VRChatとは、世界中の人々がアバターとなり仮想空間内で交流できるソーシャルVRプラットフォームです。
昨今注目が集まっていますが、その理由は自由度の高いコミュニケーションやビジネスでの活用例にあります。
本記事では、VRChatの概要から注目を集めている理由、具体的な始め方、必要な機器、さらには企業の具体的な活用事例までを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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|VRChatとは?

VRChatとは、自分で作成したアバターを操作して、世界中のユーザーと交流できるソーシャルVRプラットフォームです。
自由な世界観の中で、音声やジェスチャーを通じてリアルなコミュニケーションが可能であり、自作のワールドを共有することもできます。
また、さまざまなデバイスに対応しており、VRヘッドセットを装着すれば、現実さながらの没入感で世界中のユーザーとコミュニケーションが楽しめますし、パソコン単体でも利用可能な点も敷居を下げ、多くのユーザーが気軽に遊べるプラットフォームとして、利用されています。
VRChat内では、バーチャル美術館やライブ会場、教室といったワールド(仮想空間)で、趣味の共有やビジネスイベントが開催されており、Vtuber文化やアニメファンによるコミュニティ形成にも活用されています。

|VRChatが注目されている理由
VRChatが注目されている最大の理由は、「現実に限りなく近い社会的体験」が得られる点にあります。
アバターを使った自己表現の自由さと多彩な交流で、ユーザーは第二の居場所としてVRChatを利用しています。
また、パンデミックをきっかけにリモートでの交流が増加し、物理的な制約を超えてつながる手段としてVRChatが一気に広まりました。
そこから昨今では、ビジネス領域でも注目が集まっています。
会議、セミナー、展示会といったイベントをバーチャル空間で開催する企業が増加し、コスト削減や参加者の拡大といった実利も得られるため、多くの企業が導入を進めています。
このように、VRChatは個人の娯楽にとどまらず、ビジネスや教育、芸術など多様な分野で実用的な価値を提供しているため、ソーシャルネットワークの新しい形として注目を集めています。
|VRChatで、できること
VRChatでは、ユーザー同士のコミュニケーションからワールド散策などさまざまな遊び方ができます。
ここではVRChatでできることを大きく5つご紹介します。
世界中のユーザーとのコミュニケーションと交流
VRChatでは、アバターを通じて世界中のユーザーとリアルタイムでコミュニケーションが可能です。
テキストチャットやボイスチャットを利用して、他のユーザーと会話を楽しむことができます。
また、ジェスチャーや表情の変化を通じて、より豊かなコミュニケーションを実現します。
これにより、物理的な距離を超えて、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流することができます。
ワールドの探索と体験
VRChat内には、ユーザーが作成したさまざまなテーマやデザインのワールドが存在します。
これらのワールドを自由に探索し、仮想の観光地やゲーム、イベントスペースなど、多岐にわたる体験を楽しむことができます。
新しいワールドを訪れることで、常に新鮮な驚きや発見があり、飽きることなく楽しめます。
アバターのカスタマイズ
VRChatでは、アバターのカスタマイズが非常に自由度が高く、ユーザーは自分のアバターを独自に作成することができます。
また、外部ツールで作成したアバターをVRChatにアップロードして使うこともできます。
イベントの参加と開催
VRChatでは、ユーザーがバーチャルイベントに参加したり、自分でイベントを開催することができます。
どんなイベントが開催されているかは、SNSやVRChatイベントカレンダーで情報を入手しましょう!
ゲームやアクティビティの参加
VRChatには、脱出ゲームやホラー系の体験型ゲームなど、多様なジャンルのゲームが存在します。
また、これらのゲームは、他のユーザーと協力してクリアすることもできます!
|VRChatを楽しむために必要な機器
VRChatで遊ぶためにはいくつか必要なものがあります。
ここでは、VRChatに必要なデバイスや機器を紹介するので、始める前にしっかりと確認しておきましょう。
①高性能PCとスマホ
VRChatは基本的にPCを通して遊ぶプラットフォームですが、2023年8月にスマホ版も登場しました。
ただし、現在ではまだベータ版であるため正式リリースはされていません。また、iOS版についてはリリースの予定が無いです。
PC版については以下のスペックを満たしたPCであれば問題ありません。
<VRChatを遊ぶために必要なPCのスペック>
- OS: Windows 10またはWindows 11
- プロセッサー: Intel i5-4590 または AMD FX 8350 またはそれ以上
- メモリ: 最低4GBのRAM
- グラフィックカード: NVIDIA GeForce GTX 970 または AMD Radeon R9 290 またはそれ以上
- API:DirectXのバージョン11以上
- ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続(25メガビット/秒以上推奨)
- ストレージ: 約21.5GB(アプリケーション用に1.5GB、残りはコンテンツキャッシュ用)
上記のスペックを満たしていれば基本的にVRChatは遊べますが、後述するVRゴーグル(ヘッドセット)に繋いで利用する場合はそちらにも対応していなければなりません。
とはいえ、基本的に相当古い端末などでなければ対応しているので安心してください。
それでも気になる方は問合せフォームに質問して確認することをおすすめします。
ただし、問合せフォームは日本語入力には対応していますが返答は英語のみです。
スマホ版VRChatでは全機能をフル活用できない点には注意!
先述したように、VRChatはスマホ版も一応リリースしていますが、現状では有料サブスクリプション「VRChat Plus」に加入しているユーザーのみです。
また、想像以上にサクサク動きはしますが、やはりどうしても遅延(レイテンシー)が気になるという声も多く見かけます。
VRゴーグル(ヘッドセット)にも対応しているとされていますが、もちろん対応しているのは「スマホ装着型VRゴーグル」のみです。
スマホ型では完全な没入体験を楽しむには少々無理があるので、やはり存分に楽しみたいのならPC版をおすすめします。
②VRゴーグル(ヘッドセット)
VRChatで没入感のあるVR体験を楽しむのならVRゴーグル(ヘッドセット)は必須です。
VRゴーグルが無くともコンテンツを楽しむこと自体は可能ですが、没入感を堪能したいのならやはりどうしてもVRゴーグルが欲しくなります。
おすすめのVRゴーグルは以下の通りです。
製品名 | 価格(税込) |
Meta Quest 2 | 39,600円〜 |
Meta Quest 3 | 74,800円〜 |
PSVR2(PlayStation VR) | 74,980円〜 |
PICO4 | 49,000円〜 |
VIVE Pro 2 | 103,400円 |
VALVE INDEX VRキット | 165,980円 |
(※値段は2024年4月時点のものです)
上記のVRゴーグル以外にもVRChatに対応しているものは多数ありますが、一般ユーザーにおすすめな価格帯なものは上記の通りです。
また、中古製品であれば上記価格よりも安く購入することは可能ですが、VRゴーグルは値下がりがあまり期待できません。
安くても公式価格よりも1万円かそれ以下が一般的な相場です。
それぞれのVRゴーグルの詳細については以下の記事で詳しくまとめています。

③音声会話するためのイヤホンやマイク
VRChatなどのVRプラットフォームを存分に楽しむためには、できれば音声通話するためのイヤホンやマイクにこだわりたいです。
まず、イヤホンは周囲の音を遮断し、VR環境内での音声をクリアに聞くことができるようにします。
このクリアな音質は、他のプレイヤーとの会話をより自然で理解しやすくし、ゲーム内での没入感を向上させます。
また、VRChatでは空間音響が重要な要素となっており、立体音響を体験することで他のプレイヤーがどの方向から話しているのかを感じ取ることができ、リアルな対話体験が可能です。
次に、マイクは自分の声をクリアに他のユーザーに伝えるために重要です。
VRChatのようなプラットフォームでは、ボイスチャットがメインのコミュニケーション手段であるため、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを使用することで、周囲の雑音を抑え、自分の声だけを明確に伝えることができます。
これにより、より効果的で誤解のないコミュニケーションが可能になります。
以上のように、イヤホンとマイクはVRChatを始めとするソーシャルVRプラットフォームでの体験を向上させるために非常に重要です。
Steamを通して使う場合はSteamアカウントも必要!
VRChatは多くのユーザーがSteamを通して使用しています。
VRChat自体もSteamから無料でダウンロードできるため、Steamアカウントを持っていることで、手軽にVRChatにアクセスし、最新のアップデートをすぐに受け取ることができます。
また、Steamアカウントを使うことでフレンドリストやグループ機能など、Steamが提供するさまざまなソーシャル機能をVRChatで活用できます。
これにより、友人とのコミュニケーションがさらにしやすくなり、ゲーム内で簡単に招待することが可能です。
|VRChatのはじめ方
VRChatの始め方は4STEPで簡単に始められます。
<VRChatの始め方の手順>
- VRChatアプリをダウンロード
- VRChatを起動してログイン
- 自分の好きなアバターを作成
- 「ワールド」を検索して入ってみる
以下で詳しくみていきましょう。
STEP1.VRChatアプリをダウンロード
まず、VRChatアプリを自身のPCにダウンロードしましょう。
VRChatの公式サイトにログインすると以下の画面に移動します。

上記画像の赤枠で囲んである部分をクリックすればダウンロードページに自動的に移動するはずです。
- PC版のダウンロードの場合は「STEAM」をクリックしてください。
- VRゴーグル(ヘッドセット)をお持ちの方は「STEAM VR」をクリック。
- Meta Questをお持ちの方は「Meta Quest」、Meta rift(旧Oculus Rift)をお持ちの方は「Meta rift」をクリック。
- スマホ版の方は「Google Play」をクリックしてください。
なお、VRChatは基本的にWindowsのみに対応しています。
Macの場合は仮想デスクトップを使用すれば可能ですが、少々手間がかかるのであまりおすすめできません。
STEP2.VRChatを起動してログイン
アプリをダウンロードした後、VRChatを起動します。初めての起動時にはVRChatアカウントでログインする必要があります。
アカウントがない場合は、新規登録を行いましょう。
Steamアカウントを利用している場合は、Steamを通じて自動的にログインすることも可能です。
正常にログインが完了すると以下のような画面になるはずです。

ログイン後、初期設定を行ってVRデバイスの調整や基本的な操作方法を学びましょう。
STEP3.自分の好きなアバターを作成
VRChatの魅力の一つは、自分だけのアバターを作成できることです。
ログイン後、デフォルトのアバターから選択するか、アバターメニューで新しいアバターを作成またはインポートします。
アバターは「VRoid Studio」といった3Dモデリングツールなどで自作することも、市場で購入または無料でダウンロードすることも可能です。
なお、アバターの制作にこだわりすぎると、アバター自体のデータ容量がかなり大きくなってしまい、場合によっては他のユーザーから嫌煙されることもあります。
一応軽量化などの方法はいくつかありますが、初心者には少し難しいかもしれません。
VRChatでは全体の1割〜2割程度がデフォルトまたは購入アバターで、7割程度がデフォルトまたは購入アバターを改変したものです。
自作できなくても全く問題ありませんので、安心してアバターを選びましょう。
STEP4.「ワールド」を検索して入ってみる
VRChat内には「ワールド」と呼ばれるさまざまなバーチャル空間が存在します。
これらのワールドはユーザーによって作成されるもので、それぞれ異なるテーマやアクティビティがあります。
ワールドを検索するには、メインメニューのワールドタブから検索を行いましょう。
興味のあるワールドを見つけたら、そのワールドを選択してクリックし、その空間に入ります。
ワールド内では他のプレイヤーと交流したり、ゲームを楽しんだり、イベントに参加することができるので、勇気を出してコミュニケーションしてみましょう!
|VRChat利用時の注意点
VRChatを快適かつ安全に利用するためには、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。
仮想空間といえど、他者とのリアルな交流が発生するため、実社会と同様のマナーやリテラシーが求められます。
まず重要なのが「プライバシー管理」です。アバターやニックネームを通じて匿名性が確保される一方で、思わぬ情報漏えいやトラブルの原因になることもあります。
個人情報を明かしすぎない、知らない相手との通話やフレンド登録には慎重になるといった対策が不可欠です。
また、「コミュニティガイドラインの理解」も欠かせません。
VRChatには利用規約やガイドラインがあり、他者を不快にさせる行為やハラスメントは厳しく制限されています。
違反行為はアカウント停止の対象にもなるため、特に新規ユーザーは事前にルールを確認することが推奨されます。
さらに、VR酔い(3D酔い)にも注意が必要です。長時間の使用や激しい視点移動は体調不良の原因となることがあるため、適度な休憩を挟みながら利用しましょう。
|まとめ
VRChatは、個人の趣味からビジネス、教育、芸術まで幅広い領域で活用されるソーシャルVRプラットフォームです。
アバターによる自由な表現、多様なワールドでの体験、リアルタイムのコミュニケーションなど、既存のSNSとは異なる没入型の交流ができます。
コロナ禍以降ますます注目を集めており、企業のプロモーション活動や教育機関での活用事例も年々増加しています。
無料ではじめられるので、ぜひ一度遊んでみてください!
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