昨今、様々なメタバースプラットフォームが生み出されていることはご存知でしょうか?

それぞれのプラットフォームはユーザー向けであったり、企業向けであったりなど、ターゲットや特徴が全く異なります。

メタバースを活用したい!と考える企業が増える一方で、プラットフォーム選びからつまずくことが多く、難しいのが現状です。。。

そんな中、KDDIを主体とするオープンメタバースネットワークが、その状況を打開する可能性があると注目を集めています。

そんなオープンメタバースネットワークについて解説していきます! 

|メタバースとは

そもそもメタバースとは「宇宙」を意味する「universe」と、「超越」という意味の「meta」が合わさった造語です。

日本語では仮想空間と訳され、現実世界を飛び越えたネットワーク上の空間のことをさします。

活用方法は様々で、ワールド内で現実世界と同じように生活をしているユーザーもいれば、現実では行えないようなイベントの実施などで使用されたりしています。

また不登校生徒のための学校や展示会など、企業や団体から商業目的での活用もされています。

そんなメタバースですが、認知度は高まっているものの、どういったものかを理解してる人は少ないのが現状です。

ぜひ↓の記事からメタバースについての理解を深めてみてください!

【わかりやすく解説】メタバースとは?注目される理由やビジネス活用例を紹介
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メタバースなんて意味ないって本当?普及しない理由と将来の可能性
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|オープンメタバースネットワークとは

オープンメタバースネットワークとは、メタバースに関するコンサルティング、イベント企画、コンテンツ制作を提供しているアライアンスです。

メタバースのスムーズな導入、事業課題の解決のサポートを目的としています。

オープンメタバースネットワークは、KDDI株式会社を主体とし、株式会社STYLY、monoAI technology株式会社、REALITY XR cloud株式会社の4社が連携しています。

これら4社のプラットフォームを単体利用や、マルチプラットフォームとして複数利用などといった形で提案しています。

オープンメタバースネットワークは下記のニーズに答えるために発足しました。

・プラットフォームごとの特徴がわからない。

・複数のプラットフォームを同時利用したい。

・すでに持っているコンテンツを流用して運用したい。

最近では、顧客接点として運営していくオウンドメディアとしてのニーズが増えてきたことも関係しています。

これらのニーズにこたえ、メタバース業界のさらなる発展をめざしています。

|オープンメタバースネットワークの実施内容

オープンメタバースネットワークの流れとして、まずKDDIが総合窓口・事務局となり、企業・団体からの依頼を受けます。

依頼内容から適切なプラットフォームを選定し、提案していきます。

具体的には、大きく分けて3つの業務を担っています。

まず、コンサルティング/企画です。

各企業のニーズに対し、4社の提供するプラットフォームの中から最適なプラットフォームを提案します。

また、複数のプラットフォームでの同時展開にも対応しています。

次に空間構築です。

既存のメタバース空間の活用や、企業オリジナル空間などの空間構築をはじめ、オリジナルのアバターやグッズなど、3D モデルの制作を行います。

最後が、空間運用・イベント企画です。

出場者提案や番組制作などのイベントの企画をはじめ、複数のプラットフォームを行き来する連携イベントの実施が行えます。

また、アバターの動態データや利用者の属性などのユーザーの情報分析を行うことが可能です。

|各社の役割・プラットフォームの特徴

オープンメタバースネットワークに属する4社は、国内でメタバース導入をするうえで真っ先に名前が挙がるほど、業界を代表する4社となっています。

KDDIを総合窓口としつつ、特徴の違う4社のプラットフォームの強みを生かして事業提案を

していきます。

そんな4社と各プラットフォームついて簡単に紹介していきます!

KDDI

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/#platform

KDDIは総合窓口を担当しつつ、コンサルティングを行っています。

また、αU metaverseeというプラットフォームを提供しています。

αU metaverseでは、渋谷や大阪の街を再現し、実店舗を再現したデジタルツインショッピング、360度視点が可能な音楽ライブなどを行っています。

また、特定のアバターやアイテムはNFT化されており、仮想現実とブロックチェーン技術をくみあわせたメタバースプラットフォームとなっています。

KDDIではαU metaverseのほかにも、

・αU Live

・αU market

・αU wallet

・αU place

といったメタバースやNFT関連の5つのサービスを展開しています。

αUについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

KDDIの新規メタバース・Web3サービス「αU」とは?展開されるサービス内容を紹介
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STYLY

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/#platform

STYLY株式会社は、現実の都市空間や生活空間のXRコンテンツの制作・配信を担当しており、ARやVR作品の制作、体験することのできるプラットフォーム「STYLY」を運営しています。

スマートフォンを現実の空間にかざすと、まるで現実で起きているかのようなコンテンツをリアル空間に重ねて体験することができます。

STYLYには2種類のモード、StudioとGalleryがあります。

Studioモードでは自身でのコンテンツ作成が可能であり、プログラミングをせずにお好きな作品を作ることが可能です。

Galleryモードでは世界中のクリエイターの作成したコンテンツの閲覧が可能です。

STYLYについて詳しく知りたい方は↓をご覧ください!

【VR・ARアプリ】STYLYとは?STYLYの機能や特徴を丁寧に解説
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monoAI technology

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/#platform

monoAI technology株式会社はWebメタバースの空間制作を担っています。

メタバース企業の中で唯一上場している企業であり、投資家からの注目を集めている企業です。

XR CLOUDという法人向けのメタバースプラットフォームを運営しています。

XR CLOUDの特徴として、多人数の同時接続が可能で、1空間あたりの入室可能人数が1000人であることがあげられます。

またアプリだけでなく、マルチデバイスからアクセスができるブラウザ版も用意されており、カスタマイズ性の高いメタバースを提供しています。

XR CLOUDについて詳しく知りたい方は↓をご覧ください!

BtoB向けメタバースプラットフォーム「XR CLOUD」とは?特徴や始め方、事例について紹介
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Reality XR cloud

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/#platform

Reality XR cloud株式会社はグリー株式会社のグループ会社であり、空間制作とユーザー連動キャンペーンの制作を担っています。

そのうち、メタバース事業のひとつである「Reality XR cloud」は、様々な仮想空間内でのバーチャルイベントを実現するためのクラウドソリューションを提供しています。

他にも、REALITY株式会社がグループ会社となっており、アバターで簡単に2Dライブ配信をすることができる累計1000万DLのREALITYを活用したメタバースを提供しています。

REALITYについて詳しく知りたい方は↓をご覧ください!

【アバターで配信】スマホアプリREALITYとは?その魅力と使い方を徹底解説!
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|第一弾として「Sakura Virtual Fes」が開催!

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/

オープンメタバースネットワークの先駆けとして、3/15〜3/31にかけて「Sakura Virtual Fes」が開催されました。

本イベントでは、満開の桜に彩られた5つのメタバースプラットフォームで様々なイベントが行われました。

また、常設のワールドやゲームで遊べることのできる「cluster」も参戦し、5社のプラットフォームにて、それぞれ異なるワールドが展開されています。

出典:https://open-metaverse.net/sakuravirtualfes2024/#platform

ロックバンドやK-POPアイドルの音楽ライブをおこなったり、芸人や声優によるトークイベントやメタバース体験などが行われていました。

また、Vtuberとのコラボイベントも多数あり、ワールド内を自分のアバターと一緒に散策するなど、同じバーチャルであることを生かしたイベントの実施がされていました。

以上のことからもわかる通り、リアルとバーチャルが融合した新しい形のイベントとなっていたのではないでしょうか。

|オープンメタバースネットワークの今後

最初の試みとして「Sakura Virtual Fes」を開催したオープンメタバースネットワークですが、ユーザーがシームレスに複数のプラットフォームを移動することの実現が叶いました。

これを皮切りに、ユーザーが複数のメタバースを使いわける時代を目指します。

また、4社とも異なるユーザー層をもち、端末やコンテンツが異なるので、今後より連携を強めることで、メタバースという新しい概念の周知や活用が予想されます。

初めてメタバースに触れた人が、常設のメタバースに興味を持ち、様々なメタバースイベントに参加することで、企業のメタバースイベントも増えるという相互関係が築かれると期待されています。

|まとめ

いかがだったでしょうか。

本記事ではオープンメタバースネットワークについて解説しました。

特徴が異なる4社が連携をすることで、いままで形にならなかったアイデアが形作られていく世界に一歩近づいた気がします。

まだまだ発展途上のメタバース業界ですが、オープンメタバースネットワークの活躍により、さらなる認知が広まっていくことを期待しています。

「メタバースでなにかしたい!」という要望がある方は、ぜひオープンメタバースネットワークに相談してみてはいかがでしょうか。