昨今メタバース空間では、ビジネスマン向け、消費者向けに関わらず様々なイベントが開催されています。
そんななか、ひと際盛り上がりを魅せている世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」をご存知でしょうか。
バーチャルマーケット(通称VKet)は、企業・IP約60社、一般サークル540サークルが出展するバーチャルリアリティマーケットイベントです。
イベント開催初日に日本のTwitterトレンド入りを果たすほどの人気を誇っており、今大注目のVRイベントと言えます。
本記事では、バーチャルマーケットの概要と注目されている理由についてわかりやすく解説しますので是非最後までご覧ください。
目次
|バーチャルマーケットとは
バーチャルマーケットは、株式会社HIKKYが運営する世界最大規模のバーチャル展示会です。
バーチャル空間でアバターなどのさまざまな3Dアイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲⾷物など)を売り買いできるイベントです。
2018年にはじめて開催されたイベントで、ソーシャルVRサービス「VRChat」のバーチャル空間に作られた特設会場に、3Dアバター・3Dモデルを展示し、来場者は自由に試着・購入が可能でした。
現在では、企業・IP約60社、膨大なサークルが出展し、バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数としてギネス記録に認定されるほど、爆発的人気を誇るVRイベントになっています。
商品売買のほかにも乗り物や映画鑑賞、音楽ライブなど様々なコンテンツが用意されています。
ユーザーは入場無料で、開催期間中は昼夜関係なく世界中から誰でも気軽に参加することができます。
|バーチャルマーケットの仕組み
バーチャルマーケットは、出展者、来場者がメタバース上でボイスチャット機能を活用して交流し、作品の展示・鑑賞・売買を行います。
事前に出店申込をしたクリエイターや企業がブースを展開することができ、各ブースごとに3D作品を展示します。
来場者は、その場で作品にタッチすることで試着することができ、気に入ったものはブース内のQRコードから購入することができます。
|バーチャルマーケットが注目される理由
様々なイベントがあるなかで、なぜバーチャルマーケットがここまで注目されているのか?具体的に解説します。
バーチャルマーケットは、VR技術やIoTなどによるテクノロジーの普及によりVR空間が身近になってきていることが注目されている要因のひとつでしょう。
新型コロナウイルスの影響により、外出しなくても娯楽などの消費行動が盛んになり、3DCGによる実物に近い感覚で商品を見ることができる仮想空間での買い物需要が高まりました。
商業施設などの限られた場所で店舗を出店するよりも、空間に制限のないバーチャル空間で新たな販路やショールーム空間の獲得をすることが可能になったことも注目要因のひとつでしょう。
|バーチャルマーケットでできること
バーチャルマーケットでは、豊富なアバターやアクセサリー、VR空間上の家や部屋などのバーチャルアイテムが鑑賞、購入ができます。
エンタメからアパレルブランドなど、あらゆるジャンルの企業が参加しており商品をみることができるので、飽きることはありません。
また、バーチャルマーケット内では試着したまま他のブースへ移動することができるので、ブースごとにアイテムを組み合わせるなどの楽しみ方も可能です。
これらは、VR空間ならではの買い物方法と言えるでしょう。
|バーチャルマーケットの楽しみ方
自由度の高い仮想空間であるバーチャルマーケットの楽しみ方は様々です。
参加者同士で交流しながらワールドを見てまわったり、音楽ライブで盛り上がるなど現実世界とほぼ変わらない過ごし方が可能です。
世界最大級のVRイベントなので、様々な風景が楽しめることも魅力のひとつであり、アバター同士で写真を撮影しながらワールドを巡る観光なども良いでしょう。
|参加方法
ここからは、バーチャルマーケットへの参加方法について紹介します。
バーチャルマーケットは、VRヘッドセットもしくはパソコンがあれば誰でも参加することができます。
スマホやタブレット端末では参加することができませんので注意しましょう。
- VRChatのアカウントを作成する
- SteamからVRChatをインストールしてログインする
- VRChat にログインできたらメニューを開き「World」を検索
- 検索窓に「Vket」と入力し、バーチャルマーケットのワールドを選択
VRChat のはじめ方については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
|出展方法
ここからは、バーチャルマーケットへの出展方法について紹介します。
バーチャルマーケットは、出展者として参加する場合事前申し込みが必要です。
申し込みは、バーチャルマーケットの公式サイトから行うことができます。
イベントの開催が発表され次第、申し込み受付が開始されますので、出展をご検討されている方は、定期的にサイトをチェックすると良いでしょう。
|バーチャルマーケット 2023 Summer開催概要
そんなバーチャルマーケットは今夏も開催します。
なんと本日7月15日から30日まで開催しているんです。
7月29日、30日にはリアル会場でのイベントも開催されます。
下記に開催概要をまとめていますので、気になった方は是非足を運んでみてください!
イベント名 | バーチャルマーケット 2023 Summer |
開催期間 | 7月15日(土)10:00~7月30日(日)23:00 |
公式HP | https://event.vket.com/ |
オンライン来場方法 | スマートフォン、PC、Meta Quest 「来場方法」 |
リアル会場 | 7月29日(土)~7月30日(日) ベルサール秋葉原 |
|過去開催の注目ブース
バーチャルマーケットは様々な企業が出店し、どの企業も魅力的なブースを出展しています。
ここからは、その中でも注目を集めたブースをいくつかピックアップして紹介します。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000034617.html
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、2020年12月19日~25日の期間限定でバーチャルディズニーストアを出展しました。
実店舗とオンラインストア「shopDisney」に続く第三の売り場として、「バーチャルディズニーストア」を開店し、世界中からディズニーストアの世界観を体験できる取組みとして注目を集めました。
キャラクターの商品のほか、季節商品やファッションアイテム、ライフスタイル雑貨などを取り揃え、「マーベル」と「ディズニー ツイステッドワンダーランド」の特設コーナーも展開しました。
ブース内を撮影してSNSに投稿し、その画面を実店舗で見せると購入金額から10%割引になるなどリアルとバーチャルが上手く融合されたブースとなりました。
株式会社大丸松坂屋百貨店
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000034617.html
株式会社大丸松坂屋百貨店は、過去に4回ほどバーチャル大丸・松坂屋を出展しています。
ごちそうのオリジナル3Dモデル展示&販売にあわせて、季節のおいしいグルメを現実世界で食べられるお料理通販を実施しました。
また、100名以上の参加者を誇る「メタバース宴会」を開催し、大丸松坂屋百貨店のスタッフが、アバター姿で接客を行いおすすめグルメの紹介などを行いました。
会場内には、食品の3Dモデルを近づけると味を教えてくれるキャラクターが登場するなど、グルメに関する楽しい仕掛けが満載のブースとなりました。
SMBC日興証券株式会社
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000034617.html
SMBC日興証券株式会社は、2021年12月4日〜19日の期間、証券業界からは初となる出展で、ダイナミックな相場変動を疑似体験できる「株価連動ジェットコースター」などのコンテンツを展開し、注目を集めました。
その他にも、業界の第一線で活躍する証券アナリストなどの専門家と直接会話することができるバーチャル座談会などを実施し、投資や資産運用を身近に感じられるようなメタバースならではのコンテンツを提供されました。
2022年8月の出展では、ブース全体をホラーワールドとして展開し、投資について学べるミステリーダンジョンを実施しました。楽しみながら学べるブースとして再注目されました。
株式会社ニッポン放送
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000034617.html
株式会社ニッポン放送は、2020年12月19日~2021年1月10日の期間、チャリティグッズの販売などを行う「バーチャル愛の泉」を出展しました。
目の不自由な方たちが安心して暮らせるようになるための基金を募るキャンペーン活動「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」の一環として、ブースには、ラジオのメインパーソナリティを務める「Kis-My-Ft2」と「SixTONES」のメンバー、総勢13名がアバターの姿で登場したことで注目を集めました。
株式会社ベルク
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000034617.html
株式会社ベルクは、2022年8月13日~28日の期間、スーパーマーケット業界で初となる出展で、「ベルク VRニューヨーク店」を展開しました。
ブース内では、現実のスーパーのような商品販売は行わず、現実では実現不可能な店内ショッピングカートレースを開催しました。
ベルクオリジナルのエナジードリンク「BARK(バーク)」を取るとスピードアップするなどの仕掛けがあり、複数人で同時にプレイできるカートレースは、メタバース空間ならではのコンテンツで注目を集めました。
|まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、バーチャルマーケットの概要と注目されている理由について解説しました。
2022年5月に行われた世界経済フォーラムでも、「メタバース」というワードが発言され、今後もメタバース上での商品売買の機会は広がっていくことが予想されるでしょう。
来場者、出展者いずれも、まずはバーチャルの雰囲気を掴むことが大きな一歩となります。今年も開催が予定されているバーチャルマーケットに是非一度来場してみてはいかがでしょうか?
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!