Meta社が提供するメタバース、「Horizon Worlds(ホライゾンワールド)」をご存知でしょうか。

Horizon Worldsは、VR機器を装着し、自分の分身としてのアバターを通じてバーチャル世界に参加するアプリです。

ビジネスで使用できるオンラインミーティングや、イベントの開催などが可能なメタバースプラットフォームとなっています。

残念ながら現在日本ではまだリリースされておらず、アクセスができない状況ですが、Meta社の開発が進むにつれて、その期待は高まるばかりです。

本記事では、Horizon Worldsについての概要から、現状できる機能についてわかりやすく解説しますので、是非最後までご覧ください。

|Horizon Worldsとは?

Horizon Worldsとは、Meta社(旧Facebook)が開発・運営しているメタバースプラットフォームです。

メタバースプラットフォームと言ってもビジネスに特化しているサービスからゲームまで用途は様々です。

ここからは、Horizon Worldsのサービス概要と現状を詳しく解説します。

Meta社のメタバースサービス

Horizon Worldsは、もともと「Facebook Horizon」という名前で2019年にメタバースプラットフォームとしてリリースされ、招待制のβ版を提供していました。

社名をFacebookからMetaに変更したタイミングで、サービス名を「Horizon Worlds」に改称しています。

ユーザーは、VR機器を装着し、アバターの姿でバーチャル世界に入り、ミニゲームを楽しんだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったり、独自の仮想空間を作成することが可能です。

また、公式Twitterによると、Horizon Worlds上に作られた仮想空間の数は、現時点ですでに1万を超えていると発表されています。

Horizon Worlds公式Twitter

出典:https://twitter.com/HorizonWorlds/status/1494007916990373895?s=20

独自のワールドやオブジェクトが作れる

Horizon Worldsでは、自らがクリエイターとなり、メタバース空間上に自作のワールドを作ることができます。

ビジネス用の会議室から心が休まるような癒し空間、さらには遊園地や街を作ることも可能です。

また、自作できるのは空間だけではなく、空間に使用する家具などのデジタルアイテムやアバターの衣装やアクセサリーなどのファッションアイテムも含まれます。

あらゆるジャンルの衣装を作成すれば、現実世界のように仕事とプライベートなど用途に合わせて服装を変えるなどといった使い方ができるでしょう。

マネタイズ機能

現在では、ユーザー(クリエイター)が制作したアイテムをHorizon Worlds内でマネタイズできる機能をテストしています。※Meta社が選抜した一部のユーザーのみ利用可能

具体的には、ユーザーが自作したデジタルアイテムをHorizon Worlds内で購入できる機能で、アバター向けのファッションアイテムや、特定エリアへアクセスできる鍵などを販売することができます。※18歳以下は購入不可

2022年8月にグラフィックアップデートの予定を発表

Meta社CEOのマークザッカーバーグ氏が自身のFacebook投稿にて、グラフィックに関する大規模なアップデートを予定していると以下のように発表しています。

「Horizonとアバター画像についての重要なアップデートが、近日あります。(年次開発者向けイベントの)Connectで、詳細は発表します。

また私は、今週はじめに投稿した画像はごくベーシックなものだと認識しています。ローンチを祝して、非常に急いで撮ったものですから。Horizonのグラフィックはまだまだ良くなります、ヘッドセットを使うケースでも、です。そしてHorizonは、とても早いスピードで改良されています。」(引用:マークザッカーバーグ氏Facebook投稿)

現在利用できるのはアメリカ・カナダ・フランス・スペイン

Horizon Worldsは、2021年12月にアメリカ・カナダでサービスが先行リリースされ、翌年2022年8月にフランス・スペインでのリリースされるなどサービス地域の拡大も順調と言えます。

8月16日には、フランス・スペインに向けた公式サービス発表とともにマークザッカーバーグ氏は、自身のFacebookにて以下のようにコメントを残しています。

「ユーザーたちがバーチャル世界を探検し、また自ら作り上げてくれるのを楽しみにしている」(引用:マークザッカーバーグ氏Facebook投稿)

|Horizon Worldsの課題点

ここからは、Horizon Worldsの課題点について以下2つの観点から解説します。

・VRゴーグルが必要で敷居が高い

・アバターが魅力的でない

VRゴーグルが必要で敷居が高い

まずひとつめが、対応デバイスです。

日々増え続けているメタバースサービスですが、パソコンやスマホだけで手軽に楽しめるものがあるなかで、Horizon WorldsはVRゴーグルが必要になります。

VRゴーグルがまだまだスマホほど一般的に普及していないため、Horizon Worldsへの参加ハードルが高いと言えます。

また、今後ビジネスでも使われることを予測すると、社員全員にVRゴーグルを配布するなどの導入コストがかかるためこちらも敷居が高いと考えられます。

VRゴーグルは、安くても数万円することから気軽に購入できる人は少ないでしょう。

アバターが魅力的でない

Horizon Worldsでは、無数のパターンから簡単にアバターを設定することができます。

しかし、ユーザーからは、「どれも似たような印象」「現実と似たような雰囲気」など、ネガティブな声が多く、せっかくメタバース空間に入っても現実世界の自分に似ているアバター設定になってしまい、非現実を堪能しにくいという点が課題と言えます。

理想のなりたい自分を表現できる他のメタバースサービスに比べると、魅力に欠けてしまうのかもしれません。

|まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、Horizon Worldsについての概要から、現状できる機能について解説しました。

グラフィックのアップデートやマネタイズ機能などあらゆる機能が日々発表されており、まだまだ発展途上のサービスと言えるでしょう。

日本でのリリースの楽しみですね!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。