アメリカの企業Virtuixが開発するVR空間を歩き回れるデバイス「Omniシリーズ」をご存知でしょうか。

仮想空間でプレーヤーが360度歩いたり、走ったり、かがんだり、ジャンプしたりできる世界最初のVR歩行コントローラです。

本記事では、Omniシリーズの概要や特徴、導入メリットについてわかりやすく解説しますので是非最後までご覧ください。

|Omniとは

出典:https://www.virtuix.com/

Omniシリーズは、アメリカの企業Virtuix社が手がけるゲーミング向けの歩行型VRデバイスです。

Omniシリーズは、本格的なVR体験を実現するために開発されたデバイスで、ヘッドマウントディスプレイ(Oculus Rift、HTC Vive、Gear VRなど)と併用することで、VR空間を自分の足で360度全方向へ自由に走り回ることができます。

走り回ると言っても、Omniシリーズを装着してその場に留まったままVR空間を移動できるので安全です。

2017年には、日本でも発売されこの画期的な技術と世界初のVR歩行デバイスとして大きな注目を集めました。

|Omni製品の概要

ここからは、Omni製品の概要を紹介します。

出典:https://www.ask-corp.jp/products/virtuix/vr-device/virtuix-omni.html

製品名:Virtuix Omni

本体サイズ:140(W)×89(H)×139(D)cm(組立時)

対応ユーザー:身長:142~195cm 体重:最大130kg

ハーネスサイズ:Sサイズ(ウエスト 約61~73cm)

Mサイズ(ウエスト 約76~94cm)

Lサイズ(ウエスト 約97~112cm)

接続方式:Bluetooth

同梱物:Virtuix Omni本体

Virtuix Omni Harness

Virtuix Omni Shoes

Virtuix Omni Tracking Pods

型番:VO-VRGP-001

JANコード:4537694254175

アスクコード:VR0043

■オプション製品

製品名:Virtuix Omni Shoes

型番:Virtuix Omni Shoes-4(21.95cm)

Virtuix Omni Shoes-5(22.78cm)

Virtuix Omni Shoes-6(23.5cm)

Virtuix Omni Shoes-7(24.4cm)

Virtuix Omni Shoes-8(25.4cm)

Virtuix Omni Shoes-9(26cm)

Virtuix Omni Shoes-10(27cm)

Virtuix Omni Shoes-11(27.9cm)

Virtuix Omni Shoes-12(28.6cm)

Virtuix Omni Shoes-13(29.4cm)

Virtuix Omni Shoes-14(30.2cm)

Virtuix Omni Shoes-15(31cm)

備考:専用シューズ

製品名:Virtuix Omni Overshoes

型番:Omni Overshoes S(21.95~24.4cm)

Omni Overshoes M(25.4~27.9cm)

Omni Overshoes L(28.6~31cm)

備考:専用オーバーシューズ

製品名:Strapless Harness

型番:Strapless Harness S(ウエスト約61~73cm)

Strapless Harness M(ウエスト約76~94cm)

Strapless Harness L(ウエスト約97~112cm)

備考:専用ハーネス

製品名:XS Harness Insert

型番:XS Harness Insert

備考:XSサイズ用ハーネスインサート

|新型デバイス「Omni One」

出典:https://youtu.be/aOYHg8qdxTE

「Omni One」は、Omniシリーズのなかでも軽量、小型の自宅用に適した歩行VRデバイスです。

世界中の商業施設に導入されている法人向けデバイス「Omni Pro」を元に設計されました。

Omni Proは、価格が106万円と一般家庭での購入は難しいとされていた一方で、Omni Oneは、およそ20万円と1/5の価格になり、比較的一般家庭でも手の届きやすい価格帯に設定されています。

商品概要は、以下の通りです。

製品名:Omni One

本体ベース直径:約120センチ

ノースリーブジャケットサイズ:S/M/L

専用シューズサイズ:22/23/24/25/26/27/28/29/30/31センチ

フルセット:

・本体ベース

・アーム

・VRヘッドマウントディスプレイ

・コントローラ

・ノースリーブジャケット

・アーム

・専用シューズ(1足)

単体セット:

・本体ベース

・ノースリーブジャケット

・アーム

・専用シューズ(1足)

|歩行型VRデバイスのメリット

歩行型VRデバイス導入のメリットは、いくつかありますが今回は4つの観点から解説します。

臨場感のあるVR体験ができる

VRヘッドセットを装着することで360度「視界」がVR空間に移動します。

それだけでも充分に仮想世界への没入感や臨場感を体験することができますが、そこに歩行型デバイスを追加することで、より臨場感が高まります。

コントローラー操作では難しい緻密な操作が可能になる

ゲームプレイ中に、コントローラー操作が難しいと感じたことはありませんか?

コントローラーを使ってキャラクターの手や足などを操作するため、大まかな操作になりがちです。

一方で歩行型デバイスは、専用シューズを履き足の動きを追跡するためのIMUセンサーを搭載した「Vituix Omni Tracking Pods」を取り付けることで、1度の角度まで認識するなど緻密な動きにも対応しています。

実際に体を動かすためVR酔いをしにくい

VR機器を装着した状態で、気分が悪くなったり、吐き気などの不快感を感じたことはありませんか?それらの症状は「VR酔い」と言います。

VR酔いは、視覚からの揺れや加速などの情報に対し、筋肉や関節からの情報が脳に送られない場合に起こりやすい現象で、歩行型デバイスを使用することで、筋肉を動かすことができるのでVR酔いを軽減することができます。

VR酔いについては、こちらの記事をご覧ください。

VRで気持ち悪くなる「VR酔い」とは?その原因と対策を詳しく解説!
VRで気持ち悪くなる「VR酔い」とは?その原因と対策を詳しく解説!

常にデバイスの上で歩くため、物にぶつかったり、倒れてしまったりする心配が少ない

Omniシリーズは、常に歩行型デバイスの上で動くため、ゲームプレイ中に周囲の物にぶつかったりする可能性は極めて低いと言えます。

あらかじめ行動範囲内に物がないか、人が近寄らないか、確認しておくことが安心でしょう。

|歩行型VRデバイスのデメリット

続いては、歩行型VRデバイス導入のデメリットを紹介します。

価格が高いため、導入のハードルがある

Omniシリーズは、家庭用デバイス「Omni One」を発売していますが、価格が20万円と誰でも手軽に手に入れられるものではありません。

また、法人用デバイス「Omni Pro」でも100万を超える価格設定となっており、導入ハードルが高いと言えるでしょう。

利用するためにはある程度のスペースを確保する必要がある

VR空間は、歩行型デバイスを使用することにより臨場感が増し没入感のある体験ができますが、歩行型デバイスを設置するための場所が必要になります。

歩行型デバイスには、VRゴーグルを被るだけのような手軽さはありませんので購入前に注意が必要です。

|歩行型VRデバイスの将来性

歩行型デバイスは、VRゲームプレイ用として使用されることが多く、アミューズメント施設などに設置されています。

家庭用として軽量化されたデバイスも開発されるなかゲームなどのエンタメ要素に使用される可能性が高いと言えるでしょう。

また、今後は消防士の訓練、結婚式場のVR体験や医療現場でのリハビリテーションなど、かなり幅広い分野での活用が期待されています。

|まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、Omniシリーズの概要や特徴、導入メリットについて紹介しました。

VRヘッドセットだけではなく、VR歩行型デバイスのような付属製品を導入することで、さらに進化した仮想世界を体験できるでしょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!