VRChatは、ユーザーがアバターを通じてバーチャル空間で交流できるソーシャルVRプラットフォームです。
自由自在にカスタマイズ可能なアバターや、ユーザーが作成した多彩なワールドを通じて、様々な人と交流することができます。
本記事では、VRChatの基本情報から必要な機器、さらに始め方や遊び方、おすすめのワールドまで詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。
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資料をダウンロードする|VRChatとは?

VRChatとは、2014年にリリース(Steam版)された無料で遊べる「ソーシャルVRアプリ」です。
VRChatでは、世界中から集まったユーザーとアバターを通して会話やゲームを楽しむことができます。
VRChat内には、約9万種類以上の「ワールド」と呼ばれる専用のメタバース空間があり、基本的にユーザーは各ワールドに入って遊ぶことになります。
また、ワールドは自作することもできるので、クリエイターの入口としても人気のアプリです。
最近では、多くのプラットフォームがVRChatに対応してきており、「バーチャルマーケット(Vket)」をはじめとする多くのサービスと連携できるようになってきています。
公式の発表によると、2024年1月1日に初めて同時接続数が10万人を突破するなど、約5年でユーザー数も7倍以上に増えているようです。
VR技術は今最もアツいといっても過言ではないので、今後も着実にVRChatのユーザー数は増えていくことになるでしょう。

|VRChatの特徴
ここでは、VRChatの特徴を大きく3つにわけてご紹介します。
世界中のユーザーとのコミュニケーションと交流
VRChatでは、アバターを通じて世界中のユーザーとリアルタイムでコミュニケーションが可能です。
テキストチャットやボイスチャットを利用して、他のユーザーと会話を楽しむことができます。
また、ジェスチャーや表情の変化を通じて、より豊かなコミュニケーションを実現します。
これにより、物理的な距離を超えて、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流することができます。
ユーザーが作成した多彩なワールドの探索
VRChat内には、ユーザーが作成したさまざまなテーマやデザインのワールドが存在します。
これらのワールドを自由に探索し、仮想の観光地やゲーム、イベントスペースなど、多岐にわたる体験を楽しむことができます。
新しいワールドを訪れることで、常に新鮮な驚きや発見があり、飽きることなく楽しめます。
オリジナルのアバターやワールドの作成と共有
VRChatでは、Unityを使用して自分だけのアバターやワールドを作成することができます。
これにより、クリエイティビティを発揮して独自のコンテンツを作り上げ、他のユーザーと共有することが可能です。
自分の想像力を形にし、コミュニティ内でフィードバックを受け取ることで、さらなる創作意欲を高めることができます。
|VRChatを楽しむために必要な機器
VRChatで遊ぶためにはいくつか必要なものがあります。
ここでは、VRChatに必要なデバイスや機器を紹介するので、始める前にしっかりと確認しておきましょう。
①高性能PCとスマホ
VRChatは基本的にPCを通して遊ぶプラットフォームですが、2023年8月にスマホ版も登場しました。
ただし、現在ではまだベータ版であるため正式リリースはされていません。また、iOS版についてはリリースの予定が無いです。
PC版については以下のスペックを満たしたPCであれば問題ありません。
<VRChatを遊ぶために必要なPCのスペック>
- OS: Windows 10またはWindows 11
- プロセッサー: Intel i5-4590 または AMD FX 8350 またはそれ以上
- メモリ: 最低4GBのRAM
- グラフィックカード: NVIDIA GeForce GTX 970 または AMD Radeon R9 290 またはそれ以上
- API:DirectXのバージョン11以上
- ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続(25メガビット/秒以上推奨)
- ストレージ: 約21.5GB(アプリケーション用に1.5GB、残りはコンテンツキャッシュ用)
上記のスペックを満たしていれば基本的にVRChatは遊べますが、後述するVRゴーグル(ヘッドセット)に繋いで利用する場合はそちらにも対応していなければなりません。
とはいえ、基本的に相当古い端末などでなければ対応しているので安心してください。
それでも気になる方は問合せフォームに質問して確認することをおすすめします。ただし、問合せフォームは日本語入力には対応していますが返答は英語のみです。
スマホ版VRChatでは全機能をフル活用できない点には注意!
先述したように、VRChatはスマホ版も一応リリースしていますが、現状では有料サブスクリプション「VRChat Plus」に加入しているユーザーのみです。
また、想像以上にサクサク動きはしますが、やはりどうしても遅延(レイテンシー)が気になるという声も多く見かけます。
VRゴーグル(ヘッドセット)にも対応しているとされていますが、もちろん対応しているのは「スマホ装着型VRゴーグル」のみです。
スマホ型では完全な没入体験を楽しむには少々無理があるので、やはり存分に楽しみたいのならPC版をおすすめします。
②VRゴーグル(ヘッドセット)
VRChatで没入感のあるVR体験を楽しむのならVRゴーグル(ヘッドセット)は必須です。
VRゴーグルが無くともコンテンツを楽しむこと自体は可能ですが、没入感を堪能したいのならやはりどうしてもVRゴーグルが欲しくなります。
おすすめのVRゴーグルは以下の通りです。
製品名 | 価格(税込) |
Meta Quest 2 | 39,600円〜 |
Meta Quest 3 | 74,800円〜 |
PSVR2(PlayStation VR) | 74,980円〜 |
PICO4 | 49,000円〜 |
VIVE Pro 2 | 103,400円 |
VALVE INDEX VRキット | 165,980円 |
(※値段は2024年4月時点のものです)
上記のVRゴーグル以外にもVRChatに対応しているものは多数ありますが、一般ユーザーにおすすめな価格帯なものは上記の通りです。
また、中古製品であれば上記価格よりも安く購入することは可能ですが、VRゴーグルは値下がりがあまり期待できません。
安くても公式価格よりも1万円かそれ以下が一般的な相場です。
それぞれのVRゴーグルの詳細については以下の記事で詳しくまとめています。

③音声会話するためのイヤホンやマイク
VRChatなどのVRプラットフォームを存分に楽しむためには、できれば音声通話するためのイヤホンやマイクにこだわりたいです。
まず、イヤホンは周囲の音を遮断し、VR環境内での音声をクリアに聞くことができるようにします。
このクリアな音質は、他のプレイヤーとの会話をより自然で理解しやすくし、ゲーム内での没入感を向上させます。
また、VRChatでは空間音響が重要な要素となっており、立体音響を体験することで他のプレイヤーがどの方向から話しているのかを感じ取ることができ、リアルな対話体験が可能です。
次に、マイクは自分の声をクリアに他のユーザーに伝えるために重要です。
VRChatのようなプラットフォームでは、ボイスチャットがメインのコミュニケーション手段であるため、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを使用することで、周囲の雑音を抑え、自分の声だけを明確に伝えることができます。
これにより、より効果的で誤解のないコミュニケーションが可能になります。
以上のように、イヤホンとマイクはVRChatを始めとするソーシャルVRプラットフォームでの体験を向上させるために非常に重要です。
Steamを通して使う場合はSteamアカウントも必要!
VRChatは多くのユーザーがSteamを通して使用しています。
VRChat自体もSteamから無料でダウンロードできるため、Steamアカウントを持っていることで、手軽にVRChatにアクセスし、最新のアップデートをすぐに受け取ることができます。
また、Steamアカウントを使うことでフレンドリストやグループ機能など、Steamが提供するさまざまなソーシャル機能をVRChatで活用できます。
これにより、友人とのコミュニケーションがさらにしやすくなり、ゲーム内で簡単に招待することが可能です。
|VRChatのはじめ方
VRChatの始め方は4STEPで簡単に始められます。
<VRChatの始め方の手順>
- VRChatアプリをダウンロード
- VRChatを起動してログイン
- 自分の好きなアバターを作成
- 「ワールド」を検索して入ってみる
以下で詳しくみていきましょう。
STEP1.VRChatアプリをダウンロード
まず、VRChatアプリを自身のPCにダウンロードしましょう。
VRChatの公式サイトにログインすると以下の画面に移動します。

上記画像の赤枠で囲んである部分をクリックすればダウンロードページに自動的に移動するはずです。
- PC版のダウンロードの場合は「STEAM」をクリックしてください。
- VRゴーグル(ヘッドセット)をお持ちの方は「STEAM VR」をクリック。
- Meta Questをお持ちの方は「Meta Quest」、Meta rift(旧Oculus Rift)をお持ちの方は「Meta rift」をクリック。
- スマホ版の方は「Google Play」をクリックしてください。
なお、VRChatは基本的にWindowsのみに対応しています。
Macの場合は仮想デスクトップを使用すれば可能ですが、少々手間がかかるのであまりおすすめできません。
STEP2.VRChatを起動してログイン
アプリをダウンロードした後、VRChatを起動します。初めての起動時にはVRChatアカウントでログインする必要があります。
アカウントがない場合は、新規登録を行いましょう。
Steamアカウントを利用している場合は、Steamを通じて自動的にログインすることも可能です。
正常にログインが完了すると以下のような画面になるはずです。

ログイン後、初期設定を行ってVRデバイスの調整や基本的な操作方法を学びましょう。
STEP3.自分の好きなアバターを作成
VRChatの魅力の一つは、自分だけのアバターを作成できることです。
ログイン後、デフォルトのアバターから選択するか、アバターメニューで新しいアバターを作成またはインポートします。
アバターは「VRoid Studio」といった3Dモデリングツールなどで自作することも、市場で購入または無料でダウンロードすることも可能です。
なお、アバターの制作にこだわりすぎると、アバター自体のデータ容量がかなり大きくなってしまい、場合によっては他のユーザーから嫌煙されることもあります。
一応軽量化などの方法はいくつかありますが、初心者には少し難しいかもしれません。
VRChatでは全体の1割〜2割程度がデフォルトまたは購入アバターで、7割程度がデフォルトまたは購入アバターを改変したものです。
自作できなくても全く問題ありませんので、安心してアバターを選びましょう。
STEP4.「ワールド」を検索して入ってみる
VRChat内には「ワールド」と呼ばれるさまざまなバーチャル空間が存在します。
これらのワールドはユーザーによって作成されるもので、それぞれ異なるテーマやアクティビティがあります。
ワールドを検索するには、メインメニューのワールドタブから検索を行いましょう。
興味のあるワールドを見つけたら、そのワールドを選択してクリックし、その空間に入ります。
ワールド内では他のプレイヤーと交流したり、ゲームを楽しんだり、イベントに参加することができるので、勇気を出してコミュニケーションしてみましょう!
|VRChatで初心者にオススメのワールドを紹介
VRChatには約9万種類以上のワールドが存在します。
そのため、はじめてVRChatで遊ぶ方はどのワールドで遊べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
ここからは、初心者にオススメのワールドを3つ厳選してご紹介します。

[JP]Tutorial world

出典:https://vrchat.com/home/world/wrld_bf51e60f-f372-48b1-a757-88ba8331d926
VRChat初心者の方にまず訪問してほしいのが、(先述の通り)日本語でチュートリアルをわかりやすく教えてくれる「[JP]Tutorial world」です!
[JP]Tutorial world内は、VRChatの操作方法がすべて日本語で展示されています。
実際にワールドでアバターを動かしながら操作を一通り学んでみましょう。
また、日本人や日本が大好きな海外の方が多く訪れているので、運がよければガイドしてもらえることもあります!
JP hub日本人向け集会場

出典:https://vrchat.com/home/world/wrld_2eadff86-8d29-4697-a427-07010b491e0d
「JP hub」は、日本語でのコミュニケーションを目的として作られたワールドです。
ワールドに入ると、日本語クイズが展示されており、クイズに2回正解するとメイン会場へ行くことができます。
比較的新しいワールドのため、人の出入りが多くコミュニケーションが取りやすいです。
ポピー横丁

出典:https://vrchat.com/home/world/wrld_30716c54-3565-42f7-b7c5-d398ef4faac5
「ポピー横丁」は、新宿ゴールデン街をモチーフにしたワールドです。
現実世界をモチーフにした親しみある飲み屋横丁なので、初心者の方も自然とコミュニケーションが取れるかもしれません。
横丁内にあるそれぞれのお店に入ることができ、店内でお酒などのドリンクを飲みながら雑談したり、路地裏でヒソヒソ話ができるなど、現実世界とほとんど変わりないクオリティで夜の飲み屋街を堪能してみましょう!
|まとめ
本記事では、VRChatとは一体どんなアプリなのか、概要やできること、始め方やおすすめワールドまでを解説しました。
VRChatは、日本のみならず世界で人気のソーシャルVRプラットフォームです。
現在では主にゲームやエンターテインメントの分野で利用されることがほとんどですが、VR技術の活用の幅は徐々に増えつつあります。
日本は「アニメ・マンガ文化」に代表されるように、世界の中でも有数のコンテンツ大国です。
そのため、日本はVRChatのようなメタバースと非常に親和性が高いともいわれています。
現在でも既に「cluster(クラスター)」や「バーチャルマーケット」といったメタバースプラットフォームが世界的な人気を博していますが、今後はさらに開発競争が進んでいくことになるでしょう。
私たちの普段の生活に、VRやメタバースといった技術が当たり前のように浸透する日も近いのかもしれません。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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