近年VtuberというYouTube上で3Dキャラクターを使い動画を作成し投稿する人が増えてきました。

本記事を読まれている皆様もVtuberをYouTube上で目にする機会は多くなったのではないでしょうか。このような流れに伴い、3Dキャラクターの利用を検討したり、自作キャラクターを共有したいと考える人は昔に比べ、増えてきています。

今回はそのような方々に向け、3Dキャラクターを他の人に共有できるプラットフォーム「VRoid hub」を紹介していきたいと思います。ご興味がある人はぜひご覧ください!

|VRoid hubとは

出典:https://hub.vroid.com/

VRoid hubは、VRoid Studioなどで作成した3Dキャラクターモデルを投稿して、他のユーザーと共有できるプラットフォームです。

こちらのプラットフォームは、Pixiv株式会社が提供しているサービスであり、2018年12月21日に開始いたしました。

Pixivアカウントによる会員登録を行うことで、だれでも無料で使うことが可能となっております。VRoid hubでは、3Dキャラクターモデルを投稿するだけでキャラクターが活き活きとアニメーションするプロフィールページを作成できます。

その作成したプロフィールページでは、キャラクターの名前やプロフィール、各種SNS等の情報を閲覧できるほか、制作者が許可している場合はモデルデータのダウンロードも可能です。

また、投稿された3Dキャラクターモデルは、VRM形式のモデルデータの読み込みに対応した各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツで利用することができます。

なお、VRoid hubは日本語または英語で利用することができます。

|VRoidの特徴

VRoid hubとは作成した3Dキャラクターモデルを他人に共有できるアプリだとわかりましたが、そのプラットフォームの特徴とは何でしょうか。

このプラットフォームには以下の3つの特徴があります。

・キャラクターがアニメーションするプロフィールページを作成できる。

・3Dキャラクターモデルを自分以外のユーザーに提供できる。

・VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツ内で利用できる。

この特徴について1つずつ不可ぼってご説明していきたいと思います。

キャラクターがアニメーションするプロフィールページを作成できる

VRoid hubには、ピクシブが提供する3Dキャラクターメーカー「VRoid Studio」や各種3Dモデリングツールで作成した、VRM形式のモデルデータを投稿することができます。

投稿は、VRoid StudioやWebブラウザ上から行うことができます。

VRoid hubに3Dキャラクターモデルを投稿するだけで、キャラクターが活き活きとアニメーションするプロフィールページを手軽に作成することができます。

「元気」、「クール」、「おしとやか」等、キャラクターの性格を表現できるモーションが多数用意されているため、「キャラクター」らしさによりこだわったプロフィールページを作成することができます。

プロフィールページには名前や性格、キャラクターの設定や関連リンクなどを掲載することも可能となっております。

従来、3Dキャラクターモデルを思い通りに動かしたり他の人に見せるためには、専門的な技術や知識が必要でしたが、クリエイターはVRoid hubに3Dモデルデータをアップロードするだけで、アニメーションと共にブラウザ上で簡単に拡大・縮小・回転してプレビューすることが可能になります。

3Dキャラクターモデルを自分以外のユーザーに提供できる

VRoid hubでは、3Dキャラクターモデルのプロフィールページを介して、他の人に3Dモデルデータを提供することができます。

投稿された3Dモデルデータの著作権は作者に属しますが、作者は他のユーザーに対して、作者が設定した利用条件のもと、3Dモデルデータの利用やダウンロードを許可することができます。

3Dキャラクターモデル制作者は、VRoid hubを介して3Dモデルデータの利用を他の人に許可することで、自分が作ったキャラクターの活躍の機会を増やすことができます。

もしかしたら、自分の作成した3Dキャラクターが自分とは関係ないところでで人気になるなんてこともあるかもしれません。

VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツ内で利用できる

VRoid hubと連携したサービスにpixivアカウントでログインすると、VRoid hub上の3Dキャラクターモデルを使って連携サービスを楽しむことができます。

連携できるサービスを2つここで紹介したいと思います。

1つ目は、SHOWROOM株式会社が提供するバーチャルキャラクターになりきってライブ配信ができるiPhone向けアプリ「SHOWROOM V」と連携できます。

これによりVRoid hubに投稿された3Dキャラクターモデルは、クリエイターが定めた条件のもとSHOWROOM Vアプリでアバターとして遊ぶことができるようになります。

このVRoid hubとSHOWROOM Vの連携は、各種VR/ARプラットフォームや3Dコンテンツ上からVRoid hub上の3Dキャラクターを利用可能にするためのソフトウェア開発キット「VRoid SDK」を介して実現しています。

2つ目は、NEOKETというバーチャル空間で行われるピクシブ主催のオンライン即売会イベントです。NEOKETのメタバース空間内にVRoid hubで登録した3Dキャラクターで参加することができるようになっています。

↓実際のイベントの風景の動画

自分で作成したキャラクターで参加し、同人誌が買うことができるようになっており、自宅にいながら交流を楽しめるようなイベントとなっております。

こちらのイベントは下記の日程で開催を予定しております。

Week1 2022/11/5(土)11:00-6(日)18:00

テーマ:VRoid・3Dモデル

Week2 2022/11/12(土)11:00-13(日)18:00

テーマ:少年、青年、BL、ギャグ

Week3 2022/11/19(土)11:00-20(日)18:00

テーマ:ファンタジー、SF、和風、歴史、ゲーム・ソフト、音楽・映像、評論

Week4 2022/11/26(土)11:00-27(日)18:00

テーマ:少女、百合、動物、風景、旅行

|VRoid Hubの使い方

これまで、VRoid hubというプラットフォームについてやそのプラットフォームの特徴について説明してきました。

それでは、実際にどうやってVRoid hubを使用して3Dキャラクターを作成するのか紹介してきたいと思います。

ユーザー登録

まず、VRoid hubを始める際に、ユーザー登録をする必要があります。

ユーザー登録の手順について説明していきます。

①VRoid hubのページを開き、右上の「PixivIDでログイン」をクリックします。

②ユーザー登録画面が出てきます。PixivIDを持っていない人は「アカウント作成」をクリックしてください。

③メールアドレスとパスワードを入れて「次へ」をクリックします。

④ニックネーム、性別、誕生日を入力して登録をクリックしてください。

以上でユーザー登録が完了となります。

3Dキャラクターをダウンロードする

自分の好きな3Dキャラクターをダウンロードしましょう。

①「タグで探す」で気になるタグをつけられているキャラクターを探します。

②色々とキャラクターが出てくるのでお気に入りのキャラクターをクリックします。

③キャラクターの全身画面が出てくるので、気に入れば「このモデルを利用する」をクリックしましょう。

④最後に利用条件に同意したうえで「ダウンロード」をクリックすると、VRMデータとしてダウンロードできます。

3Dキャラクターを登録する

3Dキャラクターを登録しましょう。

手順は以下の通りです。

①右上の「キャラクターを登録」というボタンをクリックします。

②キャラクター名とVRMファイルをドラッグ&ドロップして「アップロード」をクリックしてください。

③キャラクターがVRoid hub上で登録されます。

④利用条件を決めます。他の人の利用を許諾する場合は、商用利用や改変してよいか等の条件を細かく決めることができます。

⑤キャラクターの前身とバストアップの写真をWEB上で撮影します。

⑥「登録して公開」を押してください。

作成した3Dキャラクターは自社のゲームなどで2次使用が可能の他、公開して他のユーザーに利用を許諾することも可能です。

完全無料で使用することができますので、3Dキャラクターを使ったサービスを利用したい方にはおすすめのサービスとなっています。

|共有可能な3Dモデルの利用

自身で作成したモデル以外にも、制作者が利用を許可している場合は、ダウンロードや連携アプリでの利用をすることができます。

ダウンロード方法や連携アプリでの利用方法について説明していきたいと思います。

ダウンロード

ダウンロード方法は以下の手順となります。

①モデルのページを開いて少し下に行くと他の人の利用項目が表示されています。

②他の人の利用がOKになっていることを確認します

③「このモデルを利用する」をクリックし、再度確認してダウンロードします。

連携アプリでの利用

連携アプリでの利用手順を説明します。

①モデルのページを開いて少し下に行くと他の人の利用項目が表示されています。

②他の人の利用がOK、利用したい連携アプリでの利用条件をクリアしているか確認します。

③VRoid hub上で、利用したいキャラクターに♡しておき、各連携アプリで呼び出します。

※連携アプリから呼び出す場合は基本的に♡をつけたお気に入り登録の中からの選択になります。

また、連携アプリでの利用時、他ユーザーのキャラクターの利用と自分のキャラクターの利用で方法が分かれます。

他のユーザーのキャラクターを利用したい場合

他のユーザーのキャラクターを利用したい場合、以下の手順をご参照ください。

①VRoid hub連携アプリで、他のユーザーのキャラクターを利用したい場合、初めにVRoid hubにログインしてください。

②VRoid hub上で、利用したいキャラクターに♡してください。

♡したキャラクターのうち、連携先のアプリの利用条件に合ったキャラクターを呼び出すことができます。

※例えば、暴力表現NGのキャラクターは、暴力表現を含む連携アプリ上では利用できません。

連携先アプリの利用条件は、VRoid hubのトップページの連携アプリ一覧からアプリをクリックして詳細ページが確認できます。

また、アプリの詳細ページの「キャラクター」タブを開くことで、そのアプリでどのキャラクターが利用可能か確認することができます。

連携アプリ一例

クラフトピア、NICE CAMERA、haeroid、MaiMirror、Vピク、SHOWROOM V、VARK、NEOKET

自分のキャラクターを利用したい場合

自分のキャラクターは♡を押す必要はありません。

利用可能なキャラクターは連携アプリで呼び出すことができます。

|まとめ

これまでVRoid hubとは何か、VRoid hubの特徴、実際のVRoid hubの使用方法について説明していきましたがいかがだったでしょうか。

私も今回の記事を書くにあたり、実際にピクシブのアカウントを作りVRoid hubを使用してみましたが、かなり3Dキャラクターの数が多くそれぞれ個性的なものばかりでした。

また、使用方法もシンプルで初めてでも使いやすい印象を感じました。

私個人としてはあまり3Dキャラクターを作成することは多くないですが、今後3Dキャラクターを使用する際はぜひ使いたいサービスだと思いました。

ぜひ今回この記事を読んだ皆様も自作の3Dキャラクターを他の人に共有してみたり、他の人が作った3Dキャラクターをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、自分の作成した3Dキャラクターが思いがけない活躍を見せるかも知れません。