昨今アミューズメント施設や教育の場で採用されはじめている「VRゴーグル」は、2つのレンズを覗く(装着)だけで視界が360度仮想世界になる画期的なハードウェアです。

そんなVRゴーグルですが、1つのレンズ(単眼)タイプがあることをご存知ですか?

通常のVRヘッドセットと比べると、とても軽量で、年齢制限がないことから子供向けVRと呼ばれるなど、手軽さが特徴のVRゴーグルです。

本記事では、そんな単眼VRゴーグルについての概要や用途、二眼ゴーグルとの違いなどをわかりやすく解説しますので是非最後までご覧ください。

|単眼VRゴーグル

単眼VRゴーグルとは、両眼視差を用いない単レンズ型のVRゴーグル・グラスのことです。

単眼ゴーグルは1つのレンズから左右の目で同じ映像を見るので、視差が無く、VR酔いが発生しにくいため、小さなお子様でも楽しむことができます。

360度の大画面で臨場感高くVR・ARゲームや動画など様々なコンテンツを楽しむことができる点や、ピント調整などの細かい設定が不要なので、デバイスに慣れていない幅広い年代の方に使用していただけます。

操作が簡単であることや導入コストなど、あらゆる観点から手軽に取り入れることができ、二眼VRゴーグルに比べて、導入ハードルが低いとされています。

|単眼VRゴーグルのメリット

ここからは、単眼VRゴーグルのメリットを紹介します。

先述した通り、単眼VRゴーグルには年齢制限がないので、小さな子供も使用することができる点は大きなメリットと言えるでしょう。

二眼VRゴーグルは、一般的には使用対象年齢13歳以上とされているため、お子様がVR体験をすることはできません。

一方で単眼VRゴーグルは、軽量型のものが多く、操作も簡単であることから、子供も大人と同じようにVR体験をすることができます。

また、単眼VRゴーグルは、VR酔いや健康への影響を軽減できる点もメリットのひとつです。

VR酔いとは、VRゴーグルを装着して映像を見たときに、めまいや吐き気、不快感などが起こる現象のことです。

VR酔いについては、以下の記事をご覧ください。

単眼VRゴーグルの特徴とは?二眼ゴーグルとの違いや利用用途までご紹介
単眼VRゴーグルの特徴とは?二眼ゴーグルとの違いや利用用途までご紹介

さらに二眼VRゴーグルは、擬似的な立体視を行うため、「目や脳の発達」「斜視になりやすいというリスク」が懸念されています。

6歳位までの幼児は立体視の発達過程にあり、調節性内斜視など、両眼視が障害されやすい素因のある場合、両眼を分離して見る3D映像の観賞は、注意する必要がある。

引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000182839.pdf

対して、単眼VRゴーグルは1つのレンズを両眼で覗くため、VR酔いや健康面において負担を軽減することが可能となります。

|単眼VRゴーグルのデメリット

単眼VRゴーグルのデメリットは、二眼VRゴーグルと比べると没入感が得られにくく、実際に仮想空間にいる感覚が薄いという点です。

あくまでも360度映像を見るための製品なので、VRならではの立体感は感じにくいでしょう。

また、二眼に比べてゴーグルの種類が少なく選択肢が狭いという点もデメリットと言えます。

|単眼VRゴーグルの利用用途 

単眼VRゴーグルの利用用途は、主に以下の通りです。

・子供向けVR体験

・高齢者向けVR体験

・気軽にVRを体験したい

メリットで紹介した通り、単眼VRは、小さな子供から高齢者まで幅広い年齢の方を対象として作られています。

小さな子供を対象としたアミューズメント施設など娯楽コンテンツとして導入されるケースや、高齢者を対象とした介護施設などで気軽に旅行体験を行うなど様々な用途で活用できます。

いずれも、誰でも気軽に利用できる場面で導入されることが多いでしょう。

|二眼VRゴーグル

二眼VRゴーグルとは、2つのレンズを左右それぞれの目で覗く方式のVRゴーグルです。

二眼VRゴーグルは、視差を利用することでVR映像に立体感をつくることができ、仮想世界の奥行きや遠近感を体験することができます。

二眼のVRゴーグルは、目の幅調節・ピント調節機能から8K対応などの高機能モデルなど、単眼VRに比べて比較的高価なモデルが多く販売されています。

社名をFacebookからMetaに変更したことで注目を集めたMeta社から販売されているMeta questなどが有名です。

|VRゴーグルの単眼と二眼の違い

単眼と二眼の決定的な違いは、言葉通りレンズの数です。

単眼は一枚、二眼は二枚のレンズが製品に搭載されています。

さらにレンズの枚数によって、同じ360度映像でも見え方が大きく異なります。

単眼ゴーグルの場合は、映像が平面的に見えるのに対し、二眼ゴーグルは立体的な映像を見ることができます。

|おすすめの単眼VRゴーグル

ここからは、おすすめの単眼VRゴーグルをいくつか紹介します。

ハコスコ タタミ 一眼

出典:https://amzn.asia/d/8BOLIyF

ハコスコ タタミ 一眼は、単眼VRゴーグルの元祖で、スマホを差し込むだけで手軽にVR体験ができるゴーグルです。

お子様の目にも悪影響を与えずに、安心してVR体験ができます。

また、段ボール製で折りたたむことができるので、持ち運びに便利という優れものです。

価格:850円~

スマホ対応機種:iPhone5/6/6Plus/7/7Plusサイズ対応

サイズ:W162×H160×D85㎜

重量:約50g

ナナイロスコープ シングル

出典:https://www.sannichi-p.co.jp/information/3333.html

ナナイロスコープ シングルは、「子供向け単眼VR」として注目を集めている人気のゴーグルです。

最初は、2017年春に二眼タイプのVRゴーグルを販売しており、わずか一年で累計14,000個を販売しました。

その新たな製品として、2019年に子供向けに単眼タイプ「ナナイロスコープ シングル」を販売しています。

組み立て式のゴーグルになっており、組み立て前はなんとA4サイズとコンパクト。子供でも簡単に組み立てることができます。

また、使用用途としてノベルティなどにも活用することができます。

価格:150円~

スマホ対応機種:リバーシブル仕様で大型スマホにも対応

サイズ:210mm×297mm

重量:不明

エレコム P-VR1

出典:https://amzn.asia/d/9gK9gZT

エレコムのP-VR1は、スマホを差し込むだけでまるでその場にいるかのようなVR(仮想空間)・AR(拡張現実)を体験することができます。

長さ調節ができるヘッドバン付きなので没入感を高めることができるのが特徴です。

また、光学レンズ(フレネルレンズ)を採用しているので鮮明なVR・AR映像を楽しむことができます。

価格:6,479円

スマホ対応機種:for iPhone/Android(TM)4.0~6.0インチ

サイズ:約幅184×奥行145×高さ100mm

重量:約310g

|まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、単眼VRゴーグルについての概要や用途、二眼ゴーグルとの違いなどをわかりやすく解説しました。

単眼VRゴーグルは、とにかく手軽さが特徴ですのでVR初心者の方やお子様、お年寄りの方におすすめです!

価格も数百円から手に入るものもありますので、是非一度試してみるもの良いかもしれません。

それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!