、長時間の座学が難しい高齢者の社員でも、アバターを操作して危険現場を疑似体験できます。
身をもって体験することで、座学での講習よりもインプット効率が高くなります。
これは、あらゆる教育・研修でも応用ができ、新しい学びのカタチとして注目が集まっています。
|ブラウザ版メタバースのメリット
ブラウザ版のメタバースは、専用アプリやVRデバイスがなくても気軽に楽しめるのが大きな魅力です。
ここでは、ブラウザベースのメタバース体験がもたらす3つのメリットを詳しく解説していきます。
アプリ不要で手軽に利用できる
ブラウザ版メタバースの大きなメリットは、専用アプリをインストールする必要がないことです。
URLにアクセスするだけで、すぐにメタバース体験を始められます。
アプリをインストールすることは、デバイスの容量を圧迫したり、アプリの種類が増える事で乱雑になったり、抵抗感を覚える人も多いでしょう。
しかしブラウザからアクセスできるメタバースなら、そうした心配は無用。
インターネット環境さえあれば、いつでもすぐにメタバースを体験できます。
VRゴーグルなどのデバイス不要
ブラウザ版メタバースのもう一つの利点は、VRゴーグルなどの専用デバイスが不要な点です。
VRゴーグルは没入感のあるリアルな体験ができる一方で、価格が高く、装着の手間もあるため、手軽さという意味ではデメリットです。
その点、ブラウザ版なら、パソコンやスマートフォンがあれば、手軽にVR体験ができます。
特別な機器を揃える必要がないのは、大きなアドバンテージと言えます。
幅広いユーザー層
ブラウザ版メタバースは、その手軽さから幅広い年齢層や職業のユーザーが参加しています。
そのため、多様な人々と交流ができるのが大きな魅力です。
普段は出会えないような人との新たな発見や刺激的な出会いが、メタバース内で待っているかもしれません。
また、多くのユーザーが集まるプラットフォームだからこそ、運営側も力を入れてコンテンツを充実させています。
その結果、開催されるイベントもより魅力的で参加者を惹きつけるものに進化していくでしょう。
|無料で体験できるブラウザ版メタバース7選
アプリやデバイスを必要とせず、無料で気軽に楽しめるブラウザ版メタバースをご紹介します。
それぞれ特色のある7つのプラットフォームを集めました。
ぜひ、お気に入りのメタバースを見つけて、バーチャル体験を存分に味わってください。
XR World
出典:https://official.xrw.docomo.ne.jp/
XR Worldは、NTTコノキューが提供する、手軽に楽しめるブラウザ版メタバースです。
2022年3月にリリースされ、パソコンやスマートフォンのWebブラウザから、アプリ不要で利用が可能。
アカウント登録なしのゲストプレイですぐに体験できます。
アバターを通じて他ユーザーとコミュニケーションをとりながら、音楽やアニメ、スポーツ、教育など、多様なジャンルのコンテンツが楽しめるのが特徴。
一部有料コンテンツもありますが、基本プレイは無料です。
XR Worldは、アバターのカスタマイズ機能の拡充や、他メタバースとの連携など、今後のアップデートにも期待が高まる注目のプラットフォームです。
以下の記事でさらに詳しく解説しています。
バーチャル秋葉原
出典:https://www.virtual-akihabara.com/
バーチャル秋葉原は、大日本印刷と秋葉原観光協議会が開発したメタバース空間です。
2022年4月にサービスを開始し、VRゴーグルでの高精細な体験に加え、ブラウザ版でも本格的なメタバース体験を提供しています。
アプリ不要、アカウント登録不要で、ブラウザからすぐに利用できるのがバーチャル秋葉原の魅力です。
実在する秋葉原の街並みを精巧に再現した空間で、アバターを操作して自由に探索したり、バーチャル展示を観覧したり、関連グッズを購入したりと、多彩なアクティビティが楽しめます。
もちろん、VRゴーグルを使ってさらに没入感のあるVR体験も可能です。
手軽さと本格性を兼ね備えたブラウザ版メタバースとして、バーチャル秋葉原は多くのユーザーを惹きつけています。
バーチャルOKINAWA
出典:https://virtualokinawa.jp/
バーチャルOKINAWAは、株式会社あしびかんぱにーが開発した、沖縄の美しい自然や文化を体験できるメタバースです。
国際通り商店街やビーチ、首里城など、沖縄の代表的な観光地が精巧に再現されています。
このメタバース内では、街並みや景色を鑑賞するだけでなく、魚のエサやり体験やコンサート、三線ライブ体験など、多彩なアクティビティがあるのが特徴。
バーチャル空間ならではの沖縄の楽しみ方を提供しています。
バーチャルOKINAWAは、VRChat版とブラウザ版の2つの方法でアクセスできます。
VRChat版では没入感のある体験ができる一方、ブラウザ版は手軽に利用可能です。
2021年4月のリリースから3年が経過した現在も、バーチャルフェスやバーチャル飲み会など、様々なイベントが企画され盛り上がりをみせています。
沖縄の魅力を広く伝える、注目のメタバースサービスです。
V-expo
出典:https://v-expo.jp/
V-expoは、どちらかと言うと、ビジネス向けのオンラインイベントに特化したメタバースプラットフォームです。
オンライン展示会やウェビナーなど、様々な企業イベントに適したバーチャル会場をレンタルできるのが特徴。
主催者は目的に応じて会場や機能をカスタマイズでき、参加者はWebブラウザから簡単にアクセスできます。
アバターを通じて会場内を自由に動き回れるため、リアルイベントのような臨場感あるオンラインセミナーが開催できます。
V-expoは、時間と場所の制約を超えたビジネスイベントの開催を支援する注目のプラットフォームです。
DOOR
出典:https://www.nttqonoq.com/service/door/
DOORは、NTTドコモグループのNTTコノキューが提供する、ブラウザで利用できるメタバースプラットフォームです。
PCやスマートフォンのWebブラウザから簡単にアクセスでき、VRゴーグルを使えば没入感のある体験も可能。
豊富な空間テンプレートや3Dアイテムを活用し、誰でも自由にメタバース空間を制作できるのが特徴です。
基本機能は無料で利用可能で、コストをかけずにメタバース制作・運用ができます。
大規模イベントやエンタメ、教育、自治体など、様々な分野での活用実績があり、2023年12月時点で累計アクセス数は1060万超、オリジナル空間制作数は20万超に達しています。
NTT基準のセキュリティ管理体制も備えた、信頼性の高いメタバースプラットフォームです。
cluster
出典:https://cluster.mu/
クラスター株式会社が運営するメタバースプラットフォーム「cluster」は、2022年7月に100万ダウンロードを達成した日本最大級のバーチャルSNSです。
スマートフォンアプリで手軽に利用できることから、スマホユーザーに幅広く支持されています。
アニメやゲームとのコラボイベントを多数開催し、企業にとっても新たなマーケティングやプロモーションの場として注目を集めています。
そんなclusterが、2024年1月25日にブラウザ版の提供を開始しました。
まずは法人向けの利用を想定したものですが、ユーザーはアプリのダウンロードなしでバーチャル空間にアクセス可能になりました。
clusterは、メタバース活用の可能性を広げる新たな一歩を踏み出しています。
clusterについては以下の記事で詳しく解説しています。
バーチャルマーケット
出典:https://event.vket.com/2023Winter/
「バーチャルマーケット」は、株式会社HIKKYが主催する、世界最大のメタバース上のマーケットイベントです。
アバターや衣装、アクセサリーなどの3Dモデルに加え、リアル商品まで幅広いアイテムを売買できるのが特徴。
出展サークル数や来場者数、出展企業数などで世界記録を持ち、ギネス認定も受けています。
2023年12月に開催された『バーチャルマーケット2023 Winter』では、過去最多の85社以上の企業が出展し、一般サークルも700以上が参加。
述べ120万人以上の来場者数を記録し、今もなお人気を博しています。
バーチャルマーケットは多言語対応で、ブラウザからの入場が可能で、世界中どこからでもイベントに参加できます。
|ブラウザ版メタバースを快適に体験するための推奨環境
ブラウザ版メタバースを体験するのには、ゲーミングPCのようなハイスペックは必要ありません。
プラットフォームによって推奨環境は多少の差異はあるものの、概ね次のようなスペックが必要とされます。
一つの目安にしてください。
PC
項目 | Windows | macOS |
OS | Windows 10/11 | macOS (最新バージョン) |
CPU | Intel Core i5シリーズ以上AMD Ryzen 5シリーズ以上 | MacBook (2020年モデル以降) 推奨 |
メモリ | 8GB以上 | 8GB以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 16シリーズ以上NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ以上AMD Radeon RX 6000シリーズ以上 | ー |
スマートフォン
項目 | iOS | Android |
OS | iOS 15.0以降 | Android 10以降 |
デバイス | iPhone X以降 | Google Pixel 3相当以上 |
メモリ | 4GB以上 | 4GB以上 |
詳細な推奨環境は各プラットフォームでご確認ください。
また、快適な体験には通信環境も重要な要素です。
できればモバイル回線での利用は避けて、高速通信ができるWi-Fi環境で利用しましょう。
|まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、ブラウザで手軽に楽しめるメタバースの魅力に迫りました。
XR Worldやバーチャルマーケットなど、無料で楽しめるおすすめのメタバースを7つを厳選してご紹介。
それぞれのプラットフォームの特徴や魅力を掘り下げました。
気になるプラットフォームはありましたか?
メタバースは、私たちに新しい出会いや魅力的な体験やコンテンツなど、無限の可能性を秘めています。
本記事を通じて、その魅力の一端を感じていただけたなら幸いです。
ぜひ自分に合ったブラウザ版メタバースを見つけて、仮想空間を探検してみてください!
きっと新たな発見と驚きに満ちた体験が待っているはずです。
最後までご覧いただきありがとうございました。