こんにちは、メタバース相談室です。
近年様々なゲームタイトルが企業、個人問わず増えています。
そのような際に利用されるのがゲーム開発エンジン「Unity」です。
本記事では、Unityを使ってみたいとお考えの方に向けて、Unityではどのようなことができるのか、コストはどれくらいかかるのかなどをご紹介します。
Unityの基本的な情報や特徴、どのようにUnityが活用できるかわかるようになるでしょう。
それでは早速見ていきましょう。
目次
|Unityとは
Unityとは、アメリカのユニティ・テクノロジーズ(Unity Technologies)が提供しているゲーム開発のためのエンジンで、世界で有名なゲームメーカーにも採用されており、全世界で100万人以上の開発者が使用しています。
ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要なライブラリや素材などの様々な機能を1つにまとめたものですが、Unityはそれに加えて開発環境や実行環境も含まれているので、いわば、「ゲーム開発プラットフォーム」と言えるでしょう。
基本的には、誰でも利用することができ、ゲーム開発に興味のある人であればすぐに挑戦することができるのも大きな魅力です。
また、条件を満たせば無料ライセンスプランを利用できるため、手軽に使用することができます。
ここで言う条件とは、以下の通りです。
「条件は、直近の 12 ヶ月間に 10 万ドル以上の収益または資金を得ていない、または受け取っていないことです」
プロのゲーム開発で使われているツールですが、無料で利用できることから初心者でも取り組みやすいと言えるでしょう。
ゲームエンジンとは
ゲームエンジンとは、ゲームを作るための統合開発環境のことを指します。
コンピュータゲームに必要な、映像や音などの処理を簡単に行うことができるツールがそろえられており、開発を効率化することが出来ます。
また、ゲームをプレイする際のユーザーインターフェースなどのデータ作成や管理を行うこともかのうです。
|Unityの特徴
ここからは、様々なゲームエンジンの中でもUnityにはどのような特徴があるのかということをご紹介します。
・マルチプラットフォームに対応している
・インタラクティブ
・アセットストアが充実している
・ノンプログラミングでゲーム開発ができる
・2Dゲーム 、3Dゲームの両方に対応
マルチプラットフォームに対応している
Unity上で開発したゲームは、様々な媒体に出力してプレイすることができます。
WindowsやMac、Linuxなどのデスクトップに加え、iOSやアンドロイド、Windows Phone、Fire OSなどのモバイル向けプラットフォーム、さらにはブラウザゲームにも対応しています。
また、XboxやPS3、PS4、PlayStation VITA、WiiU、そのほかVR/ARやSmart TVなど、コンソールゲーム機にも幅広く対応しています。
インタラクティブ
Unityを使用すれば、映像に人間の動作を取り込み、人間の動きに映像が応えるというような双方向のやり取りが可能になります。
その技術を活用しているのはゲーム分野だけではありません。
医療やセキュリティ関連の教育、建築設計などにも利用されています。
また、YouTube上で近年人気が高まっているバーチャルユーチューバーにおいても、体の動きや表情がUnityで制御されている場合があります。
アセットストアが充実している
アセットストアとは、ユーザーが自分で作成したプログラムや3Dオブジェクトの素材などを登録して公開・販売する事ができるプラットフォームのことです。
一般ユーザーはそうしたプログラムや素材などを簡単に購入し、ゲーム開発に利用することができます。
このサービスによって、自分一人では開発できないようなゲームを、効率的に製作することができます。
Unityは世界で最も利用されているゲームエンジンですので、そのアセットストアもユーザー人口に比例して非常に充実しています。
例えば、ゲームのステージを製作するためにレンガの壁が必要になった時、Unityアセットストアを検索すれば、リアル調のものからカートゥーン調のものまで、様々な素材を選び、入手することができます。
ノンプログラミングでゲーム開発ができる
Unityでは、従来は複雑で困難とされていた3Dゲームの製作を、ノンプログラミングで行うことができます。
3Dのゲームステージを製作したり、3Dキャラクターを動かしたりといったことが可能です。
ただし、細部にこだわる場合には、プログラミングは必要となります。
Unityが対応しているプログラミング言語は、「JavaScript」「C#」「Boo」です。今までの3Dゲーム会春においては、「C」、「C++」が主流でしたが、そういった言語を使用しなくてもゲームを製作できるのが、Unityのメリットの一つです。
2Dゲーム、3Dゲームの両方に対応
Unityでは、3Dゲームだけでなく、2Dのゲームを製作することもできます。
PS4など、グラフィックを活かしたゲームが求められているプラットフォームでは3Dがよく使用されます。
一方、スマートフォンのソーシャルゲームなどでは、2Dがよく使われます。
2Dゲームの作り方をまとめていますので、気になった方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
|Unityの作品事例
ここからは、Unityを利用して製作された作品をご紹介します。
Unityは、ゲームだけでなく、様々な分野で活用されています。
ゲーム開発
様々なプラットフォームで、多種多様なゲームが開発されていますが、ここでは2例ご紹介します。
Pokemon GO
出典:https://www.pokemongo.jp/
UnityはVR/ARのゲームも製作可能です。
Pokemon GOは、プレイヤーが実際の街並みを歩きながら行うARゲームですが、これもUnityで開発されています。スマートフォンの画面上に、現実の風景と重ね合わせる形でポケモンが表示されており、そのポケモンを捕獲することができます。
白猫プロジェクト
出典:https://colopl.co.jp/shironekoproject/
スマートフォン向けの本格的なアクションRPGです。
スマホ向けではありますが、Unityの3Dゲームで開発されています。マルチプレイヤー機能により、複数人で同時プレイが可能になっているのが特徴です。
ゲーム以外の分野
Unityは、ノンプログラムで3D空間のデザインや、インタラクティブなやり取りが行えることもあり、ゲーム以外の分野でも幅広く活用されています。
ここからは、そうした事例をご紹介します。
visiMax Mobile
出典:https://www.takenaka.co.jp/news/2014/01/02/index.html
建物内部や外部の様子をVRで体感できるシミュレーターです。
模型やCGではわからない細かい質感や日当たり、広さの感覚などを、設計段階で、まるで内見するかのように確かめることができます。
こうすることで、設計段階と施工後のイメージの食い違いを避けることができます。
また、プレゼンテーション段階で、設計アイデアの魅力をアピールしやすくなるというメリットもあります。
teamLabBody
出典:https://www.teamlabbody.com/
医療教育の分野で使用されている3D人体解剖アプリです。
人間の骨格や関節の動きを3Dで忠実に再現したり、人体の各部位を詳細に表示したりすることができます。
テキストで平面的に図示するよりもわかりやすく、より正確に人体解剖や運動学の知識を習得することができます。また、手術の計画立案にも活用できます。
|Unityの価格
Unityは、機能に応じて4つのライセンスが用意されています。
それぞれのライセンスの価格や特徴などをご紹介しますので、Unityを始める際の参考にしてください。
Personal
無料版ですが、ゲームエンジンとして必要な機能は一通りそろっています。Unityの機能を試したい人や趣味でゲームを作成したい人、初心者、学生向けです。
Plus
月額4,200円です。個人やチームのクリエイター向けのプランになっています。
基本的なUnityの機能に加えて、Unity Analyticsの機能がPersonalより充実しています、これは、ゲーム内でユーザーがどのような行動をとっているかということや、プレイヤー層の特徴を調べることができる機能です。
加えて、アプリのエラーをリアルタイムでキャプチャーするPerformance Reportingなどの機能が含まれています。
Pro
月額15,000円です。プロとしてゲームを開発する人に向けたプランです。
Unityの全ての機能を利用できるのはもちろんのこと、カスタマーサービスを優先的に受ける権利や、300 時間を超えるプロフェッショナルトレーニングコンテンツが利用可能になります。
エンタープライズ向けUnity
21人以上のチームを対象としたプランです。
常に最新版のUnityが利用可能になります。チームの目的に合わせてカスタマイズした機能を利用できます。またアップデートサポートされているので、常に最新版のUnityを利用可能です。
加えて、Unityの機能を学習するためのウェビナーやワークショップが受講可能です。
|まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ご説明したように、Unityは様々なプラットフォームのゲームが比較的簡単に開発できます。
メタバース相談室にもUnity関連の記事をたくさんご用意しております。
ゲーム開発やVR/ARサービスの開発にご興味のある方は、ひとまずUnityに触れてみてはいかがでしょうか。